こんにちは、しろいるかです
今回は2020年2月に行った北海道旅行で訪れたしかりべつ湖コタンです。
然別湖への詳細なアクセスや同旅行での帯広駅周辺の観光記事はこちら
- しかりべつ湖コタンとは
- 然別湖へ
- 宿泊:然別湖畔温泉 ホテル風水
- しかりべつ湖コタンのスケジュール
- コタン全体(夜)
- 氷上露天風呂(夜)
- アイスバー&アイスホール
- コタン全体(早朝)
- 氷上露天風呂(早朝)
- 氷のグラスづくり&アイスカフェ
- アクティビティ(スノーモービル)
しかりべつ湖コタンとは
然別湖(しかりべつこ)は北海道の中心、大雪山国立公園に位置する湖です。
この然別湖は標高800mという北海道ではもっとも高いところに位置する湖で、気温もマイナス30度を超える日もあり、真冬になると湖の表面が完全に氷結して湖の上を歩くことができるほど分厚い氷に覆われます。
凍った然別湖の上に、湖の氷を切り出して作ったブロックで建物が作られて集落が形成されるイベントがしかりべつ湖コタンです!コタンとはアイヌ語で「村」という意味で、まさに幻の村と言えますね。
建物はアイスバーや、イグルー(イヌイットの住処のかまくら)、氷上露天風呂などがあり、イグルーの中での宿泊体験や、湖の周りをスノーモービルで走るアクティビティ等もあります。
このしかりべつ湖コタンは例年1月下旬から3月下旬ごろまで行われており、40年近い歴史があるのだとか。そんな昔からやっているとはびっくりです。
氷の建物の建設はボランティアの人たちも大勢来て行なわれるらしい
冬だからこその一大イベントだ!
然別湖へ
帯広駅から然別湖行きのバスになり、約1時間半ほどで然別湖に到着します。
途中には、白樺の並木道で有名な十勝牧場が車窓から眺められたり
広大な十勝平野を一望できる扇ヶ原展望台など
北海道の雄大な自然を満喫しながら移動することができるのでなかなか飽きないです。
無事到着しました!
宿泊:然別湖畔温泉 ホテル風水
イグルーでの宿泊体験などもありますが、予約困難なのと普通に寒そうなので、今回は然別湖畔にあるホテルに宿泊してしかりべつ湖コタンを楽しむことにします。
然別湖周辺には現在宿は1軒のみ。しかりべつ湖コタンを夜や早朝も楽しむ場合、必然的にこのホテル風水に泊まることになります。もう一軒あったホテルは数年前に廃業してしまいましたが、そこを星野リゾートが買い取り2020年に新しくホテルをオープンする予定らしいですね。数年後にはびっくりするほど賑やかな場所になるかもしれません。
見た目は大型旅館系のつくりです。
ちょっとフライングですが、しかりべつ湖コタンからは全景が捉えられます。向かって左が新館、右が本館ですね。
夜だとこんな感じ!周りは真っ暗なので、安心感が凄いです笑
ロビーはきれいにまとめられています。左にはフロント、奥には食堂があります。
売店もあります。近くにはコンビニ等はないので、夜食は事前に買っておくかここで購入できます。
今回のお部屋は本館(旧館)の和室です。シンプルなTHE旅館って感じのお部屋。
ただ見晴らしは抜群に良いです!窓の向こうには湖面全体が白くなった然別湖と一緒にくちびる山の愛称で親しまれる天望山を望むことが出来ます。
夕食は朝夕ともにこの食堂でいただきます。
夕食は一番安いプランのやつ。こちらもTHE旅館料理といった感じですが、名物のオショロコマ(ミヤベイワナ)という日本では北海道にのみ生息する寒冷地版イワナのような焼き魚が美味しかった。(写真では刺身の裏側に隠れてます…。)
朝食はバイキングスタイル。こちらも普通のバイキングですが、牛乳がよつ葉なのと、インカのめざめを使ったフライドポテトが良かった。
実はこのホテル、温泉の泉質がかなり良いです。金気臭の中にほんのり硫黄が香る黄土色の濁り湯がたっぷりかけ流しされた大浴場があります。湯船からしっかりオーバーフローしてます。然別湖を眺めながら入れる露天風呂もあり、これは最高!北海道ってほんと何気に温泉天国ですね…。
ただ湯船への湯量で温度調節しているのですが、温度が安定しなかったりします。たまに熱い時がありますが、そんな時にはフロントに電話してくださいと書いてありました。
温泉がいい、昔ながらの大型旅館ってタイプのホテルだね
少々古いところはあるけど、お値段も考えると全体的に十分なレベル!
しかりべつ湖コタンのスケジュール
ホームページにも書いてありますが、宿ではしかりべつ湖コタンの説明などもしっかりしてもらえます。しかりべつ湖コタン内の施設と営業時間は以下の通り。
- しかりべつ湖コタン全体 6:30~22:00
- 氷上足湯 6:30~18:00
- 氷上露天風呂(混浴) 6:30~18:00
- 氷上露天風呂(男性専用) 18:00~20:00
- 氷上露天風呂(女性専用) 20:00~22:00
- アイスバー 20:00~22:00
- アイスカフェ 10:00~17:00
- アクティビティ 10:00~16:00
- アイスチャペル 18:00~21:00
- アイスホールのコンサート 20:10~(おもに週末のみ)
私たちが行った日は残念ながら教会はまだ完成しておらず、コンサートも開催されていない日でした。ざんねん・・・。
また、氷上露天風呂は基本混浴ですが、夜に男性時間と女性時間があります。水着着て入れなくはないですが、湯船が狭いのと夫の話だと男性は基本裸らしいので、女性は基本的には女性時間だけしか入れないと思った方が良いかも。
コタン全体(夜)
宿から歩いてすぐの場所、湖の境目はよくわかりませんが、たぶんここはまだ陸地。看板のある建物がアイスバーです。
かなり分厚い感じ。これが全部氷なのか…。
今日は満月かな?月明かりに照らされながら湖の中に向かって道が点々と浮かび上がります。
2月上旬ではまだ複数の建物が建設途中のようです。それでも湖の中にいくつものイグルーが浮かび上がる姿は幻想的で、凍てつく寒さも気にならず思わず見入ってしまいます。
氷でできているからか、中の光が漏れ出て全体が光るのがキレイですね。
ここで宿泊体験できるみたい。現在の気温はマイナス20度近くですが、イグルーの中は意外にもマイナス5度ほどで、極寒地でも耐えられるシュラフにくるまって寝るので快適らしいです。
氷上露天風呂(夜)
氷上露天風呂への道。
時間を確認してから入ります。足湯も同じ建物内にあります。
まさかの脱衣所まで氷で作られてる笑
信じられないぐらいの寒さです。
ここで服を脱いでいくのか…。
さて、ここで実体験に基づいた、快適に入るためのアドバイスを残します。
- ホテルの大浴場で十分体をあっためてから来よう!(重要)
- 脱衣所の床も脱衣所から露天風呂までの階段も凍っているので、靴下は脱がずに露天風呂に入る寸前まで履いておいて、お風呂に入る瞬間に脱いで手すりにかけとこう!もしくはいっそスリッパとか持ってきた方がいいかも
脱衣所から五右衛門的な露天風呂までは木の階段がありますがここもガッツリ凍ってる笑 先ほどの通り靴下をここまで履いて来て、手すりにかけとくのをおすすめします…。
月明かりの中、何もない真っ白な湖面を見ながら入る露天風呂はほんとうに最高でした!これは間違いなくここでしかできない体験で、温泉好きな人はここに入るためだけに来る価値があると思います!
しかも露天風呂はまさかのかけ流し!ホテルの大浴場と同じ源泉と思われますが、湯船の右側からパイプでお湯が供給され、左側のパイプから排出されていく仕組みでこんな場所でもかけ流しを実現しています。
お湯の温度もやや熱めだけど絶妙な加減で、熱くなったら立ち上がると一気に体がクールダウンし無限ループに入れそうです。サウナじゃないけどこれは”ととのう”感じですね…。
湯船は狭いけど、興味本位で入るには寒すぎるからか人もあまりいなかった。
独占状態の時だと、これは軽くトリップできるね…。
アイスバー&アイスホール
20時からはアイスバーがオープンしますが、ここでまた一つワンポイント。オープン前にも見学はできるので、その時に入れば人のいない状態のアイスバーの写真が撮れるかも。
看板も氷だ!
おぉぉぉ!これはすごい!思わず声を上げました。
柱も完全に氷だ!というか全て氷!!
なんか映える玉座もある!
これ、完全にラスボスの席だ
雰囲気ありすぎるね
ステンドグラス風の氷のはめこみがいいですね…。
アイスバーの隣にはアイスホールもありました。
おや、先客かな?
立派なホールに白熊の親子が座っていました。
横に座らせてもらいました。
ここ、普通にスピーカーやスポットライト、アンプとかつなげるコンセントがあってとにかく驚きです。ここでコンサートを聴いてみたかった…。
さて、営業時間になると賑わいだします。バーテンダーさんもちゃんといますね。
バーカウンターももちろん氷です。
飲み物は全て500円で、別途氷のグラスに入れてもらうと+500円という仕組み。当然ここは氷のグラスでしょう…!
おぉぉー!これも思わず声が出ました。宝石のようなキレイさ。
もちろんちゃんとグラスになっています。
氷なので、手袋は必須です!というか素手だと寒いわツルツルするわで全く持てない笑
飲みやすさはともかく、他にはない体験でした!
ちなみにグラスは持って帰れますが、宿のお部屋だともちろん1時間と持ちません笑
コタン全体(早朝)
もしかしてダイヤモンドダストでも出てないかなと思い早起きして行ってみました。残念ながら何も出ていなかったけど、早朝の誰もいない中のコタンもまた素晴らしかった!
コタンの全景。奥に見えるのは…
建設中の教会でした。あと一週間もすればできそうです。惜しい!
ふと振り返ると山が朝日に照らされ赤く燃えていました。真っ白の世界に色が戻っていくみたい…!
氷上露天風呂(早朝)
夫だけ入ってきました。朝の露天風呂も素晴らしかったらしいです。
早朝は人も少ないし狙い目かも。1時間近く独占できたんだとか!
氷のグラスづくり&アイスカフェ
ホテルをチェックアウトし、10:00から氷のグラスづくりをしました。
ノミを使ってブロック氷からグラスを削り出します。これが結構熱中して、気が付けば30分以上もガリガリやってました。
出来た!ぱっと見は残念な感じにも見えますが…
グラスを洗ってもらって、ドリンクを注ぐといい感じに。整ったグラスで飲むのも良いですが自分で削って作ったグラスで飲むのもまた何とも言えないですね!
持って帰れないのがほんと残念…。
アクティビティ(スノーモービル)
しかりべつ湖コタンのアクティビティとして、湖の端の方にある特設コースでスノーモービルを自分で運転することができます!
1周1kmぐらいのコース2周で2,000円と少し高くも感じますが、これもなかなかできない体験で楽しかったです。
何より自分で運転できるのはいいですね。真っ白な雪原を駆け抜けていきます!
ホテルもはるか遠くに見えます!
スノーモービルって結構なスピードが出るんですね。
帯広駅行きのバスは10時の次は13時20分までありません。ホテルの宿泊者であればチェックアウト後も大浴場に12時から入れるとのことで、コタンで楽しんだあとは温泉で体をあっためてからバスに乗れるのもありがたかった!
冬の北海道と言えば札幌の雪まつりや知床の流氷のイメージだけど、こういうのもあるんだね
はじめての体験だったし、温泉も良かった!
トマムの星野リゾートにも同じようなアイスヴィレッジがあるらしいよ
こんどはそっちも行ってみるか~!
楽しい冬の北海道旅でした。しかりべつ湖コタンはほんとおすすめです!