しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2022年10月 岩手秋田【2/2】「乳頭温泉 鶴の湯」泊 雰囲気・お湯・ご飯と三拍子揃った、理想の秘湯を体現したような宿。

こんにちは、しろいるかです
2022年10月、はじめての岩手県観光と乳頭温泉鶴の湯に泊まってきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
盛岡観光(食道園~盛岡城跡公園~岩手銀行赤レンガ館)~道の駅雫石あねっこ田沢湖
宿泊:乳頭温泉郷 鶴の湯

【二日目】
田沢湖共栄パレス国見温泉石塚旅館~小岩井農場~平泉・中尊寺~そば処東屋駅前店(わんこそば)

こちらの記事の続きです。

田沢湖田沢湖遊泳場)

乳頭温泉郷は、所在地で言えば秋田県に位置しますが、ほぼ岩手県との県境にあり、岩手県盛岡市から1時間ちょっとで着くんです!

そのため今回の旅では、岩手県観光をメインに据えつつ、たまたま予約が取れた超人気宿、乳頭温泉 鶴の湯を宿泊地に選びました。

むしろこっちがメインな気がしなくもない

 

盛岡市から車で向かう際に、田沢湖で夕陽を見ます。

田沢湖は広い湖ですが、岩手県側から乳頭温泉に向かう場合、ちょうど夕陽が沈む方角に湖を望める田沢湖遊泳場がほぼ道すがらにあります。

広い駐車場もあるし、ふらっと立ち寄りやすかったです。

 

車を置いて、浜辺で沈む太陽をじっと見守ります。

 

夕焼けって同じ晴れた日でも特に綺麗に見える日がありますよね。そんな感じの日でした。

 

真っ赤に染まる西の空と田沢湖

ちょっとだけ寄るつもりが綺麗すぎて予想外に長居してしまったけど、来てよかった。

ずっと眺めてた

思わぬ夕陽スポットだね

 

乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

田沢湖から車で20分ちょっと。途中まで快適な道ですが、最後の数キロだけ林道みたいな狭い道を通って到着したのが鶴の湯温泉

白く濁る硫黄泉と秘湯感溢れる佇まいで大人気の、乳頭温泉郷の温泉宿です。

 

鶴の湯温泉は温泉好きにはよく名が知られた温泉で、予約が取れない超人気宿としても有名です。事実ネット予約で空室を調べると、数か月先まで平日含めほぼ満室。ちなみにネットでは空室無しでも、電話予約すると意外と空いている日にちがあったのでダメもとで電話してみるのも良いかも。

今回はキャンセルが出たみたいで、運よく旅程に合わせて直前で予約が取れました。

駐車場に車を停めて、門をくぐるといきなりこの雰囲気にやられます。

写真左の建物は登録有形文化財の本陣鶴の湯温泉は江戸時代に藩主が湯治に訪れていたそうで、その際に警護の者たちの詰め所として使われた建物らしい。登録有形文化財の登録ページを見ると、明治初期の建物のようです。

現在は客室として使われているのですが、ただでさえ予約の撮りづらい鶴の湯温泉ですがその中でもここの予約を取るのは至難の業ですね。

 

宿に到着した時刻は既に陽が落ちていて、本陣から漏れる灯りに照らされるメインストリートの光景に心を奪われました。

めっちゃいい…

 

出典:乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

少しわかりづらいので、ここで鶴の湯温泉の全体像を出しておきます。

今回お部屋が取れたのは、新本陣と呼ばれる最も新しいお部屋でした。

 

 

まずは事務所の中に入って手続きします。中も味がありますね…

ここは売店を兼ねていました。

 

秘湯を守る会の会員宿です。これほどこの提灯が似合う宿もないですね。

 

黒光りする廊下もステキ。

古そうな見た目の建物ですが、宿全体がとても清潔できっちりと整備されていて、秘湯宿にありがちなちょっとくたびれた雰囲気とか、雑然とした感じは一切受けません。

だけどわざとらしさは無く、年月が経った風合いというか、味がしっかりとあって、これが両立できる宿ってなかなかないなぁと思います。

 

一号館の中を通って東本陣の棟に移ります。

東本陣 客室

新本陣は新しめの棟ですが、他の棟との違和感なく完全に溶け込んでいます。

 

一番お安い二号館や三号館のお部屋はトイレなしですが、こちらはトイレ付。なんだかんだ言ってお部屋にお手洗いは欲しい…!

 

到着が夜なので外の景色はわからなかったですが、森に囲まれた場所みたいで、翌朝は木漏れ日が差し込んできてよい感じでした。

 

夜ご飯をいただく前に、名物の混浴露天風呂に入ってきました。白い濁り湯で、女性も入りやすいとはいえ、正直混浴は…という感じなのですが、夜ご飯の直前は全く人もおらず、気兼ねなく入ることができました。夜ご飯の後や、翌朝は結構人が入っているので、夜ご飯前の時間は穴場ですね。

お風呂はこのあと詳しく紹介します。

 

夜ご飯

ご飯はお部屋食。お膳に乗った形でお料理が運ばれてきて、それにプラスでおひつに入ったご飯と芋団子汁がついてきます。

 

十分すぎる分量です。やや濃いめの味付けでご飯がめっちゃ進みました。

 

この芋団子汁がめっちゃ美味しい!

山芋をすりつぶして団子状にしたものがいっぱい入っているんですが、もっちりとした食感で、たまらなく癖になります。鶴の湯温泉の名物みたいですね。

これまた食べたいなぁ…。寒い冬に食べたらさらに美味しいだろうなぁ。

芋団子汁、味付けもまた素朴で良いんだよね

囲炉裏のある本陣とかだと、自在鉤で囲炉裏の上に吊るしてくれるみたいだよ

 

お風呂

鶴の湯温泉には大小さまざまなお風呂があります。どのお風呂も個性的なので、まずは一通り行ってみたうえで、自分の好みの場所を見つけてそこにひたすら入り倒すのがよいですね。源泉もお風呂によっていくつか異なるのですが、基本どれも白濁した硫黄の香りのお湯なので、ここのお湯じゃないと!みたいなのはあんまり無かった。

 

  • 貸切風呂(源泉:黒湯)

東本陣の、ちょうど泊まっている客室に近い場所にある貸切風呂。2つあります。

 

中は二人がちょうど入れるぐらいのサイズの浴槽で、貸切のため人も来ないしゆっくり入れます。浴室の大きさも丁度良いですね!

特に時間も決められておらず空いていれば自由に入れますが、だいたい空いてるので入り放題です。部屋から近いので何度も入りました。

ちなみにシャンプーとかボディソープとかあるのは内湯とここだけなので、滞在の最初と最後はここに入るのがオススメです。

やっぱ貸切は落ち着く

 

  • 内湯(源泉:白湯)

一号館の中にある内湯。

 

男女別です。

 

内湯といいつつ、サイズ的には先ほどの貸切風呂とほぼ同じぐらい?

貸切風呂とは違う白湯という源泉ですが、そこまで違いはないので、貸切風呂が空いてるならそっちの方がいいかな?

 

  • 男女別の黒湯/白湯

橋の先にある内湯。この橋の先からは混浴露天風呂や女性専用露天風呂にも繋がっています。

小さな川ですが、この橋を渡るという体験がなんかワクワクさせてくれます。

 

この建物の奥にあるのが女性専用露天風呂。

 

建物の右側からは混浴露天に続く道があります。

 

写真は男性側のお風呂です。男性側は黒湯も白湯も脱衣所が共通で、そこからそれぞれの浴室に繋がってます、女性用はそれぞれ入口が違うので注意ですね。

 

男性の白湯。男性用では混浴露天を除くとここが一番広い浴槽みたい。

 

こっちは黒湯。浴槽のサイズは貸切風呂と同じくらいかな?

黒湯は、天気が悪いと色が黒くなるらしい

 

  • 混浴露天風呂(+中の湯)

鶴の湯温泉で思い浮かぶイメージといえばここ、混浴露天風呂です。

この左側の通路を歩いて脱衣所まで行くことになるので、ほぼ丸見えです。逆に言えば入る前にどれぐらい人がいるかが見えるので、かえって入りやすい…?

脱衣所は男女別で、さらにそれぞれ男女別に小さな内湯と、女性にはさらに小さな露天(中の湯)が併設されてます。

 

女性は写真奥の通路から浴槽に入るため、お湯に身を沈めてしまえば見えることはありませんが、明るい時間はなかなか入りにくいかな…。混浴露天風呂の中では難易度が低い部類なのだとは思います。前述したように入るなら夜ご飯直前か、深夜が入りやすいかな。

お湯は非常に素晴らしく、足元からポコポコと新鮮なお湯が湧いてくるうえに、程よいぬる湯でいつまでも入ってられそうです。

 

ちなみに夫は早朝からチェックアウトまでほぼここに入り浸っていたようですが、入浴者は最初から最後まで男性のみだったそうです笑

それもそのはず、女性にはこの混浴露天とそんなに変わらないサイズの専用露天風呂が用意されていて、しかもそちらもここ同様に足元湧出なんですよね。

 

  • 女性露天風呂

ここがあるおかげで、混浴が絶対無理という人だとしても、鶴の湯温泉を100%楽しむことができると思います。というか女性は混浴露天は一度入ったら、後はずっとこっちで良いかなと。

出典:ライブドアニュース乳頭温泉郷を温泉家がレポート!泉質の違う七湯を湯めぐりしてみた

乳頭温泉郷を温泉家がレポート!泉質の違う七湯を湯めぐりしてみた - ライブドアニュース

写真は撮れなかったので、引用させていただきました。

 

  • 貸切露天風呂

最後に、実は案内があんまりないんですが一号館にひっそりと貸切露天があります。

ただこちらはなんだろう、入ってみるとわかるのですがあんまり落ち着かないかも。

 

凄く狭い場所に作られてるのと、通路から見えそうなのもあるからかな?

滞在中はほぼ入ってた

露天はぬる湯なのも良いね、内湯はどこも瞑想できそうな静かな雰囲気で最高

 

宿を探検

翌朝、いろいろ宿の写真を撮ってみました。

改めて宿の入口。この独特の門構えは秘湯感を高めてくれるんですが、大分にある寒の地獄温泉旅館はなんと鶴の湯温泉にわざわざ許可を得て、同じつくりにしたそうです。

寒の地獄温泉旅館の宿泊記

 

建物全体に統一感があって、ひとつの集落のような感じですね。

 

写真撮ってる人もたくさんいました。

 

冬の時期にも来てみたいなぁ。

 

こちらは二号館と三号館。

 

一番安いお部屋の棟ですが、とてもきれいです。

 

こちらは洗面所やトイレは共同ですね。湯治場っぽいかも。

 

談話室みたいなのもあった。

 

こちらは泊まってる新本陣の廊下。

朝ご飯

朝ご飯はお部屋ではなく食事処でいただきます。

 

このお膳が雰囲気あってよいですよね!

 

朝は夜と比べると質素な感じですが、どれも手作りのような感じで嬉しいです。

 

食べるの一番遅かった笑

 

貸切風呂も日光が差し込んで夜とはまた違った明るい雰囲気です。

 

もう一泊してゆっくりしたい…。

 

後ろ髪をひかれつつチェックアウトしました。10時チェックアウトなのですが、10時から日帰り入浴のお客さんがどっとやってきて、一気に騒がしくなりました。

おそらくですが日帰り入浴の時間帯(10:00~15:00)と、それ以外の宿泊客専用時間帯では雰囲気が全然違いそうです。チェックアウトからチェックインの間まで日帰り客を受け付けていないので、宿泊客がゆっくり入浴できるようになっているのは良いですね!

駐車場待ちが発生する時もあるらしい

そういえば外国人にも人気みたい。みんな秘湯好きなんだね

 

鶴の茶屋

駐車場のところに、鶴の茶屋というカフェがありました。

 

そういえば朝コーヒーを飲めていなかった…。白神山地アイスコーヒーに惹かれて中へ。

 

アイスコーヒー以外に、きのこのポタージュも試飲させてもらえました。田沢湖の湖畔にあるひなたエキスというお店とコラボしてるみたい。濃厚で美味しかった!

 

鶴の湯温泉 宿泊の感想

秘湯ってこういうのだよね、という漠然とした人々のイメージを集約して具現化したらこの宿になるんだろうなぁと思えるような宿でした。宿の雰囲気に加えてお湯も素晴らしいし、ご飯も美味しい。古い建物なのに清潔感に溢れていて、設備面もしっかりしてる。

都心からは離れた場所なので、お値段が安いから行くという場所でもないだろうけど、これだけ揃っていて、宿泊料金が1万円前半っていうのにもびっくり。10年前とかの雑誌を見てたら今と全然お値段が違う宿も多い中、同レベルの宿と比べてもかなり安く感じました。

温泉好きならもちろん、そうでなくても旅行好きなら一度は泊まってみるべき宿です!

 

田沢湖 共栄パレス

行きにも寄った田沢湖へ帰りも寄りました。

共栄パレスは、昭和の雰囲気が色濃く残る感じの、ドライブインみたいな場所ですがめっちゃ賑わってます。

 

ここ、秋田犬を間近で見学できるんです!

(何か買った人は無料で、見学だけだと100円とかだったかな?)

 

あー癒される…。

モフモフ

実は昔秋田を訪れた時にも来てました

 

比内鶏もいました。するどい目つき!

 

こちらのみそたんぽも前回来た時に食べて美味しかったやつです。

 

五平餅に似てる感じ。湖を眺めながらいただきます。また食べられて嬉しい。

 

スワンボート楽しそう。。

 

こっちは秋田名物のババヘラアイス。おばあちゃんがヘラででっかい缶のアイスをコーンに盛り付けてくれます。暖かい時期、秋田県の至る所で出店しているのを見かけます。

 

バラの花みたいで見た目にも楽しめていいですね!


一度行ってみたかった、乳頭温泉郷鶴の湯温泉

人気で予約がとれないのも納得のいい宿だったよ

冬の雪深い時期にまた行ってみたいな。

雰囲気よかった温泉宿の宿泊記を3つ挙げてみる

2022年10月 岩手秋田【1/2】はじめての岩手。盛岡冷麺にわんこそばを食べて、石塚旅館で緑の湯に入って、小岩井農場と平泉で観光するぞ!

こんにちは、しろいるかです
2022年10月、はじめての岩手県観光と乳頭温泉鶴の湯に泊まってきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
盛岡観光(食道園~盛岡城跡公園~岩手銀行赤レンガ館)~道の駅雫石あねっこ田沢湖
宿泊:乳頭温泉郷 鶴の湯

【二日目】
田沢湖共栄パレス~国見温泉石塚旅館~小岩井農場~平泉・中尊寺~そば処東屋駅前店(わんこそば)

盛岡駅へ!

東京からエメラルドグリーンの車体がかっこいい東北新幹線でひとっとびです。

 

岩手県初上陸。

盛岡駅へは東京駅から2時間10分ほど。ちょうど東京-京都間ぐらいでしょうか。思ったより近いですね。

 

天候にも恵まれ、気持ちいい秋晴れの中ちょっとお散歩です。

遠くに見える山は岩手山百名山にも数えられ、南部片富士の名前で親しまれているみたいです。いいですねー。

 

駅から30分ほど歩くと商店街に着きます。思ったより賑やかな通りを抜けて、ランチする場所へ向かいます。

 

食道園(盛岡冷麺発祥の店)

商店街のメインストリートから少し路地に入ったところにあるのがこちらの食道園さん。昔ながらの町の焼肉屋さんなのですが、なんとここが盛岡冷麺の発祥の店なんだとか。

盛岡冷麺ぴょんぴょん舎とか有名なお店がありますが、銀座にもあるのでここはやはり発祥の店一択でしょう!

発祥とか元祖に弱い

 

なかなかにしぶい外観。事前情報がないと入りにくいかも。

 

入口に近づくと、人気店なのが伺える案内がある。

 

中もなんだか落ち着く感じ!

ほんと昔ながらのお店です。

 

お昼だと、ミニ盛岡冷麺と焼肉のランチセットをいただけます。これだ…!

 

まずは焼肉ランチ。

 

しばらく焼肉食べてなかったのもあるかもだけど、普通に美味しいお肉で普通においしい。これだけでも食べに行きたい。

 

面白いのはすき焼きみたいに生卵につけて食べるのをおすすめされました。

これがまた美味しくて、完全にご飯泥棒になります。

 

最後はお待ちかね冷麺。シンプルな味付けで、もっちりした麵。思い描く通りの盛岡冷麺でした。発祥の時点でほぼ完成形だったんですね!

ちなみに辛さも選べるのですが、別辛(キムチを別皿で用意してくれる)がおすすめです。少しずつ足していけるのが良い。

冷麺は言わずもがなで、焼肉も美味しかった

焼肉を生卵に付けて食べるとこんな美味しいんだいう発見

 

盛岡城跡公園(岩手公園)

盛岡は城下町でしたが、明治になり廃城例によってお城は解体。その跡地は現在公園として整備されています。

 

お天気も良いのでちょっと散策。

 

お城跡にしては珍しく、復元物が一切ないこの公園。天守閣の跡地には銅像の台座だけが残されていました。もとあった銅像は太平洋戦争のさなか、金属として回収されそのままになってしまったようです…。

市民の憩いの場、という感じで穏やかな時間が流れる公園でした。お天気が良いとお散歩にぴったりですね。

 

岩手銀行赤レンガ館

全国にちょこちょこ残る、東京駅の建築家で有名な辰野金吾作の銀行建築のひとつ。プチ東京駅っぽい見た目です。

同じく辰野金吾作、佐賀の唐津にある旧唐津銀行も同じような感じ

 

内部は改装されていて銀行感はなくなってますが、レトロ建築の良さに浸れます。

 

有料エリアに行くともっと展示もあったみたいだけど、今回は無料エリアだけ見学。それでも十分楽しめました。

 

道の駅 雫石あねっこ

盛岡から車を借りて西の秋田県の方へ。途中にあった道の駅で休憩です。

 

このひとめぼれソフト。その名の通りブランド米、ひとめぼれを使ったお米ソフトなんですが、炒ったお米が使われていて香ばしくてとても美味しいです。

 

雫石町なたね油で有名らしい。

そのままドレッシングとして使う油が売っていて、気になって買っちゃいました。

 

この後岩手県とはほぼ県境ですが秋田県側にある田沢湖へ行き、乳頭温泉郷の鶴の湯に泊まりました。こちらはまた次の記事で。

 

国見温泉 石塚旅館

翌日、こちらは岩手県側にある秘湯、石塚旅館へ日帰り入浴しに行きました。

山小屋っぽい雰囲気。

 

めちゃめちゃ山の中です。秋田駒ケ岳の登山口にもなっていて、この日は天気が良かったので登山の人の車もたくさんありました。

 

秘湯っぽい感じのフロント。

 

わざわざこちらのお宿に日帰りに来たのは、その特徴的なお湯。

全国探してもここまでの色はそうそうない、バスクリンを入れたような緑色のお湯です。

 

そして、色だけでなく強烈な硫黄臭と沈殿物。ちょっと入っただけでガツンとくる超強力なお湯でした。温泉好きとして一度は入りたかったので夢がかないました。今回は旅の途中だったので、今度はじっくり時間をかけて入りに行きたいなぁ。秋田駒ケ岳も登ってみたい。

湯あたりに注意しなきゃいけないレベルのお湯だった

夏場はアブが出るし、冬季休業なので、行くなら春か秋だね

 

以前泊まった緑色のお湯の温泉宿。色は似てるけど入浴感はそれぞれ全然違いますね。

 

小岩井農場まきば園

さて、まだまだ観光は続きます。改めて行程を思い返すとめっちゃ詰め込んでる笑

小岩井農場は言わずと知れた超有名どころ。スーパーとかでもよく見かける小岩井農場ですが、岩手にあるんですね。

100年以上の歴史を持つこの農場は、現在でも乳製品を中心に生産を続けながらも、観光農場として広い敷地が公開されています。

 

広ーーーーい!

奥に見えるのは岩手山。レジャーシートを持ってきて一日中のんびりできちゃいますね。

 

さらに、芝生エリアからは少し離れますが、こちらの重要文化財エリア。

 

小岩井農場がはじまった場所で、現在でも重要文化財に指定された牛舎やサイロなど、明治や大正時代の設備が活用されています。

 

赤い屋根がメルヘンな感じ。現役の牛舎なので、中にはいっぱい牛さんいます。

 

現存する日本最古のサイロなんだとか!

日本の畜産業は小岩井農場が引っ張ってきたんですね。

 

 

中の牛さんたちを眺めた後は・・・

 

やっぱりこれですね!

ソフトは期待通り、いや、期待を超えてくるレベルでめっちゃ美味しかった。

ハードル超えてくるところはさすが

お土産もたくさんあって目移りしちゃう

 

平泉・中尊寺金色堂

さて、小岩井農場のあとは平泉へ。

岩手観光の注意点として、岩手は北海道に次ぐ広さを持つ日本で二番目に広い県。その中でも盛岡市はだいたい中心に位置しています。

ここまで紹介してきた場所はみな盛岡市の周辺なのですが、世界遺産で有名なここ平泉は、岩手県の中でもかなり南部の宮城県よりの場所にあります。盛岡からは高速で1時間以上かけてようやく到着する場所なので、なかなか盛岡周辺の観光と両立が難しいですね…。

 

中尊寺の目の前には大きい駐車場があるので、そこに車を停めてそこからプチ登山です!

 

中尊寺は関山という小さな山の中に建てられており、参拝のためには結構しっかり登っていくことになります。

 

だからこそか、外界とは切り離された神聖な雰囲気が感じられますね。

 

小高い丘みたいな感じなので、ところどころ展望スポットもあります。

 

駐車場から歩いて10分ちょっと。まずは本堂に到着。

 

ここに来るまでにもたくさんのお堂がありました。

 

立派な松がお出迎え。

 

これは立派なお堂。100年ほど前に再建されたそうです。

 

本堂からさらに歩いて最奥へ。ここにあの有名な金色堂がある…のですが、なんと金色堂って写真で撮れないんです涙

外側も、金色堂の風化を防ぐための覆堂が建設されており、外側からピカピカ光ってるわけではないのですね。ちょっと残念…。

中の金色堂はまさに黄金の輝きを放っていて、その中に奥州藤原氏のミイラが安置されています。極楽浄土への強い願いが見て取れる、唯一無二の建築物でした。

 

そのほか、立派な能舞台もあったりと意外なみどころもあり。

 

ゆっくり見ると2時間ぐらい所要時間を見ておくと良さそうです。

 

戻ってきたら駐車場前のお土産物屋さんが全部閉まってるー!

5時過ぎちゃったからね…

お土産を買い損ねました。

 

奥州平泉は当時は栄華を極め、京都の平等院鳳凰堂を模して造られたという無量光院藤原氏の政庁でもあった柳之御所など様々な建築物があったそうですが、今は建物は無く、跡地となっています。

今でも残る有名なものだとこの中尊寺と、もうひとつ、毛越寺(もうつうじ)というお寺だけなのですが、中尊寺を見るだけでも当時の藤原氏の隆盛っぷりを垣間見ることができました。

ほんとは毛越寺に加えて世界遺産センターや、無量光院跡とかも廻って見たかったのだけど、時間がなく断念。次回の宿題ですね…。

義経の最後の地で、芭蕉があの有名な句を詠んだという高館義経も行ってみたかった

夏草や 兵どもが 夢のあと

 

そば処東屋駅前店(わんこそば)

無事に盛岡駅前に戻ってきました。

さて、岩手滞在で最後に食べるのはわんこそば。岩手のグルメと言えばやっぱりこれしかない!最早説明不要ですが、お椀の中に一口大の分量のそばが食べる傍から継ぎ足されていき、限界まで食べ続けるというやつですね。一度体験してみたかったです。

お値段はおそばなんだけどだいたいどこも4,000円近いお値段。食べる間はお給仕さんが付きっ切りになるし、お椀はめっちゃ必要だしで、それも納得ですね。

食べられる場所は岩手県内には何軒もありますが、今回は最もアクセスが良いであろうそば処東屋の盛岡駅前店でいただくことにしました。東屋さんは盛岡市内に三店舗展開する、明治40年創業の歴史あるわんこそば屋さんです。

 

ちなみに予約できるかどうかは日によるそうですが、食べるにも準備するにも時間のかかる食べ物なので、予約しといたほうが良さそうですね。

 

味変係のみなさま。頼もしい…。写真ボケてしまったけど。

最初のうちはこの方たちに頼らず、苦しくなってきたあたりで助けを求めると、良い感じで援護してくれます。

 

このお椀にいれてもらいながらいただきます。お腹いっぱいでもう食べれなくなったら蓋を閉じます。

 

結果、二人で130杯ぐらい!

15杯でかけそば1人前だそうで、そう考えると一人4人前ぐらいを食べた計算なのかな?

50超えたあたりから一気にきつくなってきます。

最高記録は男性500杯、女性570杯だそうで、これもうギャル曽根とかですよね…。

 

最後に何杯食べたかの証明書と一緒に記念写真撮ってくれます。何度もやるかと言われると悩むところですが、岩手に来たら一度は体験したいエンターテイメントですね!めっちゃ楽しかったです!

食べたお椀を重ねずに自分で数えるスタイルだと少し安くなるけど…

重ねるコースにしたほうが、食べた後の達成感すごいのでおすすめ

 

盛岡駅周辺のお散歩

そばを食べすぎてしまったので、新幹線の時間まで周囲をお散歩です…。

良い感じにライトアップされた橋や

 

川沿いのおしゃれな飲食店を眺めつつ

 

駅に戻ってきました。

 

最後はお土産物屋さんを物色して帰路につきました。

グルメに自然、文化と見どころいっぱいの岩手県

平泉はもうちょっと見たかったのと、秘湯もいっぱいあるしまた岩手行きたいな

2022年10月 富山「雷鳥荘」泊 みくりが池温泉と比較してどっちに泊まる?紅葉アルペンルート、室堂から立山三山縦走の旅。

こんにちは、しろいるかです
2022年10月、立山黒部アルペンルートの室堂の雷鳥荘に泊まって立山三山縦走しました。

近くのみくりが池温泉にも以前泊まったことがあるので、自分なりに比較してみたいと思います。

旅の全行程

【一日目】
富山湾食堂~立山駅~室堂
宿泊:雷鳥

【二日目】
立山三山縦走~立山駅~ガッツリ!えびすこ

富山駅富山湾食堂

新幹線に乗って富山駅へ。

やっぱり北陸に来たら海鮮ですね!

富山駅の隣にある駅ビル、マルートの中に入っている富山湾食堂で海鮮丼をいただきます。

こちらのビルは旅行者向けというよりは地元民向けな感じかも。ちょっと良さそうなスーパーとか、日常使いに良さそうなお店が入ってました。

そのスーパーの奥の方にひっそり佇むのがこちらの富山湾食堂

 

セルフ形式で気楽に食べられます。

 

生け簀もあったり。

 

1,900円のキトキト盛りを食べました。お魚も新鮮で美味しかったです。駅前でお手軽に美味しい海鮮丼食べるならここですね!

富山の海鮮は安くておいしいね

 

立山駅周辺

さて、腹ごしらえをしてから富山地方鉄道に乗って立山駅へ。

途中雨も降ったりして少し怪しい天気…。雲が立ち込めています。

 

立山駅からのりかえるケーブルカーの待ち時間に駅周辺をお散歩していたら、砂防博物館があったので見学しました。

無料展示エリアだけでも時間を潰せました。駅目の前なので、乗り換え時間で暇してるならオススメです。

 

なんだか新しいお店もできてた。カフェとゲストハウスの複合施設らしい。

立山駅前には施設がそれほどないので、賑やかになるといいですね!

 

ここからはケーブルカーに乗ってアルペンルートを進みます。

 

以前の旅ではしっかり写真を撮る余裕がなかったケーブルカーでした。

同じ黒部だけどめっちゃ遠い、立山黒部アルペンルートから向かった黒部宇奈月温泉

 

霧の室堂:雷鳥荘への道のり

ケーブルカーに乗った後はさらに高原バスに乗り換えて室堂へ。

東京から数えると新幹線2時間に富山地鉄1時間にケーブル+高原バス1時間、乗り換え時間なども考えたら5時間以上かかりました。遠かった…。

アルペンルートの場合、ここから日本唯一のトロリーバスに乗り換えて黒部ダムの方に向かいますが、今回はここで降りて山登りです。

 

着いたら一面の霧ー!

 

わずかに立山連峰の主峰、雄山の頂上が見えました!

 

青色が美しいみくりが池も真っ白。けど紅葉がとても綺麗です。

 

室堂駅から歩いて5分ちょっとでみくりが池温泉へ。

以前積雪期にこちらで泊まったんですが、雪が降っていないとこんなに近いんですね。

 

今回はみくりが池温泉を超えてその先にある雷鳥に泊まります。室堂一帯は全面紅葉していてまさに見ごろ。霧の中ですがとても美しい光景です。

 

赤みを帯びた池や泥からつけられた、血の池地獄。酸化鉄によって変色してるみたい。

室堂周辺は温泉が湧いているのです。

 

みくりが池温泉から歩いて10分ちょっと、雷鳥荘に到着したところです。

霧が晴れてきた…?

 

とりあえず今日の宿泊地、雷鳥荘に無事到着です!

 

雷鳥荘:内観とお部屋

雷鳥荘は山小屋の分類ではありますが、個室宿泊も可能ですし、温泉もあって下手な秘湯宿よりも設備が整ってました。

室堂駅から徒歩でしか行けない場所とはいえ、舗装された道を30分も歩けばたどり着けるので、登山者以外に観光っぽい人もチラホラいます。

 

入口は広々。靴をしまってここからは館内スリッパです。

 

廊下はまぁ、飾り気はないんですが綺麗に清掃されてて問題なしです!

 

個室であっても残念ながらトイレ・洗面は共同です。ただウォシュレットもついていてとても清潔なトイレでした。

 

お部屋は質素な感じですが全く問題なし!暖房も効いていて寒さもありません。個室にもテレビはありませんが、浴衣などのアメニティがあるのがうれしい。寝巻き持ってこなくても大丈夫ですね。

 

お部屋について一息ついていたら、どうも霧が晴れてきたらしい。

 

夕暮れの室堂

外に出てみたらめっちゃ晴れてるー!!

 

もくもくあがる煙は霧ではなく、眼下の地獄谷からあがる噴煙です。夕陽に照らされてなんだか幻想的。

 

山の上の夕暮れって下界とは全然違うんですよね。空のグラデーションがきれいすぎる。

 

雷鳥沢のキャンプ場に灯るテントの灯りと夕陽に照らされる立山連峰。澄んだ空気の中、最高の夕暮れでした。

少しずつ暗くなっていくのがすき

 

雷鳥荘:夕食

夕食は食堂へ行きます。

 

いかにも食堂!って感じの内装です。

 

ご飯は美味しかったです。旅館の食事と考えると少し寂しめですが、山小屋の食事と考えたら豪華すぎる感じ。

 

室堂からの星空

ごはんの後、そとに出てみたら満天の星です。

 

周りに灯りはほとんどなく、天体観測なんかにもピッタリかもですね。寒いけどしばらく外で星を眺めてました。来てよかったと思える一枚。

意外にスマホでも星空が撮れた

一眼レフは重いのでお留守番

 

雷鳥荘:ラウンジでコーヒー

ちょっと冷えたのでラウンジでホットコーヒーを飲むことに。

この写真は営業時間も終わって暖炉の火も消えた状態なのでちょっと寂しげですが、営業時間中は人がめっちゃ集まるのでなかなか座れない…。大盛況でした。

この場所じゃなければラウンジ自体は普通に座れるので大丈夫です笑

 

自家製のチーズケーキもあったので一緒にいただきます。思った以上においしくてびっくり!

夜ご飯にデザートはないので、ご飯のあとラウンジでゆっくりするのオススメです。

 

雷鳥荘:夜の温泉

雷鳥荘のウリはなんといっても温泉。

日本最高所の温泉という看板は隣のみくりが池温泉に譲ってしまうものの、泉質はほぼ同じ、みくりが池温泉と比べてこちらの方が広く清潔で、快適に入れました。

こちらは男湯ですが、つくりは男女だいたい一緒です。まず内湯なんですが、この内湯は白湯をかけ流してます。こんな山の上でお湯をかけ流すとかなんて贅沢な…。

 

外は露天、ではなく趣の異なるお風呂で、こちらが温泉です。

 

急に秘湯っぽくなる、木のつくりの浴室の階段を登ると

 

良い感じのお風呂が!

青白いお湯がかけ流されてます。

 

24時間やってるので入浴者が集中することもなく、夜ご飯前後を除けばほぼ独占状態です。静かな深夜に一人お風呂に入って、翌朝の登山に胸を膨らませながらぼーっとするのは幸せな時間でした。

やっぱ硫黄泉+木造の湯屋って最強

睡眠時間削って入っちゃうレベル

 

室堂の朝焼け

以前みくりが池温泉に泊まった時、人生最高の朝焼けを体験することができたため、今回も早朝4時過ぎから頑張って起きて寒い中朝焼け待機です!

 

おぉ、朝焼けが…!?

 

こんな朝早くからみんな出てきてます笑

 

前回ほど…!は行かないものの、紅葉と相まって美しい朝焼けです!

空も山も真っ赤だね

 

夜も朝も良い時間が過ごせました。

 

雷鳥荘:朝の温泉

朝焼け待機でめっちゃ冷えたので温泉へ!

気軽に温泉入れるからいくら冷えても怖くない。

朝は山々も見渡せていい景色です。

 

雷鳥荘:朝食

朝食はバイキング形式です。おかずがいっぱいあって思わず食べ過ぎた。

 

右のお皿の真ん中のモサモサ麵の焼きそば、なんてことないのに美味しいんですよね…。

 

雷鳥荘:ラウンジと売店

出発前にラウンジの写真撮っておきました。

 

こっちが暖炉のお部屋じゃない方のラウンジの席。

 

売店もあって色々売ってます。

 

チェックアウトして、いよいよ立山縦走です!

 

こうやってみると結構広いお宿ですね。

雷鳥荘とみくりが池温泉

ほぼ同じ場所にあり、特徴もほとんど同じの二つの宿。どっちも大きく変わることはないんですが、比較してみると…

  • 立地:みくりが池温泉 みくりが池の方が室堂駅から近い。
  • 景色:同じ? 宿の前からみくりが池温泉は夜景、雷鳥荘は立山連峰が見える
  • 設備とか清潔さ:雷鳥荘 そこまで大きな差はないけど…
  • ご飯:同じ? どちらも山小屋だけど旅館に近いお料理が食べられる。
  • お風呂:雷鳥 泉質とかほぼ同じだけど雷鳥荘の方が広くて綺麗。
  • お値段雷鳥荘 やや雷鳥荘の方がお安め。予約も取りやすい。
  • 差別化ポイント:みくりが池温泉 日本最高所の温泉+秘湯を守る会は強い…

ほぼ好みの差レベルな気はしますが、室堂から少し歩いても良くて日本最高所の温泉に拘りがなく、秘湯を守る会スタンプを集めていないなら雷鳥荘かな?って感じです。

とはいえどっちも泊まって良かった、良い宿だったよ

比較なんてナンセンスだね

みくりが池温泉のほうの宿泊記

立山登山雷鳥沢へ

さて、話を戻して立山縦走です。

この絵の具で色を付けたようなカラフルな山肌!油絵のような質感です。

 

この山々を眺めながら、まずは雷鳥沢へ下ります。

 

もうこの景色が最高すぎてヤバイ。天国かな…。

 

なんか廃墟っぽい建物出てきたー!?と思ったら雷鳥沢ヒュッテでした。

外観はぼろいけど現役で営業中で全然廃墟じゃないです。ごめんなさい。

 

雷鳥沢ヒュッテと赤いお花畑のような景色。

 

この真っ赤に染まる草ってなんだろう。

 

雷鳥沢キャンプ場に到着しました!

 

ここから沢を超えて本格的な登山開始です。

 

水がめっちゃ綺麗でびっくり。

 

立山登山:剱御前小屋へ

ここから剱御前小屋まではずっと登り。頑張って登っていきます。

 

とはいえ、こんな景色を見ながらだったら全く苦じゃないです!

 

そこまで急でもなく、どんどん登っていきます。

 

ようやく頂上も見えてきた。

 

奥の雄山の方は雪が積もってそう…。大丈夫かな…。

 

ついに室堂一帯を一望できるほど高く登ってきました。遠くは日本海まで見えます!

 

剱御前小屋に到着です。トイレもあるのでここで休憩ができますね。

 

中でホットコーヒーをいただいたりもできそうです。

なお、ここから先は9月下旬以降、大汝山休憩小屋が閉鎖される時期だとトイレが一切ありません。4時間ぐらいはトイレなしで頑張る必要があります。

トイレなしが地味につらい

 

登山者のあこがれ、剱岳方面へ向かう看板。こっちに行くことは今後もたぶんないだろうな…。

 

雄山の方ではなく、少し寄り道して剱御前小屋の手前の小高い丘を登ります。

 

すぐ登れました。

 

上からは剱岳の姿がしっかり拝めました。

 

さらには、クッキリと富山湾のカーブも。奥に見えるのは能登半島ですね!

 

立山登山真砂岳

さて、剱御前小屋から次のポイントである真砂山へ行きます。ここからは稜線歩きですね!

 

剱岳を左手に見ながら。

 

ハイマツの中を抜けていく稜線歩き。

 

右側に目を向けると室堂の紅葉が。絶景ですねー。

 

稜線付近はゴツゴツしてるし、この先は雪山っぽい感じ…。冬と秋が視界の中に同居してる感じです。

 

頑張ってひたすら歩く!

 

いよいよ雪が積もってる場所も出てきました。

 

立山縦走のチェックポイント、真砂山山頂に到着です!

 

結局ジェットボイルでコーヒー沸かして飲みました。あとお菓子も食べて栄養補給!

 

立山登山:富士ノ折立へ

次のチェックポイントは視界の先にそびえたつ富士ノ折立です。

 

ゴツゴツ岩山を歩きますが、特に危険個所はなくしっかりした道です。

 

ふと後ろ振り返るとなかなかの高度感です。登ってるときは気づかないですね!

 

岩場の間に見えるのは黒部ダムだ!!上から見られて感動です。

 

ようやく富士ノ折立まで来ました。ここから山頂までの最後の岩場だけ険しめです。

 

無事到着!標高2,999m、あと1mで3,000mです!

剱岳と同じ高さ

 

すごい光景です…。

 

立山登山雄山神社

さて、いよいよラストスパート。雄山へ向かいます。こちらは閉鎖している大汝山休憩所。トイレいきたい…。

 

けど気にせずジェットボイルでお湯を沸かしてお昼ご飯です。

 

どん兵衛めちゃ美味しい…。ご飯はシチュエーションですね!

どん兵衛の潜在能力を最大限引き出した

 

黒部ダムダム湖を見ながら。こんな奥に長かったんですね。

 

ここから余裕がなかったのか、写真があまりありません…。

立山連峰の最高峰、大汝山山頂に到着です。雄山は3,003mなので実は最高峰じゃないんですね。

 

ところどころ雪があって、アイゼン無くてもなんとかなるんですが、きっとあった方が良いんだろうな…という感じ。冬山は登る気が無くても微妙な季節に山を登るときには、かばんの中に軽アイゼンを忍ばせておいた方がよいのだなと学びました。

 

ついに見えた雄山神社

 

雄山山頂には祠があって、7月から9月中は登拝料を納めて山頂でご祈祷してもらえるみたい。

 

10月に入ると無人です。勝手に登ってよいみたい。

 

登頂したぞー!

 

山頂の本殿も見えます。

 

本殿前は休憩所みたいになってました。

 

さて、あとは下山するのみ!

 

立山登山:一ノ越経由で下山

立山縦走せず雄山のみ登るなら、こちらの一ノ越経由で登るのが最も早いです。

この時期でも観光客っぽい人も結構多く、スニーカー+普段着で登ってる人もチラホラ見かけます。かなり急そうに見えますが実はそこまででもなく登れるんですね。室堂駅からも片道2時間あれば十分登頂可能です。

 

しかしその分人が多いので下山者渋滞に…。ゆっくり降りていきます。目の前に見えるのは一ノ越小屋。

 

無事一ノ越小屋まで降りてきたところで一気に雨になりました。ここから室堂駅までは舗装された道なので、ギリギリ間に合った!

 

雨の室堂を歩きます。雨でも紅葉は色あせないですね。

最後天気が崩れましたが、登山中は霧も出ず、終始良い景色を眺めながら気持ちよく縦走できました。6時間~7時間とちょっとしんどい行程でしたが、楽しく歩けました!

 

富山ブラックラーメン:ガッツリ!えびすこ

しっかり歩いたら、しっかり食べたい。

 

富山駅前にある富山ブラックラーメンのお店、ガッツリ!えびすこへ。

名前からしてもうガッツリ食べられることが約束されてる感じ。

 

登山後の疲れた体にめっちゃ濃い塩分が沁みる…

とはいえ、元祖富山ブラックの西町大喜ほどの塩辛さではないので常人でもなんとか食べられる範囲です。

 

それでもしょっぱかったので、駅前のフェルベールという洋菓子屋さんのソフトクリームを食べました。ここ、美味しいですね!

 

大満足で富山駅ホームへ。この独特の柱は立山をイメージしてるんだとか。

 

今回も楽しい旅でした。

雷鳥荘の温泉の温泉も良かったし、室堂周辺の紅葉はきれいすぎた

縦走も楽しかったし、立山はまた行きたくなる場所だね

また春になったら山に登りたいな!

冬は山旅できないけど、スノーシューハイクなら楽しめる!

2022年9月 和歌山「白浜温泉 ホテル川久」泊 総工費400億円、伝説の超豪華ホテル!客室露天つきのプレジデンシャルスパスイート宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2022年9月、広島県を旅行したのち、和歌山県南紀白浜温泉へ。建物がとにかく豪華で有名なホテル川久に泊まりました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:グランヴィリオホテル宮島 和蔵

【二日目】
あなごめしうえの~宮島観光~宮島鮨 天扇~夜の宮島散歩
宿泊:旅館さくらや

【三日目】
大聖院~焼がきのはやし~広島へ~原爆ドーム~中華そばくにまつ~瀬戸田
宿泊:Soil Setoda

【四日目】
Yubune~食堂あおり
宿泊:尾道ふれあいの里

【五日目】
鞆の浦観光~尾道へ~尾道ラーメン壱番館~千光寺公園~ONOMICHI U2
宿泊:urashima INN -GANGI-

【六日目】
パン屋航路~しまなみ海道サイクリング
宿泊:ドルフィンファームしまなみ

【七日目】
福山城白浜
宿泊:ホテル川久

【七日目】
白良浜~三段壁洞窟~白浜空港

今回の旅のこれまでの記事

立地的なつながりはないけど、広島旅の流れで白浜へ行きました。

南紀白浜温泉へ

和歌山県にある南紀白浜温泉。関東からのアクセスは陸路だと一度大阪まで行き、そこからさらに特急に乗り換えて合計5時間以上もかかるのですが、実は羽田空港南紀白浜空港JALが一日三便結んでおり、空港からは10分ほどで到着と非常にアクセスが良いんですね。

温泉地自体としては道後に並んで日本三古泉と呼ばれる、非常に歴史ある温泉地で複数の泉質を持ち、さらに白良浜や算段壁洞窟などの景勝地も併せ持つ和歌山を代表する観光地です。

JR白浜駅

今回は広島からのアクセスなので、新大阪を経由して、陸路から。

特急くろしお号はパンダ号になってる!さすがアドベンチャーワールドの影響力は凄いですね。

 

白浜駅もここもよく見たらパンダ駅とか書いてある。

 

駅前はやや寂れ気味でした。ここから送迎バスに乗って温泉の中心エリアへ。

 

ホテル川久の歴史

本日泊まるのは白浜温泉にあるホテル川久

その前身、川久旅館は1949年に創業した純和風の旅館だったようですが、バブル景気の折、創業者の息子達が世界に誇るホテルを作ろうという意気込みで、総工費400億円をかけて建物を全面的に刷新

お城のような外観の超バブリーなホテルへと変貌を遂げました。

当初は会員制ホテルとして、一部屋2,000万以上で権利を購入する仕組みだったそうですが、当然ながら想定していたほど売れず、わずか数年で倒産、さらにその数年後北海道のカラカミ観光という会社に僅か30億で買収され、現在ではリーズナブルな価格で泊まることができるようになったという、なんとも哀しい歴史を持つホテルです。

話があまりに荒唐無稽なうえ、なんかこうストーリーじみているというか、あまりにも出来すぎているし、ネット上で検索してもこの内容は至る所で見かけるもののソースは見つからず、おそらくオリジナルはいろんな情報ソースの組み合わせだと思うのですが、まとまった記事が文春のものぐらいしか見つからず…。

まぁ事実、総工費400億円をかけて建築され、川久は倒産し、現在はカラカミ観光が運営することは間違いなく、実際に泊まってみて総工費400億円のすごさというか、こんな凄いものを温泉旅館がつくることができたというバブルの片鱗を感じ取ることができました。

とにかく、一度は泊まるべきすごいホテルなのは間違いないです。

今から考えると何もかもがムチャクチャな話

 

ホテル川久:外観

小さな町に突如現れるこの建造物。

西洋と東洋がまじりあったお城のような、一度見たら絶対忘れられない外観です。

 

壁の煉瓦は全てイギリス製、何十種類もの煉瓦を組み合わせて作っているらしい。

 

裏手に周ってみても完全にお城。

 

経年で少し壁が黒ずんでいますが、逆に古城っぽさが出ていて、リアル感が凄い。

 

エントランスです。

 

ホテル川久:ロビー

外観も凄いですが、中に入ったらロビーはさらに凄い。

左右に立ち並ぶ大理石のような柱はシュトックマルモと呼ばれる疑似大理石を作る工法で作られた柱だそうで、1本1億円だそうな。

 

天井を彩るのは全て金箔。フランスの職人により全て手作業で貼り付けられているそうで、ギネスに登録もされています。

 

都内のどんな高級ホテルも太刀打ちできないレベルの豪華さ。ほんとに宮殿のようです。

 

この螺旋階段も目を引きます。

 

上から見ると吸い込まれそう。

 

床は、全てモザイクタイル。これもイタリアの職人が一枚一枚張り付けているそうで、目立たないけど荘厳な雰囲気づくりに繋がってます。

ほんと手が込んでる

 

スタインウェイの特注ピアノ。イタリアのクレモナ大聖堂にあるオリジナルのデザインを忠実に再現したものらしい。

 

建物に使われている瓦の色が独特の黄土色でしたが、これは中国の紫禁城の瓦工房に依頼し作成してもらったもの。当時は中国の皇帝のみが使うことができる「老中黄」という色だそうです。

紫禁城の瓦を焼いている工房が作る紫禁城と同じ色の瓦って、これって日本のその辺の温泉ホテルが使っていいものなのか、と悩んでしまうレベル。

 

普通にスルーしがちなラクダのモザイク。めちゃめちゃ歴史的価値のあるビザンチンタイルだそうで、ルーブル美術館とここしかないらしい。

 

おんなじやつのヤギ版。

お金に一切糸目をつけず、どうやった豪華にできるかを考え抜いた結果のロビーは圧巻でした。

わかる人だけがわかる、世界の数寄屋ホテルがコンセプトだったそうで

解説なしでこれらの価値がわかる人はすごいね

 

ホテル川久:客室階

エレベーターの内装もなんだか普通のエレベーターじゃない…

 

客室階のシャンデリアは各層デザインが違います。全部一点モノなんだろうなー。

 

当時は客室の調度品も一室ごとに異なっていたらしい。

 

寄木細工の床。これもフランスの職人さんが仕立てたらしい。

 

円形の通路をくぐっていくと

 

これまた立派な通路。絨毯が全面に敷かれているのも地味に大変そう。

 

中庭が見える場所もあるんですが、完全に古城です。

 

ホテル川久:プレジデンシャルスパスイート(富士)

ホテル川久はこんなにも素晴らしい造りなのに、現在では底値だと2万ちょっとで泊まることができます。とはいえ折角こんな豪華なホテルなのだから、客室も豪華に泊まってみたい…ということで今回は奮発してプレジデンシャルスパスイートへ。

 

100㎡を超える広さを持つホテルで一番広い客室です。

 

持て余してしまうぐらい広かった。

 

ドリンクもフリーです。ワイン2本にシャンパン1本も入ってました。

 

奥に進むと、テラスがあり

 

眺めの良い客室露天があります。

 

ちょっと天気がいまいちでしたが、それでも景色は抜群です。

外観でいうと、ここは塔の部分になってるみたい。

 

リゾート気分が味わえるチェアも完備してます。

 

惜しいのはかけ流しではないこと。(基本循環で、お湯の量が減ったら継ぎ足し。)

塩素臭とかはなかったですが、温泉っぽさはほとんどありません。

 

アメニティも豪華だった。ブルガリモルトンブラウン、二種類も用意されてる。

 

この客室露天、夜も快適に過ごすことができました。

やっぱり客室露天はいいね

 

対岸の灯りを眺めながら。

 

ホテル川久:インペリアルラウンジ

高いグレードの部屋に泊まった人だけ使えるラウンジがありました。クラブラウンジ的なやつですね。

 

なんか高そうな置物。

 

完全にお城です。

 

小物類もたぶん皆凄いやつばっかなんだろうなー。

 

ラウンジは15時から22時まで。翌日の朝はやってません。

ラインナップはかなり豊富で、時間にかかわらずお酒にアミューズに焼き菓子、フルーツなどが置いてありました。

 

もとはこちらが最高級の客室だったそうで、それをラウンジに改装しているみたい。

 

広すぎる。座る場所決めたら、おしぼりとかをスタッフの方が持ってきてくれます。

 

和室まである。もちろんここでいただいてもOKです。

 

これまた何だか凄そうな。中国のものかな?

 

うまく撮れてないけど食器も川久オリジナルのカトラリーでした。

ラウンジが利用できるお部屋が全部で10室も無いので、人もほとんどおらずとっても快適でした。特に飲み食いしなくても雰囲気味わうためだけに来たい場所。

 

レストラン(ISOLA VELLA)

川久のディナーは「王様のビュッフェ」と銘打って、豪華な食材が並ぶバイキングがウリになっているんですが、ラウンジが使える部屋に泊まるとフレンチのフルコースを出してもらえます。ビュッフェにもできるらしいけどやっぱりここはフレンチですね!

 

この辺りはビュッフェの料理が並ぶエリア。このあたりもぬかりなく豪華です。

 

ロビーにある1本1億円の柱の色違いがここにも笑

 

ビュッフェはちょっとガヤガヤしてたんですが、こちらもラウンジが使える部屋だと専用の静かなレストランに案内されます。

 

なんか急にアラビアンな雰囲気?

アラビアではなくモロッコを意識した内装だそうな。

 

古城っぽさがより引き立ちますね。

 

ここの内装はほんと良かった。天井も高くて、めっちゃ気持ちよくご飯をいただけました。

 

メニューを撮り

 

カルパッチョ

 

キノコのポタージュ。

 

品数が多い!オマール海老を焼いたやつ。

 

これが一番美味しかったかな?バター風味のフォアグラのソテーみたいなやつ。

 

お口直しのあとは

 

和歌山県産の和牛ステーキでした。

 

お誕生日のデザートも!

 

お料理自体は、正直に言うと普通だったかも。悪いわけではないんですがこの場の雰囲気が素晴らしすぎて、お料理に対するハードルが上がってしまったというか…。

ただ、非常に贅沢な空間でフレンチをじっくりいただけるのは非日常な体験で、とても素晴らしかったです。

ご飯は雰囲気が大事だね

お城で食べるディナーに満足した

 

ちなみに、王様のビュッフェについては再訪した際に食べたので、記事の最後に追記しています。

 

大浴場(ロイヤルスパ)

大浴場はロイヤルスパと悠久の森の二種類があり、男女日替わりになってます。到着日と翌日のそれぞれ入るのがオススメ。

その中でも特に豪華だったのがこっちのロイヤルスパ

 

深夜の写真なので景色は見えないですが、海が一望できる半露天風呂があって

 

ライティングが上品。

 

タオルも自由に使える、寝転がれるチェアがたくさん。

 

びっくりしたのがこちらの内湯。

 

暖炉がある!?

 

お風呂の中に暖炉は初めて見た。

 

良い感じのサウナと水風呂もありました。

 

出典:ホテル川久

温泉好きにはこっちの悠久の森の方の内湯にぜひ入ってほしい。

ここだけお湯の鮮度が抜群に良いです。たぶんかけ流し。硫黄もほんのり香るいいお湯で、入っていてめっちゃ気持ちよかった!

ロイヤルスパの方は薄められているのか、鮮度がいまいちなのか硫黄臭はありません。塩素の臭いは全然ないんですけどね。ただロイヤルスパの設備には度肝を抜かれました。

 

ホテル川久:外観(夜)

暗闇に浮かび上がるお城。

 

城か、もしくは海外の美術館のようなたたずまい。

 

10時とかでライトアップが簡略化されてしまったので、それまでに一度外に出て外観を見ておくのが良いですね。

 

ホテル川久:朝ごはん

夜の写真撮り忘れましたがこちらが朝・夜ともにビュッフェの方の席です。

ここもシャンデリアが素晴らしいですね。

 

天井の高さとシャンデリアがとにかくラグジュアリー感を引き立てます。

 

ちなみにオーシャンビューでもあるんですよ!

 

朝も夜と同様に奥にあるレストランへ案内されました。

 

朝の雰囲気もまた良い!

 

朝から豪華なテーブルセッティング。

 

このレストランがホテルで一番気に入りました。

 

朝はビュッフェにプラスして、ラウンジが使える部屋だけ特別オーダーメニューがいただけました。

とりあえずブッフェに行って一通り物色して、欲しいものだけ取ってきました。朝から海鮮丼が作れるのは豪華ですね!

 

オーダーメニューのエッグベネディクト

どっちかというとビーフシチュー+ポーチドエッグみたいな感じ。これはイマイチだったかも…。

 

和定食。ビュッフェ併用なので、ごはんを抜いてもらいました。こっちは美味しかった。

 

鮎の干物もいただけました。

 

デザートはビュッフェから取ってきたんですが、このフレンチトーストがめっちゃ美味しい!!

フレンチトースト職人でもいるのか、これだけ料理のレベルが他と比べて圧倒的に高くてびっくりです。お替りしたかったけどお腹一杯だったので断念…。

またフレンチトースト食べたい…

 

ホテル川久:川久ミュージアム

ホテル川久には、オープン当初集められた美術品や展示作品が見られるミュージアムが併設されてます。

ロビーを囲む、二階部分ですね。絵画は当時はもっとあったそうなんですが、現在は売り払われてしまったものもあるそうで、小品が中心な感じ。

 

ぐるっと一周しながら鑑賞です。

 

これ、扉部分にペイントされていて雰囲気を壊さないようになってるんですね!従業員の方曰く、こちらもイタリア(フランス?)にいるこういう扉絵専門の職人の方が描いているそうです。

 

どこ撮っても絵になりますね!

 

のぞき穴みたいな。

 

こちらはサラ・チェリベルテというイタリアの画家の作品。ホールの天井に描かれており、宴会場として使われたそうです。

 

なかなかインパクトあるデザインですが、不思議と違和感ないですね。

 

天窓にも描かれてる。

 

こちらは斗酒千吟という和風の宴会場。天井を飾るのは和風旅館だったころの川久で使われていたシャンデリアらしい。

 

展示スペースはまだあった!

 

こちらのシアタールームではこの建物が作られた当時の主要人物へのインタビュー映像のようなものが流れており非常に見ごたえありました。

結果はどうであれ、建築にかかわった人たちの熱量が感じられました。

ホテル川久:宿泊の感想

とにかく建物が素晴らしいです。ロビーのためだけに和歌山県に行く価値がある場所です。また、お風呂もラグジュアリー感のあるロイヤルスパなども楽しかったです。

共用部を堪能するだけなら一番お安い部屋でも十分なので、一度はこのホテルに泊まってみるのをオススメします。やっぱり写真で見るのと、実物見るのでは全然違いますね!

百聞は一見に如かず

白浜温泉街

宿をチェックアウトしたのち、少し白浜温泉の温泉街を散歩します。

お天気がイマイチだったので白良浜はちょっと残念な雰囲気。

天気が良いと白良浜はめっちゃ夕陽が綺麗だった。

硫黄の匂いがすごい源泉の近く。

 

ホテルシーモアというホテルに併設するパン屋さんで昼食。

 

めっちゃ人気みたいでちょっと混んでた。

 

だいぶさび付いているけど、海中展望塔は今でも稼働してるみたい。

 

三段壁洞窟

旅の最後は、三段壁洞窟に来ました。

白良浜からはバスに乗って10分弱ぐらいで到着です。歩くのはちょっとムリかな。

 

海沿いにある観光地です。

 

なんと、エレベーターに乗って地下へ降ります。

 

降りると洞窟が広がっていて、波が激しく打ち付ける海中洞を見られます。

ここは源平合戦の際に熊野水軍が船を隠したとされる洞窟跡なんだそうな。

 

ものすごい大迫力。むしろ怖い笑

 

お寺もあり、パワースポットみたい。

 

湿気が凄い!

 

波がほんとうに荒々しくて、ゴーッというすさまじい音とともに鉄砲水のように打ち寄せてきます。むしろ自然の怖さを味わうことができました。。

ちょっと怖いけど、白浜に来たら行くべき名所ですね。

迫力が凄かった

 

外から見ると東尋坊のような崖です。

 

先の方まで散策もできました。

 

写真の右の岩、こちらは平成30年の台風が過ぎ去った翌日、突如として現れたんだそうな。どれだけ風が凄かったかがわかりますね…。

 

お天気が回復してきて、夕陽が見られそうな感じ!

 

西の空が赤く染まるころ、飛行機の時間も近いのです…。

 

夕陽鑑賞は途中で断念し、パンダバスに乗って白浜空港へ。

 

白浜空港は小さな空港ですが、空港があるのは心強い!

やっぱり新幹線が通っていない場所には空港が必要ですね…。

とにかく豪華なホテル川久だった

バブルってほんとすごかったんだね…

ホテル川久に泊まろうと思ったきっかけはレトロなハトヤホテルに泊まったことでした

豪華さはホテル川久とは違うけど、今の時代では絶対に新たに作られない、その時代ならではの建築物の素晴らしさってありますよね。

 

【2024/1追記】2023年11月再訪:カワキュウスイート(洋室)

下から2番目のランクのお部屋ですが、それでも十分すぎるほど広かったです!

ぐるっと囲んだソファーエリアとダイニングテーブルのあるリビング。

 

全面オーシャンビューとはいきませんが、悪くない景色です!

 

ベッドルームも。これまたシャンデリアがすごい…。

 

【2024/1追記】2023年11月再訪:王様のビュッフェ

前回はフレンチフルコースでしたが、今回は王様のビュッフェを味わいました!

基本レイアウトは前回ちらっと見た時と変わらず。

 

小鉢で独立して盛り付けられているものが多く、見た目にも素敵です。

 

小鉢色々取ってみた。品数がほんと豊富で全部食べきるのは厳しいレベル。

 

メインどころの十勝牛のステーキと、松茸土瓶蒸しをいただきました。

 

他にもライブキッチンとしてお寿司やパスタもあり、目移りしますね。

 

デザートも豊富!さらにはクレープシュゼット実演までやってくれたりします。

 

おまけにモンブランまで…ここまで色々ラインナップされてるのは都内の高級ホテルバイキング以上かもしれない。王様のビュッフェという名前は伊達じゃないですね!

 

平常時の三段壁洞窟にも行きました!

2022年9月 広島【5/5】「ドルフィンファームしまなみ」泊 初心者がしまなみ海道サイクリングを頑張って一日で踏破!ご褒美は海とイルカが間近の瀬戸内グランピング。

こんにちは、しろいるかです
2022年9月、広島県を旅行しました。四日目はしまなみ海道サイクリングで尾道から今治まで一日で横断、その後はドルフィンファームしまなみでグランピングです。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:グランヴィリオホテル宮島 和蔵

【二日目】
あなごめしうえの~宮島観光~宮島鮨 天扇~夜の宮島散歩
宿泊:旅館さくらや

【三日目】
大聖院~焼がきのはやし~広島へ~原爆ドーム~中華そばくにまつ~瀬戸田
宿泊:Soil Setoda

【四日目】
Yubune~食堂あおり
宿泊:尾道ふれあいの里

【五日目】
鞆の浦観光~尾道へ~尾道ラーメン壱番館~千光寺公園~ONOMICHI U2
宿泊:urashima INN -GANGI-

【六日目】
パン屋航路~しまなみ海道サイクリング
宿泊:ドルフィンファームしまなみ

【七日目】
福山城~白浜
宿泊:ホテル川久

【七日目】
白良浜~三段壁洞窟~白浜空港

今回の旅のこれまでの記事

しまなみ海道サイクリングとは

サイクリングをしたことがあるなら、一度はやってみたいしまなみ海道サイクリング

広島県尾道市から、愛媛県今治市までの島々に架かる橋を渡っていく絶景サイクリングコースです。

全長80Km近い長さですが、非常に整備されて走りやすいコース、次から次へと現れるビューポイント、途中に何か所もある休憩できる場所。

早朝から走り始めれば途中観光スポットもしっかり押さえつつ、日が暮れる前に余裕を持って今治まで到着することができました!

自転車の確保(レンタサイクル)

ガチ勢はたぶん自前の自転車を持ち込むのでしょうけど、そうでない場合は尾道(もしくは今治)でレンタサイクルを借りるのが定番。レンタサイクル屋はいくつもありますが、ゴール地点の今治でも返却可能なレンタサイクル屋で借りるのがオススメです。

乗り捨てに対応していない自転車屋でも、有料の回送サービスとかを使えば行けそうですがお値段がだいぶ高くついてしまうので…。

借りる自転車の種類については、私たちはクロスバイクを借りました。ロードバイクはハンドルの形状が普通の自転車と違うので慣れるまで大変だと思ったので。

電動自転車というチート車両を借りられるお店もあるんですが、こちらは残念ながら調べた限り、今治で乗り捨て可能な店舗はありません。そもそも踏破しようとすると、最後までバッテリーが持つか怪しいですね。

ラクはできないか…

ということで、選択肢はだいたい2つ!

ジャイアントストア尾道|ジャイアントストアのレンタサイクル

台湾の自転車メーカー、ジャイアントの直営ストア。尾道今治にお店があり、両店舗間で乗り捨てが可能です。お値段はやや高めですが、整備状況は完璧っぽい。

  • しまなみジャパン

レンタサイクルについて | しまなみジャパン

広島県愛媛県が合同で運営する公益法人の展開するレンタサイクル。公営なのでお値段がお手頃なうえ、コースの途中の各島で返却ポイントが設置されており、途中でリタイアしてバスに乗り換えるということが可能。

ただ、車両の個体によって整備状況がまちまちなのと、予約時にクロスバイクを確約できない。(まさかのママチャリになる可能性があるっぽい笑)

 

ジャイアントストアにしようと思ってたんですが、満車で借りられず、しまなみジャパンで借りました。

無事クロスバイクを借りられましたが、2台中1台は少し整備状況が甘かったので、借りるときに少し走ってみて、イマイチそうなら交換お願いしてもよいかも。とはいえ最後まで問題なく走り切れましたし、お値段もお安いので全然アリです!

台数はかなりあったけど、繁忙期だとどうなんだろう

 

コース

出典:しまなみジャパン

上の図でいうと、青い線が尾道から今治までを繋ぐ、いわゆる王道コースです。尾道から向島までは渡し船で移動、そこからは島間に架かる橋を渡って進みます。

向島(8:00到着)

尾道駅前で自転車を借りて、朝ごはんを食べて準備万端。渡し船向島に到着しました。

なんだか懐かしい雰囲気の渡し船乗り場。

 

朝の時間は通学の学生たちがいっぱいでした。向島は島ですが、しばらく島っぽい感じはあまりない普通の道をしばらく走ります。

 

15分ほど走ると島の沿岸部に出るので、ここからは右手に海を見ながら快適サイクリングです。

 

車には注意ですが、交通量はほとんどありません。

 

道路の左側にブルーラインがあるので、これに沿って進めば迷うこともないし安心。次の因島へ渡る因島大橋が見えてきました!

 

しまなみ海道サイクリングの一番ツライところ、それは島と島を繋ぐ橋を渡るときです。どの橋も大型船がくぐれる様に非常に高い場所に架けられており、そこまで登る必要があるんですよね。だいたいどの橋も高低差50mぐらいを登ることになります。

ステージ毎に中ボスのイメージ

 

因島大橋は自動車道の下にある、自転車と歩行者専用道路を使って渡ります。まずは一つ目の島踏破!

 

因島(8:50到着)

続いて因島です。ここははっさく大福で有名なはっさく屋があるんですが、今日はお休みのようなのでガンガン進みます。

 

島に降りると、謎の恐竜がお出迎え。こちらの島では途中小さな峠を越えることになり、ちょっとしんどいです。峠は景色もイマイチなので最初の難所。

 

なんとか、次の生口島へ渡る生口橋が見えてきました。

 

こちらは自動車道路の横を通ります。

絶景だー!

 

生口島(9:40到着)

休憩ゼロでここまできました。そろそろ疲れてきた。

 

橋を渡ると、気持ちいい下りのご褒美が待ってるんですよね。

 

瀬戸内の島は大きな造船所をよく見かけますね。

 

生口島は基本的に海岸線を通るのでとても気持ちいいです。

当初はここで一泊して、のんびり一泊二日で踏破しようと考えてたんですが、旅行日程が台風と被ってしまったためサイクリング日程をずらし、結果、一日踏破の強行軍になってしまったのでした。

生口島の観光と、SoilSetodaでの宿泊

生口島はお店も多く、美味しいジェラート屋に、耕三寺というユニークなお寺や映えスポットの未来心の丘、美術館なんかもあるためこの島で休憩するのが良いかも。今回の行程では、途中耕三寺を1時間ちょっと観光しました。

 

次の大三島を繋ぐ多々羅大橋愛媛県との県境。

 

愛媛県への一歩を踏み出した!

 

大三島(12:20到着)

大三島多々羅大橋を降りるとすぐに大きな道の駅があります。ここでちょうどお昼になったので、ランチ休憩にしました。

 

道の駅の裏にある、サイクリストの聖地という石碑と、多々羅大橋を望むビュースポットは忘れずにみておきたいですね。

 

大三島:道の駅 多々羅しまなみ公園

ランチを摂ったのは道の駅の中にあるレストラン。幻の魚、マハタののぼりが気になる…。

 

お天気も良いのでテラス席です。

 

天気が良くなりすぎて、ひさしがないところは暑すぎて誰もいない。

 

鯛の天丼。サクサクでおいしい。

 

せんざんぎという郷土料理の定食。これ、からあげ定食です笑 北海道のザンギもからあげみたいな感じですが、どちらも名前が似ているのはたまたま…?

 

エネルギー補給もしたのでひたすら進みます。大三島も海岸線を走るので気持ちいい。あっという間に次の伯方島へ渡る大三島橋です。

 

大三島橋は丸いアーチが特徴ですね!

 

伯方島(13:50到着)

かなり疲れてきた。。

こちらも大きな造船所がお出迎え。クレーンがすごい。今日は伯方島で泊まるんですが、まずは踏破を目指します!

道の駅がありますが、脇目も降らずにひたすら自転車を漕いでゆく。

 

最後の島、大島へ渡る伯方・大島大橋です。あとちょっとー!

 

橋の上からは、今日泊まるドルフィンファームしまなみが見えます、泊まる予定のテント(手前の白いやつ)も見えるぞー!

 

大島(14:30到着)

渡ってきた伯方・大島大橋

お尻が痛い。足はそこまででもないんだけど、とにかくお尻が痛い。クロスバイクのサドルって妙に硬くて小さいんですが、長距離サイクリングをするときはお尻にパッドのついた自転車用パンツを使うらしい…。

amazonとかで1,000円もあれば買えるっぽいので、準備しておくべきでした…。

たまらず途中の薬局でタオル買って敷いた

あるとないとでだいぶ違うね

 

大島は、島の中央部を横切る形になるので景色もイマイチなうえ距離も長く、さらに峠を越えるため高低差もあります。まさにラスボス。

だいぶ疲れていてお尻も痛いところにこれはきつい…。ここが正念場です!

 

やっと四国に繋がる来島海峡大橋が見えてきました!

しかしこれ長い!

今までの橋とレベルが違う!

 

橋を渡るために登る高さもこれまでと段違いです!

 

おまけに橋に乗ってからがまた長い!絶景なんですが、とにかく長い!

なんと全長4Kmもあるらしい

 

瀬戸内の島々に励まされながら最後のひと踏ん張りです。

 

JR今治駅(16:40到着)

来島海峡大橋を渡り切ったのがだいたい16:00頃です。

四国に渡ってから今治駅までまだ6Kmもあります。距離以上につらいのが今治駅までの道がこれまでと違って交通量が多くて景色いまいち、路面の凹凸も多いんですよね。

消耗しきったお尻へのダメージがすごい。

 

ボロボロになりながら今治駅に到着。頑張った…!

踏破、ということに拘りがなければ来島海峡大橋を渡ったすぐ先にある糸山サイクリングターミナル(サンライズ糸山)という道の駅みたいな場所があるので、そこをゴールとしてしまうのも手です。というかそうすべきだったかもしれない笑

とはいえ、踏破したという達成感が半端ない!

お尻は痛かったけど、そこまで無理なく踏破できたよ

 

伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた

さて、今治駅からバスにのって伯方島へ戻ります。1時間に1本しかないバスだったので、踏破の余韻を味わう間もなくちょうどやってきたバスに飛び乗りました。

 

伯方島BSで降りて、5分ほど歩くと道の駅です。今日宿泊するドルフィンファームしまなみはここの隣。

道の駅は17時で完全閉店みたいで、ちょっと寂しい。

 

まだまだ明るいんですけどね。ビーチ沿いを歩きます。

 

ドルフィンファームしまなみはイルカの生け簀?があってイルカが何匹か飼われています。こちらも17時までなので、今日はイルカには遭えず。

ただ、時折キューという鳴き声や、跳ねる音が聴こえてイルカの存在を感じます。

 

桟橋のようなビュースポット。

 

夕陽の沈む静かな海を眺めます。瀬戸内海ってほんと湖のように波がない穏やかな海ですね。

 

いい夕暮れ…

 

ドルフィンファームしまなみ

グランピングだけでなくキャンプサイトや、イルカとの触れ合いの受付もここです。

 

今時のおしゃれな共用部とか、ラウンジとかそういうのは無くいわゆるキャンプ場っぽい感じ。

 

こちらのキャンプ場、唯一にして最大の欠点はお風呂がないこと。シャワールームはあるんですが、海の家のシャワーっぽいやつ。

徒歩圏内にもお風呂はないし、車を使ったとしても一番近いお風呂は生口島のYubuneまで行かないとだめっぽい。後述のグランピングテントがめっちゃ良かったので、これだけがほんと惜しい!

 

出典:ドルフィンファームしまなみ

キャンプサイトはビーチ沿いにあります。基本はオートキャンプ場で、一部グランピングサイトやトレーラーが設置してある感じ。

私たちは一番左端のロータスベルテントBに泊まりましたが、どう考えてもここが一番オススメです。他のテントも一般的な基準で悪くない立地だと思うけど、ここだけ良すぎです。ドームテントも良い立地ですが、2つ並んで設置してあるのでプライベート感はやや落ちてしまう感じでした。

 

キャンプサイトのだいたい全景です。

 

ドルフィンファームしまなみ:ロータスベルテントB

こちらがロータスベルテントB。キャンプサイトの端にあるんですが、プライベート感がかなりあります。

 

完全に独立してて、隣のサイトともかなり距離があり、しかも海の目の前。玉ねぎ型のテントもなんか可愛い。

 

中も広い!!天井も高くて、普通に立ち上がれる広さです。

 

窓を開けたら広がるのは海。

 

ザザーンという落ち着く波音に交じって、たまにイルカの鳴き声が聞こえるのはここならでは。

 

ドルフィンファームしまなみ:夜のバーベキュー

バーベキューの食材セットは頼んであったのでクーラーボックスに入ってましたが、10分ほど歩いた場所に薬局兼スーパーみたいなのがあってお酒や食材の買い足しとかもできます。その他にもコンビニやホームセンターまであるのも嬉しい。

 

お願いしていた食材セット。二人前なんで少ないかな?とか思ったけど、全然そんなことなくて十分すぎた。ごはんがないので、おにぎりを買い足しましたが無くても十分だった。

 

バーベキューは楽しいー。

 

終わった後の炭火を眺めるのもいいですよね。

 

暗闇に浮かぶテント。

 

バーベキューセットのレンタルと食材セット込みで、一人15,000円もしないって、首都圏のグランピング相場から考えると安いですね。なによりこのロケーションが素晴らしすぎて感動でした。

 

ドルフィンファームしまなみ:朝

ぐっすり寝て迎えた朝。

 

ドルフィンファームしまなみ:イルカビーチでイルカを見る

イルカ見学は9時から。宿泊者は無料で見学できます。

 

浮き桟橋へ降りて、イルカの生け簀の目の前まで行きます。

 

出たー!

 

めっちゃ人懐っこいバンドウイルカです。

 

朝9時過ぎから飼育員さんの餌やりが見学できました。イルカって意外に口開けたら怖いですよね。

するどいキバ

 

お腹みせるサービス。

 

二匹で仲良く泳いでるね

いいねぇ

 

イルカを見て癒されました。

 

海もすごい綺麗なんですよね。夏場は海水浴でも人気だろうなー。

冬場はちょっと寒そうかもですが、温かい季節になったらまた行きたいなぁと思いました。

サイクリングに、グランピングもしてまる一日楽しんだしまなみ海道

瀬戸内を堪能した旅だったね

この後、だいぶ離れますが和歌山県の白浜温泉に行きます。

島旅って楽しいよね

2022年9月 広島【4/5】「urashima INN」泊 坂の街、尾道。ノスタルジックな香り漂う街並みや尾道ラーメンを味わう観光モデルコース。

こんにちは、しろいるかです
2022年9月、広島県を旅行しました。三日目は鞆の浦のあと、しまなみ海道の起点となる尾道へ。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:グランヴィリオホテル宮島 和蔵

【二日目】
あなごめしうえの~宮島観光~宮島鮨 天扇~夜の宮島散歩
宿泊:旅館さくらや

【三日目】
大聖院~焼がきのはやし~広島へ~原爆ドーム~中華そばくにまつ~瀬戸田
宿泊:Soil Setoda

【四日目】
Yubune~食堂あおり
宿泊:尾道ふれあいの里

【五日目】
鞆の浦観光~尾道へ~尾道ラーメン壱番館~千光寺公園~ONOMICHI U2
宿泊:urashima INN -GANGI-

【六日目】
パン屋航路しまなみ海道サイクリング
宿泊:ドルフィンファームしまなみ

【七日目】
福山城~白浜
宿泊:ホテル川久

【七日目】
白良浜~三段壁洞窟~白浜空港

今回の旅のこれまでの記事

JR尾道駅

新幹線のぞみも停まる福山駅でレンタカーを返却し、在来線に乗って20分ほど。尾道駅に到着です。新幹線駅で新尾道駅もあるんですが、尾道観光の中心エリアへのアクセスは実はこのルートの方が良いみたい。

JR尾道駅は2019年にリニューアルされたばかりでとても綺麗。しまなみ海道サイクリングの起点にもなる町ですし、外国人観光客が当時かなり増えていたこともあってか、街の整備が進んでいます。

 

それほど大きくない駅ですが、大きめのお土産物屋さん併設、さらにはホテルまで併設されてるという立派な建物でした。

 

駅前広場もスッキリしてていい感じですね。

 

現在時刻は15時前。

さて、これから半日かけて尾道をじっくり楽しみます!

まずは、駅前のアーケード街(尾道本通り商店街)へ。ここは名所というわけではないんですが、今時珍しいレトロな昔ながらのお店がひしめき合っていて、しかもどのお店も現役という、ある意味貴重な光景が見られる元気な商店街です。

新しいお店もたくさんあるし、ここを通っていくのがオススメ

 

尾道商業会議所記念館

商店街の中になんか大正っぽい感じの建物を発見。

昔の商工会議所みたいです。無料開放されていて、観光案内所も兼ねているようなので中には尾道のパンフレットとかも色々ありました。

 

中には議場が再現されてて、当時の雰囲気が感じられます。この建物はおよそ100年前のもので、商工会議所の建物としては現存する日本最古のものなんだとか。

 

尾道が当時非常に栄えた街で、貿易の要衝であったことが伺えます。

 

商店街の中には、今は中華料理屋として生まれ変わったという銭湯の建物もありました。尾道の街並みは全体的に古い建物が多いんですが、リノベしてうまく活かされている感じ。

 

尾道ラーメン 壱番館

尾道といえば尾道ラーメン

ジャンルとしてはしょうゆラーメンで、背油がしっかり乗っているのがポイントらしい。

 

有名なお店はいくつもあるんですが、その中でも特に人気っぽいこの壱番館へ。

尾道ラーメン自体は80年以上の歴史をもつそうですが、こちらのお店はオープンして20年ほどの割と新しい部類のお店。

お昼時は行列みたいですが、3時過ぎだったのでさすがに待ち時間もなくすぐ入れました。それでも中には結構人がいてびっくり。

 

しょうゆベースのスープに天かすみたいなサイズの背油がかかっていて、オーソドックスな尾道ラーメンスタイル。

どこか懐かしさを感じる味で美味しかったです。

こういうのでいいんだよ、って感じのお味

 

お店を出て少しお散歩。

 

北前亭

なんとなく素敵な店構えでふらっと入ったお店。

味付けちりめんの老舗で、なんと創業100年を超えてるらしい。

 

中でちりめんおにぎりとお茶と、なんか色々貰った笑

味付けちりめんも買いましたがご飯のお供にピッタリでした。いろんな味があるし、チャックつきのパックで保存性も良いのでお土産にオススメ。

尾道は創業100年越えの老舗もたくさんあるみたい。

 

千光寺公園

お腹も膨れたので、尾道の名所、千光寺公園へ向かいます。

 

この鉄道(山陽本線)の開通に合わせて町が全体的に山の方に押しやられ、坂の街と言われる独特の街並みが形成されたそうな。

線路を渡った先からは、坂の街の本領発揮です。

 

ここからは車は基本的には通れず、原付や自転車が通れるギリギリの幅の道が縦横無尽に張り巡らされています。

 

とりあえずこっちの方に行けば山の上にある、千光寺公園に行けるらしい。

 

途中開けた休憩所がありました。

 

え、ここ通れるの!? でもこれぐらいは序の口です。

 

わんことにゃんこがセットでお出迎え。ちょっと怖かった。

 

看板がある!不安だったけどたぶんこっちであってそう。

 

この辺りに住んでいる人、大変だろうなぁ…。

 

頂上までは30分ほどの道のりなんですが、基本ずっとこんな感じの道です。写真だと魅力を伝えづらいんですが、めちゃめちゃ楽しい!

個人的には坂の街という愛称よりも、迷路の街という愛称を推したいぐらい。どこかに迷い込んでしまったような、不思議な感覚にとらわれます。

探検をしている感じで、街歩きの楽しさは随一です。行った日が平日だったので、土日だと路地の合間に土日だけ営業しているお店も結構あるみたいで、さらに楽しさが増しそう。

この坂のエリアの街歩きが間違いなく尾道のハイライト

探検し足りなかったので、また来たい

 

ようやく開けた場所に出てきた。

 

遠くに海も見えますね!結構登ってきていた。

 

千光寺公園に到着!

 

千光寺公園

千光寺公園は、山の上に広がる観光エリアで、千光寺というお寺を中心に美術館や展望台などが点在しています。

 

このあたりは狭い道ではなく、車も通れる広いエリア。

 

尾道地域猫がたくさんいるそうで、猫の小道という地域猫が集まるエリアがあったり、猫をモチーフにしたお店もたくさんあるぐらい、猫の街なんだって。

 

千光寺に向かって歩きます!

 

途中大きい一枚岩の上に乗れる場所があって、見晴らしの良い場所です。

これはポンポン岩と言って、たたくとポンポン音がする不思議な岩みたいです。ご丁寧にトンカチが置いてあって、試しに叩いたら確かにポンポン音がする…。不思議な岩でした。

 

のぼりが見えてきたら千光寺はもうすぐです。

 

この眺望!

尾道の街が一望できる場所にあって、見晴らしも最高ですね。

 

さらにもうちょっと進むと

 

崖にせり出したような形で作られているお堂です。千光寺って拝観料も特にかからなかったので驚き。

 

尾道水道をはさんで向島、さらにはその奥の島々まで見渡せます。

 

空中に浮かんでるような特徴的なつくりのこのお堂。300年以上前につくられたものだそうです。

 

さらにお寺の境内の裏手の方から千光寺ロープウェイと街並みをセットで見られる場所があります。

運よくロープウェイが来たのでベストタイミング!

絵葉書にでてくるような構図

 

お寺の中から、文学のこみちという道を通って、展望台へ向かいます。

尾道文人墨客にとても愛された町だそうで、ゆかりある文人とのその詩を自然石に刻んだものが並んでいます。

 

千光寺頂上展望台「PEAK」

千光寺ロープウェイの終着点でもある、千光寺頂上展望台に着きました!

 

ちょっとした茶店と、龍のような不思議な建物。

これは2022年3月につくられたばかりの展望台だそうで、なかなか独創的なデザインです。

 

円形の通路を登っていくと、これまた絶景が。

 

ここが尾道の最高地点ですね!

 

日も傾いてきた。

 

ここで夜景や夕陽を見たら綺麗だろうなぁと思うけど、風も強くて寒くなってきたので帰ります。

夜はロープウェイ運行してないから、夜景見るには車があれば行きやすいかも

 

尾道探訪

千光寺公園への往路はスゴイ狭い道だったけど、復路は千光寺通りという、いわゆる表参道的な道を通ります。

 

振り返ると赤いお堂。

 

途中も大きなお寺を横目に下ります。

 

猫もほんといたるところで見かけます。

 

下りはあっという間です。線路のところまで戻ってきました。

 

この踏切の奥に続く階段、なんかノスタルジックというか、郷愁を感じます。

 

千光寺ロープウェイの起点も見つけました!

個人的にはロープウェイ使わなくても30分もあれば登れますし、街並みがとにかく面白いので歩いて登りたい派ですが、ロープウェイからの景色も綺麗だろうなー。

 

千光寺公園のある山の全景。標高140mほどなので低い丘みたいな感じ。

 

駅の方に戻るのにちょっと寄り道。新開地区はかつて花街として栄えたエリアで、今では昔ながらのスナックや隠れ家的小料理屋みたいなのがひしめく独特な場所になってます。迷路のような路地裏は歩いていて楽しかった。

尾道ゲームの「龍が如く6」の舞台になったのですが、このエリアもしっかり再現されていてちょっと感動!

出典:尾道自由大学

哀すべき新開(シンガイ)探訪 | 尾道自由大学 ONOMICHI FREEDOM UNIVERSITY

夜になるとこんな雰囲気になるみたいで気になってたけど、ちょっと怖くて行けなかった笑

 

新開地区を抜けて海沿いへ。海沿いの歩道が整備されてて気持ちよく歩けます。

 

こういう風景みると港町って感じですね!

 

尾道は町全体にどことなく漂うノスタルジックな雰囲気がたまらないです。

同じ港町だけど、お隣の鞆の浦が江戸時代なら、こっちは昭和って感じ

 

アーケード街は夜でも煌々と明かりがついていますね。

 

センター街!

 

路地からふと見える山側のお寺。踏切超えたらお寺ってのがなんかいい。

 

夜はさすがにやっていないお店も多いですが、これ全部現役のお店なんですよ!

 

アーケードを抜けて、駅前の方へ。

茜空と電車のコラボ写真が撮れた!

 

歩道橋の上から駅の方を撮ってみた!

 

秋はあっという間に真っ暗になりますね。

 

ONOMICHI U2 The Restaurant

夜ご飯は、駅の近くにある昔の流通倉庫を改装したという、複合施設「U2」の中のレストランへ。The Restaurantという直球な名前で、検索しづらい笑

 

こんな武骨な見た目の倉庫の中にはレストラン以外にもパン屋さんやカフェ、物産展、さらには自転車のジャイアントストアとサイクリストのためのホテルまで併設されてます。

 

中も広々とした空間でおしゃれー。

 

ピザ窯も備えたレストランです。

 

レモンハイとモヒートで瀬戸内の柑橘類を楽しみながら

 

鮮魚のカルパッチョ的なやつと

 

なんか歩いてお腹減ってたので、つい産地と一切関係ないような揚げ物盛り合わせ…笑

 

ピザ窯で焼いたしらすピザ! 美味しかった。

 

名物のイカ墨パエリアもいただきます。

お値段もお手頃だし、パエリアとピザが美味しいお店でした!

やっぱピザ窯で焼いたら美味しい

 

真っ暗になった遊歩道、海風を感じながらホテルへ。

 

暗くなるとやっぱ海は少し怖い。

 

反対側の向島とを繋ぐ連絡船は夜遅くなっても定期的に出ていました。

 

Urashima INN -GANGI-

割と新しめの宿。お値段重視のビジホです。

 

1階のおしゃれバーカウンターでチェックインします。コーヒーマシンもあって無料でいただけるのが嬉しい。

 

ちょっと時間が前後しますがお部屋の写真。

激狭ですが、ツインベッド、さらにトイレ、シャワールームがギリギリ詰め込まれていてなんとか快適に過ごせます笑

 

屋上に上がれるんですが、そこからの景色がオススメ。

 

尾道の朝日

早朝、早起きしてしまなみサイクリングの準備をしていたら、朝日が見られそうな予感。急いで屋上にあがります。

 

うわー、めっちゃ赤い

 

湖みたいに波ひとつない海面。

 

朝日が出てきたー!

そして、こんな朝早くから、向島との連絡船も動いてるみたい。

 

バックの山も照らされて赤くなりました!

 

屋上はこんな感じ。

 

周りに高い建物がないので特等席ですね。

 

パン屋航路

朝食は朝早くから空いているこちらのパン屋さんで。アーケード街の中にあります。

店名の由来は、尾道と言えば文人墨客…志賀直哉…暗夜行路…

パン屋航路!!

 

パンの匂いがたまらなくそそります。甘いパン、総菜パンと買ったんですがどれもめっちゃ美味しかった。しまなみサイクリングのお供にも良さそうです。

尾道はとにかく街歩きが楽しいすてきな街だった

おしゃれなお店なんかもたくさんあって、町に活気があったよ

さて、これからしまなみサイクリングへ出発です!

島旅って楽しいよね

2022年9月 広島【3/5】鞆の浦、江戸時代から変わらぬ風景が魅力の港町へ絶景と保命酒とかき氷を求めて。

こんにちは、しろいるかです
2022年9月、広島県を旅行しました。三日目はポニョのモチーフになったという港町、鞆の浦へ行ってみます。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:グランヴィリオホテル宮島 和蔵

【二日目】
あなごめしうえの~宮島観光~宮島鮨 天扇~夜の宮島散歩
宿泊:旅館さくらや

【三日目】
大聖院~焼がきのはやし~広島へ~原爆ドーム~中華そばくにまつ~瀬戸田
宿泊:Soil Setoda

【四日目】
Yubune~食堂あおり
宿泊:尾道ふれあいの里

【五日目】
鞆の浦観光尾道へ~尾道ラーメン壱番館~千光寺公園~ONOMICHI U2
宿泊:urashima INN -GANGI-

【六日目】
パン屋航路~しまなみ海道サイクリング
宿泊:ドルフィンファームしまなみ

【七日目】
福山城~白浜
宿泊:ホテル川久

【七日目】
白良浜~三段壁洞窟~白浜空港

今回の旅のこれまでの記事

尾道ふれあいの里

生口島から出発し、嵐の中たどり着いたのは尾道ふれあいの里。台風だし、出歩けないだろうと想定し、開き直って泊まった公共施設で温泉もついてるお安めの宿です。

これは翌日の写真。台風の時の写真なんてなかった。

建物は全然綺麗です。尾道からは車で30分ほどで到着する、小高い丘の上に建つ宿です。

入口からあふれでる公共施設感。なんで公共施設って独特の雰囲気があるんだろう。飾り気がないからなのかな。

スーパー銭湯的な感じで、軽く食べられる食事処もあります。中に引きこもるつもりでいたのでとてもありがたかった。

なんか写真で撮ると良い感じの渡り廊下を渡って…

宿泊棟のツインルームです。お値段安いのに全然広いし清潔、快適でした!

肝心のお風呂もかけ流し浴槽、露店、サウナ、水風呂と一通り揃っているし、ちょっと混雑気味なのは否めないですが気持ちよく入れました。車がないと絶対にたどり着けない立地ですが、尾道や福山からそこまで遠くもないので、車があるならビジホに泊まるより全然ありかもしれません。公共施設感があるのは好みもありますが嫌な人は嫌かも。

広島県は温泉があんまりない中貴重な温泉があるし

お部屋も広いし快適だった

鞆の浦

台風一過で快晴です!

鞆の浦は古くから汐待ちの港として栄えた街で、万葉集にも詠まれたのだとか。

最近…というほど最近でもないですが、ジブリの映画、崖の上のポニョの舞台のモチーフになった街なのだとか。直接的にモデルになったわけではないですが、宮崎駿鞆の浦に数か月間滞在し、ポニョの構想を練ったのだそうです。

そんなわけで、ポニョの聖地巡礼的な期待をすると肩透かしかもしれませんが、のんびりした、とても風情ある港町は観光していて癒されました。

 

新幹線のぞみも停まる、福山駅から車で30分足らずで鞆の浦に到着です。海沿いの広い道路のそばに、有料ですが駐車場がいくつかあります。私たちは後述する仙酔島へのフェリー乗り場併設の駐車場に停めました。たぶんここが一番便利。

 

鞆の浦にはいくつか温泉宿もあり、こちらはその中でも一番高級な「汀邸 遠音近音」の景色。海側の客室露天だとこの景色が眺められのだと思うと泊まってみたくなります。

 

対岸に見えるのは手前に弁天島、奥に大きな仙酔島。仙人も景色に酔ってしまうほど美しい島だそうで、渡し船が出ています。

 

1時間に3本ペースと結構ハイペースで運行している渡し船乗り場。島を散策する遊歩道もあったりするそうで行ってみたかったのですが、鞆の浦観光でじっくり時間を使って満足してしまったので、またの機会に。

 

駐車場から港の方に歩いていくと、なんとものどかな風景です。

 

奥の方の石垣で作られたあたりの波止場は江戸時代から変わらない風景だそうです。実際に見たことがある景色ではないですが、どことなく懐かしさを覚えるような雰囲気が街全体から漂ってくる感じ。

 

湾になっているので波も穏やか。時間の流れもゆるやかです。

 

一本路地に入ると江戸時代かと思うような通りがでてきます。

鞆の浦は車が入れないような狭い道も多く、江戸時代の区画そのまま残されているみたいです。そんな中にポツポツとお店が存在していました。

 

こういう路地にワクワク

 

鞆の浦の名産は、薬草や漢方をお酒に漬けこんで作る、保命酒(ほうめいしゅ)です。世間一般的には養命酒の方がCMとかもしてるし有名ですかね。基本的にはあれと同じだそうな。

江戸時代の全盛期には酒造所は幕府の庇護を受け、あのペリー来航の際にも振舞われるほどの高級品だったそうで、明治期以降もその人気は衰えることなく。

しかし、戦後、鞆の浦の衰退とともに生産量も少なくなり、現在でも生産している酒造所はわずか4軒を残すのみになったそうです。

写真の奥に、酒造所の建物が見えました。

 

岡本亀太郎本店

近づいてみるとこれまた文化的建造物です。

 

おぉ、いい感じのつくりのお店!

4軒のうちのひとつ、岡本亀太郎本店です。

 

店内も良い感じ。保命酒だけでなく、醸造過程で作られる?みりんとかも売ってましたね。

せっかくなので買ってみました。なかなか個性的なお味ですが、炭酸水で割って飲むと飲みやすかったです。

4軒分飲み比べは…断念

 

鞆の浦の町のシンボル、江戸時代から存在する常夜灯があります。

 

目の前の蔵は坂本龍馬の商船いろは丸が鞆の浦沖で軍艦と事故を起こして沈没した…という事件にちなんだ展示物のあるいろは丸展示館になってます。

今回はこちらには行かずに…

鞆一商店

代わりに行ったのが、その目の前にあるのが今時カフェの鞆一商店

かき氷が有名なお店で普段は行列だそうですが、今日は台風明けということもあり人もほぼおらず、入ってみました。

 

中も古民家カフェ風。

 

かき氷はお値段がすこーし高めですが、見た目もおしゃれだし美味しく食べられます。季節によってもフレーバーが異なるみたい。

私たちはいちじくとシャインマスカットのかき氷を食べました。

 

もう一つ、フワフワのレモンタルトも作ってたのでこちらもいただいてみました。観光地らしからぬ丁寧に作られたケーキで、こっちの方がお値段も含め満足度高かったです。

かき氷はインパクト重視の華やかな感じ、ケーキセットは質実剛健な感じでしょうか!ワンオーダー制ですがかき氷は一人1つはちょっとサイズ的にキツイので、例えば二人で来たら、もう一つはケーキセットにしてシェアするのがいいかも

並ばずに美味しいもん食べられた

googleでいまいちの評価が散見されたけど、混んでるときだとまた印象が違うのかな…

 

鞆城跡

甘いものでお腹も満たして満足。

もうちょっと動かないと…。ということで高台に登ります。

 

鞆の浦には鞆城というお城があったそうで、今は建物は残っていませんが、城が建っていた高台に登ることができます。こうやってみるとほんと瓦屋根の家々が立ち並んでて、昔ながらの街並みですね。

 

沼名前神社

鞆の浦は江戸時代たいへんに栄えた街であるため、お寺や神社がとても多いです。それだけ人が集まった場所だということがわかります。

数あるお寺や神社の中でも一番大きそうな沼名前神社へ。

 

地元のゆるやかな空気が流れる良い神社でした。鞆の浦自体ほとんど観光客がいなかったのですが、このあたりまでくるとさらに少なくなってほぼ地元民オンリーな状態です。

 

八田保命酒舗と入江豊三郎本店

少し賑やかなところまで歩いて戻ってきました。4軒ある保命酒屋のひとつ、八田保命酒舗です。こちらは昭和な感じですね。

同じく写真の右側の歴史ありそうな建物の方は入江豊三郎本店

3店舗まで確認できました。ここまできたらあと1店舗、鞆酒造さんもコンプリートすればよかった…。

 

こちらの入江豊三郎本店が一番商品開発に力入れてそうな感じでした。4軒の中でもしのぎを削っているのですね…。

 

まだまだ探索は続きます。

こんな感じのもうワクワクしかしない通りを抜けて…

 

こういう狭い道!ほんといいですよね。

福禅寺 対潮楼

たどり着いたのが福禅寺というお寺。

 

このお寺の本堂の隣に対潮楼という建物がありまして…

 

このように対岸の仙酔島を一望できるビュースポットになっているんです。

 

ここも江戸時代から存在する建物で、朝鮮通信使がここを訪れた際に、日本第一形勝(日本で一番美しい景色)とまで言わしめたそうです。

おそらく当時とほとんど見える風景は同じはず。そしてちょうど仙酔島への渡し船も写真に納まりました。鞆の浦に来たならここは外せない場所ですね。

いい景色だった

 

鞆の浦は非常に小さな町で、名所だけ巡るなら1時間ちょっともあればって感じでしょうか。ただ、街並みや雰囲気が素晴らしい場所なので、時間に追われずのんびり歩くのがおすすめな気がします。と言いつつ私たちも少し先の時間を気にしてしまい、仙酔島なんかもパスしてしまったので次回の宿題ですね。

福山城

福山駅まで戻ってきました。

駅の目の前に併設されているお城が福山城です。

駅を出て目の前の景色がこんな感じ。これはなかなか。

 

こちらもサクッと観光できるので、折角なので登ってみます。

 

福山城天守閣は残念ながら第二次世界大戦の空襲で焼け落ちてしまったのですが、天守閣はのちに再建されており、伏見櫓など一部の建物は当時のものが残されています。

 

特徴的なのはこの天守閣の北側の壁。なんと鉄板なんです。こんな城見たことない。

再建の際にもこのあたりはキッチリ再現されたみたいで、その姿を今でも見ることができます。天守閣までたどり着いても、裏に周らないと見られない向き(北側)だけ鉄板なので、知る人ぞ知るって感じですね。

 

お城の中は博物館になっているのですが、時間がなく今回はパスしました。ちょっと色々詰め込みすぎたか…。

 

新幹線のホームからも見ることができる福山城。左奥の建物が天守閣で、右側の建物が江戸時代からの姿を残す伏見櫓です。

すき間時間観光にピッタリでした。

広島県って観光地多いなぁと思った

他にも呉とかもあるし…食べ物もおいしいし、隙が無い

次は昭和の趣が色濃く残る港町で、しまなみ海道の起点でもある尾道へ行ってみます。

島旅って楽しいよね