しろいるか旅行記

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2025年9月 「仙人温泉 岩の湯」泊 日本一予約が取れない宿。規格外に広い洞窟風呂で鍾乳洞気分を味わう!

こんにちは、しろいるかです。
2025年9月、予約が取れないことで有名な岩の湯 仙人温泉に泊まりました。

 

日本一予約が取れない岩の湯 仙人温泉。予約方法は基本電話のみ!

いきなりですが、日本全国、予約が取れない人気宿はたくさんあります。

個人的には、乳頭温泉鶴の湯、妙乃湯、上高地帝国ホテル、姥湯温泉桝形屋、四万温泉積善館本館、渋温泉金具屋、洞川温泉花屋徳兵衛。このあたりは予約したくても平日ですら希望の日が空いていない…ということが多々ありました。

また、お宿自体は空いていても、特定のお部屋の予約が難しいというホテルも多いです。例えば奥日光森のホテルの客室露天付き部屋は相当予約困難でした。

客室数があまり多くないお宿はどうしても予約しづらい傾向にありますね。

 

そうした全国の予約困難宿の中でも箱根吟遊、そして今回宿泊した岩の湯 仙人温泉は特に予約の取れない宿として紹介されがちです。

他の宿との大きな違いとして、予約手段は基本的には電話のみであるところです。そのためいつ空いているのかわからず、休前日等で予約しようと電話してもまず空いていない。そうした体験談の積み重ねが、予約が取れない宿という伝説を作り上げたような気がします。

加えてなんと岩の湯にはホームページが存在しない!オフィシャルな情報が少ないことでいっそう神秘のベールに包まれた存在になっています。

 

そんな宿の予約のコツとして、実は吟遊と岩の湯、どちらも直前キャンセルが出ると一休経由で売りに出されます。そのため複数日でキャンセル待ち登録をしておくと、日を選ばなければだいたいどこかしら空きが出ます。

また、直前であっても全ての空き客室が一休経由で売りに出されるわけではないので、電話をすると空いている場合もあります。(実体験)

電話でキャンセル待ちをすることもできます。キャンセルポリシーの関係上、およそ一週間前ぐらいになると空きがでやすいです。

平日であれば思ったよりは空きがあるようなので、思ったほどは予約のハードルは高くない印象です。さすがに連休や休前日はそうそう空きはでないですけどね…

この日!!と決め打ちしなければだいたいどの宿もキャンセルで空きがでるんだよね

取れた予約にあわせて旅程を組むといいかもね

 

森に囲まれた館内へ

そんなこんなで、今回は電話でもちょいちょい空きを確認しつつ、最終的には一休経由で空きを見つけて予約しました。ちなみに直予約よりも一休経由の方がポイント分安いです。

 

岩の湯は長野県の山奥にある一軒宿です。といっても思ったほど山奥ではなく、長野駅から車で30分ちょっとで来られてしまいます。道もしっかりしていて不安はありません。

砂利敷きの駐車場に車を停め、そこから建物までのアプローチが凝っています。

 

ちょっと写真が前後してしまいますが、森の中を抜け、川に架かる橋を渡ります。

 

敷地内はほぼ完璧に整えられています。これも夕方の写真ですが、夜もライトアップはぬかりなく。

 

橋を渡ると入口が見えてきます。駐車場からは徒歩数分の道のりですね。

 

夜の雰囲気もとても素敵です。宿の周りにお散歩できる場所はないのですが、敷地をお散歩したくなりますね。

紅葉の時期とか凄いだろうな!

 

ロビーでチェックイン

まずはロビーでチェックインです。

 

ロビーはモダンな印象です。全館通して和の設え+洋風インテリアな雰囲気で統一されています。

 

ロビーというよりはライブラリーのような感じで落ち着きますね。

 

小物がどれも素敵です。

 

庭園を望む席もありました。

 

過ごしやすい季節の場合、ここでチェックインするのも良さそう。

 

ウェルカムドリンクとして、甘酒と抹茶だったかな…の二層ドリンクと、柿の入ったお茶菓子をいただきました。

 

庭園の滝は温泉が流れているようで、湯気が出ていました。

 

広大なパブリックスペース

こちらのお宿、とにかく敷地が広いです。良い意味で無駄が多いというか、ゆとりがあります。

ふとした場所に落ち着けるスペースがあったりするし、館内も敢えてか複雑な造りになっており、探検して全貌を把握するのが楽しいです。全18室だそうですが、相当贅沢なつくりですね。

こういうスペースがとにかく随所にある。

 

建物はいくつかに分かれています。巨木が柱のように使われています。

 

ライブラリースペースです。いくつかありますがたぶんここが一番大きい。

 

ラウンジ的な雰囲気ですが、置かれているのはコーヒーと紅茶。おつまみとかお酒はありません笑

 

こういう小物にいちいちときめきます。

 

ライブラリースペースもライブラリーというお部屋がポンとある感じではなく、空間全体がそういった雰囲気の場所になっています。

このお宿の特徴として、とにかく空間が連続的です。外と中の境界もあいまいというか、とにかく型に囚われないつくりで面白いです。

 

ここなんてもろに通路なのですが、書斎のような雰囲気。

 

随所に生花も飾られていたりと、とにかく空間づくりが素晴らしいです。

 

客室:仙郷亭 紅葉

お部屋のランクは全部で3つ。下から仙寿亭、仙郷亭、仙山亭です。

仙山亭のみ専用の貸切風呂があったりと特別感がありますが、基本的には広さの違いで、お部屋に客室露天などはありません。

後述する貸切風呂が充実しているのでそちらを利用する前提なのでしょうね。仙山亭にも敢えて客室露天を設けず、専用の貸切風呂を設けているところ、ポリシーがありそうです。

今回は真ん中のランク、仙郷亭の紅葉というお部屋。

 

入って左手に主室、右側は水回りです。

 

水回りはシンクが一つと、あとはシャワールーム。バスタブはありません。

アメニティ類は一通り揃っていた気がします。

 

和室の窓は、山側を向いており景色はありません。

 

その代わり、和室の奥には洋室があり…

 

この洋室のさらに奥にはウッドテラスが設けられています。形はお部屋によって色々違うようですが、和室、洋室、ウッドテラスがあるのは共通しているようです。

 

お部屋も小物類のセンスがなんとも良いですね。

 

ウッドテラスではチェアもあり、ゆったりと座って外の風を感じられます。

 

外の景色はだいたい森です。森の先には片側一車線の国道が走っているのですが、車の音はほぼ聞こえませんでした。

 

お部屋にもお茶請けがありました。

 

これはお漬物だったかな…?

冷蔵庫には柿の葉茶が用意されていました。

 

大浴場へのアプローチ

大浴場へ向かう近道の通路は外でした。

 

ここがここに繋がっているのか!という驚きが館内探検すると味わえます。

自分でマッピングしていく楽しみ

 

途中、飲泉所がありました。

 

宿のシンボルでしょうか、仙人像が。

 

温泉は常に流れ続けていました。

蛇口には結晶化した塩が付いていてテンションあがります。

 

こちらが大浴場に続く外回廊。

 

この辺りにももちろん椅子が用意されています。

 

大浴場の手前にも広いスペースがありました。

 

このあたり、心地よい風が吹き抜けます。

 

お茶と、冷たいトマトがありました。季節によって変わるのかな?

 

鍾乳洞のような洞窟風呂

いよいよ宿の名物、洞窟風呂がある大浴場へ。

洞窟風呂の手前は男女別になっています。もちろん裸で入ることができて、露天もついています。

こちらは男性用の内湯。かけ流しでやや熱めの温度設定です。湧出温度は30℃代のようで、加温あり。癖が無く無色透明、ほぼ無臭でした。

 

露天というよりは半露天ですが、こちらも似たような感じ。

 

出典:花仙庵 仙仁温泉岩の湯 | 【取材】長野の山間に佇むリピーターが絶えない予約困難な温泉宿で、四季の移ろいを感じるひととき - 一休.com

いっぽうで女性用の露天は開けています。女性用の方が全体的に内湯は広い感じがします。

洞窟風呂へは内湯からそのまま行けるようになっています。洞窟風呂への扉の前には湯浴み着が大量に積まれていました。混浴なのですが、湯浴み着着用必須なので女性でも入りやすいです。

混浴風呂の湯浴み着着用義務はほんと助かる

 

洞窟風呂に入ってみるとその広さ、そしてあまりにも洞窟らしい光景に圧倒されます。これはもう地下宮殿か何かですね…。

入口周辺は加温されたお湯が混合されているようで40度ぐらいの温度があります。

この大空洞だけでも凄まじいのですが、さらに奥に続く道が2本あります。

 

こちらが2本の道のひとつです。

底も玉砂利になっていて、奥からはかなりの湯量があふれ出ており流れもあります。写真のように頭をかがめないと進めない場所も。

奥には入口ほどではないですが、開けた場所がありました。

 

驚くべきなのはもう一本の道。なんと奥行30mもの長さの道が続いています。

途中高低差があり、沢登りのように登っていく箇所が二か所存在しているのですが、だんだん照明まで暗くなっていきます。もはや怖いレベルなのですが、それでも恐る恐る進み、最奥にたどり着くと小さな空間があり、源泉が滔々と流れてきていました。

鍾乳洞探検をしている気分

 

洞窟内を流れる源泉の温度は30℃ちょっと。内湯や貸切風呂の源泉とは異なり、自然湧出だそうです。特に奥から滝のような勢いで流れてきている源泉は加温されておらず、洞窟内という空間でも長くのぼせずにいられます。ほんのり硫黄ぽい香りもあり、入っていて心地よいお湯でした。

お湯の良さはもちろんですが、なんといってもこの空間が凄い。そして清潔さも抜群で、底の砂利なども全くぬめりがないです。清掃とかどうやってるんだろう…。

 

この洞窟風呂はまさしく唯一無二の温泉でした。

ほどよい流れがあるのも、入っていて心地よいんだよね

 

豊富な貸切風呂

さて、洞窟風呂も凄いのですが、貸切風呂もたくさんあります。

まずは家族風呂という直球なネーミングのお風呂。ここだけ客室棟の一角にひっそりとあります。

 

内部はシンプルな丸い浴槽がひとつ。

 

ベンチ?のような石と、浴槽ではなさそうな水盤もあります。

他の貸切風呂が凄いので敢えてここを使う理由はないですが、ここしか空いていないことも多いです。

 

残りの貸切風呂は全て、階段を登った専用エリアに集約されています。

 

こちらのエリアの通路は屋根はありますが、基本的には外になります。

 

良い感じの休憩スペース。

 

貸切風呂の空き待ちにも使える室内スペースもあります。

 

こちらは風姿の湯。景色が一番良いのはここ。手前には内湯と…

 

遠くの山々を見渡せる露天風呂があります。

 

どの貸切風呂も内湯+露天風呂という贅沢な組み合わせ。

 

日中はこんな感じ。たぶんここが一番人気ですね。

 

続いて夢想の湯です。こちらは内湯というよりはほぼ露天な感じのつくり。

 

露天はこんな感じ。残念ながらお湯に浸かると景色は見えません。

 

最後は野守の湯。

こちらも内湯というか、外との間に扉などはない半露天スタイルですね。ここは浴槽が木なのが差別化ポイントです。

 

奥には露天です。内湯と比べるとちょっと小さ目。

どの貸切風呂もスペースにゆとりがあり、造りも凝っています。その代わりなかなか空きが出ず、お目当てのお風呂に入れないことも。

とはいえどの貸切風呂も見た目の違いだけで泉質は同じですし、泉質でいえば洞窟風呂の方が圧倒的に良いので、貸切風呂コンプリートを無理に目指すよりは、洞窟風呂に長湯した方が良い気がします。

まぁ、それでもコンプリートしたくなるのが人のサガだったりしますけどね…

滞在中ずっと温泉に入ることになっちゃう

 

あともう一つ、こちらは仙山亭宿泊者だけ利用できる貸切風呂、原郷の湯です。こちらは貸切風呂エリアではなく、仙山亭の客室棟の一番奥にあるため、仙山亭に泊まっていなければ気づくこともないかもしれません。

清掃の時間に許可を得て撮らせてもらいました。

 

風姿の湯ほどではないですが景色も開けていますね。

 

個室でいただく山里深仙懐石

夕食は個室の御食事処へ。

ここはロビーからお食事処に続く通路に併設されたお土産物スペースです。

 

料亭のような雰囲気。

 

暖簾をくぐった後もなかなかの雰囲気でした。

 

個室のお部屋に案内いただきました。

 

おこんだて。

 

まずは先付。左は蓮根の菊花和え、奥は信州サーモン南蛮漬け、左は岩魚寿司や無花果利休煮、クルミ豆腐など。

 

お造りはまさに信州ならでは。鯉の昆布〆、馬刺し、信濃雪鱒の炙りの三種です。

 

鮎の塩焼きは湯気のあがる火鉢に刺して持ってきてもらいます。なんともテンションのあがるプレゼンテーションですね。

 

凝った見た目ですが、焼き加減も絶妙で美味しかったです。

 

ころんとした可愛い器で登場。

 

鰻の茶わん蒸しです。アツアツで、お出汁の利いたお椀でした。

 

木ノ子の香草焼き。信州らしく名前もわからないようなキノコが何種類も入っています。ベースは洋風の味付けなのですが、不思議とここまで続く料理の流れを断ち切らない味わいです。

 

牛蒡のすり流し。濃厚な香りと、どろっとした食感が良いですね。

 

メインのお肉は牛、羊、豚の三種類から選ぶことができます。付け合わせや提供の仕方は同じで、お肉だけ変わる形です。

こちらもとても凝ったプレゼンテーションでした。溶岩焼きのようなプレートで運ばれてくるのですが、運ばれてくる時には蓋がされており・・・

 

蓋を開けた瞬間にアツアツに熱した石の上に乗せたスモークチップから煙が立ち上ります!

見た目にも面白く、お肉もしっかりボリュームがあり満足できました。

 

ご飯一式はキノコご飯でした。

 

お誕生日だったので、お祝いプレートをいただきました!

確か通常のデザート自体とほぼ同じですが、ガトーショコラだけ追加されていたような…少し記憶が曖昧です。

見た目も楽しいし、美味しい御食事だった

量も質も大満足

 

お部屋に戻るとお夜食、というか館内で工事をやっていたようで、騒音のお詫びにとフルーツ盛り合わせが用意されていました。特段騒音も聞こえなかったのですがこういう心遣いをいただけると嬉しいですね。

 

お部屋からはライトアップされた周囲の森を見渡せます。

気持ちよく眠りに入りました…

 

サンテラスで陽の光を浴びながら朝食!

朝ごはんは、また夜とは違う場所です。御食事処の入口は同じでしたが、奥に行くと洋風のレストランのようなスペースがあり、そちらでいただけました。

 

奥には川に張り出したサンテラスのような場所があり、そちらにお席を用意いただけました。陽の光が入り、すがすがしい気分になりますね。

 

朝ごはんのお献立はありませんでした。お重が運ばれてきます。

 

スムージーと、お重にはおかず。そのほかサラダ等です。そば粥もありました。

 

お魚と玉子焼き(キッシュみたいな感じ)は温かい状態で後から運ばれてきました。

 

デザートはすもも的なやつとプリンです。

朝の分量はほどよく、これまた満足できるご飯で良かったです。

 

宿泊の感想

予約の取れない宿というのも納得のクオリティでした。

チェックアウトは12時なのでゆっくりできますし、ご飯や貸切風呂、お部屋などもとても良かったですが、こちらのお宿で唯一無二のところといえば、やはり洞窟風呂。そして広大なパブリックスペースでしょうか。

洞窟風呂は言わずもがなで、これまでそれなりに温泉宿を巡ってきましたが、ここに追随できるレベルのお風呂は見たことがありません。

また、パブリックスペースも相当なものです。統一された雰囲気、至る所に置かれたソファや調度品、画一的でなく、敢えて迷路のように広がりを持たせた空間。

思い立った時に行ける宿ではないですが、一度は行って体験するのをおすすめしたいお宿でした。

 

こういうここでしかできない体験だった!

宿泊者は翌年の予約をして帰っていく人も多いらしいよ

長野の良かった温泉宿