しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2023年9月【1/8】イタリア旅行記 個人で都市周遊ツアー、注意点と便利なサイトまとめ!中国経由のトランジットビザで北京観光も楽しむ。

こんにちは、しろいるかです
2023年9月、数年ぶりの海外旅行、イタリアへ行ってきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
羽田空港~北京首都空港~北京市内観光
宿泊:機内

【二日目】
ミラノ・マルペンサ空港~ミラノ観光~ヴェネツィアへ~ヴェネツィア観光
宿泊:Hotel Orion

【三日目】
ヴェネツィア観光~ゴンドラ乗船~Restaurant Terrazza Danieli (夕食)
宿泊:Hotel Orion

【四日目】
サンジミニャーノへ~サンジミニャーノ観光~Cum Quibis(夕食)
宿泊:Torre Salvucci Maggiore Medieval Tower

【五日目】
サンジミニャーノ観光~シエナ
宿泊:Hotel Le Fontanelle

【六日目】
シエナ観光~フィレンツェ観光
宿泊:Casa Santo Nome di Gesù

【七日目】
フィレンツェ観光~チヴィタ・ディ・バニョレージョ観光
宿泊:La Cava Palazzo Pallotti

【八日目】
ローマへ~ローマ観光
宿泊:Palazzo Cardinal Cesi

【九日目】
ローマ観光~ローマ・フィウミチーノ空港~北京首都空港~羽田空港
宿泊:機内

イタリア旅の各記事はこちら

イタリアの魅力

4年ぶりに海外旅行へ。どこに行こうか迷いましたが、海外旅行といえばヨーロッパヨーロッパ旅行と言えばイタリア!と、海外旅行のど真ん中、王道な旅をすることに。

イタリアは全部で58もの世界遺産を擁しており、なんとその数は世界一。

紀元前のローマ帝国時代から中世の建築物や街並みが数多く残されており、ヨーロッパといえばこういうのだよね!というイメージ通りの街並みが見られます

あとイタリア料理も美味しい。ジェラートもあるし。とにかく初ヨーロッパ旅行にピッタリの国だと思います。

ミラノのガレリア。19世紀に建てられたアーケード街。この中がショッピングモールになっててびっくり。

 

云わずと知れたヴェネツィアの大運河。もう完全にテーマパークだった。

 

サンジミニャーノのそびえたつ塔トスカーナの田園地帯。

 

チヴィタ・ディ・バニョレージョは崖の上に作られた町。ゲームの世界に入り込んだみたい。

 

バチカン市国、荘厳なサンピエトロ大聖堂。スケールが違った。

どの町もほんと凄かった

 

個人旅行かツアーか

私たちはトスカーナの小都市に泊まったり、各町のホテルを選びたかったので個人ツアーにしました。

ただ色々手配が必要だったりと、メインどころの都市を周るのであれば、添乗員なしの航空券+ホテルのフリープランツアーがたぶん一番手っ取り早いと思います。

一方お値段で言えば、色々比較をしてみると全て個人手配した場合と比べて航空券+ホテルのフリープランツアーの方が2割ぐらい割高になりました。

都市間の移動の電車の予約や、スケジューリングが苦でないのであれば個人手配の方が良さそうです。また、ツアーだとホテルの立地が微妙だったりするのでそのあたりも個人手配の方が良いポイントでしょうか…。

 

実際に手配してみてハマってしまったポイントや、便利だったサイト、注意点等を備忘録がわりに残しておこうと思います。

自分で調べていて思ったけど、意外に情報まとめてあるサイトって無いので役にたつかも…

 

個人旅行で便利なサイト:航空券予約

まず、何はともあれ航空券です。スカイスキャナーで最安値を調べてから、個別サイトで予約。

Skyscanner

今回の旅だと、往路はミラノ・マルペンサ空港に着いて、復路はローマ・フィウミチーノ空港からだったので、それぞれの経路で検索して最安値を探します。

日付が一日違うだけで全然値段が違ったりするので、旅行計画のスタートは、まず航空券がなるべくお安い日にちになるスケジュールを吟味したうえで休みの計画を立てます。

直行便がもちろん圧倒的に良いのですが今は便数も減らされ、めっちゃ高いので中国経由にしました。出発や到着が変な時間帯にならないか(特に現地に深夜到着とかはつらい)、乗り継ぎ時間が異常に長くないかは重要なポイントです。

予約サイトは聞いたことないサイトが並びますが、今回はTrip.comで予約しました。

トラブルが起きなければおそらくどのサイトでも問題ないですが、トラブル(欠航とか、遅延とか)が起きた時にはヘルプデスクが日本語対応可能かとか選択のポイントかもしれません。

とくに復路が欠航したりしたらちょっと怖い…格安航空券だとどこまで補償されるのかも謎

 

個人旅行で便利なサイト:ホテル予約

ホテル予約はBooking.com一択な気がします。掲載数が圧倒的に多いです。

Booking.com | 公式 | 人気のホテル・フライト・レンタカー・宿

価格で言えば、Hotels.comだと10泊したら1泊無料になる(=実質10%オフ)なので、Hotes.comの方が若干安くなる宿もありましたが、管理を考えると同じサイトで統一した方がいいと思いました。アプリ内で旅程のホテルを全部管理できるのは大きいです。

宿選びのポイントとしては高級ホテルや特別な建物のホテルを除いて、レビュー数がそれなりに多い、評価8.0以上ぐらいの基準を設けて選べば設備や朝ごはんに大差なかったので、とにかく立地を見るのが重要だと思います。

立地は主要駅の近く、もしくはその町のメイン観光地の近くが間違いないです。個人的には駅前よりも観光地の近くの方が雰囲気が感じられてよかったです。特にヴェネツィアは値段にかなり差があったとしてもメストレ地区ではなく、本島の宿を予約した方が良いです。

あと、掲載されている宿は通常のフロントがあるタイプと、フロントとかが無く無人で、暗証番号とかが事前に連絡されてそれで入る別荘タイプの宿が混在しており、ぱっと見で見分けがつきづらいので注意が必要です。別荘タイプの宿の方が安め。

日本みたいに大浴場とか温泉ある宿があれば…

一応イタリアにも温泉あるけど、プールみたいな扱いだしね…

 

個人旅行で便利なサイト:移動手段の予約

この日はここに泊まる、といった大まかなスケジュールが出来たら次は移動手段の予約。ヨーロッパの鉄道、高速バスの予約が一括でできるこのサイトで事前予約がおすすめ。

https://www.omio.jp/

イタリア内は新幹線、鈍行、高速バス、路線バスが主な移動手段。このうち路線バス以外は予約ができるので、事前予約しとくと焦らずにすみます。

新幹線やらは現地のサイトからでも予約ができるのですが、Omioの手数料は僅か数€程度なので、これもOmioで一括予約しとくと管理が楽でした。

なお、イタリアの新幹線や高速バスは飛行機のように価格変動制で、空席次第で最大3倍ぐらい価格差が出ます。これも早めに予約しとくのが良さそうです。

 

路線バスの罠

注意しないといけないのが路線バス…。これがほんと苦戦しました。予約ができないため現地でチケットをまず購入しないといけません。

しかし、よくあるチケット売り場というものがないところが多いんですよね…。駅舎に併設のバール(カフェ)か、Tabacci(個人商店のコンビニみたいなの)で購入する必要があります。これは町によって違うので探すしかない。

 

あとは路線と時刻表です。フィレンツェシエナ、サンジミニャーノあたりのトスカーナ周辺はこのAutoLinee Toscaneがだいたいカバーしてます。以下ページから検索が可能。GoogleMapsで経路検索するのも有効です。

Travel Planner | Autolinee Toscane

ここから時刻表のダウンロードもできます。

Linee e orari | Autolinee Toscane

 

オルヴィエートとチヴィタ・ディ・バニョレージョを結ぶバスは、Cotralというバス会社です。ここから時刻表検索ができます。こっちはGoogleMapsの経路検索が間違っていたので、注意が必要です!

http://servizi.cotralspa.it/orari

 

なお、バスによっては目的地が一緒でも大回りになってしまう便もあったりします。日曜日はそもそも運行してなかったりもします。この辺りもバスの難しいところ…。

あとは市内移動のバスとかトラムとかあるけど使ってないや

ローマで地下鉄は乗ったかな

 

個人旅行で便利なサイト:アクティビティと観光施設のチケット予約

これで大まかな予定は立ったので、後は各都市で行きたい場所のチケットの予約です。最近は事前予約がないと入ることができない、もしくは長い列に並ぶ必要があるという施設が多いらしく、ふらっと行って入ることができない施設がある点は注意が必要です。

一番良いのは各施設の公式サイトから予約することですが、どうもチケット転売が横行しているようで、現地の旅行会社が時間指定チケットを押さえてしまっており、公式サイトの2倍近い価格で売られている状態です…。

そのため公式サイトからは席がなく予約できないけどどうしても行きたい場合、こちらから該当のツアーを探すのもありです。GetYourGuideのサイトが一番取り扱いが多いです。

アクティビティ(ヴェネツィアのゴンドラ乗船とか)を予約するのもここからですね。

https://www.getyourguide.jp/

現地オプショナルツアー予約&観光旅行【VELTRA-ベルトラ】

 

個人旅行で便利なサイト:レストラン予約

特に予約しなくてもその辺のレストランなら入れますが、人気店や高級店は事前予約しておいた方が無難です。電話はハードルが高いので、ネット予約という手段があります。OpenTableか、TheForkというサイトから、地図とレビューを見ながら予約するのがオススメです。

Book Your Table at the Top Restaurants in South Italy | OpenTable

https://www.thefork.com/

ただ、そんなに掲載数はないし、高級店だと自前のサイトで予約できたりするのでそこまで使わないかも…。

基本はGooglemapsのクチコミ頼み

 

そのほか便利なサイト

Google翻訳より精度が高い気がします。主語、述語、目的語を意識して文章を入れればだいたい通じる文章になると思う。

DeepL翻訳:高精度な翻訳ツール

 

荷物預かりしてくれる場所を探すサイト。シエナで役に立ちました。

Radical Storage、荷物保管ネットワーク

 

ケータイについてはSIMカードAmazonで買って使いました。PickPiffという会社のVodafone回線のSIMカードです。イタリア SIMとかで検索すると出てきます。購入後、サイトに情報を登録するとオペレータが手動で開通作業を行っているようなのでちょっと不安を感じましたが、問題なく使えました。

ただ実は、Ahamoだと海外でも申し込み不要で20GBまで無料で使えるというサービスがあったんですよね…。他のキャリアでも同じようなサービスがあるかもなので、確認しとくとよいかも。

 

あと使ってないのですが、大都市ではFREENOWというアプリでタクシーを呼べるみたいです。流しのタクシーはいないし、タクシー乗り場は混雑するので入れておいた方が良かったかもしれない。

 

また、イタリアではQRコード決済はSatispayというのが定番みたいです。PayPayとかはもちろん使えません。ただ、今回の旅で言えばヴェネツィアのサンジョルジョマッジョーレ島にある教会の鐘楼以外、小さな個人商店やタクシー含め100%クレジットカードが利用できました。

正直クレジットカードがあればなんの不便もなかったです。ただホテル宿泊時の市税のみ、現金払いのため注意が必要です。

 

これらの経験はヨーロッパの他の国々でも使えるかも。だいぶ経験値が溜まった気がします!

 

実際に旅行をしてこうしておけばよかった点

現金を持ち歩くのは最小限にして、クレジットカードのキャッシング枠を開放しておくべきだった。キャッシングで現地通貨を簡単に引き出せるけど、キャッシング枠は通常の利用枠とは別で設定されてて引き出せず。クレカがどこでも使えたから良かったもののちょっと冷や汗。

・ハブラシを忘れた。日本のホテルのように置いていない。スーパーで買った。

・ポケットティッシュを多めに持っておく。基本ホテルにもおいてない。

・エコバッグみたいなのを外出用かばんに入れておく。基本レジ袋が貰えない。

・クレカはタッチ決済対応してないと、面倒そうに奥から差し込む機械もってくるお店も多い。タッチ決済めっちゃ普及してるっぽい。

・都市間の移動が慌ただしくなってしまった。周りたいところはいっぱいあっても、1都市二日ぐらい滞在時間を作った方がゆっくりできる。

旅の間、体調は常に万全とは限らない。(今回の旅で思い知ったこと…。)

海外で体調崩すと…つらい

 

羽田空港から北京首都空港へ

さて、ここからはイタリア到着までの旅行記です。

イタリアに向けてまずはトランジット先の北京へ移動します。朝の羽田発のエアチャイナに乗って、昼前に北京到着。

とりあえず写真を撮る機内食。しばらく日本料理とはお別れ。

 

北京首都空港はキラキラしてました。さて、ここから次のイタリア行きの飛行機は深夜初なので、トランジットが12時間ぐらいあります。

2023年9月現在、中国へは観光目的であってもビザなしだと入国ができず、通常は入国ゲートは通らずトランジット専用のゲートを通り、保安エリアに入ることになります。

ただ、トランジットビザ(テンポラリビザ)といって、中国を経由して第三国へ出国する場合に限り一時的に入国することができる仕組みがあります。今回はこれを使って半日北京観光をしようと思っていたのですが、少し雲行きが怪しい。どうもTwitterや他のブログを見ているとトランジット時間が24時間以上ないと断られるケースが散見されました

現在中国はほぼ全ての観光施設は事前予約がないと入ることができず、さらに外国人個人では各施設の予約を取ることがほぼ不可能なため、観光を楽しむためには事前のツアー予約がほぼ必須という状態…。

しかしもし入国できなかったら無駄になってしまうため、半ば諦めた状態でトランジットビザの申請窓口へ行ってみます。

 

トランジットビザの申請に必要なものは第三国に出国する航空券のみ。入国ゲートを横目に少し先に進んだ場所に申請窓口があります。意外にも申請は通り、入国することができました。

しまった、嬉しいけど入れないと思ってたから何も予定立ててない…笑

嬉しい誤算

 

入国ゲートを超えると、ターミナル間を移動する電車に乗ります。広い空港だ…

 

北京観光へ

北京首都空港から市内中心部まではエアポートエクスプレスが走っています。だいたい30分ちょっとかけて中心部まで移動し、そこから市内地下鉄に乗り換えて目的地までいく感じ。

ところで、街に出る前に注意点です。中国ではQRコード決済が異常なまでに普及しており、そのせいかクレカはVISAであってもどこも使えず、現金ですらおつりがなので使えない(エアポートエクスプレスの券売機すらおつりが無く、ピッタリの金額しか使えない)という状態になっています。

WechatpayかAlipayは日本国内からも登録できるので、中国へ行くならこれらのアプリを入れておかないとかなり行動に制限が出る気がします。注意が必要ですね。

クレカがほぼ使えないのにはびっくり

 

ガイドブックも何もないからとりあえず地下鉄の路線図を撮っておく笑

 

地下鉄の駅は普通に綺麗。漢字表記や周りの人たちの雰囲気も相まって日本と錯覚するほど。

 

とりあえず天安門広場へ行こうと、環状線っぽい二号線に乗り換えます。ちなみに入国には通常ビザ取得が必要なためか、周りに外国人はほぼゼロでした。

 

天安門広場

着いたー。あいにくかなり強めの雨…。

 

めっちゃでかい!

 

天安門広場も本来無料なのだけど、残念ながら事前予約がないと入れず。エリア外から写真撮っておきます。これ、正面から見るとよくテレビ中継とかで見かける写真がある場所なのかな?

 

前門街

天安門広場の目の前に、前門街という観光客向けのエリアがあるので、そこに行ってみることに。なんか昔の中国っぽい建物があって楽しそう!

 

スタバです!こういう現地っぽいスタバは中国にもあるんですね笑

 

おぉ、なんかテーマパーク感ありますね…。さすがに建物は再現なんでしょうけど、雰囲気あります。

お店の種類も色々で、食べ歩きやレストラン、服屋さんなんかもありました。

 

その辺のお店で買った胡椒餅っぽい食べ物。脂ジュワっとしてて美味しかった。あと安い。

 

こういうの見ると横浜の中華街っぽくもありますね。

 

東直門周辺とショッピングモール(Raffles City/来福士購物中心)

エアポートエクスプレスの乗り換え駅、東直門の周辺の飲食店街をちょっと散歩して…

 

同じく東直門の駅直結のショッピングモールを散策。日本のららぽーととかイオンモールみたいな造りでした。入っているお店もそっくりで面白かった。口コミ見てたらシンガポール発のショッピングモールらしい?

やっぱり文化圏的に似てるんだね

 

地下一階にお手頃なお店があったのでビャンビャン麺を食べました。さすが本格的な味です。

 

こっちは牛肉麺。日本にありそうでない味で新鮮だった。

 

空港に戻り、保安エリアの中に入って飛行機を待つことに。ちなみに保安エリアの中はほぼお店がないです。ラウンジはあるのですが21時までしか開いてないので深夜便だとひたすら待つしかないですね。

 

飛行時間は12時間ぐらいあるんだけど、北京からは25時に乗って、翌朝6時半にはミラノに到着するという不思議な感覚。なんだか時間を得した気分です笑

トランジットで少しだけ寄った中国ですが、町の雰囲気が感じられて楽しかったです。

 

トランジットビザ申請が通って良かった

通らない人たちとの差は何だったのかは不明…。何はともあれ楽しめた

次からはいよいよイタリアへ!

イタリア旅行、つづきの記事

 

 

 

 

2023年8月【2/2】長野「枡一客殿」泊 小布施で美食の旅。ワイナリー見学とevolveのイタリアンに二種の朱雀モンブラン!

こんにちは、しろいるかです
2023年8月、どこかにビューーンで長野県へ旅行に行きました。

一日目の記事はこちら

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
上田駅~草笛上田店~上田城址公園~みすゞ飴本舗~渋温泉散歩
宿泊:歴史の宿 金具屋

【二日目】
サンクゼールワイナリー~小布施散歩~evolve(ディナー)
宿泊:枡一客殿

【三日目】
おぶせ温泉穴観音の湯~カフェえんとつ~高井鴻山記念館~別所温泉散歩~やきとり番長上田駅ナカ店

 

サンクゼールワイナリー

サンクゼールといってピンとこなくても、久世福商店といえば知っている人が多いかも。各地のショッピングモールでよく見かけるやつです。

サンクゼールは自社ブランドのようなもので、ジャムやワインに力を入れているんだとか。

小布施の近くにある本社兼ワイナリーではチャペルやレストランも併設され、観光地になっているようで、小布施を訪れるなら併せて行ってみたいところ。

 

この雰囲気、日本離れしてますね!

 

ワイナリーって実は行くの初めて。

 

こんなにブドウってたくさんできるんですね。

 

収穫間近です!

 

ワクワクする入口。

 

歴史がありそうなワイナリーですが、1990年創業、まだ30年ぐらいなんですね。

 

中にはショップと、テイクアウト形式のカフェがあります。テラスが気持ち良さそう…。

 

ショップは、サンクゼールのものと、久世福商店もありました。売り場はかなり広いです。

 

無料での簡易なワイナリー見学ツアーをやっていて、簡単にサンクゼールの歴史と、醸造所の見学をさせてもらいました!

15分ほどですが、時間が合えば参加するとよいかも。ちょっとだけ試飲もさせてもらえました。

 

カフェで注文してここでひたすらのんびり。自然の中で癒された。

景色だけじゃなく、ご飯も侮れないです。

バゲットのセットと、アップルパイを頼みましたが普通においしかった。

 

こちらはレストランとチャペル。先ほどのカフェやショップとかとは、少しだけ離れた場所にあります。全然歩いて行ける距離ですが、駐車場とかも分かれています。

 

この雰囲気のチャペルいいですね!

 

この辺の景色も素晴らしかった。

ほんと、フランスとかイタリアの片田舎のような感じ〔行ったことはないけど…)

ワイナリーめぐりも楽しそう

車で来てると二人で試飲ができないのが残念

 

枡一客殿

ワイナリーを堪能したあとは今日の宿泊場所へ。

小布施は小さな街で、基本的に宿泊施設はほぼないのですが、そんななかこの枡一客殿は都会の洗練された高級ホテルのような宿です。

小布施堂という栗菓子の有名なお店が経営する宿で、小布施の街のまさに中心部にあります。

駐車場がわかりづらいですが、隣接する北斎館という美術館を目指し、宿の目の前に車をつければバレーパーキングしてくれます!

 

内部もめっちゃ洗練された雰囲気。なんでも新宿のパークハイアットと同じデザイナーさんがデザインしてるらしい。

全部で10室ほどしかない宿なので、レセプションはこじんまりとしています。

 

今回はレセプション棟の2階にあるお部屋へ。一番お安いランクのお部屋です。

 

それでも内部は50㎡はあり、かなりゆったりめ。

さらに、設備面も完璧でした。

 

寝心地の良いベッドに空調が効いた部屋。旅館とはまた違う良さがあります。

お部屋は窓があるものの、外は近くに民家などもあるためか、カーテンで覆われてました。

 

水回りやアメニティ周りも高級ホテル並みでびっくり。

 

特徴的なのが、このお風呂。

空間が妙に広く、浴槽も大きいです。

 

水もものすごい勢いで溜まるようになっていて、5分もあればこの大きい浴槽満タンになってしまうほど。

水の勢いがありすぎて、泡いっぱいのシルキーバスみたいになってます笑

 

少しお部屋でゆっくりしていたら、お茶菓子もお部屋に持ってきてもらえました。

夏っぽく、栗餡の水羊羹。さっぱりしておいしい!

 

敷地内はそれほど広くないですが、池があって錦鯉がいっぱいいたり…

 

ライブラリもあります。ジャンルは多岐にわたるので何かしら気になる本がみつかりそう。お部屋にもっていくこともできます。こういう共用スペースがあるのが嬉しい。

 

小布施の町散歩

お部屋で少し休憩したら、小布施の街散歩へ。

街の観光エリア自体は端から端まで歩いても10分ほどの広さですが、全体的に統一感のあるまちづくりがされており、とても雰囲気がいいです。

 

宿泊した桝一客殿や、葛飾北斎がテーマの美術館、北斎館などがある中心部エリア。石畳なのも雰囲気出てます。

 

栗菓子のお店が至る所にあるのもお布施の特徴。栗シーズンじゃなくても栗菓子は楽しめます。

 

こちらも栗菓子屋さん。こういったお店がいっぱいあるので食べ比べとかしたくなります。

 

こちらはevolveという、桝一客殿の朝食会場兼イタリアンのランチとディナーを提供するレストラン。

今日の夕食はここでイタリアンディナーの予定!

 

街の至る所に栗の木が植えられていて、いがぐりも見つけました。

とげとげ

 

 えんとつがあるレトロな建物もあるんですね。

 

こちらは造り酒屋。酒屋さんも何軒かありました。

 

たまーにBS放送でCMとか流してる、かんてんぱぱのお店。長野県の企業だったんだ!

 

小布施堂は2店舗あり、こちらは大きい方。ただ品揃えはたぶん同じっぽい。

 

天気がやや不安定でしたが、なんだか空の青さがすごく強調されました。

 

evolve(エヴォルベ)

お散歩もしたし、お腹を減らして向かうのは今晩のディナー、evolve(エヴォルべ)です。

宿のほぼ目の前にあり、歩いてすぐの好立地。

 

それもそのはず、もともとは宿と同じく小布施堂が経営するイタリアンのお店だったようで、シェフが独立して以降も同じお店を昼と夜だけ間借りして営業しているみたい。

ちなみに朝は宿専用の朝ごはん会場になります。

 

地方の食材を中心に使ったローカルガストロノミーって最近流行りですね。今回も小布施周辺でとれたもの中心のイタリアンです。

とても評判のお店だそうで楽しみ。

夜はコースが2種類ありますが、期待を込めて高い方のコースにしてみました。

 

まず、アミューズがなんと5品も続きます。

日本では小布施でしか作っていないという珍しい洋ナシ、ラヴィアンローズを使った逸品です。右側はレバーパテのエクレアですね。

 

続いてこちらは燻製の香りがついたタルト。カルボナーラの味付けになっていてイタリアンが感じられます。

 

写真だと大きそうに見えますが一口サイズです。

 

これはイタリアの伝統料理みたい。ゼッポリーニというフリットのようなもの。

 

冷製パスタ、カッペリーニなんですが、上の泡がなんともオシャレです。お味も良い。

 

このくるみパンも美味しい。自家製だそうです。

 

なんとお肉まででてきました。すでにコースが成立しちゃってる笑

 

お塩と、ソースでいただきます。鹿の角が立派!

ジビエですが肉の臭みもなく、味は濃厚で良い感じです。

 

いよいよここから本番!一口カプレーゼがめっちゃおしゃれ。

 

ゴールドラッシュというとうもろこしを使ったポタージュ。めっちゃ甘い。

 

手長エビのカダイフ包み。下にはリゾットがあって食感が楽しいです。

 

パスタ。本場っぽく塩味が強くアルデンテ感があります。

 

二色のお皿が素敵。オマール海老のロースト。美味しいけどここまで来たらいっそ地元食材でも良かったかも。

 

お肉はリンゴ和牛。長野はりんご食べて育っている牛が多そうですね。

ジャガイモのミルフィーユがパリパリでよかった。

 

デザートはこの華やかさ!シャインマスカット何粒使ってるんだろう…。お味もバランスよく、中のカスタードと相性がばっちりでした。

 

なんとさらにモンブラン(こちらはイタリアンなのでイタリア語読みのモンテビアンコというみたい)までいただけます。

その場で絞ってもらえるのは嬉しい!

 

小布施堂で、通年提供されているモンブラン朱雀という人気の料理があるのですが、こちらのシェフの方が小布施堂勤務時代に作ったんだそうです。

そして独立後も小布施堂の社長のご厚意で朱雀という名前を共用して、こちらはモンテビアンコ朱雀というんだとか。

味の構成もそれぞれ異なっていて、こちらのモンテビアンコはほうじ茶のジェラートが中に入っており、栗の渋皮煮ソースをかけていただく形です。このソースとほうじ茶の相性がめっちゃ良くて感動しました!

 

お店は程よい広さで快適でした。

この小さな小布施の町で、これほどのイタリアンが食べられるのは凄いですね。しかもお値段が東京と比べると…だいぶお安く感じます。

こういった地元の名産や旬の食材を使った、まさにそこの料理を食べることが旅の目的になるようなお店ってもっと全国にできると良いですね。とても良いお店でした。

品数も多いし、どれも手が込んでて美味しい

大満足だった

 

しっかりとコースをいただいて、気がつけば外は真っ暗。

 

夜の桝一客殿もライトアップされてて素敵です。小布施の街は夜になるとお店も閉まり、昼間の賑やかさが嘘のように静かになります。

 

お宿の中もとても静か。鯉たちも寝ていました。

 

美味しいごはんを食べて気分よく就寝です。

 

朝食

さて、朝ごはんもまた前日の夜のevolveと同じ建物でいただきます。

朝は傘風楼という名前で案内されますが、建物の看板はもちろんevolveのままなのでちょっとわかりづらいかも笑

 

通りに面した広々とした席です。

 

朝も雰囲気良いですね。朝食の受付時間は長いし、宿泊人数少ないのでとてもゆったり食べられます。

 

ごはんは洋食オンリーです。

自家製ジャムとパン。

 

スープと…

 

イタリアンオムレツか、エッグベネディクトから選べます。やっぱり朝もイタリアン風味なんだ!

 

エッグベネディクトも二玉という豪華仕様。朝食もなかなかの美味しさでした。

 

おぶせ温泉 穴観音の湯

さて、この枡一客殿。建物もステキだし周りの雰囲気も良い、ご飯も美味しいし隙のない布陣なのですが、唯一の欠点が温泉がないこと…。

しかし、実は車で5分ほどの距離のところに日帰り温泉が2軒あります。

どちらも泉質はほぼ同じで雰囲気や設備も大きな差はなさそうなのですが、こっちの方がちょっとだけ評判が良さそうだったので、この穴観音の湯へ。

 

小高い丘の上に建物が作られていて、駐車場に車を置いてエレベーターで建物に上がるという不思議な構造です。

 

出典:おぶせ温泉 穴観音の湯 公式

オープンとほぼ同時に伺ったのですが既に結構の人がおり、人気の施設でした。

というのも納得で、薄緑色の硫黄香るお湯が源泉かけ流しされており、加えて広い露天風呂、さらにスチームサウナまで完備と素晴らしかったです。こんな日帰り温泉が近くにあったら毎日通ってしまう…。

長野県も地味に温泉大国だよね

有名な温泉地じゃなくても普通にすごい温泉

 

建物の裏手に由来であろう穴観音がありました。

 

小高い丘なので小布施の町も見渡せます。

 

お風呂上りに風が気持ちよかったです。

 

カフェえんとつ

さて、お風呂から戻り、お部屋でひと眠りしてから13時にチェックアウトです。めっちゃのんびりできて快適な宿泊でした…。

この後向かったのはこれまた小布施堂が経営するカフェえんとつ

こちらも枡一客殿の近くにあります。

 

こちらではモンブラン朱雀という、小布施栗を贅沢に使ったモンブランを通年提供しています。

9月から10月の栗シーズンに限り、栗の点心朱雀という収穫したての栗を使ったモンブランをいただけるのですが、今回は残念ながらシーズンからギリギリずれてしまっていたたため、通常のモンブラン朱雀をいただきます。

栗の点心朱雀はオンライン予約しないと当日食べるのはほぼ不可能なレベルの人気っぷりなのですが、さすがにモンブラン朱雀はだいぶ人気も落ち着いてきたようで、お昼時であれば予約がなくても入れそうな雰囲気でした。

枡一客殿に宿泊した場合、翌日の好きな時間にカフェの予約ができるため、栗の点心朱雀が食べられる時期はそういった付加価値もかなり大きそうです。

 

こちらがモンブラン朱雀。前日食べたモンテビアンコ朱雀とは違って、中はセミフレッドのアイスとナッツ、クリームが入っています。

周りの小布施産のカシスソースと一緒に食べるとこれまた美味しい。

小布施に来たら食べておきたい逸品です。

 

朱雀モンテビアンコの方も私たちはディナーでいただきましたが、ランチでもいただけるみたいです。看板がでてました。

 

高井鴻山記念館

ついでに小布施の町をもうちょっと観光。高井鴻山という、葛飾北斎に師事し、妖怪絵が有名な画家の美術館があったので寄ってみました。

 

路地裏にあるのが良い感じ。

 

残念ながら作品は撮影できなかったのですが、ユーモラスに描かれた妖怪が珍しかったです。

 

建物も雰囲気あって素敵。

 

どうやら葛飾北斎が逗留していた建物みたい?

 

昔の日本の建物って感じでした。

 

別所温泉散歩

さて、どこかにビューーンで上田に行くことになった旅もいよいよ終わり。

最後は上田駅から車で30分ほどの距離にある、別所温泉を少し散歩してみました。

別所温泉は日本最古と言われる温泉のひとつ。実は非常に歴史ある温泉なんですね。

 

この度初のにゃんこ。

 

温泉街というほどの街並みではないですが、なんかいいですよね。

 

別所温泉は信州の鎌倉とも言われ、寺社仏閣が数多く残されています。

こちらの北向観音もそのひとつ。

 

ちょっとした参道なんですが雰囲気があります。

 

お土産物屋さんはここに集中してます。

 

確かに立派なお寺。

 

遥か彼方に上田の街並みも見えますね。

 

雰囲気良いし、また上田が当たったら別所温泉に泊まろうかな…。

 

外湯もあります。真田幸村隠し湯なんだとか。

 

さらに温泉街の奥に進むと…

 

これまた立派なお寺。

 

ここは安楽寺というお寺なのですが、なんと国宝の三重塔を擁しているんです。別所温泉に来たら行っておきたいところ。

 

拝観料が必要です。林の奥に見えるのが国宝か!

 

長野県で国宝認定第一号でもあり、日本唯一の木造八角だそうです。

1290年代に建てられたという歴史ある建物で、思いがけず良いものを見られました。

 

また、別所温泉上田駅から上田電鉄別所線が結んでいるのですが、この別所温泉駅がレトロでかわいいんです!

 

大正時代のようなつくり、パステルカラーの駅舎。思わず写真をたくさん撮っちゃいます。

 

上田駅から電車でここまで来るのもテンションあがりそうですね!

 

電車でも車と変わらず30分ぐらいで着くみたい。

 

スキマ時間ですが、とても楽しめた別所温泉でした。今度は泊まりに行くぞー!

 

やきとり番長 上田駅ナカ店

さて、旅も終わり上田駅に戻ってきました。

旅の最後は、上田名物の美味だれ焼き鳥を食べないと終われません!なんともありがたく、上田駅の別所線改札前にあるこちらのお店でテイクアウトをやっていたので、新幹線の中で食べることにしました。

美味だれ焼き鳥とは、にんにくの効いたたれに串カツの要領で焼き鳥をくぐらせて食べるというものだそうです。

 

真っ赤に染まる空が名残惜しいですが、新幹線へ…

 

小布施で買った栗おこわと美味だれ焼き鳥、ご当地ビールという完璧な布陣…。

楽しい旅でした!

小布施は美食の町だった

また栗シーズンに枡一客殿に泊まって、栗の点心朱雀を食べてみたいな

とくに美味しかった記憶が残る旅

2023年8月【1/2】長野「歴史の宿 金具屋」泊 千と千尋を思い起こす文化財の楼閣に宿泊!異世界に迷い込んだような渋温泉の旅。

こんにちは、しろいるかです
2023年8月、どこかにビューーンで長野県へ旅行に行きました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
上田駅~草笛上田店~上田城址公園~みすゞ飴本舗~渋温泉散歩
宿泊:歴史の宿 金具屋

【二日目】
サンクゼールワイナリー~小布施散歩~evolve(ディナー)
宿泊:枡一客殿

【三日目】
おぶせ温泉穴観音の湯~カフェえんとつ~高井鴻山記念館~別所温泉散歩~やきとり番長上田駅ナカ店

どこかにビューーンで上田駅

東日本県内在住の方だと何かと使う機会のあるSuicaJR東日本のポイントであるJREポイントは気が付くと溜まっているのですが、旅好きならどこかにビューーンに使うのが一番だと思います。

基本1ポイント1円換算ですが、どこかにビューーンは一人6,000ポイントで最低でも往復1万以上はするようなJR東日本管轄県内の新幹線の駅の往復チケットに引き換えることができます。最も遠い場所だと新青森まで行けることも。

どこかにビューーンで新青森へ行った体験記。

 

今回の候補は八戸、秋田、燕三条、上田だったのですが、上田になりました。ということでだいぶ制覇した感のある長野県ですが、これまで行ったことのない場所へ。

長野県はほんといいところですね。まだまだ行ったことのない素敵な場所がたくさんありました。

思いがけない場所にいけるのもどこかにビューーンの魅力

 

上田駅

上田といえば真田幸村。駅前には真田幸村の立派な像がありました。

駅舎にも六文銭が。真田推しがすごい!

駅前でレンタカーを借りて旅のはじまりです。

 

草笛 上田店

信州といえばやっぱりそば。上田からは少し隣の小諸発祥のローカルチェーン、草笛でそばをたべることに。

ローカルチェーンといっても長野県内に5店舗しかないお店です。くるみそばが名物らしい。

 

上田周辺には城前店と、こちらの上田店の二店舗があります。こっちは車がないとちょと行きづらい立地でした。

平日ですけどなかなかの人気っぷり。休日は並ぶこと必至ですね。

 

こちらがくるみそば。

ほんのり甘いくるみペーストが付いています。これにそばつゆを適量加えて自分で好みのつゆを作ります。これは独特の味。

そばも普通のものよりコシが強く、これはもう草笛のくるみそばという独自料理と思っても差し支えないレベル。ケンミンショーでも紹介されたそうです。

あと、忘れてはならないのが量がすごい。並盛でも通常のそばの2倍ぐらいあります。

このボリューム感

 

平日限定のはん天を追加。はんぺんの天ぷらです。マシュマロみたいに口の中で溶けていく面白い食感でした。おいしいけど、そばの量が多いので食べ過ぎた…

草笛は好みが少しわかれるかもだけど、一度は食べてみるべき名物そばだと思います。

 

上田城址公園

上田の一番の観光名所といえばやはり上田城

とはいえ天守閣や本丸等は現存しておらず、基本的にはこの写真の左側の櫓が現存するもの、真ん中の門と右の櫓は復元です。

建造物を期待して来るとがっかりするかもですが、城跡は広い公園になっていて、とてものんびりした雰囲気で楽しめます。

よく写真で見る場所

 

あとは門をくぐると、真田神社がありました!

御朱印等もあります。

 

境内には良い感じの真田幸村の像が。

 

真田井戸という、場外に通じる隠し通路も。覗き込むと深い…。

 

櫓と門は有料で見学できるエリアになっています。ちょっとした展示とかがあったり。

 

真田好きなら城址公園の隣にある博物館も外せません。真田家に関する物品の展示が結構ありました。

 

みすゞ飴本舗 飯島商店 本店

駅前にある素敵な洋館。これは上田名物、みすゞ飴のお店の本店です。

 

館内も良い雰囲気!

飴というか、昔おばあちゃんの家で食べたような、寒天で果汁を固めてオブラートでくるんだお菓子です。

 

こういうやつ。昔懐かしい感じですごく好きな味だった。賞味期限は長い商品ですが、本店限定で出来立てのみすゞ飴が売っているので、上田に来たら本店に行くのはマストですね。

オブラート、久しぶりに食べた気がする

 

渋温泉

さて、上田から高速を使って1時間ちょっと、渋温泉へたどり着きます。

渋温泉スノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑が間近にある温泉地。スキー場も周りに数多くあるので冬がベストシーズンですが、温泉街が発達しているので冬以外に来ても楽しめる場所だと思います。

 

歴史の宿 金具屋:外観

今回泊まるのは木造四階建の建物は国の登録有形文化財にも指定されている、渋温泉を代表する宿。

全国に点在する千と千尋の神隠しに出て来る油屋に似ているという旅館のひとつですね。(一応公式なモデルは群馬県四万温泉の積善館らしいです。)

渋温泉の温泉街は非常に道が狭いため、少し離れた場所にある駐車場に車を停めて送迎で来ます。歩いても5分ちょっとですが、駐車場には送迎車が待機されてました。

 

温泉街の中でもほぼ中心に位置する、立地的にも素晴らしい場所です。

 

周りの温泉宿も良い感じなのですが…

 

ここだけまさに別格。この迫りくるような楼閣は雰囲気抜群です。写真を撮る人もたくさんいました。

既に外観で期待度は高まっているのですが、むしろ内部の方が凄かったです。もはや異世界でした。

 

歴史の宿 金具屋:共用部

館内でまずチェックイン。温泉街の方に人を流すため、売店などはありません。

 

ここのラウンジも良い雰囲気。本もちょっとだけ用意されてます。

 

いきなり雰囲気あるこの階段。昭和初期に作られたそのままだそうです。

 

階段を登った先には…

 

宿の見取り図。なんと8階建てです!

外観からは想像できないですが崖に沿っていくつもの建物が重なるように作られています。イメージとしては以下みたいな感じ?

手前に木造四階建ての建物(1階から4階部分。外から見える建物)、奥に木造二階建ての建物(7階から8階部分。外からは見えない建物)があり、その真ん中に実は鉄筋コンクリートの建物(2階から7階部分を貫く形。外からは見えない)があります。

鉄筋の建物もあるとはいえ、大半は木造建築であり、さらに鉄筋部分も内装は完全に木造と見分けがつかなくなってます。これらの建物が複雑に繋がっているため内部は迷路のよう。

 

そしてこの雰囲気…!

 

金具屋の6代目の主人が自分の好みを前面に押し出して作らせたそうで、二階部分は水車小屋の歯車が床に埋め込まれています。水車小屋が好きだったらしい…。

 

エレベーターでも上がれますが、階段で上がってみます。こちらは3階部分。階ごとに意匠が異なっているのもすごい。

 

独特のデザインの飾り障子から漏れる明りが、なんとも妖しさを醸し出しています。

 

階段の踊り場の窓は、富士山をイメージしたもので、灯りが映り込むと富士山に満月がかかって見えるように作られたんだそう。

 

四階部分はまた飾り障子の意匠が違うんですね。

 

歴史の宿 金具屋:部屋(302室)

今回のお部屋は一番安いランクのお部屋。

金具屋は全29室と意外に部屋数が多いのですが、どの部屋も間取りやデザインが異なるそうです。

 

お部屋はシンプルめ。

 

割と標準的な部類の和室かな?

 

と思いきや、部屋にお風呂は無いのですが、不思議な間取りの洗面所とシャワールーム…?この辺りは後から建て増ししたのでしょうか。

古い宿ですがトイレはちゃんとお部屋についています。

 

部屋からの景色は良い感じで開けてました!

 

歴史の宿 金具屋:湯めぐり

金具屋のお風呂は全部で8つ。

内湯(鎌倉風呂、浪漫風呂)、男女別露天、貸切風呂5つです。

まずは鎌倉風呂浪漫風呂2つの貸切風呂に通じる廊下を進みます。

雰囲気ありすぎる…。

 

鎌倉風呂と浪漫風呂は深夜12時で男女入れ替えです。滞在中はチェックアウトまで入れます。

 

鎌倉風呂は昔の日本の湯治場のような雰囲気。広い浴室ではないのですが、天井が高く窓が広く取られていて解放感があります。

お湯は薄く濁っていて、鉄とも硫黄とも違うほんのりとした温泉の香りがします。とても良いお湯でした…。

 

鎌倉風呂の隣にあるのがひとつめの貸切風呂、月の湯です。貸切風呂の中では一番広く、モザイクタイルの富士山がとてもきれいでした。

お湯は無色透明でほんのりと硫黄の香りがします。鎌倉風呂とはまた違う源泉ですね。

 

さて、そこからしばらく渡り廊下を通り、離れの建物に向かうと…。

 

浪漫風呂です。本館の客室からは一番遠い場所にあります。

 

今度は先ほどとはうってかわって洋風なお風呂。昭和初期、こういった洋風建築が流行っていた中、お風呂にも取り入れたそうです。

こちらは鉄っぽい匂いのする白く濁ったお湯。金具屋の独自源泉みたいです。

 

同じく離れの二階にある貸切風呂、岩窟風呂

これまた客室からは遠いですが、一度は入りたい特徴的なお風呂。

 

その名の通り、内部は洞窟風呂になっていました。お湯は斎月の湯と似てますがホームページによると若干違うらしい。無色透明で硫黄っぽいところは同じです。

 

さて、再び特徴的な廊下を通って本館へもどります。

 

本館の2階から4階まで、それぞれ貸切風呂があります。

こちらは2階の子宝の湯。入りやすいレイアウトのお風呂です。

 

こちらは3階の恵和の湯。岩風呂スタイルですね。

 

最後は4階の美沙の湯。木で作られた円形のお風呂です。

本館の貸切風呂はどこもお湯は同じで部屋サイズも同じなため、浴槽の好みに合わせて入るのが良さそう。4階のお風呂が好みでした。

 

最後、男女別の露天風呂(龍瑞)です。全体的に暗めの館内ですが、ここは眺めも良く露天っぽさが出てきますね。

 

男女ともに同じようなつくりです。塀で囲まれていてお湯に浸かると外は見えませんが、立ったり手前の洗い場に座ると外の山並みが見られるぐらい。

お湯は貸切風呂と同じく無色透明硫黄タイプです。

 

湯上りに、向かいのお店で買ったりんごジュースと小布施牛乳。最高すぎる…。

 

鎌倉風呂、浪漫風呂は内湯好きなら確実にハマるはず。

万人受けする露天風呂に、ゆったりできる貸切風呂と隙のない構成で、もちろんどこも源泉かけ流し。金具屋は建物だけじゃなく温泉部分も素晴らしいです。

ただ、どのどのお風呂も熱めの温度設定で、貸切風呂に関しては水で薄めないと入れないレベルの熱さなため、そういう意味でも冬場の方がより温泉を満喫できるかも。

滞在中に入りきれないぐらいお風呂があった

鎌倉風呂と浪漫風呂はマスト、貸切風呂と露天はお好みでって感じかな

 

歴史の宿 金具屋:文化財の広間で夕食

夕食はお部屋食ではなく、大広間で。

大広間と聞いてあんまり期待してなかったのですが、一般的にある宴会場のような場所ではありませんでした。エレベーターで7階まであがり、そこから大広間のある木造の建物へ。

 

この壁の細工とか、めっちゃ凝ってる。

 

至る所に見られる歯車モチーフ。

 

大広間は全部で3か所あるのですが、今回はここ、飛天の間でいただきます。

ここは登録有形文化財指定されています。

 

中に入ると息をのむような装飾の数々が。

 

何か催しがあるわけではないですが、舞台がライトアップされてるのもすてき。

 

テーブルも仕切があるし、隣との距離もかなりあるので全然気になりません。

 

この大広間はすごいですね、文化財なのも納得です。

 

一番安いお部屋だったけど、どの大広間で食べることになるのかはランダムなのかな…。夕食を牛鍋にグレードアップしたプランだったので、その関係もあるのかも。

後で他の2つの大広間も見ることになりましたが、圧倒的にここが良いです!

 

ご飯自体は一般的な旅館スタイルです。最初からほとんどセッティング済。

 

こちらの牛鍋がグレードアッププラン。元は治部煮みたい。

りんごで育った信州牛だそうで、サシも適量でとても良かった。溶き卵に浸して食べるとめっちゃ美味しい!お肉の枚数も結構あってボリューミーでした。

 

お造りは山のもの。信州サーモンとゆばです。

 

途中で運ばれてくる揚げ出し豆腐椀。あんかけでサクサク。これ美味しかった。

 

とろろそば。お昼もそばだったけど全然いける!

 

最後はお食事。野沢菜がついてくるのでご飯もがんがんいけます。

 

デザートは巨峰とチーズケーキ。チーズケーキって珍しいですね。

建物と温泉が素晴らしく、ご飯まではどうだろうと思ってましたが、普通に美味しくいただけました。何よりこの大広間で食べられたのが良かった。

 

歴史の宿 金具屋:文化財ツアー

金具屋では館内の見どころを説明してくれるツアーが毎日無料開催されてます。

普段は夕食前だそうですが、今日はイレギュラーで食後開催だそうな。8階の飛天の間でイントロダクションがあり、そこから階を下りながら各所で見どころ説明してもらえます。

 

こちらは7階の大広間。広さでは飛天の間ほどではないですが、大正ロマン感あるつくりです。

 

この電話がかっこよすぎる。

 

こちらは6階の大広間。6階部分は鉄筋コンクリートの建物ですが、中は全くそれを感じさせないデザイン。

善光寺の改修等を担う宮大工の人たちに、鉄筋コンクリートとわからないように作って、とだけ注文を付けてフルリノベさせたそうです。

そのほか各階の細かな細工や全体のコンセプト等の説明がしてもらえる30分ほどのツアーなので、参加するとより滞在が楽しくなるツアーだと思いました。

 

夜の渋温泉散策

少し休憩して、夜の渋温泉を散策へ。夜10時までは金具屋のライトアップもされているそうです。

外に出て改めて眺めてみると

これはすごいわ…

千と千尋の神隠しというのも納得の雰囲気。建物が妖しく夜の闇に浮かび上がってます。

 

渋温泉自体も雰囲気抜群。

 

夜だけどそこそこ人も歩いていて安心感があった。

 

昭和感溢れる街並みを満喫できます。

 

このところどころある看板や照明のレトロさ。まさにエモいと表現される感じです。

 

渋温泉には外湯巡りもできます。夜でも空いているんですね。

 

この雰囲気…!!

 

温泉街のメイン通りを抜けて、川にかかる橋まで行くと素敵なイルミネーションが。

 

再び温泉街へ。この異世界に迷い込んだような感じ、たまらないですね…。

 

この路地裏…!

 

まだまだ。

 

ずっと続いている街並み。

 

一番奥まできた。奥には温泉寺の門が。

 

ここを抜けると戻ってこられないような…。

 

急な階段がある場所も。

 

奥には渋湯神社がありました。

 

金具屋まで戻ってきた。やっぱりここはすごい。なんだかほっとしました。

夜の渋温泉散策、空いている店が多くあるわけではないですが、独特の雰囲気を味わうのにおすすめです。

意外に人も歩いてる

 

歴史の宿 金具屋:文化財の大広間で朝食

朝の飛天の間も良いわ…。

 

朝日差し込む中でいただきます。

 

朝はとろろごはん。サラサラといただけました。

 

外湯巡り

さて、渋温泉には9つの外湯があります。

渋温泉の宿泊者には外湯の鍵が滞在中貸してもらえるため、外湯巡りに出かけてきます!

めっちゃでっかい鍵。これは無くさないわ。

 

れか一つに入るなら、間違いなくこの渋大湯

外湯はいくつかの泉源を使っているのですが、ここだけ茶色く濁った鉄泉で、まさに渋温泉を代表する外湯です。

 

これまた熱めなんですが、パワーあるお湯です。湯あたり注意ですね。

 

なんとスチームサウナまでついてました。

ちなみに、渋大湯は外湯で唯一、外来でもお金を払えば入ることができます。

 

他の外湯はだいたいこういった外観です。これは宿に近い8番湯。

 

内観もだいたいこういった感じ。レトロ銭湯スタイルですね。

 

こっちは7番湯。

 

これまた内部は激シブ。

見た目はちょっとくたびれてますが、もちろんこれは汚れじゃなくて温泉成分による劣化なので、全体的にとても清潔に管理されています。

ただどこも水で埋めないととても入れないレベルで熱い…笑

 

最後に金具屋のお風呂にも入り直し、朝からたっぷり入浴し倒しました!

 

歴史の宿 金具屋:宿泊の感想

建物はとにかく圧巻。外観はもちろん、内部こそ凄いので泊まってこそ。

浴場やお湯も素晴らしく、温泉宿として見てもさすがの老舗でした。大広間で食べるお食事も良かったです。

設備やサービスを考えるとお値段は少し割高な感はありますが、金具屋に泊まったからこその体験ができる宿だと思います。

 

朝の渋温泉散策

チェックアウトし、明るい時間帯の渋温泉を少し散策。

朝は金具屋の源泉見学ツアーもやってたのですが、入浴を優先したため参加できず…。湯ノ花をもらえたりするみたいで、時間が合えば行ってみたかった。

渋温泉にあるジェラート屋さん。お土産物屋さんの方がメインっぽい。

 

手作り感溢れるジェラートをいただいて、散策開始です!

 

日が差し込む路地。

 

建物が密集してる感じがいいですよね。

 

夜は門のところで断念した、温泉寺の方へ向かってみる。

 

朝も良い雰囲気だなー。

 

門を超えて本堂へ。

 

本堂内部は残念ながら開放されていませんでしたが、境内は小高いところに作られており、周囲を見渡すことができました。

 

地獄谷野猿公苑

最後に、夏場でも猿が温泉に入ることもあるそうなので地獄谷野猿公苑へ一応行ってみたら…残念ながら臨時休園でした。残念…。

次は冬に渋温泉へ来いというお告げですね。

 

渋温泉に金具屋、タイムスリップしたような滞在だった

冬の時期にもまた来てみたい!

千と千尋感のある古い温泉宿に泊まった記録と台湾九份観光の記録

2022年8月 函館「湯元 啄木亭」泊 函館グルメと夜景満喫。宿泊は湯の川温泉で!函館観光モデルコース。

こんにちは、しろいるかです
2022年8月、所用で函館に行ったついでに観光してきました。

旅の全行程

【一日目】
函館駅~函館麺厨房あじさいJR函館駅
宿泊:湯の川温泉 湯元 啄木亭

【二日目】

青函連絡船摩周丸~金森赤レンガ倉庫~re di ROMA plus(ジェラート)~元町珈琲店~旧函館区公会堂~アンジェリックボヤージュ(クレープ)~船魂神社~函館山ロープウェイラッキーピエロ十字街銀座店

JR函館駅

函館は北海道の南、津軽海峡に面した町です。

東京からは北海道新幹線で4時間半かけて新函館北斗駅まで行き、そこから在来線で向かうこともできますが、現実的なのは空路でしょうか。函館空港から函館駅まではシャトルバスで20分程度とアクセスも良く、おすすめです。

用事を終えて函館駅。既に真っ暗でした。

駅前は広場になっていて、近くには繁華街、シティホテルやビジネスホテルもたくさんあります。函館市場も目の前にあるので観光にも便利な立地。

 

駅ビルの中に函館ラーメンの有名店、あじさいの支店が入っていたので食べてみることに。

さすがの人気店で、時間帯によっては結構並ぶことになりそう。

 

函館ラーメンといえばこの塩ラーメン。澄んだスープと少し縮んだ麺の相性抜群で美味しかったです。

 

これはから揚げ…ではなくザンギ。違いはよくわかりませんが、この大ぶりのザンギもあじさいの人気メニューみたいなので頼んでみることに。

衣が厚くてサクサク。これは麺とあわせても美味しいですね。

ラーメンにザンギで大満足

 

宿は近くのビジホではなく、湯の川温泉という温泉地にしたので少し移動が必要です。

 

函館の町の移動手段はこの路面電車

函館駅前駅から湯の川温泉の電停まで車で10分ちょっとの距離だったので、近いと思ったのですが、路面電車は電停の数が非常に多く、30分もかかってしまいました。

路面電車の移動は楽しいですが、複数人の移動だったらタクシー乗った方が良さそうですね。

 

湯元 啄木亭

湯の川温泉は日本一空港に近い温泉地というキャッチコピーが印象的。函館空港函館駅の間のあたりにあるため函館観光もしたい、温泉も入りたいって場合にぴったり。

温泉街のようなそぞろ歩きをする場所はなく、宿も中~大規模なホテルのような旅館が多いため、宿にこもって温泉を楽しむのが正解かも。お湯は無色透明ですが高い湧出温度なので、パワーあるお湯が楽しめます。

 

今回はお値段がめっちゃ安かったこちらの湯元 啄木亭に泊まることに。

北海道の色んなところでホテル・旅館を経営している野口観光グループのホテルだそうな。

 

昔ながらの大型旅館スタイルです。絨毯の模様がいかにもって感じでいいですよね。館内は清潔で古さを感じさせない雰囲気でした。

 

お部屋はふつうの和室。こちらも綺麗だし快適に過ごせました。

 

お風呂は最上階に男女別の大浴場があります。

 

出典:湯元啄木亭 ホームページ

 

縦にものすごい長い内湯と、露天風呂。サウナや水風呂もありました。

ホームページの記述だとかけ流しではありませんでしたが、塩素の臭いもなく、循環かけ流し併用なのかもしれません。内湯はかなりオーバーフローもしていました。

朝サウナもやってるところがポイント。地味に朝は稼働してないところ多いんですよね。

朝からバキバキにととのった

温泉はやっぱり最高

 

建物の周りの雰囲気はこんな感じ。この反対側(空港側)は他の旅館が立ち並んでいたりしますが、こちら側はごく普通の町ですね。

 

今回は朝食付きプランだったため、朝食会場へ。宴会場を改装したと思われるザ・キャビンというレストランへ向かいます。夕食つきの場合も、同じ会場でブッフェが提供されるみたい。

 

建物の中庭的な場所にかなり立派な日本庭園があり、これがとてもいい雰囲気。宴会場周辺の廊下とかも立派で、今はお安く泊まれましたが、昔は格の高いホテルだったんだろうなぁと伺えます。

 

レストランはこんな感じ。宴会場を改装しているので窓はありません。

 

朝食ですが、ものすごく品数が多かったです。また、北海道の近隣の市町村の食材をテーマにした料理も数多くあってとても賑やか。

函館はどうも朝食競争が激しいみたいで、ラビスタ函館ベイの朝食が朝食が美味しいホテルランキング(じゃらん開催だったかな?)の一位の常連だったり、他のホテルも同様のランキングで上位に居たりと、どこも朝食に力を入れている様子です。

 

海鮮丼やラーメンもあったりしました。

 

地味に嬉しいのが地元の函館牛乳を使ったソフトクリーム。

 

バイキングなのでどうしても写真映えはしないのが残念ですが…。このお値段で大満足の朝食でした。

函館の朝食はインフレしてる気がする

朝からこんなに色々食べられるなんて!

 

チェックアウトして観光へ。よく晴れてて観光日和です!

 

湯の川温泉から函館駅の方までまた市電にのって移動しました。

 

青函連絡船 摩周丸

函館駅から港の方に歩いていくと、大きな船が係留されています。かつて青森と函館を結んだ青函連絡船のひとつ、摩周丸だそう。中を見学することができます!青森市の方にも別の船が保存されていて、それと同じような感じ。

対岸の青森にある姉妹船、八甲田丸の記事

 

青函連絡船は何隻もあったようですが、残念ながら現在残っているのは青森の八甲田丸と、函館の摩周丸の二隻のみ。貴重な船です。

 

このいるかマークがなんとも可愛いんですよね…。八甲田丸とも共通でした。

いるかはかわいいからね

このいるかは特にかわいいデザインな気がする

 

船内に入るとまたいるか。

 

内部は資料館のようになっていて、展示物に加えて操舵室も見学ができます。計器類が色々あってなんだか面白い。

 

こういうの操作するの憧れますね!

 

甲板に出ることもできます。奥に見えるのは函館山。ロープウェイで登れる夜景の名所ですね。

 

函館の名物、海に向かって降りていくような坂も見られます。

摩周丸、観光名所の多い函館の中では少しマイナーな観光地かもしれませんが、船内の様子も当時のままのものが残されていてとても興味深いです。八甲田丸とも展示が違うところがあるので、青森とセットで楽しみたいところ。

 

赤レンガ倉庫

函館といえば、赤レンガ倉庫!横浜のものとはまた違って建物一つ一つが小ぶりですが、広範囲に広がっています。

 

先程の青函連絡船から歩ける距離です。函館は歩いて巡れて、疲れたら市電に乗ったりできるコンパクトな街なのもいいです。

 

マリーナのような場所があるところも函館の赤レンガ倉庫ならでは。

 

倉庫の中はお店やレストランが色々入っていました。

 

ジェラート  re di ROMA plus

倉庫の中にあるジェラート屋さん。

 

現地っぽいジェラートが色々あって悩んじゃいます。

 

ミルクと、何だっけ…。忘れちゃったけど美味しいジェラートでした、赤レンガ倉庫をバックに食べる。

 

赤レンガ倉庫の端に謎のエリアが。これは函館B級グルメの二大巨頭、ハンバーガーのラッキーピエロ(ラッピ)と、やきとり弁当のハセガワストア(ハセスト)です。

どちらも函館市内に支店は大量にありますが、このように二軒並んでいるのはここだけです。このあとどちらも紹介します。

 

元町珈琲

赤レンガ倉庫を抜けて、函館山の方へ。ここからは函館らしい、坂の風景になってきます。

 

坂の途中にある、元町珈琲店。

函館は珈琲の街としても知られており、数多くのカフェがあります。

 

店内もおしゃれ。

 

アイスカフェオレをいただきましたが、しっかり淹れてあり、コーヒー欲が満たされるものでした。お土産にコーヒー豆を買うこともできました。

店内のコーヒーの香りが充満しているお店はアタリのお店だと思う

 

お店を出て坂の一番上へ。

この海に向かって一直線で伸びる坂はなんともフォトジェニックですね。

 

旧函館区公会堂

今度はこちらの立派な洋館、旧函館区公会堂へ。

 

洋館らしい建物も素敵ですが、カラーリングがめっちゃいい。金と紺色ってあまり見かけない感じ。

 

函館の中でもかなり山手寄りの場所なので、景色も抜群です。

 

中では一部函館の歴史の展示などもあり楽しめました。

 

二階のこのホールがハイライトです。入った瞬間息を呑む美しさ。

 

磨き上げられた床にクラシカルな窓が反射してめっちゃきれい。

 

ピアノもあって、ここでコンサートとかあったらいいだろうなぁ。

 

アンジェリック ボヤージュ

また食べ歩きです。今度は公会堂の近くにあるこちらのお菓子屋さん。

 

ケーキや焼き菓子も扱っているけど、クレープが人気のお店。中でもクレープの中にパイ生地が挟んであるのが良いらしいので頼んでみることに。

 

写真だとわかりにくいのですが、もちもちのクレープ生地の中にたっぷりのクリームと、食感のいいパイ生地がアクセントになってミルフィーユを食べているような気分になりました。これはおいしい、おすすめのお店です。

 

船魂神社

公会堂から教会群や函館山ロープウェイ乗り場に向かう間にふとみかけた神社。

 

にゃんこがいたのでこれは行くしかない。

 

山を背に立つこじんまりとした神社です。港町らしく航海の安全を祈る神様だそうで、なんと北海道最古の神社なんだって。

北海道は札幌よりも函館から発展していったからか、函館には北海道最古の…というのをチラホラ見かける気がします。

 

境内でにゃんこと戯れながら少し休憩。静かで良い場所でした。

 

ロープウェイまでの道

さて、教会群を通りながらロープウェイ乗り場まで歩きます。途中いい感じの坂がいくつもありました。函館はほんと歩いていて楽しい街ですね。

 

立派な教会が。いくつかの教会は内部の見学もできるようになっていて、観光名所です。

 

教会と、お寺の建物が共存する不思議な光景。

 

いよいよロープウェイが見えてきました!

 

ロープウェイ乗り場の手前にあるのは、なんといるかビル!!

どうやら函館のラジオ局の名前がFMいるか、そのラジオ局が入っているビルだからみたい。

函館湾にはいるかがたくさんいるのかな

 

いよいよロープウェイに乗って函館山へ。ちなみに歩いて登ることもできるみたい。

 

函館山

ロープウェイでのぼり、山の上にある展望台からの景色がこちら。もう見ただけで函館とわかるこの地形、最高です。

 

展望台も入れた景色はこんな感じ。

 

山の上にはちょっとした売店とカフェがあります。

また、展望台だけでなくベンチも設置された広場のような場所もあるのでのんびりするのにもぴったり。

 

函館山

 

だいぶ日も落ちてきたので、このまま夜景まで待ってみることに。

 

反対側の景色も見ることができます。遥か遠くに見えるのは青森県下北半島とかなのかな。

 

日も落ちてきて、街に明かりが灯り始めました。

これは世界三大夜景と言われるのも納得の美しさ

この函館ならではの地形がいいよね

 

しかしこの人の数笑

日が出てた時間はそれほど人もいなかったので油断して広場のベンチでゆっくりしてたら、めっちゃ人増えててえらいことに…。

 

写真だけ取って退散です。

 

ロープウェイで下る頃にはかなり真っ暗でした。

 

ラッキーピエロ十字街銀座店

このあたりは十字街。

夜になると街灯と路面電車の軌道がなんだかノスタルジックな光景です。

 

そんな十字街の一角にあるラッキーピエロ。外観からしてヤバい。

 

店内もやっぱりヤバい。

いつでもクリスマス気分が味わえるように、、ということらしいです。ラッキーピエロは店ごとの振れ幅がすごい。

 

ただメニューは全店舗同じです笑

カップにチーズソースとたっぷりのポテトが入ったのが美味しかった。お手頃価格ですし函館に来たらどこか一食分はラッキーピエロを挟むのがおすすめ。

 

夜ご飯を食べて、用事を済ませて帰路につきました。

函館は名所も多くて歩いていて楽しい街でした。また行きたいな。

 

ハセガワストアのやきとり弁当

お土産に買って家で食べたハセガワストアのやきとり弁当。北海道なのでやきとりと言っても豚串です。

ハセガワストアはそもそもコンビニなのですが、謎にやきとりに力を入れており、どの店舗でも焼き鳥を注文を受けてから焼いてくれます。

 

3本入って大満足のお弁当。函館でお手軽に食事を済ませたいときや、お土産(普通にお惣菜なので半日ぐらいしか持たないですが)にピッタリ。

函館はグルメに観光と隙がないね

街自体がコンパクトなのもいい感じ!

今回行っていない函館朝市五稜郭の記事

2022年8月 栃木の穴場観光地。喜連川で関東最強泉質の早乙女温泉と間近で見られる花火大会を楽しみ、大谷資料館で神秘的な地下神殿を探検。

こんにちは、しろいるかです
2022年8月、栃木の喜連川と大谷に行ってきました。

旅の全行程

※記事の紹介では時系列変えていますが、全て合わせて一日で巡れて東京まで帰ってこられるプランです。

【一日目】
喜連川花火大会
宿泊:宇都宮市内のビジホ

【二日目】

温泉パン喜連川早乙女温泉~大谷資料館

栃木県の観光地

栃木県といえば日光や那須!ですが今回行くのは喜連川(きつれがわ)と大谷(おおや)。

栃木県の中ではややマイナーな部類の観光地かも。しかしどちらもなかなか個性ある観光地で良かったです。

宇都宮駅

どちらの観光地も拠点となるのは宇都宮駅。東京からだと新幹線で1時間かからないのはアクセスよくていいですね。

駅前も再開発が進み、東口にはウツノミヤテラスという複合施設がオープンしてます。

 

ベルテラシェ大谷

宇都宮駅から大谷までは車で30分もかからず目と鼻の先。しばらく走っていると急に観光地感が出てきます。

大谷資料館はもう少し車で行った先なのですが、大谷には他にも見どころが多いため、ここで降りて歩いて巡ってみることに。

資料館の前にも巨大な駐車場があるものの、ここから歩いても10分程度なのでだらだら観光しながら歩くのがオススメ。

 

道の駅的な複合施設です。暑い時期だったので中のカフェ、OYA PICK ROCKでかき氷を食べました。

やっぱ夏はかき氷だね

 

道を挟んだところに宇都宮で有名なベーカリー、スタンダードベイカーズのおしゃれなカフェがありました。東京駅にも支店があるんですよね。

いちごジャムを練り込んだとちおとめブレッドがオススメです!

 

平和観音

ベルテラシェ大谷から歩く途中にある名所。巨大な観音様が現れます。

大谷は石切り場として栄えてきた場所。この観音様もここで採掘された大谷石を用いて掘られたものみたいです。

 

他にも謎のオブジェもありました。石が真っ二つ…。

 

観音様も凄いですが、その奥の高い石壁にも目を見張るものがありますね。展望台にもなっていて登ることもできます。このあたりでも石を切り出していた名残なんでしょうか。

 

大谷寺

観音様ゾーンを抜けると次に見えて来るのが大谷寺。ここは是非見た方が良いです!

1200年ほど前、この辺りは昔毒蛇の住む地獄谷と言われていたところ、弘法大師が現れ毒蛇を退治したことを受けて建立されたものなんだとか。

 

まるで岩壁に埋め込まれたようなお堂が印象的です。お堂の中に入ることができ、内部は撮影禁止なのですが摩崖仏を見ることができます。

また、シルクロードを渡ってきたという観音像も見ることができ、岩壁の中というシチュエーションも相まって神聖な雰囲気が感じられる場所でした。

 

ちょっとした庭園もあります。

 

OHYA FUN TABLE

大谷寺から大谷資料館への道を少し外れた場所にあるレストラン。ここでランチ食べるぞ!と思っていたら。

 

売り切れだった…。ワンプレートランチが評判のお店みたいです。

 

大谷資料館

駐車場エリアまで歩いてきました。もうちょっと!

 

この垂直に切り立った石壁がやっぱりすごい。

 

資料館の前にもおしゃれカフェがありますが、結構混雑してた。

 

資料館自体は昭和感の残る風貌。結構昔からあったのかな。

調べてみると、SNS等で知名度が大きく上がったのは割と最近ですが、なんと50年近く前から開館していたそうです。

 

さて、いよいよ地下の採石場跡へ。

 

急にひんやりします。夏にピッタリかも!

 

ある程度階段を降りると突如として現れる巨大な地下空間。

これはすごい…。鍾乳洞などとは全く違う、いかにも人工的で無機的な感じで、でも神殿のような荘厳さがあります。

天井が高すぎてびっくり

 

ところどころアートのようなものも展示されていました。この唯一無二の空間を使って作品展や、コンサートなんかも催されているそうです。PV等や映画撮影などでもよく使われているみたいですね。

 

採石場の跡とは思えないほど整っているのが不思議です。どうみても建設途中の地下神殿感。

 

これも石を切り出した跡なんだって。

どうみても古代神殿の紋様

 

ライティングがうまいからなのもあるのかも。

 

階段の雰囲気まで素敵。

 

これもアートなのかな?完全に地下神殿ですね!

 

唯一外からの光が差し込むエリア。写真だとうまく撮れないけど、奥の方からは緑あふれる光が差し込んできて、神秘的な佇まいです。

 

これほど広い採石場跡ですが、歩くルートは決まっているので迷うことはありません。みんなで列になって地上へ。

 

すごかった。これは栃木県の隠れた名所ですね。

これほどの空間を開放しているの凄い

安全面とか色々…気を遣うところありそうな中よくやってる

 

喜連川早乙女温泉(きつれがわ そうとめおんせん)

さて、今度は喜連川へ。

独特な地名ですが、江戸時代には喜連川藩が置かれていた由緒ある地名みたいです。喜びを連れて来るって良い名前ですね。

特に何かある場所ではなかったのですが、1980年頃、町おこしのため温泉が掘削され、温泉地としてにぎわっているそうです。

 

そんな喜連川温泉には何軒かの宿がありますが、その中でも日帰り入浴専門のこの喜連川早乙女温泉だけ、周りとそれほど距離が離れていないにも関わらず泉質が突然変異を起こしたように凄まじいことになっています。

 

駐車場に着いた時点で既に香る強烈な硫黄の香り。そして、これはタイヤやゴムの焦げたような臭い…?

 

にゃんこもお出迎え。

 

出典:喜連川早乙女温泉ホームページ

残念ながら内部は写真が撮れないのでホームページの写真から。

1,300円という入浴料からするとスーパー銭湯のような感じなのかな?と思いきや、設備的にはこの露天のみ。アメニティとかも一切無く、内部は完全に泉質ガチ勢のための場所になってます。

ただこのお湯がほんと良すぎるんです。エメラルドグリーンの濁り湯。硫黄に加えてタイヤの焦げたような臭いがプラスされた強烈な香り。そしてほどよいぬる湯。もちろんドバドバの100%源泉かけ流し。

東北や九州の奥地にある秘湯にしかないようなお湯。これは間違いなく関東最強の温泉です。ファミリーで行くような場所ではかもないですが、温泉好きなら一度は行ってみたい場所です。

めっちゃ長湯できるし、最高!

また行きたい

 

温泉パン本店

喜連川の名物といえばこの温泉パン

 

創業90年以上の地元の老舗パン屋さんが、喜連川に温泉が湧き出たことを記念して作ったパン。

別に温泉を使っているわけでもなんでもないのですが、独特の食感で美味しい。なんだか昔懐かしい感じがしてほっこりするお味です。

ここが最も広い店舗ですが、道の駅きつれがわの中にも店舗がありますし、なんと宇都宮市内にも店舗があります。

 

道の駅きつれがわ

川の傍にある道の駅。のどかな場所ですがとても賑わっていました。

 

裏手に周ると川の土手に降りることができます。ここはこの後紹介するきつれがわサマーフェスティバル&花火大会の会場なのですが、当日は人数制限がかかってしまうため花火の直前だと入ることができません。また、道の駅に駐車場はそれなりにあるのですが、当日は車が多くとても入ることができない状態になるため注意が必要です。

 

きつれがわサマーフェスティバル&花火大会

ということで、花火大会の時は青い丸で囲んだ場所に巨大な臨時駐車場ができているので最初からここを目指すのがオススメ。道の駅まで歩いて10分ほどかかってしまいますが結果的に早いと思います。

また、花火の観覧場所についても、赤い線で描いた場所は制限なく無料開放されており、打ち上げ場所の間近、保安距離ギリギリで観ることができるので是非ここで!

 

道の駅周辺は車の大渋滞です。

 

赤い線で描いた場所からの打ち上げ風景。ほんと目と鼻の先の川の対岸から打ち上げているのが見えます。これほど近い距離から花火を見たのは初めてかも。

火花のひとつひとつが鮮明に見える

 

きつれがわ花火は尺玉もたくさんあがるため迫力が凄い!

これだけ間近だと炸裂音も体に響き渡るような振動が感じられて気持ちよいです。人もそれなりに多いけど、身動き取れない大混雑というわけでもなく、とても良い花火大会でした。

喜連川も大谷も栃木の隠れた名所!

どっちも魅力あるね

栃木観光の記事

2023年7月 京都「伊根の舟屋 雅別邸 古雅」泊 透き通る海が間近に迫る温泉客室露天の舟屋に宿泊。ディナーは海宮で絶品海鮮割烹!

こんにちは、しろいるかです
2023年7月、京都の伊根の舟屋に行ってきました。

旅の全行程

【一日目】
道の駅海の京都宮津~道の駅舟屋の里伊根~鮨割烹 海宮
宿泊:伊根の舟屋 雅 別邸 (古雅)

【二日目】

海上タクシー(亀島丸)~蒲入展望所~経ヶ岬~道の駅てんきてんき丹後~豚珍館天橋立~富士酢~道の駅京丹波味夢の里

海の京都

京都と聞いて海を思い浮かべることはあまりないと思うのですが、京都府の北部は日本海に面しており、有名な天橋立も北部にあります。

今回は"海の京都"を満喫してきました。

京都市からは特急はしだてまいづるに乗るか、京都縦貫自動車道を通って2時間程度。大阪、神戸、奈良の方が近いぐらいですが、訪れる価値のある場所でした!

 

道の駅 海の京都宮津

まずは京都縦貫自動車道のほぼ終点、天橋立にも近い道の駅に寄りました。

手前の建物が道の駅で、奥の巨大な建物はショッピングセンターです。

 

地元の味噌を使ったソフトをいただきました。魚の形のクッキーがかわいい。

 

こちらも宮津で作られてるちくわを使った磯部揚げ。美味しそうなレストランも併設されてました。

 

この辺りの海は結構波が立ってる?湾といえど外界に近いのかも。奥に見えるのが天橋立です。横から見ると陸地と区別がつかないですね。

 

道の駅 舟屋の里 伊根

宮津からさらに車で30分ほど。ようやく今回の目的地、伊根の舟屋に到着です。

舟屋とは、住居の1階部分が船着き場になっているというこの地方独特の建物のことで、海に浮かぶような家々が立ち並ぶ光景はまさにここでしか見ることができません。伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

最近は特に観光地としての人気も高まっているようで、インバウンドもかなり見かけました。

 

道の駅は、そんな伊根の舟屋群を見渡す小高い山の上に建っているため、見晴らしがとても良いです。

 

波ひとつない伊根湾。穏やかです。

 

海岸線に沿って立ち並ぶのが舟屋ですね。ちょっと遠くてわかりづらいですが、建物の1階部分が海と一体化してます。

 

遊覧船や漁船が頻繁に行きかっていて、なんだか活気があります。

 

何かの養殖もしてるっぽい?なんだろう。調べてみたら牡蠣なんかも育ててるみたいですね。

 

さて、道の駅自体の規模はそれほど大きくなく、おしゃれなレストラン(レストラン舟屋)もあるのですが観光客に対してキャパが足りてません。レストラン目当てに来るとものすごい並ぶことになるので注意ですね。

ということで、テイクアウトでもう少しお腹にいれることに。

 

焼きおにぎりと、干物のスティックのヒスク。このヒスクが干物なのに油たっぷりで美味しく、焼きおにぎりと相性抜群でした。

伊根湾を眺めながら食べられるのもポイント

 

伊根の舟屋で舟屋ステイ

さて、本日の宿泊は伊根の舟屋の中にあるお宿です。

かつて伊根の舟屋の集落内には宿泊施設はほぼ無かったのですが、十数年前ぐらいから舟屋を改装した宿が集落の中に作られ始め、今では結構な数の宿があります。

基本ほぼすべての宿が一棟貸しなため、宿選びが難しいです。じゃらんや一休などのサイトにも出ていないところも多いし…。以下のページからまずは目星をつけて、気になった宿を個別検索して深堀して探していくのがオススメ。

伊根に泊まる | 伊根浦地区農泊推進地区協議会

舟屋を改装した宿だと、建物の目の前に海を眺めることができてオススメです。

注意点として、泊食分離の宿も多い一方で伊根の舟屋には夕食を食べる場所がかなり限られており、周りにコンビニもありません。夕食付きではない宿に泊まる場合、夜ご飯を事前に持ち込むか、レストランを予約しておくほうがよいですね。

 

伊根の舟屋 雅別邸 古雅

さて、数多くある宿泊施設の中から今回選んだのは雅別邸

中心部からは少し離れた地区にあるのですが、2023年3月にオープンしたばかりの綺麗な宿で、しかも海を眺める温泉の客室露天がついている!というのが決め手です。ちなみにじゃらんで予約できます。

オープンしたばかりでクチコミが少なかったのですが、泊まって正解でした。

 

雅別邸は舟屋ではない母屋の建物と、一棟貸し舟屋の閑雅古雅典雅清雅の建物から成る宿泊施設になっていて、レセプションの役割を担う棟でチェックイン等を行います。

とはいえ非常に狭い建物なので、ほんとにチェックインの時以外入ることはありませんでしたが…。共有スペースのようなものはほぼ無く、基本は一棟貸しの建物だと考えておくと良さそうです。

 

今回は古雅にしました。

各棟で結構つくりに違いがあるので吟味しました。客室露天からの眺めとかを重視するとここが良さそうだった。

 

中に入ると、小上がりの掘りごたつがあって…

 

その奥には海が広がっています。おぉ、めっちゃ緑に輝いている…。

 

海が近い!ウッドデッキも良い感じです。

 

元舟屋なので、二階建てのメゾネットタイプです。

 

二階はベッドルーム。テレビもありました。

 

水回りも問題なし。写真は撮ってませんがトイレもウォシュレットつきの最新型のきれいなトイレでした。

 

内湯はバスタブなしのシャワールームのみ。客室露天があるから問題ないですね。

 

それではお外に出てみます。

この眺めは素敵すぎる…

 

こんな間近で海を眺めながらお風呂に入れるなんて!

ちなみに温泉は経営母体の温泉旅館(油屋)が数キロ離れた場所にあり、そこから毎日運び込んでいるそうです。滞在中はずっと継ぎ足しなしの循環ですが、かなりヌルっとした浴感があり、温泉の匂いも感じられる良いお湯でした。

夜は思ったよりも涼しくて、夏場も快適に入れた

 

その奥にはベンチがおいてあって、これもまたいい感じです。

 

手を伸ばしたら海に届きそう。

 

ほぼ海とゼロ距離。安全柵が無いスタイルは珍しいですね。

 

そして海がめっちゃ綺麗。これ、浅そうに見えますが奥の方は深さ数メートルはありそうです。山の緑が反射してエメラルドグリーンなのがまたいい。

そして、フチにくっついている黒い物体は…

 

ウニだー!!

 

ほんと波が穏やか。外海が荒れているときでも伊根湾はほとんど波がないそうです。

 

注意点として、客室露天は日中は入りづらいかもしれない…。

遊覧船や海上タクシーが普通に運行しているため、それらの運行時間(9時~17時)以外だと見られることも無くゆっくり入ることができます。

 

しかしこれは攻めた構造ですね。波のない伊根湾だからこそできるのかも。

 

鮨割烹 海宮までの散歩

さて、雅別邸は素泊まりオンリーのため、夜ご飯は事前に予約していた鮨割烹海宮に行きます。意外と距離があって、歩くと20分ぐらいかかります。

集落を見ながらの散歩にちょうど良かったのですが、面倒な場合は集落内に乗り合いタクシーがあるため呼ぶこともできるみたい。

家々のすき間から海!

 

神社もあったり

 

良い感じのカーブ。

 

昔の建物が立ち並ぶ集落はノスタルジックな感じです。

 

全体的に海がものすごく近い。

 

なんだかレトロな看板を見つけたり。

 

集落の中心に近づいてきました。この辺りには飲食店が何軒かあるみたい。

 

山がかなり背後まで迫っていて、昔の人はよくこんな場所に集落をつくったなぁと感心です。

 

この光景、いかにも伊根の舟屋って感じです!

 

反対側は夕陽に照らされて全然色調が違いますね。同じ時間の写真と思えない。

ちなみにこの右側の3つ屋根が連なった建物が海宮です。

 

無事到着。めっちゃ眺めいい。

 

鮨割烹 海宮

海宮は、舟屋日和というカフェやイベントスペースを設けた複合施設の敷地内に作られたレストランです。当日飛込みはほぼ無理で、予約必須の人気店みたい。

おぉ、これは良い感じのアプローチ。

 

夜のメニューは握り寿司(3,300円)や御膳(4,400円)もあったのですが、折角なのでコースにしました。

今回は一番上のコース浦凪と、その下のコースの魚見をシェアすることに。というのも、それぞれのコースの品数や構成はほぼ同じで、使う魚が違うとのことだったので色んなお魚を食べてみたかったのです。

 

先付は両コースともに全く同じ。浦凪にはスパークリングがついてました。これ、なんと日本酒なんです!

手前の真っ赤な伊根満開というお酒をサイダーで割ったものだそうです。この赤い色はなんと古代米を使っているためだそうで、なんとも華やかです。

 

お造りは貝に差がありました。魚見の方はさざえで…

 

浦凪の方はあわび!どっちもコリコリでめっちゃ美味しかった。

 

さらに浦凪の方にはクエのしゃぶしゃぶがありました。弾力あって美味しい~。

 

続いて煮魚。ここからなんだっけ、色々お魚の名前教えてもらったのに全然覚えてません…。でも写真からわかる通り、まさに今煮たホクホクのやつが出てきます。身もホロホロです。

 

こっちはもう一つのコースの煮魚。どっちもイケます。

 

焼き魚は浦凪コースの方はなんとのどぐろ!

脂の乗り方が半端なくて、これまで食べた焼き魚の中で圧倒的美味しさでした。ひっそりとさざえもついてます。

 

こっちは甘鯛…だったかな…。のどぐろには負けるけど、こっちもかなりおいしい。何より焼き立てをすぐ出してくれるからほんとホクホク。

 

お次は揚げ物。魚見コースの方はフグです。

 

浦凪コースの方は…なんだったっけ、鯛系の魚だった気がする。これまた外カリカリ、中ホクホクで最高だった。

 

既にかなりお腹一杯なんですが、お寿司もでてきます。魚見コースの方はフグがイチオシ。

 

浦凪の方はフグと甘えびの代わりにトロと鯛でした。

 

さらに今がまさに旬だということで、岩ガキを追加注文…。道の駅で上から眺めた養殖場で育ててるやつかな。

 

岩ガキなのでめっちゃでかい!!

2匹分ついていました。

 

大満足の御食事の後はシャーベットで口直し。

 

店内はこんな感じのカウンター席と、後は二階部分にテーブル席があるようです。

海を見ながら食べられるという景色の良さも素晴らしいですし、何よりお魚の新鮮さが良かった。京都でこんな美味しい海鮮が食べられるなんてびっくりです。

のどぐろの美味しさは衝撃的だった

どの料理も生臭さとか一切なくてすごい。地元の漁師さんから仕入れてるらしい

 

夜の散歩

お店を出たら、外はもう真っ暗。

 

海もほとんど見えなくなってました。

 

ほんのりと家の灯りが見えます。

 

舟屋日和の敷地内は今風のおしゃれなつくりでした。

 

集落の中を歩いてまた宿まで帰ります。

 

案内所あったんだ。翌日寄りましたが、お土産屋さんも兼ねていました。地元のものだけを扱っているのでお土産探しにもぴったり。

 

戻ってきた~。

 

夜は海と星空を見ながらのんびり過ごしました。

海には夜光虫のような生物がいるのか、じっと眺めていると時折光ったり、棒で海をバシャバシャやると一気に光ったり…こんなことができるのも舟屋ステイならでは?

 

早朝

早起きしすぎた。

 

朝日は見えなかったけど、朝焼けに包まれる感じ。

 

前日に増して海の色が綺麗!

 

海上タクシー(亀島丸)

さて、遊覧船もいいですが、伊根に来たらぜひ乗りたいのがこの海上タクシー

タクシーといってもどこかに行くわけではなく遊覧なのですが、伊根湾に面した場所であれば、電話したらなんと目の前まで来てくれるんです。しかも一人1,000円というお手軽さ。

お部屋にタクシー呼んだらほんとうに来てくれた!

けど、さすがにお部屋からだとちょっと狭くて乗れないそうなので、隣のレセプション棟のスペースから乗りました。

 

お部屋はこんな感じだったんですね。

 

小型漁船サイズなのも、海が近くて迫力があって良い感じです。

 

何かの養殖場が見える!

 

海の色が場所によって異なるのがいいね。

 

海から眺める舟屋はまた格別ですね。

 

江戸時代のものも残っているそうです。

 

舟屋は現役のものも多そうです。

 

昨日夜ご飯を食べた海宮です。日中は伊根カフェがインスタ映えで有名らしい。

 

山の上には道の駅が!昨日はあそこから眺めてたんですね。

 

一通り見終えると、なんとかもめの餌やりをさせてくれました。

 

かっぱえびせんを差し出すと、すごい勢いでかっさらわれます。

 

ちょっと怖い

 

無くなってもめっちゃ狙われてる笑

 

離れ小島には神社がありました。航海の前にお祈りしていくんだそうな。

 

養殖場に、よく見たらえびせん待ちのかもめの大群が…!

 

遊覧は40分ほどの時間。たっぷり楽しませてもらいました。

 

ありがとー!

お部屋もチェックアウトして出発です。

 

向井酒造

集落の中に、昨日の海宮で飲んだ伊根満開のお酒を造っている酒屋があったので寄ってみました。伊根満開はG20のサミットでも提供された有名なお酒なんだそうです。

 

浦島神社

伊根の舟屋からさらに北にいくと、浦島神社なるものがあって寄ってみました。

 

全国に伝わる浦島伝説の中でも最古なんだそうな。

 

周り一帯のどかな田園風景に癒されました。

 

蒲入展望所

近畿地方最北端を目指す途中見つけた展望所。

蒲入(かまいる)…か?

蒲入(かまにゅう)だね

 

京都の北の方ってこんな断崖絶壁だったんですね。

 

経ヶ岬

近畿地方最北端の地です。見渡す限りの日本海が広がります。

 

ちょこっとだけ顔を出す経ヶ岬灯台。歩いて行けるそうですが、暑すぎたのでちょっとパス…。

 

道の駅 てんきてんき丹後

丁度あった道の駅。地元の神社の祭りの掛け声がてんきてんき!なのが由来。この辺りは天候が悪い日が多いから…だそう。

 

そういえば朝から何も食べてなかった。サンデーを食べて回復。

 

この近くには琴引浜という鳴き砂で有名な浜があって、鳴き砂体験ができました。ほんとにキュッキュッって音がするんですね。

 

豚珍館宮津カレー焼きそば)

宮津にまで戻ってきました、お昼ご飯の時間ですが、昨日道の駅に寄った時にもらったパンフレットに乗っていたこのカレー焼きそばが気になります。

場所的にも、道の駅の向かいにあるという豚珍館さんに行ってみることに。

 

おぉ、めっちゃスナック街…!

 

その一角にひっそりと。知らなければ絶対入れない風貌です笑

 

めっちゃテレビの取材が来てたっぽい。これは人気店か。

 

カレー焼きそばは二種類あって、つゆだくタイプと…。

 

こっちのウェットタイプ。焼きそばといいつつ、ラーメンの麺を使っていて、ウェットタイプはチャーシューも入っているのでよりラーメンっぽい?

でもつゆだくタイプの方がスープがあってラーメンっぽい気も…なんだか不思議な食べ物でしたが、普通に美味しかった。

道の駅でカレー焼きそばのお土産も売ってたけど、なかなか再現度高かった

 

天橋立

一度来たことあるけど折角なので天橋立も観光。

天橋立駅。特急の終着駅です。

 

いかにも観光地らしい賑やかなお店が立ち並びます。

 

文殊の知恵で有名な文殊堂。

 

大型船がくると回転する、廻転橋を通って、少しだけ天橋立を歩きます。

 

天橋立は松林が素敵ですね。松林を少し逸れると…

 

なんと海水浴場でもあるんです。

 

お腹が減ったので、文殊堂の門前にあるお店で…

 

天橋立名物、知恵の輪餅をいただきました。あんころ餅みたいな感じのやつですが甘すぎず美味しかった。

天橋立観光したときの記事

 

富士酢(飯尾醸造

旅の最後は宮津市にある有名な酢の醸造へ。

 

今は希少な、昔ながらの製法で酢を作っているそうで、なんと一旦日本酒を製造してそれを酢にするという製法だそうな。日本酒を作るので杜氏も居るのだとか。

 

見学も受け付けているそうですが、今回は時間がなく、酢だけお土産に買うことに。

 

併設のショップでは色んな種類の酢が置いてありました。

 

道の駅 京丹後味夢の里

最後は京都縦貫自動車道のサービスエリア直結の道の駅へ。

 

丹波黒豆のソフトで旅の締めです。

 

京都駅に戻ったら、京都タワーが赤いライトアップをしてました!

海の京都は思った以上に見どころいっぱいだった

伊根の舟屋での舟屋ステイは楽しかった

京都観光の記事

2023年6月 【2/2】壱岐「平山旅館」泊 美味しすぎる料理と、辰の島の絶景をはじめとした王道観光スポット巡り。

こんにちは、しろいるかです
2023年6月、長崎県の離島、壱岐に行ってきました。

一日目の記事はこちら

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
福岡空港~博多ふ頭~壱岐芦辺港~勝本集落散策(モカジャバカフェ大久保本店)
宿泊:壱岐リトリート 海里村上

【二日目】
辰の島遊覧・散策~壱岐ドルフィンパーク&リゾート~猿岩
宿泊:奥壱岐の千年湯 平山旅館

【三日目】
月讀神社~原の辻遺跡一支国博物館~小島神社~芦辺港~博多港北九州空港

辰の島遊覧(クルージング)

宿をチェックアウトし、まずは昨日行った勝本集落の港から出航している辰の島遊覧船に乗ることに。

辰の島は港から10分もかからずに行くことができる無人島。

水がとにかく綺麗だそうで、さらに周りを断崖絶壁に囲まれていることから島を一周するクルージングも観光の目玉になっています。

きっぷは島への上陸のみと、遊覧もプラスされたものの二種類あります。今回は遊覧セットで。

 

出航してすぐからもう海の色が変わってきた気がする。

 

二階建ての船で、風がちょっと強いけど外がお薦め。

 

イカ釣り漁船ともすれ違った!

 

辰の島の隣には自衛隊の警備所があって、こっちは上陸不可みたい。

 

辰の島に近づくと海の色がエメラルドグリーンに!

こんなに急に変わるものなんですね…

上陸のみの場合はここで上陸ですが、遊覧の場合はここから島一周へ。

 

柱状節理と透明な水。

 

海の神殿と言われてる場所だそうで、船でかなりギリギリまで突っ込んでくれます。こういった奇岩地帯を眺めながら進んでいると・・

 

外洋に到達。深さによってやっぱり色が全然違うんですね。外洋に出たとたん波も大きくなった。

 

こちらはマンモス岩。小島にマンモスが渡っているように見える…かも。

 

このあたりが崖の高さもあり、一番ダイナミックさがあります。

 

かなりギリギリまで寄ってくれるので、岩場もすごいけど操船技術にもびっくりです。

 

楽しい一周遊覧を終えて、今度は島に上陸です。

 

辰の島散策

迎えの船はだいたい1時間に1本ぐらいなので、1時間島を散策する感じですね。

 

陸から見るとさらに際立つようなこの海のきれいさ。

 

海岸沿いの狭い道をしばらく歩いて島の中心部に向かいます。

 

綺麗すぎる…

南の島とかといい勝負できる綺麗さ

 

石垣島の川平湾を思い起こすようなエメラルドグリーンさです。

 

奥に行くと開けているのですが、ここに遠浅のプライベートビーチがあります。

いまはやや干潮ぎみ。満潮時はこの辺り一帯が水に浸かるみたいですね。夏場は海の家があるそうなので、ここで泳いだら気持ちいいだろうなぁ。

 

今は6月。気温的には泳げそうな気もしますが、今回は島の散策路をお散歩することにします。海の家の横手にある道から山を登っていきます。鬱蒼とした木々の間を抜けていくのと、坂道なので本格的な登山道かとちょっとだけ尻込みしますが、最初だけなので軽装でも問題なしです。

 

空に向かって伸びる階段!

 

だいぶ登ってきた。

 

ここが凄いのは、柵とかが一切ないこと。怖くて端まではいけない…。

 

蛇ヶ谷というそうです。

 

断崖絶壁と草原と海、なんだか日本離れした風景です。

 

ここはクルージングで海側から見たところですね!こんな奥まで繋がっていたんだ。

 

さらにもう少し上に登ります。

 

島の最高峰に到着!まさに水平線まで見られる絶景です。ここまでビーチから10分ちょっとで来ることができるので、辰の島まで来たら是非ここまできてほしい!

 

手が加えられていないこのダイナミックさは他では味わえません。実はそれほど期待していなかったのですが、これは来てよかった!

 

周遊路なので、下りはビーチの裏側に降りてきます。さっきの展望台に行くだけなら、こっちから往復した方が行きやすいかも。

辰の島は是非上陸したい

ちょうど1時間ぐらいで散策できるのもいいね

 

イルカパーク&リゾート

続いて辰の島遊覧船乗り場から車で10分弱の場所にある、イルカパーク&リゾートへ。

新しそうな施設ですが、最近リニューアルしたみたいです。

入場料は1000円で、1時間に1回ぐらいちょっとしたショーが開かれています。それ以外のアクティビティは別料金というシステムです。

 

湾をそのままイルカの水槽にしているんですね。

これはよい住環境

 

いまは二頭だけしかいないみたいで少し寂しいですが、二匹揃って泳いでいる姿は見ていてなごみますね。

 

とっても仲が良さそう!

 

1時間に1回のショーではジャンプを見せてくれます。

 

2匹のうちの1匹はジャンプ力がやや低め笑

 

カフェもあって中でのんびり過ごすこともできるようになってます。

 

ジャンプ力が低かった子は、たぶんこのあずきさんですね笑

愛すべきこの感じ

 

イルカの餌やりを体験しました。間近でイルカにお魚をあげられます。

口を開けるとギザギザのキバが見えて怖いけどかわいい。

ほんとうは怖いイルカ

 

猿岩

さて、お次は猿岩です。

壱岐は「生きた島」であり、島が動かぬよう神8本の柱で島を繋ぎとめたとの伝説が残るのですが、そのうちの1本がこの猿岩なんだそうな。

 

めっちゃ猿ー!?

これ、猿っぽすぎる。〇〇岩ってよくありますが、その中でもトップクラスにそれっぽい。顔のところなんかもう彫ったんじゃないかと思うぐらい。

 

駐車場に車を停めて、間近に行くこともできます。

 

駐車場との距離はこれぐらい。

 

しかし近づくと猿は消えてしまうのです…。

 

なんとか猿っぽく見える場所を見つけて、太陽に向かって吠える猿を撮る。

お天気が崩れてきてしまいましたが、ここは夕陽スポットでもあるみたいですね。

ハイハイまたよくある〇〇岩ね、と思わず行ってみたらあまりのリアルさにびっくりするはず。意外なオススメスポットです。

 

あと、近くには黒崎砲台跡があったのですが、中が見えず怖すぎて断念…。

 

平山旅館

さて、本日の宿は前日の壱岐リトリートのほぼ向かい側にある、平山旅館さん。

駐車場は対岸に広いのがありました。

 

壱岐の千年湯…。

もともと歴史の長い湯本温泉の中でも特に古くからある泉源、古湯を使っているそうです。

 

海には面していませんが、緑に囲まれて落ち着いたアプローチでいいですね。

 

館内はそれほど広いわけではないため、ロビー的な場所はありません。

 

一部のお部屋の夕食時や、朝食の食事処になる場所。ここでお茶をいただきます。

 

自家製のわらびもちをいただきながらチェックイン。

 

8室だけの小規模旅館でして、全てのお部屋に異なる名前が付いています。

客室露天つきの月、坪庭つきの星・風・空、眺望なしの花・海・鳥・雪に分かれていますが、坪庭つきのお部屋以上は夕食がお部屋食になるのでオススメです。

特に、こちらの旅館の夕食は質・量ともに素晴らしいため、ゆっくりと食べるためにもお部屋食で食べたい!

今回のお部屋は風です。

 

平山旅館の素晴らしい夕食

前評判からかなり期待していた平山旅館の夕食。

達筆の献立表を見ながらワクワクして待ちます。

 

壱岐といえば焼酎。日本の焼酎発祥の地だそうで、フランスのシャパーニュ地方で作られるスパークリングワインがシャンパンと呼ばれるように、WTOが定める地理的表示が認められており、"壱岐焼酎"と名乗れるのは壱岐で作られた焼酎だけなのです。

焼酎だと、他にも球磨焼酎薩摩焼酎琉球焼酎が認められているそうです。

今回は焼酎の飲み比べと…。

 

勝本集落の中にあったクラフトビールのお店、アイランドブルワリーの生ビール!

なんでも魚料理の合うように作られたビールだそうで、さっぱりした味が特徴的でした。清涼感あってビールが苦手な人でもいけそうです。

 

先付はチーズ豆腐ともずく。

 

いきなり出てきたお造りのサイズにびっくり。何よりその新鮮さにびっくり。

生臭さなんてものはどこにもありません。ほどよく弾力のある身と濃厚な味わいにとにかく驚きです。

 

メニューにない、剣先イカの姿造り。捌きたてのようで、まだ体の色素がチラチラしています。呼子で食べたイカも美味しかったけど、これも美味しい…。どちらも玄界灘イカなんですね。

いかいるかの出番

佐賀県呼子イカは美味しい。

 

何のスープだったかな…。忘れてしまったのだけど、お魚以外もめっちゃ美味しいんです。

 

イカの煮物。これもいい。

 

ウニ!

 

幻の赤ウニでした。少し実が少ないそうで、ムラサキウニの実が足されているそうです。微妙に味わいに差がありますが、どっちも美味しい…。良いウニってこんなに良いんですね…。

 

野菜のグリル。これまた野菜が新鮮で、軽くかかったドレッシングも絶品でした。

 

アワビの肝ソースのステーキ。これ…良すぎる…!!噛めば噛むほど味が出てくる。

 

さっきのイカのゲソが天ぷらになってやってきた。姿づくりの場合は後からゲソ天ぷらスタイルが定番なんですね。

 

そ、蕎麦まで!?

お腹のキャパがそろそろきつくなってきたけど、蕎麦まで美味しい。どうなってるんだ…。

 

ここにきてとどめの鯛のカマ焼き。香ばしい香りのおかげでお腹に入った。

 

茶わん蒸しなんですが、これも良い塩梅の味付け。お魚の新鮮さはもちろんですが、どの料理自体の味付けがとてもよく出来ていて、純粋に料理のレベルが非常に高いです。感動ものでした。

 

お腹いっぱいだけどウニご飯もいただいた!

 

デザートは自家製プリン。プリンまで美味しい

壱岐リトリートのお宿のランクが高く、料理も普通に美味しかったのでこれは順番逆にすべきだったかーとか最初思ってたりしていたのですが、全くの杞憂でした。

間違いなく過去最高に美味しいお魚料理をお腹いっぱいいただくことができました。

お部屋で美味しい料理をのんびり食べる…

これ以上ない幸せ

 

大浴場と貸切風呂

そうそう、平山旅館はなんと離島唯一の秘湯を守る会の宿。1500年を超える歴史ある秘湯に浸かるのも楽しみでした。

 

宿泊客は2つある貸切風呂も自由に使うことができます。

 

景色は無いのですが、小さな箱庭の中にあるお風呂という感じで落ち着けます。

何よりこのお湯が凄い。匂いはそれほどなく、色の感じも前日泊まった壱岐リトリートに似てるのですが、こちらの方が新鮮さやパワーが一段上な気がしました。

 

大浴場は男女入れ替えなしで、左右対称のつくりになっています。こちらは男風呂。

 

奥には貸切風呂よりちょっとだけ広めの露天風呂があります。

 

ライトに照らされる様子はまるで黄金のような…。

 

この堆積物もステキですね。

人も少なくてゆっくり入れた

お湯がいいわー

 

お風呂の後は、部屋の坪庭を眺めながら就寝です。

 

平山旅館の素晴らしい朝食と朝風呂

朝ごはんはお部屋ではなく食事処で。

壱岐の新鮮な野菜を詰め込んだサラダ。ブーケのようです。

 

こちらは伝統的な壱岐豆腐だそうな。固めで豆腐の味が生きてる感じのお豆腐でした。なかなかのサイズでしたが完食!

 

いるかなっとう

 

干物の焼き魚でしたが、これまた脂がのってて美味しい。

 

卵もこだわっているそうで、卵かけご飯が捗りました。

 

最後に名残惜しいですが、朝風呂をしてお宿ともお別れ。

 

朝も良い感じです!

 

冬場に来たらさらに良いだろうな~。

 

宿泊の感想

色々なところで調べて、料理が美味しくて評判のお宿と聞いて期待していたのですが、期待を遥かに上回る美味しさの料理でした。これほど新鮮なお魚料理を初めて食べた気がします。この料理を食べるためだけにまた壱岐に来たい。

温泉も濃厚なお湯を自由に使える貸切風呂で楽しむことができますし、お部屋や館内も綺麗で接客も温かかったです。

景色が望めないのが唯一の欠点ですが、その点は壱岐リトリートの絶景の客室露天と丁度良い対比がとれました。

個人的には平山旅館と壱岐リトリート、ベクトルは異なりますがどちらもハイレベルなお宿でした。今度は冬に壱岐を訪れて、また両方のお宿に泊まってゆっくりしたいなぁ。クエ鍋とか美味しいらしい。

 

月讀神社

さて、壱岐最終日は雨模様。ちょこちょこ観光します。

日本の神道のルーツと言われる月讀神社。全国の月讀神社の総本山だそうです。

西暦487年に、壱岐の県主がここの月讀神社を京都(今は松尾大社の境内に現存)に分霊したことで中央に神道が根付くきっかけとなった…そうな。

 

境内は決して広くはないですが、神秘的なものを感じる気がします。壱岐の中でどこか一つ神社に行くならここなのかな。

 

原の辻遺跡

壱岐邪馬台国時代に存在した、一支国(いきのくに)の所在地でもありました。一支国の都の場所は完全に特定されており、原の辻遺跡と呼ばれています。

周り一帯はのどかな田園地帯。

 

ちょっとだけ建造物が復元?されています。

 

何かある場所ではありませんが、ここを訪れておくとこのあと行く一支国博物館の体験がグレードアップします。

 

島の中にこれほど広い地があったんですね。なんと長崎県で2番目に広い平野だそうです。深江田原平野(ふかえだばるへいや)だそうです。

 

一支国博物館

丘の上に建つ特徴的なデザインの博物館。2007年に没した黒川紀章の遺作だそうで、2010年にオープンしました。

 

タイムトンネルのような入口。

 

一支国の記述がある、魏志倭人伝が描かれています。

 

奥にあるスクリーンで映像を見たのち、所蔵物を見て回るのですが、この映像を見た後の演出がニクいんです!

映像を見終えるとスクリーンが上がっていき、そこには…!

ここから先はキミの眼で確かめてみてくれ!

ありそうでなかった演出

 

小島神社(壱岐モン・サン・ミッシェル

芦辺港のほど近くにある最後の観光スポットへ寄ります。

小島神社は壱岐モンサンミッシェルと呼ばれる、海の離れ小島にある神社。干潮時には砂州の道ができて渡ることができるそうです。

 

残念ながら時間帯が合わず渡ることはできませんでしたが、この状態から道ができるとは驚きです。次回訪れた時の宿題ですね。

 

芦辺港から博多へ

芦辺港の目の前にあるイオンに併設されたお土産物屋さんに寄って…

 

ジェットフォイルで博多へ帰ります。

 

名物のかす巻を買って、船の中で食べました。

壱岐、めっちゃよかった、また行きたい

今度行くときは対馬の方にも足を伸ばしてみたいね

いろいろ離島を旅した記憶