しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2022年10月 岩手秋田【1/2】はじめての岩手。盛岡冷麺にわんこそばを食べて、石塚旅館で緑の湯に入って、小岩井農場と平泉で観光するぞ!

こんにちは、しろいるかです
2022年10月、はじめての岩手県観光と乳頭温泉鶴の湯に泊まってきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
盛岡観光(食道園~盛岡城跡公園~岩手銀行赤レンガ館)~道の駅雫石あねっこ田沢湖
宿泊:乳頭温泉郷 鶴の湯

【二日目】
田沢湖共栄パレス~国見温泉石塚旅館~小岩井農場~平泉・中尊寺~そば処東屋駅前店(わんこそば)

盛岡駅へ!

東京からエメラルドグリーンの車体がかっこいい東北新幹線でひとっとびです。

 

岩手県初上陸。

盛岡駅へは東京駅から2時間10分ほど。ちょうど東京-京都間ぐらいでしょうか。思ったより近いですね。

 

天候にも恵まれ、気持ちいい秋晴れの中ちょっとお散歩です。

遠くに見える山は岩手山百名山にも数えられ、南部片富士の名前で親しまれているみたいです。いいですねー。

 

駅から30分ほど歩くと商店街に着きます。思ったより賑やかな通りを抜けて、ランチする場所へ向かいます。

 

食道園(盛岡冷麺発祥の店)

商店街のメインストリートから少し路地に入ったところにあるのがこちらの食道園さん。昔ながらの町の焼肉屋さんなのですが、なんとここが盛岡冷麺の発祥の店なんだとか。

盛岡冷麺ぴょんぴょん舎とか有名なお店がありますが、銀座にもあるのでここはやはり発祥の店一択でしょう!

発祥とか元祖に弱い

 

なかなかにしぶい外観。事前情報がないと入りにくいかも。

 

入口に近づくと、人気店なのが伺える案内がある。

 

中もなんだか落ち着く感じ!

ほんと昔ながらのお店です。

 

お昼だと、ミニ盛岡冷麺と焼肉のランチセットをいただけます。これだ…!

 

まずは焼肉ランチ。

 

しばらく焼肉食べてなかったのもあるかもだけど、普通に美味しいお肉で普通においしい。これだけでも食べに行きたい。

 

面白いのはすき焼きみたいに生卵につけて食べるのをおすすめされました。

これがまた美味しくて、完全にご飯泥棒になります。

 

最後はお待ちかね冷麺。シンプルな味付けで、もっちりした麵。思い描く通りの盛岡冷麺でした。発祥の時点でほぼ完成形だったんですね!

ちなみに辛さも選べるのですが、別辛(キムチを別皿で用意してくれる)がおすすめです。少しずつ足していけるのが良い。

冷麺は言わずもがなで、焼肉も美味しかった

焼肉を生卵に付けて食べるとこんな美味しいんだいう発見

 

盛岡城跡公園(岩手公園)

盛岡は城下町でしたが、明治になり廃城例によってお城は解体。その跡地は現在公園として整備されています。

 

お天気も良いのでちょっと散策。

 

お城跡にしては珍しく、復元物が一切ないこの公園。天守閣の跡地には銅像の台座だけが残されていました。もとあった銅像は太平洋戦争のさなか、金属として回収されそのままになってしまったようです…。

市民の憩いの場、という感じで穏やかな時間が流れる公園でした。お天気が良いとお散歩にぴったりですね。

 

岩手銀行赤レンガ館

全国にちょこちょこ残る、東京駅の建築家で有名な辰野金吾作の銀行建築のひとつ。プチ東京駅っぽい見た目です。

同じく辰野金吾作、佐賀の唐津にある旧唐津銀行も同じような感じ

 

内部は改装されていて銀行感はなくなってますが、レトロ建築の良さに浸れます。

 

有料エリアに行くともっと展示もあったみたいだけど、今回は無料エリアだけ見学。それでも十分楽しめました。

 

道の駅 雫石あねっこ

盛岡から車を借りて西の秋田県の方へ。途中にあった道の駅で休憩です。

 

このひとめぼれソフト。その名の通りブランド米、ひとめぼれを使ったお米ソフトなんですが、炒ったお米が使われていて香ばしくてとても美味しいです。

 

雫石町なたね油で有名らしい。

そのままドレッシングとして使う油が売っていて、気になって買っちゃいました。

 

この後岩手県とはほぼ県境ですが秋田県側にある田沢湖へ行き、乳頭温泉郷の鶴の湯に泊まりました。こちらはまた次の記事で。

 

国見温泉 石塚旅館

翌日、こちらは岩手県側にある秘湯、石塚旅館へ日帰り入浴しに行きました。

山小屋っぽい雰囲気。

 

めちゃめちゃ山の中です。秋田駒ケ岳の登山口にもなっていて、この日は天気が良かったので登山の人の車もたくさんありました。

 

秘湯っぽい感じのフロント。

 

わざわざこちらのお宿に日帰りに来たのは、その特徴的なお湯。

全国探してもここまでの色はそうそうない、バスクリンを入れたような緑色のお湯です。

 

そして、色だけでなく強烈な硫黄臭と沈殿物。ちょっと入っただけでガツンとくる超強力なお湯でした。温泉好きとして一度は入りたかったので夢がかないました。今回は旅の途中だったので、今度はじっくり時間をかけて入りに行きたいなぁ。秋田駒ケ岳も登ってみたい。

湯あたりに注意しなきゃいけないレベルのお湯だった

夏場はアブが出るし、冬季休業なので、行くなら春か秋だね

 

以前泊まった緑色のお湯の温泉宿。色は似てるけど入浴感はそれぞれ全然違いますね。

 

小岩井農場まきば園

さて、まだまだ観光は続きます。改めて行程を思い返すとめっちゃ詰め込んでる笑

小岩井農場は言わずと知れた超有名どころ。スーパーとかでもよく見かける小岩井農場ですが、岩手にあるんですね。

100年以上の歴史を持つこの農場は、現在でも乳製品を中心に生産を続けながらも、観光農場として広い敷地が公開されています。

 

広ーーーーい!

奥に見えるのは岩手山。レジャーシートを持ってきて一日中のんびりできちゃいますね。

 

さらに、芝生エリアからは少し離れますが、こちらの重要文化財エリア。

 

小岩井農場がはじまった場所で、現在でも重要文化財に指定された牛舎やサイロなど、明治や大正時代の設備が活用されています。

 

赤い屋根がメルヘンな感じ。現役の牛舎なので、中にはいっぱい牛さんいます。

 

現存する日本最古のサイロなんだとか!

日本の畜産業は小岩井農場が引っ張ってきたんですね。

 

 

中の牛さんたちを眺めた後は・・・

 

やっぱりこれですね!

ソフトは期待通り、いや、期待を超えてくるレベルでめっちゃ美味しかった。

ハードル超えてくるところはさすが

お土産もたくさんあって目移りしちゃう

 

平泉・中尊寺金色堂

さて、小岩井農場のあとは平泉へ。

岩手観光の注意点として、岩手は北海道に次ぐ広さを持つ日本で二番目に広い県。その中でも盛岡市はだいたい中心に位置しています。

ここまで紹介してきた場所はみな盛岡市の周辺なのですが、世界遺産で有名なここ平泉は、岩手県の中でもかなり南部の宮城県よりの場所にあります。盛岡からは高速で1時間以上かけてようやく到着する場所なので、なかなか盛岡周辺の観光と両立が難しいですね…。

 

中尊寺の目の前には大きい駐車場があるので、そこに車を停めてそこからプチ登山です!

 

中尊寺は関山という小さな山の中に建てられており、参拝のためには結構しっかり登っていくことになります。

 

だからこそか、外界とは切り離された神聖な雰囲気が感じられますね。

 

小高い丘みたいな感じなので、ところどころ展望スポットもあります。

 

駐車場から歩いて10分ちょっと。まずは本堂に到着。

 

ここに来るまでにもたくさんのお堂がありました。

 

立派な松がお出迎え。

 

これは立派なお堂。100年ほど前に再建されたそうです。

 

本堂からさらに歩いて最奥へ。ここにあの有名な金色堂がある…のですが、なんと金色堂って写真で撮れないんです涙

外側も、金色堂の風化を防ぐための覆堂が建設されており、外側からピカピカ光ってるわけではないのですね。ちょっと残念…。

中の金色堂はまさに黄金の輝きを放っていて、その中に奥州藤原氏のミイラが安置されています。極楽浄土への強い願いが見て取れる、唯一無二の建築物でした。

 

そのほか、立派な能舞台もあったりと意外なみどころもあり。

 

ゆっくり見ると2時間ぐらい所要時間を見ておくと良さそうです。

 

戻ってきたら駐車場前のお土産物屋さんが全部閉まってるー!

5時過ぎちゃったからね…

お土産を買い損ねました。

 

奥州平泉は当時は栄華を極め、京都の平等院鳳凰堂を模して造られたという無量光院藤原氏の政庁でもあった柳之御所など様々な建築物があったそうですが、今は建物は無く、跡地となっています。

今でも残る有名なものだとこの中尊寺と、もうひとつ、毛越寺(もうつうじ)というお寺だけなのですが、中尊寺を見るだけでも当時の藤原氏の隆盛っぷりを垣間見ることができました。

ほんとは毛越寺に加えて世界遺産センターや、無量光院跡とかも廻って見たかったのだけど、時間がなく断念。次回の宿題ですね…。

義経の最後の地で、芭蕉があの有名な句を詠んだという高館義経も行ってみたかった

夏草や 兵どもが 夢のあと

 

そば処東屋駅前店(わんこそば)

無事に盛岡駅前に戻ってきました。

さて、岩手滞在で最後に食べるのはわんこそば。岩手のグルメと言えばやっぱりこれしかない!最早説明不要ですが、お椀の中に一口大の分量のそばが食べる傍から継ぎ足されていき、限界まで食べ続けるというやつですね。一度体験してみたかったです。

お値段はおそばなんだけどだいたいどこも4,000円近いお値段。食べる間はお給仕さんが付きっ切りになるし、お椀はめっちゃ必要だしで、それも納得ですね。

食べられる場所は岩手県内には何軒もありますが、今回は最もアクセスが良いであろうそば処東屋の盛岡駅前店でいただくことにしました。東屋さんは盛岡市内に三店舗展開する、明治40年創業の歴史あるわんこそば屋さんです。

 

ちなみに予約できるかどうかは日によるそうですが、食べるにも準備するにも時間のかかる食べ物なので、予約しといたほうが良さそうですね。

 

味変係のみなさま。頼もしい…。写真ボケてしまったけど。

最初のうちはこの方たちに頼らず、苦しくなってきたあたりで助けを求めると、良い感じで援護してくれます。

 

このお椀にいれてもらいながらいただきます。お腹いっぱいでもう食べれなくなったら蓋を閉じます。

 

結果、二人で130杯ぐらい!

15杯でかけそば1人前だそうで、そう考えると一人4人前ぐらいを食べた計算なのかな?

50超えたあたりから一気にきつくなってきます。

最高記録は男性500杯、女性570杯だそうで、これもうギャル曽根とかですよね…。

 

最後に何杯食べたかの証明書と一緒に記念写真撮ってくれます。何度もやるかと言われると悩むところですが、岩手に来たら一度は体験したいエンターテイメントですね!めっちゃ楽しかったです!

食べたお椀を重ねずに自分で数えるスタイルだと少し安くなるけど…

重ねるコースにしたほうが、食べた後の達成感すごいのでおすすめ

 

盛岡駅周辺のお散歩

そばを食べすぎてしまったので、新幹線の時間まで周囲をお散歩です…。

良い感じにライトアップされた橋や

 

川沿いのおしゃれな飲食店を眺めつつ

 

駅に戻ってきました。

 

最後はお土産物屋さんを物色して帰路につきました。

グルメに自然、文化と見どころいっぱいの岩手県

平泉はもうちょっと見たかったのと、秘湯もいっぱいあるしまた岩手行きたいな