しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2022年7月 屋久島【3/6】縄文杉と太鼓岩・白谷雲水峡を日帰りトレッキングの記録(ツアーガイド無し)

こんにちは、しろいるかです
2022年7月、鹿児島・指宿・屋久島・種子島を旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
天文館むじゃき~天文館散歩~桜島~道の駅いぶすき~長寿庵指宿店~指宿散歩
宿泊:指宿温泉 吟松

【二日目】
指宿港~宮之浦港屋久杉自然館~屋久ジェラートそらうみ
宿泊:旅人の宿 まんまる

【三日目】
縄文杉~太鼓岩~白谷雲水峡トレッキング
宿泊:民宿いなかはま

【四日目】
ウミガメ観察~屋久島空港~ぷかり堂
宿泊:sankara hotel&spa yakushima(サンカラ屋久島)

【五日目】
宮之浦港種子島~歴史の里坂井公園
宿泊:Hotel SANDALWOOD(サンダルウッド)

【六日目】
門倉岬(鉄砲伝来の碑)~花峰小学校(インギー鶏)~種子島宇宙センター種子島空港鹿児島空港

今回の旅のこれまでの記事

縄文杉トレッキングとは

屋久島に来る一番の目的といえば、やはり縄文杉トレッキングです。

縄文杉は、諸説ありますが縄文時代から生き続けるほどの樹齢をもつと言われる古木。

しかし、その神秘的な姿を拝むためには片道5時間、往復で10時間近いトレッキングが必要になります。途中給水場所やトイレは用意されていますが、お店や山小屋は一切存在しない過酷な道のりなのです。

往復10時間なので泊りがけで行きたいところですが、その場合テント泊か避難小屋(無人の小屋)で泊まらなければならないため、実際には日帰りで計画を立てて、朝早くから歩き始める人が多いみたい。私たちも日帰りで行程を決めました。

宿泊道具を背負っていくのはちょっとハードルが高い…

縄文杉トレッキングのコース(縄文杉+白谷雲水峡 日帰り)

荒川登山口から片道5時間程度で縄文杉のある場所まで到着します。縄文杉を見るだけであればこれが一番楽なコースなのですが、今回は帰り道、縄文杉コースの途中、楠川分かれという場所から白谷雲水峡・太鼓岩ルートの方に行き、絶景を望める太鼓岩、もののけ姫に出て来る森のモデルとも言われる苔むす森を見て白谷雲水峡へ抜けるルートをとりました。

歩いてみてわかりましたが、このルートは結構ツライです。縄文杉ルートであればおそらく9時間かからない程度でゴール出来る感じだったのですが、11時間弱かかったため、通常のルートにさらに+2時間がかかるルートだと考えると良さそう。

 

また、通常荒川登山口へは始発バスでも到着するのは5時半頃。ゴール地点の白谷雲水峡からは宮之浦行きのバスで町まで戻ることになりますが、16時10分のバスが最終便です。その間は10時間半程度。最終バスを逃すとタクシーで帰るしかないのですが、当然タクシーは登山口には常にいないので呼ぶ必要があります。

 

私たち場合、コース踏破に11時間かかったので、仮に行きをバス利用していたら帰りのバスに間に合わなかったはず。このルート設定はバス利用での日帰り想定の場合、結構な健脚向けだと思います。

 

幸いにも私たちは朝4時にタクシーで安房地区の宿から荒川登山口に向かったため、5時前から歩き始めることができ、問題なく帰りのバスに間に合いました。逆に言えばタクシー利用すれば、日帰りでもある程度余裕を持って縄文杉と白谷雲水峡を堪能することはできます!(めっちゃしんどいけど)

ちなみに二日に分けて行く計画だと二日目筋肉痛で詰むと思う

筋肉痛にならないぐらい日ごろから鍛えてる人なら大丈夫だろうけどね…

荒川登山口

荒川登山口へは、マイカーでの立ち入りは冬季の一部を除き基本的には規制されているため、本来は屋久杉自然館からバスに乗って向かう必要があります。

ただ、タクシーでも直接向かうことができ、安房地区からなら6,000円~7,000円ほどで到着できます。屋久杉自然館からのバスは色々調べているとみな始発に乗ろうとするので非常に混むし、時期によっては満員で乗れないこともあるそうで、そういう意味でもタクシーの方がおすすめです。

前日の夜に事業所に連絡して配車をお願いすれば、指定の時間に宿の前まで来てくれます。

安房タクシー|人と自然と。世界自然遺産屋久島

4時に安房地区を出発して、30分ちょっとで荒川登山口に到着。綺麗なトイレに自販機、ベンチもあるのでここで準備を整えられます。

まだ真っ暗です。この時間に動くならライトは必須ですね。

~小杉谷集落跡

空がほんのり明るくなっていく中、登山開始です!

荒川登山口からしばらくの道のりは、かつて屋久杉を切り出すために使われたトロッコ道をひたすら歩きます。

歩きだしてすぐ、こんな感じのトンネルを抜けるんですがワクワクしました!

トンネルはここ1か所だけ

まだまだ足元は暗いんですが、空を見上げると良い感じに明るい。

朝焼け間近の空に見惚れながら、慎重に足を進めます。

欄干のない橋を渡ったりするのでちょっと怖い。ただ、道自体危ない箇所や険しい箇所は全くありません。

ロッコ道は歩きやすいし、景色も面白いしで楽しいですね。

途中分岐ポイントっぽいところがあったり、飽きないです。

いよいよ周りも明るくなってきました。

朝だー!

岩ゴロゴロの川。写真だとわかりにくいですが大迫力です。

この朽ちた感じの橋がなんとも良い…。こんな感じの橋をいくつもわたります。

ちょうど1時間ほど歩くと、かつて屋久杉を伐採する仕事に携わる人たちが住んでいた小杉谷集落跡に到着しました。

1960年頃には500名を超えるほどの人が住んでいたそうで、ここはなんと小学校の跡。トレッキングの前日に、屋久杉自然館で小杉谷が栄えていた当時の映像等を見たため、現在の姿を目にするとなんとも時代の流れを感じられます。

屋久杉と共に。

普通に居てびっくりした

~楠川分かれ

ついに日光が出てきました。

眩しいー!

小杉谷集落からさらに1時間弱歩くと、トイレ等のある休憩ポイントです。ここのトイレ、山の中なのにめっちゃ綺麗です。2つ建物があるんですが、特に右の方。

水場もあって飲み水も補給できるし、ベンチもあるのでこの辺で朝ごはんを食べます。

写真を撮ったりしながらのんびり歩いていたため、この辺りでバス始発組のペースが速い人たちに追いつかれました。

前日、宿で注文しておいたあさひ弁当さんのお弁当です。

山の中で食べるお弁当は沁みるわ

あさひ弁当 | 屋久島 まつばんだグループ

樹々の隙間から漏れる光がめっちゃ神秘的。

スマホでも撮れちゃう

やっぱり晴れると気持ちいいですね。

~大株歩道入口

光の濃淡がすごい。

木漏れ日の中まだまだ歩きます。

途中、仁王杉という大きな屋久杉がありました。これでもたぶん普通の場所ならご神木クラス。

このレバーになんだかロマンを感じます。動かしたい…

そうこうしながら最初のトイレの場所から歩いて1時間ちょっと。トロッコ道の終点に到着です。登山口から休憩込でちょうど3時間ぐらいかな?

ここのトイレも山の中とは思えないほど綺麗です。

最初のトイレと同じく水場もあるし、ベンチもあるし、ここで休憩がオススメ。

ここまでは緩やかな登りですが、木道のような歩きやすいトロッコ道でした。ここからは本格的な山道に入ります。

~ウィルソン株

山道に入ってちょっと歩くと現れる翁杉。落雷で燃えちゃったみたい…

山道に入って30分ほどで、ウィルソン株という名所に到着です。

こちらは巨大な屋久杉の木の洞の中に入ることができます。祠みたいですね。

そして、上を見上げると…

ハートだ!

パワースポット的なやつですね。日光が差し込んでくるととても幻想的。

広角カメラじゃないと全景撮りづらいかも

意外にハートにみえる角度が難しい

~大王杉

まだまだ頑張って登ります。木々の隙間から、遠くの山が見えます。右の方の山が屋久島最高峰、標高2,000m近いという宮之浦岳かな?

道はとにかく整備されてて綺麗。危険な箇所も全くありません。階段がツライぐらい。

こちらが大王杉縄文杉が見つかるまで最大の屋久杉として知られてきたようです。

すごくでかいはずなんですが、周りも屋久杉も大きすぎてだんだん目が肥えてきた笑

慣れって怖い

夫婦杉。杉が二本並んでるとだいたい夫婦と名付けられる説。

ヤクシカ、めっちゃいます。このトレッキングだけで合計4匹見ました。

縄文杉

山道に入ってから2時間ほど、ついに縄文杉に到着です。

縄文杉の周りにはウッドデッキが貼り廻られされ、いろんな視点で見ることができるようになってました。

確かに、これまで見た中で一番でかい。

横に周ってみるとその大きさが際立ちます。左が先ほどのウッドデッキで、右の大きな木が縄文杉。これはすごいわ…。

ウッドデッキでご飯食べようかと思ってましたが、残念ながら飲食禁止でした。じっくり縄文杉を見て満足したら、来た道を戻ります。道自体はまだ先に続いていて、このまま進むと宮之浦岳に続くんですが、日帰りでは厳しいので今回は断念します。

これまでみた木の中でとびぬけて一番でかかった

頑張って登った甲斐あった

またいつか来るぞ!

~楠川分かれ

帰りは下りなので楽なのですが、ちょうどバスで来た人たちや、ツアーのグループと離合することが多く、休憩場所にも人がたくさん。タクシーで来てとにかくよかったのは、静寂の中縄文杉までたどり着けたことです。どうしても到着時間が決まっているバスや団体行動のツアーだと、多くの人と一緒に登ることになっちゃうんですよね。

そういう意味でもタクシーはオススメだと改めて思いました。

そろそろ正午。行きは暗かったトロッコ道も全然雰囲気が違います。

また楠川分かれ近くのトイレポイントで休憩して、お昼ご飯をいただきます!

最初に撮るの忘れて食べかけ…。

これもあさひ弁当のお弁当。二食分持ってきてよかった。

さて、このまま荒川登山口へは戻らず、楠川分かれから白谷雲水峡・太鼓岩ルートに進みます、ここもトロッコ道ではなく、山道ですね。

~太鼓岩

若干苔感がある?とはいえ太鼓岩までは結構退屈な山道です。。1時間ぐらい、我慢してとにかく登ります!

辻峠。ここから太鼓岩へは若干の寄り道になってます。太鼓岩への道はかなり急登なのでだいぶ体力が削られてる状態でつらかった…。

大きな岩が見え、そこをよじ登ると一気に視界が開けました。

縄文杉コースは森の中を歩くコースなので、大きく開ける場所がありません。そんな中、突然現れたこの光景。もう感動です。。

縄文杉は素晴らしいし、途中のウィルソン株や大王杉等の見所もあるし、トロッコ軌道に沿って進む道も楽しいし良いコースなんですが、唯一足りないのが「山頂感」なんですよね。太鼓岩はそれを補ってくれて、最後にものすごい達成感をもたらしてくれました。

縄文杉を見て、さらに太鼓岩の方まで来るのはかなり大変ですが、こっちまで来てほんと良かった

達成感がすごい

山頂じゃないけど、やっぱりこういう場所に来ると登った感ある

~苔むす森

太鼓岩で30分近くのんびりと休憩して、最後はもののけ姫のモデルとなった苔むす森を通って白谷雲水峡入口まで帰ります。最後のひと踏ん張り!

辻峠から先はまた雰囲気が変わり、これはたしかにもののけ感ある。

陽が差し込む感じも良いですが、こっちは雨が降っている方がより雰囲気がでたかも。

全面苔だらけ。苔と岩と川の間を歩きながら下山していきます。

~白谷雲水峡入口

まだまだ大きな屋久杉もある。

太鼓岩から1時間弱。トイレと水場のある避難小屋、白谷山荘です。

ここからさらに1時間ほど。最後がつらかった…。気力で頑張りました。

ついに無事ゴール!!

達成感と疲労感の中、宮之浦行きのバスを待ちます。

最終バスの30分ぐらい前に着いたので、結構ギリギリだったかも。10時間オーバーのコースだと、自分でペースコントロールできているのか不安になるので、コースマップをしっかり見ていく必要がありますね。

めっちゃ歩いた…一日の歩行時間で言うと過去イチ

縄文杉も太鼓岩も素晴らしくて、道中の道のりも良い雰囲気。頑張って歩いてよかった

実際に歩いて分かったポイント

  • タクシー利用はとにかくおすすめ
  • 縄文杉+白谷雲水峡セット日帰りはなかなかしんどい
  • けど太鼓岩が縄文杉コースに足りない成分を補ってくれるので行って良かった
  • ツアーガイド無しの場合、コースが長いので時間配分は慎重に。

このあと、日本一のウミガメの産卵地である永田地区にある、ウミガメの産卵やふ化が見られる民宿に泊まります。

そのほかの九州旅の記事

2022年7月 屋久島【2/6】「旅人の宿まんまる」泊 島内のんびり観光。自然館を見学、お土産探しやジェラート食べたり。

こんにちは、しろいるかです
2022年7月、鹿児島・指宿・屋久島・種子島を旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
天文館むじゃき~天文館散歩~桜島~道の駅いぶすき~長寿庵指宿店~指宿散歩
宿泊:指宿温泉 吟松

【二日目】
指宿港~宮之浦港屋久杉自然館~屋久ジェラートそらうみ
宿泊:旅人の宿 まんまる

【三日目】
縄文杉~太鼓岩~白谷雲水峡トレッキング
宿泊:民宿いなかはま

【四日目】
ウミガメ観察~屋久島空港~ぷかり堂
宿泊:sankara hotel&spa yakushima(サンカラ屋久島)

【五日目】
宮之浦港種子島~歴史の里坂井公園
宿泊:Hotel SANDALWOOD(サンダルウッド)

【六日目】
門倉岬(鉄砲伝来の碑)~花峰小学校(インギー鶏)~種子島宇宙センター種子島空港鹿児島空港

今回の旅のこれまでの記事

指宿港

屋久島へのアクセスは鹿児島空港から空路を使ったり、鹿児島港から高速船(トッピー)で向かうのがスタンダードですが、実は指宿港からも高速船が出ています。

屋久島にはいわゆる温泉旅館のような宿泊施設がないので、私たちは指宿とセットで旅程を組むことで、温泉欲も満たす旅にしました笑

指宿港は指宿駅や昨日泊まった宿(吟松)から1.5Km程度と歩けない距離ではないのですが、スーツケース等もあったのでタクシーを宿に呼んでもらって移動です。1,000円かからないぐらいですね。

周りは本当に何もないので、そんなに早く到着する必要はないかな。

ただ、待合室の中はちゃんと冷暖房完備なので落ち着いて待てそうです。

指宿港から屋久島への便は8:30出発の一日1便のみ。

朝早いのがちょっとネック…。

指宿でせっかく温泉旅館に泊まったら、朝もゆっくりして出かけたかった…

10:30出発とかだったらよかったね

高速船はほんと快適です。一旦離陸してしまえば揺れはほぼ無く、ずっと速度的にもずっと高速道路走ってるような気分ですね。

乗り心地は伊豆大島に行くときに乗った高速船と同じでした!調べてみると、高速船(いわゆるジェットフォイル)の型式は1種類だけなんですね!

伊豆大島旅行記

宮之浦港

1時間ちょっとで屋久島の宮之浦港へ到着です。

宮之浦港屋久島の中心にある港で、安房港に発着する一部の便を除き、ほぼすべての船便はこちらを使うことになります。

ターミナルの中にはお土産物屋さんもあり賑やかですが、レストラン等はなく、5分ほどかけて市街地の方に歩いていくと何軒か見つかります。

「ロケット」は種子島を結ぶ高速船の愛称です。ターミナルは鹿児島行きと、種子島行きの2種類にわかれているのですが、どちらにもお土産物屋さんがあって微妙に品揃えが違う(何なら同じ品物なのに値段まで違ったりする笑)ので、乗船まで時間があって暇なときは見比べてみると面白いかも。

宮之浦港からは主要エリアにバスはあるものの、屋久島での移動は観光地を巡るなら、レンタカーが断然オススメ。

屋久杉トレッキングだけが目的ならいらないかもだけど

とりあえず予約していたレンタカーを借り、宮之浦港の近くにある屋久島観光センターふるさと市場 | 屋久島 まつばんだグループで道中のお菓子などを調達して、観光開始です!

屋久島についての基礎知識

屋久島を巡るにあたって、色々調べてみた基礎知識を書き起こしておきます。

  • 島の大きさの割に、町はごく一部(宮之浦と安房)に集中している

島自体は周囲130Kmもあり、日本国内の離島としても9番目の大きさを誇る島ですが、島の中心に2000m近い宮之浦岳がそびえており、島の周囲のごく限られたエリアにしか町がありません。

出典:旅工房

https://www.tabikobo.com/tabi-pocket/japan/kagoshima/article45820.html

とってもわかりやすかったので、旅工房さんというサイトの地図を引用させていただきます。

まず私たちが到着したのは②の宮之浦港。ここが屋久島最大の集落です。といってもコンビニはもちろん、チェーン店等もありません。(島内で見かけたのはほっともっと、モスバーガーぐらい。あとAコープと薬局チェーンかな?)

ここ以外でそこそこお店等もあって、旅行者にとって町と言えそうなのは⑤の安房港周辺ぐらいです。

一応④の屋久島空港周辺にはチェーンの大きい薬局とかがあります。

 

  • 宿泊施設はほとんどが民宿、ホテルは限られている

観光地として名高い屋久島ですが、しっかりとした設備のあるホテルは限られています。民宿以外だと調べた限り島全体で以下の7軒ぐらい。

【②宮之浦地区】

【公式】THE HOTEL YAKUSHIMA | 屋久島の海を望む絶景宿

世界自然遺産屋久島の宿 田代別館│公式│縄文杉白谷雲水峡に近い

【⑤安房地区】

【公式】屋久島グリーンホテル|屋久島観光の宿泊なら

【公式】ホテル屋久島山荘|屋久島の大自然を望むホテル

【⑦尾之間地区】

【公式】サンカラ屋久島 sankara hotel &spa Yakushima |リゾートホテル 高級ホテル

【公式サイト】JRホテル屋久島 | 世界遺産の屋久島観光におすすめ

屋久島いわさきホテル 【公式ウェブサイト】

 

  • 観光地巡りとか、リゾート感が味わえるエリアはそんなにない

屋久島の魅力はその自然にあるためか、白い砂浜!青い海!おしゃれなリゾート!って感じのエリアはあまりありません。観光地らしい観光地も少ないので、やはり基本は縄文杉トレッキングをすること前提で訪れるのが良さそう。

 

  • 縄文杉トレッキングをする場合は安房地区に宿を取りたい

縄文杉トレッキングの登山口は安房地区が最も近いのですが、それでもマイカー乗り入れ規制ラインの屋久杉自然館まで車で10分、そこからバスに乗って30分ちょっとかかります。距離にある日帰りだと陽が出る前から歩き始めるぐらいのスケジュールで臨む必要があるため、屋久杉自然館を5時に出発するバスに乗りたいとなると、出来るだけ近い安房地区に宿を取りたいところです。

ちなみにお隣の種子島の方が屋久島より小さいけどめっちゃ都会だった

コンビニのあるなしは大きい

屋久杉自然館

宮之浦港からまず向かったのは屋久杉自然館屋久島の歴史とかが学べる博物館?みたいな感じでしょうか。

縄文杉トレッキングをする場合はここのバス停から荒川登山口までバスで行くことになります。駐車場は広いので停められないことはまずなさそう。

周りは自然いっぱい。

宇宙で芽が出たヤクスギらしい。

スゴスギ!

屋久島では林業が盛んで、屋久杉を切り出すための集落が奥地に形成されていました。このトロッコはその集落から港までを結んでいたもの。

立派な建物です。これが屋久杉自然館ですね。

中では屋久杉の植生の展示とか、屋久杉を使って作った巨大なカラクリとかが展示してあって面白いです。写真展も開催されていました。

何より面白かったのは島の奥地に形成された林業の街、小杉谷の歴史の紹介。

集落の中には小学校まで作られていたそうで、産業こそ違えど、長崎の軍艦島や池島を思い起こさせるものでした。当時の貴重な映像等も放映されていてとても興味深かったです。

こういう産業遺産とかに通ずるものがある…

炭鉱マンも林業マンも、どちらも危険なお仕事だったぶん実入りも多かったそうな

これだけ奥地なのに、電気が通ったのも他の集落より早かったらしい

ただ映像などは常にみられるわけではないようで、小杉谷閉山50周年記念の特別展だったため、特に深堀りして展示されていたみたい。ただそれ以外の展示もなかなか見ごたえがあったので、縄文杉トレッキングの前に訪れるのが良さそうかな。

屋久島空港

時系列はちょっと違うんですが、記事の構成的にこちらで紹介。屋久島空港です。

屋久島空港自体は非常に小さな空港で、あまり中でゆっくりする場所はなく、小さな食堂とお土産物屋さんがあるぐらい。ただ、繋がっている便は意外と多く、鹿児島だけでなく福岡や、なんと伊丹空港とも直通便があるようです!屋久島すごい。

謎の南国植物をみつけた。

ぷかり堂(お土産物屋)

屋久島空港から徒歩でも行ける距離にあるお土産物屋さん。

個人的に屋久島のお土産物屋さんの中でここがイチオシでした。

かわいい赤色の屋根に白い壁の建物。

南国感のあるお花もいいよね。

店内は屋久島のお土産物が所狭しと並ぶんですが、他のお土産物屋さんでは見かけない独自商品がほとんどなのが良い。そしてどれも欲しくなる感じのものなんですよね。

食品系もいいんですが、このネックレスがめっちゃ素敵。ここのお店で作っているものらしいです。

屋久島の帰りに寄りたいお店No.1

屋久ジェラート そらうみ

屋久島で唯一?と思われるジェラート屋さん。安房と尾之間地区の間にあります。

店内も良い感じ。

フレーバーがめっちゃ個性的!

南国っぽいものに加えて、屋久島では実はお茶も作っているみたいで、屋久島茶とかもありました。

とくに美味しかったのが、山椒ミルク

山椒の実が入ったミルクジェラートなんですが、山椒の風味と食感がプラスされてすごく美味しかった!

屋久島名物たんかん味もスッキリしてて良い

島の暑さも美味しさアップに繋がってる

旅人の宿まんまる

なんだかんだで屋久杉自然館で時間をガッツリ使ったのと、めっちゃ暑くてバテてしまったので観光はここまで笑

レンタカーは安房地区で返しましたが、安房地区で泊まる場合、乗り捨てができるか確認しておかないと、宮之浦まで車を返しに戻って、そこからバスで来る羽目になるので注意です!

私たちが借りた安房しんじやまレンタカーは、宮之浦地区、空港、安房地区で乗り捨て自由だったのでとても助かりました。

 

さて、初日に宿泊したのは安房地区にある「旅人の宿 まんまる」さんです。

安房地区の高台にあるため、徒歩だとちょっとだけ歩きます。

宿の前の道。のんびりした風景が癒される。。

遠くに海が見えるのも良いですね。

真ん中の建物がフロントとかの建物。

お部屋はアパートみたいな感じで外から直接です。

めっちゃ怖い顔で歓迎(?)された。

シャー!

お部屋はツイン。思ったより清潔で、とても快適に過ごせました。

トイレもお部屋にあるし、バスはないけどフロント棟の中にバスルームが2つあって、貸切で使えます。また、混んでてタイミングが合わずに使えなかったんですが、貸切にして使えるお風呂もありました!

宿で一息ついてから少しお散歩。宿の前の道に、海まで180歩という看板を見て、数えながら降りて行ったら…

ほんとに180歩だった!すごい!

砂浜ではないんですが、岩の上に座ってぼーっとしていたら島を感じられました。

夕食プランはないんですが、2,000円でバーベキューセットを準備してもらえたので、お庭でバーベキューです。スーパーは徒歩5分ちょっとの距離にあるのでだいたい現地調達できました!

先ほど歓迎してくれた猫とはまた別の猫がバーベキューに参加してくれた笑

賑やかなバーベキューになって楽しかったです。

ごはんはあげないけどね

空も晴れてきて、明日は晴れか…!?

 

そうそう、こちらのお宿では翌日縄文杉トレッキングをする人向けに登山弁当の注文に対応してくれてます、また、早朝のチェックアウトもOK!

お弁当はここのあさひ弁当のものを事前注文して、早朝4時には共用キッチンに届けてくれる仕組みです。

あさひ弁当 | 屋久島 まつばんだグループ

 

いよいよ翌日は屋久島観光のメインイベント、縄文杉トレッキングです。

私たちは体力温存するため宿にタクシーを呼んでもらって、そこから一気に荒川登山口まで向かってもらうようにしました。

いよいよ縄文杉トレッキング!

往復10時間歩きってヤバイでしょ

次は縄文杉トレッキングの記録を記事にしたいと思います。

そのほかの九州旅の記事

2022年7月 鹿児島【1/6】「指宿温泉 吟松」泊 白熊食べて桜島散策。指宿の砂蒸し風呂はデトックス感が凄くて感動!

こんにちは、しろいるかです
2022年7月、鹿児島・指宿・屋久島・種子島を旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
天文館むじゃき~天文館散歩~桜島~道の駅いぶすき~長寿庵指宿店~指宿散歩
宿泊:指宿温泉 吟松

【二日目】
指宿港~宮之浦港屋久杉自然館~屋久ジェラートそらうみ
宿泊:旅人の宿 まんまる

【三日目】
縄文杉~太鼓岩~白谷雲水峡トレッキング
宿泊:民宿いなかはま

【四日目】
ウミガメ観察~屋久島空港~ぷかり堂
宿泊:sankara hotel&spa yakushima(サンカラ屋久島)

【五日目】
宮之浦港種子島~歴史の里坂井公園
宿泊:Hotel SANDALWOOD(サンダルウッド)

【六日目】
門倉岬(鉄砲伝来の碑)~花峰小学校(インギー鶏)~種子島宇宙センター種子島空港鹿児島空港

鹿児島へ

羽田から鹿児島へ。富士山がクッキリと見えました。

鹿児島空港から鹿児島中央駅まではシャトルバスで40分ほど。結構距離あります。鹿児島中央駅周辺はとても賑やかでした。今回は駅周辺でレンタカーを借りて移動です。

天文館むじゃき 本店

鹿児島で一番の繁華街は天文館。なんだか洒落た名前の地名ですね。

その由来は江戸時代、西洋文明を積極的に取り入れていたという島津重豪公が、天文観測や暦の作成を行う施設を建てた場所だそうな。

今では大規模なアーケード街が展開されている天文館ですが、その中にむじゃき本店があります。

むじゃきは、鹿児島の名物氷菓白熊」の発祥のお店と言われています。白熊は、かき氷に練乳シロップやフルーツを飾り付けたもの。夏にピッタリのスイーツです。

むじゃき自体は県内に何店舗かありますが、やはりこの本店はとくに人気です。私たちは10時のオープンとほぼ同時に行ったので並ばず入れましたが、11時過ぎになると既に大行列ができていました。

専用駐車場は無いですが、付近にコインパーキングがあるため、ナビでお店を指定して行ってしまって大丈夫です。

店内は一階と二階に分かれていてキャパは結構あります。白熊以外にも黒豚カレーとか鹿児島っぽいメニューもあって、ランチにも向いてそう。

今回は白熊目当てなので白熊メニューを見たんですが、これが数が多い!

迷う…

初めてなので、やはり順当にふつうの白熊と、なんか気になった南海の黒熊を選択。

黒熊って、普通の熊だよね

通常の白熊は練乳風味のシロップが全体にかかっていて、最後まで飽きずに食べ進められます。黒熊の方は黒糖風味。いい対比になりました。

1つ1,000円を超える今時のかき氷も増える中、お値段もお手頃で、レトロな雰囲気だけどとても美味しかったです。ちなみに結構サイズ大きいのでランチと一緒に食べるならミニサイズがいいかもしれない笑

天文館を散策

白熊も食べて満足!

けど折角なので、天文館を散策です。

今風のお店も多く、とても賑わってる雰囲気です。観光客向けのお土産物屋さんもあるし、歩いていて楽しいですね!

市電が走っているのもなんとも風情があって良い感じ。

アーケードの上の方にはなにやらお祭りっぽい飾り付けがしてありました。人が多くて特に賑やかだったのも、どうやら今日がお祭りの日だったみたいですね!

食べ歩きのドーナツ。目の前で焼き立てをいただけました。

お祭りの名前はおぎおんさぁという名前。

京都の八坂神社のおまつりであり、全国的にも有名な祇園祭をルーツとするお祭りのようです。

京都の祇園祭にもつい最近行ったとこだった!

町内を練り歩く神輿も見かけました。思いかけず旅先でお祭りに出会うとワクワクしますね。

祭りの活気が感じられてよかった

桜島フェリー

天文館を後にして車ですぐの場所。桜島へ渡るフェリー乗り場にやってきました。

桜島へのフェリーはものすごく便が良く、日中帯は平日は20分に1本、休日は15分に1本のペースで出ています。おまけになんと深夜とかでも1時間に1本出てるんです。市民の生活に根付いてるんですね。

24時間運行はすごい!

そして運賃も一人片道200円。もはやバス感覚です!

ちなみに車も載せられるフェリーですが、車で往復すると、大きさにもよりますが往復4,000円~5,000円ほどします。こっちはちょっとお高いか。

フェリー乗り場の近くには、いおワールドかごしま水族館もあります。ジンベエザメも飼育されているとても大きな水族館です。

実はこの水族館の手前の水路で、水族館に入場しなくても無料見られるイルカショーを一日三回もやっているんです!目を凝らしているかを探しましたが、ショーの時間以外はいないのかな、見つけられず…。

いるかはいないかー

事前にイルカショーの時間を調べておいて、少し寄り道プランを考えておくと楽しめそうでした。

さて、話を戻して、桜島へのフェリーへ乗り込みます。

桜島フェリーに乗って是非食べたい名物が、このやぶ金のうどん

桜島まではたった15分の船旅なんですが、船内で立ち食いそばみたいな感じで営業してます。

行きと帰りで船の形状が違いましたが、帰りの便にもしっかりやぶ金の店舗はありました。

立ち食いそばみたいに食べてもいいんですが、船外のデッキにテーブルもあるので、ここで食べるのが格別ですね!

海風に吹かれながら、うどんをすするのが良い…。

ケンミンショーにも取り上げられたそうで、結構な人が頼んでました。

目の前にでっかい桜島。頂上の方は雲がかかって見えませんでしたが、もしかしてこれは噴煙の一部?

途中で船のすれ違いもあります。濃厚な15分でした!

桜島

桜島はいまでも活動を続ける現役の活火山で、毎日のように噴火してるみたい。なので火山活動には24時間体制で監視が行われ、様々な対策がとられているみたいですね。

小規模な噴火は日常茶飯事なので、地元の人はあんまり気にしないみたい

監視体制が厚いから、本当にやばい時は噴火警戒レベルで判断できそう

島内のフェリーターミナルは本島より立派でした笑

桜島はかなり大きく、車がないとあんまり観光できません。現地でレンタカー借りるのも大変だし、本格的に観光するならフェリーに車を乗せて来る方が良さそうです。

私たちは徒歩だったので、フェリーターミナルの近くにあるビジターセンターと、その周りにある溶岩なぎさ公園を散歩しました。

見晴らしのいい足湯もありました!

かけ流しで、かなりガチめな泉質。ビジターセンターの横の国民宿舎では日帰り温泉も入れるみたい。

桜島にもにゃんこはいた!

道の駅桜島も徒歩圏内。こちらでは桜島名物の小みかんを使った小みかんソフトをいただきました。暑い日だったので美味しさもひとしおです。

小みかんのサッパリ酸味が良い!

フェリーターミナル周辺だけでしたが、溶岩が冷えて固まってゴロゴロした地形や間近で見る山など、桜島らしさを十分に味わえました。車があれば、展望台にも行ってみたかった。次回の宿題かな。

道の駅いぶすき 彩花菜館

桜島を後にして、本日の宿泊地、指宿へ。

途中、道の駅に寄って休憩です。

塩ゆでオクラが1本刺さっているビジュアルと、割とオクラっぽさが感じられるクリーム。なかなか攻めたオクラソフトを食べました。

意外にイケる

勇気を出して頼んでみるべき逸品

海沿いなので景色も良くて良い休憩になりました!

指宿駅

鹿児島市街から1時間ほどで指宿駅に到着!

指宿駅は海沿いの温泉街からは少し離れた場所にあります。

鹿児島県は西郷さんが大好き。至る所で見かけます。

この昔ながらの商店街の雰囲気… なかなか味わい深いです。

駅舎もレトロで良い感じでした。

ここでレンタカーを返して、温泉街を散策です!

ちなみに調べた限り、鹿児島駅からレンタカーを乗り捨てするならJR駅レンタカートヨタレンタカーの二択。鹿児島空港からだとトヨタレンタカー一択ですね。鹿児島からは電車でも1時間ぐらいなので、電車で行ってもよかったかもしれない。

長寿庵(指宿温泉で夜ご飯)

今日の宿は夜ご飯ついていないので、指宿温泉で夜ご飯を探します。

温泉街といえば旅館の夜ご飯無しプランを選ぶと結構な確率で夕食難民になるパターン。指宿温泉は駅前にはいくつかお店がありましたが、やはり温泉街の方まで行くとあまり店が無いので、駅前で食べておいた方が良さそうです。

こちらの長寿庵は駅の反対側にあるお店。地下通路を通ってこられるのですが、少しわかりづらいかも。

しかし、何気なく寄ってみたら店内は綺麗で快適、お料理も美味しくあたりのお店でした!

広めの店内。テーブル席以外にもカウンター席とかもありました。

お蕎麦のお店みたいですが、お蕎麦とセットで温たまらん丼がついたセットにしました。

温たまらん丼とは、指宿の砂蒸し温泉作った温玉が乗った指宿名物グルメだそうです。使用する卵は鹿児島名物の鰹節とサツマイモをエサに育てた鶏の卵限定らしい。ちなみに他の具材は何でもよいみたい。

長寿庵の温たまらん丼は、牛すじ煮込み丼でした。牛はトロトロで甘辛く煮込んであって美味しい!そばは言わずもがなです。

こちらはかつ丼のセット。こっちもお蕎麦屋さんらしく出汁の効いたかつ丼でした。

単品で頼んだとうもろこしのかき揚げ。これもめっちゃ良い!サクサクでした。

旅先で何気なく入ったお店が美味しいとテンションあがるよね

砂蒸し会館 砂楽

さて、駅から歩いて30分ほどで、指宿といえば砂蒸し温泉!ができる砂蒸し会館 砂楽に到着です。

ちなみに海沿いの道がとても整備されていて綺麗なので、駅からはちょっと距離がありますが、お天気が良ければぜひ駅からまっすぐ海に向かって、そこから海沿いの道をずっと歩いてくると気持ちよかったです。

混んでる日は整理券とか必要みたいだけど、夕方以降はそこまででもなかった。むしろみんな旅館で夕食を食べているであろう19時頃に行けばガラガラだった。

21時閉館で、準備やら砂蒸しに30分、砂蒸しの後に内湯だけですがかけ流しの温泉とサウナ水風呂まで楽しめるので、余裕もって楽しむなら19時半ぐらいまでには入りたいところ!

残念ながら砂蒸しの場面はカメラ持ち込み禁止なので写真なしです。よく紹介される、波打ち際で砂蒸しができるのは天気が良く、かつ干潮の数時間のみみたいで、基本はこの写真の右側の小屋の中で砂蒸ししてもらう形です。

ちょっとガッカリ…かと思いきや、これはこれでめっちゃいい。小屋の中は海側は吹き抜けになっていて風通しが良く、波打ち際に建てられてるので心地よい波の音が聴こえます。

砂に埋められると圧力がかかってこれがなんとも気持ちいい…

サウナとも岩盤浴とも違う感じ。近くにあったら週1で通いたい

夜だと人も少ないので、ぼんやり灯った明りだけの少し薄暗い小屋の中、波音を聴きながらじっくり砂蒸しされる…。砂蒸しから出た後の外気浴も夜風がめっちゃ気持ちいいし、これは夜に行くのが正解な気がしました。

いずれにせよ指宿に来たら砂蒸しはマストですね!

出典:鹿児島県観光サイト かごしまの旅

小屋の中はこんな感じ。

指宿温泉 吟松

今日宿泊するのはなんと砂蒸し会館 砂楽の隣にある旅館、吟松さんです。

老舗旅館っぽいたたずまい。

今時のおこもり型の小規模温泉旅館も好きだけど、大型温泉旅館もまた良いですよね。

大型旅館ならではの魅力もわかってきた気がする。広くてワクワクする独特のつくりの館内探検とか楽しい。

海に面した旅館で、ロビーのラウンジが良い感じです。朝と夜はコーヒーのサービスしてました。

ほとんどお部屋は海側なんですが、今回は数少ない市街地向きのお部屋。格安プランです。

お部屋自体は全く問題なし。快適な和室です。砂蒸し会館が隣にあるので、砂蒸し用のタオルとかも置いてくれてます。会館でレンタルするとお金かかっちゃうので。

窓を開けるとちょっとだけ安さに納得笑 まぁ、窓開けなければ気にならない…。

指宿温泉 吟松(夜)

砂蒸し会館から戻ってきたらすっかり夜です。

温泉街は静まり返っていました。

ラウンジにはほんのりイルミネーションが!

なんか良い感じのラウンジでコーヒーをいただいて、夜の散歩へ繰り出します。

海岸沿いの道はお散歩に最適。こっち側は結構人もいます。

遠く大隈半島の夜景を眺めたり

宿のお隣にあるガーデンのイルミネーションを観たり

宿の隣の建物はレクリエーションルームになってます。建物の中からも繋がってました。

エアーホッケーとか、ダーツとか、ビリヤードとか卓球もあった。エアーホッケーが置いてあるのは珍しい気がする。

指宿温泉 吟松(大浴場)

吟松のお風呂は二階にある大浴場と、屋上の天空野天風呂の2つ。どちらもお湯は基本かけ流しです。大浴場の方は内湯だけでなく露天、サウナ、水風呂も完備。

こっちは男風呂の方です。女性風呂は畳敷きになってました。お湯は基本無臭ですが、ちょっとだけ濁ってる?熱めで力強いお湯です。

サウナ水風呂はオマケ程度ですが、やっぱり旅館ってサウナ目当ての人がほぼいないので、ガラガラなのがいいですね!

露天は男性側は丸見え笑

女性側は景色はイマイチになるけど、ある程度とかされてました。

指宿温泉 吟松(朝)

東向きの立地だったので期待して朝早く起きたけど、あいにくの曇り空。

それでも早朝散歩は気持ちよかったー。砂浜から宿の全景をみてみる。

お天気が良ければ…!

砂浜にはブランコや椅子が置いてあって、宿の設備のひとつみたい。夜とかはこの辺りにちょっとだけイルミネーションがされていて、宿が頑張ってる感じです!

指宿温泉 吟松(天空野天風呂

屋上にある天空野天風呂は夜になるとほとんど何も見えないので、朝に入るのがおすすめ。

こちらの写真も男風呂の方です。男湯の方が横に長い造りかな?

大きな浴槽以外に小さな浴槽もついてる。

ここで朝日を眺めたら最高でしょうね…。曇っていたのが残念だけど、それでも海風に吹かれながら熱めのお湯に入るのはとても気持ちよかったです。ここのお風呂が吟松の一押しですね!

外気浴が捗る

朝ごはん

朝ごはんは個室でいただきます。

宿の中に突如現れる街並み。ここに小部屋がたくさんありました。

朝食がめっちゃ豪華です!

屋久島行きの船の時間の関係上、急いで食べたのだけど、ゆっくり味わって食べたかった…。

焼き魚にベーコンエッグ、サラダ、お漬物等定番のメニューに加えて…

このテーブルの中心に、なんとかけ流しで温泉が流れてるんです!源泉温度が高くて湯量豊富な指宿ならではですね。

湯豆腐と、鍋一杯に入ったさつま汁が温められていました。こういうちょっとした仕掛けがあると満足度がめっちゃあがる…。夕食だと何の料理に使われたんだろう…。

指宿温泉はとにかく砂蒸しがめっちゃ気持ちよかった

吟松は頑張ってる大型旅館って感じ!野天風呂や朝ごはんがとても良かった。

このあと、宿から指宿港へタクシーで送ってもらい、いよいよ屋久島へ渡ります!

そのほかの九州旅の記事

2022年7月 「ABホテル京都四条堀川/MIMARU京都西洞院高辻」泊 祇園祭宵山・山鉾巡行とフォションホテルのディナー。

こんにちは、しろいるかです
2022年7月、3年ぶりに開催された祇園祭を観に行ってきました。

旅の全行程

【一日目】
担々麺 煌力~祇園祭宵山
宿泊:ABホテル京都四条堀川

【二日目】
山鉾巡行フォションホテル京都(グランカフェ)
宿泊:MIMARU京都西洞院高辻

【三日目】
六道珍皇寺~マルシン飯店~鴨川沿い散歩

祇園祭とは

京都の祇園にある八坂神社の祭礼で、古くは平安時代から行われていたそうです。

7月の間、一か月にも渡って様々な行事が行われるのですが、一般的に祇園祭を観に行く、と言うと宵山山鉾巡行を指します。

山鉾巡行は、京都中心部を山や鉾と呼ばれる大小さまざまな神輿が練り歩く行事。

宵山山鉾巡行の前日の夜。翌日の巡行に向けて市内の至る所に山鉾が鎮座しており、多くの出店とともに夏祭りの雰囲気を楽しむ場です。(山鉾巡行は日中帯に行われる行事で、出店はありません。)

また、2014年からは山鉾巡行を前祭、後祭の2回に分けて実施するようになり、あわせて宵山も二度開催されています。規模は前祭の方が大きい感じみたい。(メインどころの山鉾が前祭で巡行するため。)

今回は前祭の宵山山鉾巡行に行ってきました!

久々のお祭りだ!

やっぱりお祭りはワクワクするね

祇園祭を観るうえでの宿選びのポイント

宵山及び山鉾巡行が行われる市内中心部は大規模な交通規制が敷かれます。そのため基本的に移動手段は地下鉄だけと考えておいた方が良いです。間違っても車で近づこうとしないように。

そのため京都に宿泊する予定であれば、市内中心部にあるホテルに泊まるのがおすすめ。宵山は夜10時過ぎまで出店が数多く出店していて賑やかですし、翌日は朝9時から山鉾巡行が行われるため、しっかり楽しむならスケジュール的に宿でのんびりする時間はあんまりありません。ビジホで十分かも。

具体的な場所としては、四条烏丸の交差点を祭りの中心として、そこまで歩ける範囲のホテルがベスト!

宵山の日の夕方

四条烏丸周辺に着いたのは15時過ぎ。ホコ天になるのは18時からのため、まだ人はあまりいない…なんてことはなく、むしろ狭い歩道に大量の人があふれていて、密集度で言えばむしろ宵山本番よりも人多いです笑

宵山の日には、もう山鉾たちは組み立てを終えてしっかり定位置にスタンバイしており、その姿を見ることができました。

ABホテル京都四条堀川

今日の宿は四条通に面しているABホテル京都四条堀川。堀川通手前で、ギリギリ宵山ホコ天の範囲に入ってます。

祇園祭の開催エリアの中のホテルだと最安値に近いと思います。まぁ寝るだけなので…。

最近オープンしたようで、ホテルの中はとても綺麗で大浴場までありました。

京都のビジホやホテルは、インバウンド時代からはじまって未だに出店ラッシュが続いており、正直なところ高級宿や人気宿以外はもう価格崩壊しているような…。全般的に安すぎてビックリします。

少し早い夜ごはん(担々麺 煌力)

出店で夜ご飯を食べても良いのですが、めっちゃ混雑を予感して先に食べておくことに。宿から歩いて10分ちょっとの場所にある人気の担々麺のお店へ。

冷やし担々麺と普通の担々麺、あとライスを注文。めっちゃ美味しかった。さすが人気店。また近くを寄ったら食べたい。

近くにあったら通っちゃいそう

宵山へ!

お腹も満たされて、いざ宵山へ。といっても6時過ぎだとまだまだ明るいです。

広い烏丸通四条通、その周辺の路地含め丸ごとホコ天です。目の前の歴史ありそうな建物はエースホテル。ここの烏丸通沿いの部屋に連泊して祇園祭見られたらめっちゃ贅沢だろうな~。

エースホテルの宿泊記

両側には出店、そして見渡す限り人の海です!

ここまでの人出を見たのはずいぶん久しぶりかも…。

四条烏丸の交差点から少しだけ四条通に入ったあたりにいる大きな鉾。これが長刀鉾なぎなたほこ)です。山鉾巡行は毎年くじ引きで巡行の順序を決めるのですが、その中でも長刀鉾は「くじ取らず」といって必ず先頭を走る鉾です。

鉾には稚児を模した人形が乗るのですが、長刀鉾は唯一、生身の稚児が乗っているのも特徴。

鉾の上に乗っている人たちは、コンチキチンという祭囃子を奏でており、通り中にその音色が響き渡ってなんともお祭り気分が盛り上がります。

あまりの人の多さに少し疲れたのと、陽が落ちるのを待つ意味でもカフェで一休み。外に出てみたら、長刀鉾がちょうちんの光を灯していました。

四条通には様々な山鉾が停まっています。手前右の鉾は函谷鉾(かんこほこ)。こちらも「くじ取らず」で、必ず5番目に巡行するみたい。通りの奥の方にあるのは月鉾(つきほこ)

鉾はどれもものすごい高さまで飾りがつけられており、周りのビルとほぼ同じ高さのように見えます。

月鉾の左上のビルでNHKが生放送の特番をやっていたみたい。

ちょっと変わり種の山鉾も。こちらは蟷螂山(とうろうやま)といって、とある飾りで人気の山です。

カマキリが乗ってる!!

しかもすごいのがこのカマキリ、からくり仕掛けになっててカマや羽の部分が動くんです!巡行の際に動いている姿をぜひ見たいです。

10時を過ぎても、コンチキチンを奏でる各山鉾の衆が通りを練り歩いていて、とっても賑やか。思わずついていきます。

着いた先は放下鉾(ほうかほこ)。こんな狭い路地にもたくさん山鉾が停まってるのがすごい。前祭では全部で23の山鉾が活躍します。

ちまき

宵山で購入しておきたいのが、何といってもちまき

中華料理のあのもち米がはいったちまきと形状が似ているのですが、祇園祭では笹の葉で作られたお守りのこと。玄関に飾っておくとご利益があるみたい。

そして面白いのが山鉾それぞれが自分の名のちまきを売っています。各自推しのちまきを購入して玄関に飾るのも楽しそうです。最近は事前にオンライン販売もしてるそうな…。

私たちが購入したちまきは、郭巨山(かっきょやま)という山のちまきです。金運のご利益があるみたい!

ちなみに長刀鉾とか人気の鉾のちまきはすぐ売り切れてしまうみたいなので、当日早めの購入か、いっそオンライン購入が良さそうです。

時代の流れを感じる

前田のベビーカステーラ

もう一つがこちら、前田のベビーカステーラ!

こちらは別に祇園祭限定でもなんでもないのですが、前田のベビーカステーラは京都の殆どのお祭りに出店しているベビーカステラ屋の屋台。祇園祭では何店舗か出ているのですがどこも大行列で、独自にお店が列整理の警備員さんを雇っているほどの大盛況っぷり。

味がどうのこうのというよりは、京都のお祭りに欠かせない感じのお菓子です。

ただ、予想をはるかに超える人気っぷりで、10時近くなってもこの行列…。道行く人が何の行列!?と驚いてます。

20分ぐらい並んだかな?無事買えた!

焼き立てなので冷めないうちにすぐ食べちゃうのがオススメ

山鉾巡行

翌朝、9時から山鉾巡行です。

スタート地点の四条烏丸の交差点まで歩いていきます。既に人でいっぱい!

こんな感じで、順番通りにみんなスタンバイしてるんですね。

カマキリもいました。動いているところが見られて嬉しい。

思ったよりガッツリ動いてる

天高くそびえる鉾がいいですね。上に乗っている人たち、怖くないのかな…すごい!

先頭の長刀鉾が見られるポジションにいられれば、後は待ってればすべての山鉾が順番に来てくれます。

入場行進みたいな感じでやってくるので、見逃す心配もありません。

ちょうどここはくじ改めと言って、くじの順番通りに山鉾がやってきているか、奉行(いまは京都市長)に確認を行ってもらうという行事がある場所。改めの際の使いの人の美しい所作や、改め後の山鉾の方向転換で、拍手が巻き起こります。

山鉾巡行動く美術館と言われるゆえんがわかりました、次から次へと立派な山鉾がやってきて、それぞれ特徴的な意匠が面白いです。

山鉾は市内をぐるっと一周するのですが、一周した後はすぐに解体されてしまいます。山鉾巡行の役割は、市内の邪気を集める(清める)という意味合いもあるため、それをとどめておかないようにするためみたいですね。なんだか儚い…。

最後まで見ておきたかったですが、所用により、これにて私たちの祇園祭は終了です!

フォションホテル

少し時間が進んで、同日の夜。

お祭りの熱気はすっかりと収まり、何事もなかったかのように普段通りの街にもどりました。

夜はフォションホテルでディナーをいただきます。

フォションはフランスの高級食料品店。日本では組んで展開しているのか、よく高島屋のデパ地下で見かけます。紅茶やジャムが人気ですね。

そんなフォションは本国フランスのパリではホテルも経営しているのですが、二軒目を日本の京都で展開することにしたようです。2021年の3月にオープンしたばかりの新しいホテルみたい!

立地は四条河原町から徒歩5分ほどの好立地。

ただ、この建物自体はもともとホテルサンルート京都というビジホで、リノベして作られているためどうしても手狭感は否めません。車寄せとかもないので高級ホテルっぽさはあんまりないかも。

この入口の大階段はとってもおしゃれ!

写真だとわかりにくいですが、思ったよりコンパクトです。この辺りも一から建物が設計されてれば、きっと吹き抜けになってもっと解放感ある感じに作れたんだろうなと思うと惜しい…!

先ほどの大階段の先はカフェ(サロン・ド・テ)になっていて、脇にあるエレベーターで一番上まで上がります。そこにレストラン(グランカフェ)やらフロントがあるつくりでした。

グランカフェは広くないですが東山が一望出来て良い眺めです。

夜のコースは「シェフ」と「フォション」の二種類。今回は高い方の「シェフ」です。

一皿目のアミューズはなんだっけ。素で忘れてしまった。

メニューに書いてないと思い出せない…笑

次は稚鮎のフリットの入ったガスパチョ。夏っぽい一皿でした。

お次は魚介のカルパッチョ的なやつですね。

これが一番美味しかった!

バターとほんのりオレンジが香る魚介スープ

お肉は近江牛。松坂牛、神戸牛に並ぶ三大和牛の一つです。

写真ぶれたー。

デザートはフォションカラーのフルーツコンポート。ほんのりラムの香りがするのが味に深みが出ますね。

お料理はどれも良かったのですが、高級ホテルの雰囲気を求めて来ると、建物に少しガッカリするかもしれない…。

最近オープンした京都のホテルディナーだと、先に紹介した記事のHOTEL THE MITSUIのFORNIか、THE HOTEL SEIRYUのブノワ京都が雰囲気も良くて好きかも。

FORNIとブノワ京都のディナー

なんだか少しフォションを下げてしまったので、良いところも。

1階にショップが併設されているのですが、ここの生ケーキが美味しかったです。

もちろん紅茶やジャムの品揃えもばっちり。

この生ケーキの大半のラインナップはここ限定っぽい?

特に、唇の形をしたビズビズというケーキはフォションシグネチャみたいで、お値段は張りますがかなり美味しかったです!

他のケーキも今度京都行ったらまた買って食べてみたい。

金土日しか作らないというカヌレも買ってみたけど美味しかったよ

MIMARU京都西洞院高辻

同日の宿泊はMIMARUという、キッチンのついたコンドミニアムのようなコンセプトのホテルです。

フォションホテルから食後の運動に歩いて30分ぐらいで着いた。

場所は少し奥まってますが、四条烏丸まで徒歩圏内の好立地です。

ホテルのスタッフ手書きのボード。こういうのいいですね。

オープンしたてでここも綺麗です。

お部屋は一番安いタイプでも広々。キッチンもあるし、お風呂も広いし最高です。これが休前日で一泊一人6,000円ほどで泊まれるって、京都のビジホ界隈はほんと凄い…。

なんと二段ベッドもある!これは子供喜びそう。

一休の特典で丹波ワインまでついてきちゃった。

このお値段でほんとうにいいの…?

歩いて10分ちょっとの場所に京都の美味しい老舗パン屋さん、まるき製パンがあったので、コッペパンのモーニングです!

まるき製パン、朝から大人気でした。

京都ぶらぶら(六道珍皇寺とマルシン飯店と鴨川沿い散歩)

最終日は京都の観光スポットやら有名店をぶらぶら。

こちらは六道珍皇寺

京都では、お盆の前に六道まいりといって、この地中に埋められた鐘を撞いて、祖先の霊を冥界から呼び寄せる行事が有名です。

他にも地獄との行き来ができる冥土通いの井戸と黄泉がえりの井戸があり、今回たまたま特別拝観をやっていたので見ることができました!

庭の奥の方にあるのが地獄に通じる井戸です。井戸が見られるのは特別拝観の時だけなので、タイミングがあえば是非見てみたいところ!

地獄と言えば閻魔大王!恐ろしい地獄を表現した絵画も展示されていました。

マルシン飯店

京都の中華はアツい!

マルシン飯店は餃子と天津飯で有名な町中華です。めっちゃ並びますが、16時台に行ったら15分ほどで入れました。

この天津飯!!黄金色に輝くしょうゆベースの餡が美味しすぎました。ここに来たら頼まないわけにはいかない。

ちなみに餃子の王将天津飯に結構似てるので、普段食べたくなったら、ある程度は王将でも代用できるかもしれません笑

餃子はなぜか写真撮らず、代わりにホイコーローの写真は撮ってた…。いわゆる町中華的な安心感あるお味でした。

鴨川のいきものたち

最後は鴨川沿いをお散歩して生き物観察です。

五条通まで散歩道が整備されてるのがいい。

よくみかける。鴨川だしね!

これはなんとヌートリア!!レア度高いですね。

まれに見つかるというオオサンショウウオも、いつか見つけられるといいな…

今回も楽しい京都旅でした!京都駅大階段のイルミネーションでお別れです。

祇園祭はすごい人手で、お祭りの熱気を感じられた!

フォションホテルのディナーも美味しかった~

そのほかの京都記事

2022年6月 「ひらゆの森」泊 初心者でもお手軽に3000m超えの絶景が望める乗鞍岳登山と奥飛騨温泉でほっこりの旅

こんにちは、しろいるかです
2022年6月、もっともお手軽に登れる3000m超えの山、乗鞍岳に登ってきました。

旅の全行程

【一日目】
松本駅~松本散歩(Mt.Desert Island Icecream、パンセ小松、松本城)~あんき屋
宿泊:ひらゆの森

【二日目】
乗鞍岳登山~アルプス街道平湯~奥飛騨ガーデンホテル焼岳~松本駅

日本一難易度の低い3,000m超えの山、乗鞍岳

主峰(ピーク)が3,000mを超える標高の山は日本に全部で21座。そのほとんどは初心者には到底登れない山々なのですが、その中でもっともお手軽に、それも下手したら高尾山よりも簡単に登れてしまう(さすがに高尾山はロープウェイ使わない前提)のが乗鞍岳だそうな。

簡単に登れるからと言って景色がイマイチなんてことはなく、頂上からは見渡す限り360度の絶景を拝むことができるみたい!

 

乗鞍岳標高2,700mの畳平まで長野県側、岐阜県側からそれぞれバスが出ています。イカー規制されているため、車の場合は途中の駐車場に停めてバスに乗り換える形です。日帰りでもいけなくはなさそうですが、東京方面からだとかなりギリギリの行程となってしまうため一泊二日がおすすめ。

 

適切な宿泊場所はどちらの県側から行くかにも寄って変わってくると思います。長野県側から行くなら乗鞍高原白骨温泉が良さそう。岐阜県側からなら奥飛騨温泉郷平湯温泉ですね。

今回は長野県側からのルートが工事により通行止めになっていたため、岐阜県側のルートから行くことにしました。

松本駅

東京からだと平湯温泉に高速バスが出ているのでそれに乗るのがたぶん一番スムーズなのですが、ずっとバスに乗っているのもしんどいので今回は特急あずさで松本駅まで+松本駅からレンタカーを借りて平湯温泉に向かいました。

 

松本駅についたら、駅ビルの中のお店でさっと昼食をとります。

だしの極み SIN (シン) - 松本/うどん | 食べログ

縄手通り商店街(Mt.Desert Island Icecream)

駅を出て、10分ほど歩くと雰囲気の良い川沿いにある縄手通りへ。

縄手通りは歩行者専用で、両側にお土産物屋さんがひしめく通り。途中に大きな神社(四柱神社)もあってお散歩に最適です。

 

そんな縄手通りの一角に最近できたお店。アメリカに4店舗展開するアイスクリーム屋さんで、日本初出店らしい!2022年4月にオープンしたばかりみたいです。

 

西海岸っぽい(知らんけど)雰囲気に加えて、信州の酒蔵の酒粕アイスとか、信州ワインとか、地ビールなどご当地感のあるものを中心にかなり凝ったフレーバーの数々。お酒が利いたものが多く、アルコール分もがっつりそのまま残っているものもあるようなので、運転の予定がある場合には注意が必要かもです。地ビールのフレーバー食べたかった…。

 

信州アップルクリスプと、信州ナイアガラワインレーズンにしました。めっちゃ美味しい!既に人も多かったですが、今後大人気店になる予感しかしないです。

味が凝っててほんと良かった。また食べたい

パンセ小松

アイスクリーム屋さんから歩いて5分ほどの場所にあるのがパンセ小松。

レトロすぎる外観がステキなパン屋さん。牛乳パンが名物なのですが、どうもテレビか何かに取り上げられたのかめちゃくちゃ人気になってて、事前予約しないと手に入らないようになってました。びっくり。

以前行ったときは普通に買えた。

店内の雰囲気も良いわー。そしてどのパンもめっちゃ安いんです。

今回はこのテラッテラに輝くアップルパイを買いました。昔懐かしい味で良かった~。

松本城

松本には何度か来たことがあるけど一度も登ったことがない松本城。時間もあるし、折角なので登ってみることにしました。

松本城天守閣は国内に5つだけの国宝指定です。もちろん当時のものが現存している形。お堀のリフレクションが映えますね。

 

手前の赤い橋とあわせて写真スポットです。この橋は老朽化していて渡れないのが残念ですが、江戸時代以降に作られたものだそうで、松本城の当時の姿を考えるとこのまま残すか賛否両論だそうです。

 

松本城天守ですが、階段などが当時そのままになっているので上り下りに時間がかかるため、同時に入れるキャパがかなり少ないです。そのせいで順番待ちの行列が笑

 

内部は当時そのままの姿で雰囲気あって良かったのですが、係員の人が至る所で交通整理のため頑張られていたり、それでも階段の上り下り部分で人が詰まってしまったりと、ちょっと人ごみで疲れてしまったかも…。

 

最上階からの眺めは素晴らしかった!

 

チケット買うところで待ち時間確認できるので目安にするとよいかも

ひらゆの森

松本駅からレンタカーを借りて車で1時間ほど走らせると、平湯温泉に到着です。

今回宿泊したのは以前も泊まったひらゆの森

素泊まりで6,000円と格安で、さらに日帰り客が帰った21時以降、広々とした露天風呂に夜通し入ることができるという素晴らしい温泉宿です。

以前泊まった記事に写真を追加したので、ひらゆの森の紹介はこちらでまとめます。

ひらゆの森の宿泊記

お食事処 あんき屋

ひらゆの森で食べても良かったのですが、以前食べたので、お散歩がてら徒歩10分の距離にあるあんき屋で食べることに。

実はひらゆの森と同じ経営です笑

大きな古民家を改装して作られた感じの建物。天井が高いです。

 

飛騨といえば朴葉味噌。飛騨牛とセットでいただきます。安定の美味しさ!

朴葉味噌は自宅でやるのが美味しいと最近気づいた。ご飯の分量とか気にしなくてよいし、好きな具材を入れられるし。お土産に買って帰って自宅で作るのオススメです。

茸とか葱とか那須とか粗びきのひき肉とか入れると美味しいんだよね

焼肉用のお肉とあわせても良い

 

にごり酒もいただきました。

ほおのき平駐車場

さて、翌朝眠い目をこすりながらひらゆの森を5時半に出発し、いざ岐阜県側の乗鞍岳行きバスの出発点、ほおのき平へ。正確には平湯バスターミナルが出発地で、ほおのき平を経由する形です。

バスの時間帯はシーズンごと、さらには晴れの日/雨の日で分かれているので、事前に確認が必要です。私たちは時刻表Bのテーブルの始発、5:55分ほおのき平発に乗りました。

平湯温泉・ほおのき平から乗鞍岳へ | 濃飛バス公式サイト

めっちゃ人いて、まさかのバスに乗れないという事態が発生しましたが、なんと増便が出ていて二台目のバスにすぐ乗れました。良かった。。

 

前日の夜は雨も降り、天気予報は怪しい感じでしたが、山のふもとから見る感じのお天気はどうやら晴れっぽい…?

乗鞍スカイライン

途中、一気にガスに包まれて真っ白に。あぁー、だめかー。

 

と思ったら、なんか晴れてきた…!?

 

畳平バスターミナル

終点の畳平についた時には完全な晴天。雲一つない青空でした!

緑の山々と青空に映える、赤い屋根が特徴的なバスターミナルの建物。一階はお土産物屋さん、二階は食堂になっているのですが、始発のバスだとまだ空いていないため、軽食を用意していくのをおすすめします。自販機とかはありました。

 

残雪の残る畳平。7月以降は高山植物が咲き誇るお花畑が有名みたいですが、6月時点だとまだ雪の下ですね。

バスで標高2,700mまで来られるなんて…。

乗鞍岳頂上へ!(畳平~肩の小屋まで)

さて、頂上までは片道1時間半のルート。

夏場になると途中の肩の小屋が開くのでトイレや売店等で水の補給もできますが、6月だと開いておらず、畳平で入念に準備を済ませてから登ります。

めっちゃ歩きやすい道です。というか途中に観測施設のようなものがあるので、そこまで行く車が通れるようになってるデコボコ砂利道をすすみます。

 

左手には雪解け水をたたえた澄んだ池。あー、まさしく雲上の世界って感じでお散歩するだけでも楽しいです。天気が良くてほんと良かった。

 

まさに雲と同じ目線!

 

最初の30分ぐらいはずっとこんな感じの道なので、ハイキングどころかもうウォーキングレベルですね。

 

畳平を見ながらずんずん進みます。

 

雪渓が!この下にお花畑が隠れているみたいですね。

 

途中見える道路は、長野側からの道かな?

 

赤い屋根の建物が見えてきました。この手前の建物が中継地点、肩の小屋です。

 

残念ながらまだオープンしておらず。お店などはないですが、とりあえずここで小休止!

 

観測小屋があります。

こんな標高まで車で来られるってすごい

 

反対側には、これから登る乗鞍岳のピークが見えます。手前…ではなく奥の方ですね。

 

乗鞍岳頂上へ!(肩の小屋~頂上小屋)

ここからはゴロゴロした岩の道を歩いていきます。途中危ない箇所は無いものの、滑りやすいので注意が必要ですね。

 

遥か上に見えていたような観測小屋も見下ろす高さに。

 

途中、雪渓を横切る場面があります。6月中旬だったので雪もへたっていて、特に普通の靴で問題ありませんでしたが、もう少し早い時期だとアイゼン必要かも。

 

雪渓を抜けると、ちょっと大きめの岩場を抜けていきます。このあたりが一番大変かもしれない。

 

岩場を抜けたら、いよいよ頂上も目の前。もうひと踏ん張りです。

 

あの小さく見える祠が頂上ですね!

 

頂上の手前にある頂上小屋が迎えてくれました。

 

乗鞍岳頂上(剣ヶ峰)

上小屋からもう少し登って、ついに乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)に到着です。

 

周りのどの山よりも高い、まさに360度の眺望。

 

裏手に周ると、頂上を示す表示がありました。

 

反対側も遮るものは一切ありません!

 

畳平から1時間半と、ちょっと疲れる程度のほどよい達成感。それでいてこの景色が味わえるなんて、コスパの良い山ですね。

 

頂上の景色を堪能して、いよいよ下りです。

 

その前に、頂上小屋でドリップコーヒーをいただきました。

 

ハンドドリップなのでもともと美味しいコーヒーですが、それにしても山のコーヒーってなんでこんなに美味しいんだろう。

絶景とコーヒーを堪能

 

下山

少し雲が出てきたので、足早に気を付けて下山です。

 

眼下にはなんとバックカントリースキーをやっている人たちが。6月でもまだスキーできるんですね。しかしリフトもないので自力で登るの大変そう…。

 

道中、カメラを構えているおじさんにライチョウがいることを教えてもらいました。スマホカメラでは限界がありましたが、真ん中やや左にライチョウがいるのがおわかりいただけるでしょうか。

立山でもライチョウを見かけた!

立山に続いて乗鞍でもライチョウを見つけられたのはラッキーです!嬉しくてぬいぐるみをお持ち帰りしてしまった。

 

途中、少しルートを外れて小ピークの富士見岳へ。だいぶガスがでてきた。

 

富士見岳から雪解けの青い池が見えました。まるで流氷のような青さ。

知床の流氷ウォークを思い出した。

畳平まであと少し!

 

だいぶ真っ白になりました。やっぱり高山なので、天候はすぐ変わりますね。注意深く下山です。

アルプス街道平湯(平湯バスターミナル)

丁度帰りのバスの時間だったので、畳平バスターミナルではご飯を食べずに下山して、平湯バスターミナルのアルプス街道平湯でお昼ご飯を食べることに。

バスターミナルに併設する、道の駅的施設です。

 

とにかくガッツリのカツカレーと

 

鶏ちゃんラーメン。

奥飛騨名物、鶏ちゃん(味噌味の鶏肉とキャベツを焼いて食べる料理)がラーメンに乗っていました。これが濃い味でめっちゃ良かったー。

奥飛騨ガーデンホテル焼岳

山を登った後はお風呂に入りたい。

平湯温泉周辺で日帰りできる場所だと、代表的なのはもちろんひらゆの森!ですが前日泊まったし、何より日帰り時間帯はだいたい混んでるし、ゆっくりできそうなところでオススメなのがこちらのガーデンホテル焼岳

平湯温泉から車で10分弱と、少し離れているので車がないとつらいかも。一応バスもあります。

 

なぜかエントランスに電車が!中でカラオケができる列車として使われているらしい。

 

立派なロビー。入浴後はここでゆっくり待ち合わせできます。

 

平湯温泉から少し離れているせいか人は少なめ。とはいえさすがにお写真は撮れないのでお宿のホームページから。

出典:奥飛騨ガーデンホテル焼岳 ホームページ

面白いのは男女別の内湯と露天があるんですが、そこからさらに奥が男女混浴スペースに繋がっています、男女混浴スペースは湯浴み着着用必須で、そちらに珍しい緑色の源泉があります。(引用写真2枚目)緑色なのはここだけで、他は茶褐色のお湯。

湯浴み着必須ってのがありがたいですね。ハードルが低いです。

また、男女別に立ち湯や寝湯、サウナもあってとてもゆっくりできました。車があれば平湯温泉からも近いですし、オススメです!

うぐいす色のお湯は一度は入ってみたい

温泉成分か、ものすごくキュッキュしたよ

松本駅五千尺ホテルの5HORN)

松本駅に無事到着。駅ビルの中に入っている、5HORNというケーキ屋さんのケーキをお土産に買って帰りました。

こちらは上高地にある五千尺ホテルのケーキ部門。松本周辺に5店舗も展開しているのですが、都内にはありません。

 

チーズケーキがめっちゃ美味しかった!また松本に行ったら寄って買って帰ろう。

五千尺ホテルの宿泊記

乗鞍岳は登りやすいし景色も最高、オススメの山!

奥飛騨温泉郷白骨温泉とセットにできるのもいいね

2022年6月 「ハトヤホテル」泊 昭和の世界に浸れる貴重な現役温泉ホテル宿泊記。一泊二日で伊東と熱海レトロ探訪の旅。

こんにちは、しろいるかです
2022年6月、伊東に行くならハ・ト・ヤ!に泊まってきました。

旅の全行程

【一日目】
伊東駅~オレンジビーチ~ぐり茶の杉山~東海館~ジェラテリア カプリ
宿泊:ハトヤホテル

【二日目】
三木洋菓子店~湯ノ花通り商店街~熱海散歩(来宮神社・純喫茶パインツリー)

ハトヤホテル

伊東に行くならハ・ト・ヤ♪

電話はー良い風呂~♪

私は世代でないのでリアルタイムで聞いたことはなかったのですが、youtubeとかで動画を見た瞬間から耳について離れないこのメロディーと歌詞

ハトヤホテルは戦後間もない1947年創業、1960年頃からこのCMが流され始め、以降温泉宿の代名詞のような位置づけの超有名ホテルになったんだとか。1975年には姉妹館のサンハトヤも伊東にオープンしています。

しかし、近年は大型温泉ホテルがどこも苦戦している中ハトヤホテルも同様のようで、あまり景気のいいお話は聞けません…。

 

そんな中、近頃の昭和レトロブームで、ハトヤホテルの建物や雰囲気がマッチし、密かに再ブームの兆し!?流行に乗っかって、行ってみることにしました!

伊東駅

静岡県伊豆半島は温泉地の宝庫。

数ある伊豆半島の温泉地の中でも有名と思われる伊東温泉は、熱海に近い場所にあるためアクセスも良好です。

東京からだと熱海駅まで新幹線で1時間弱、熱海駅からは鈍行で30分かからずに着いちゃいます。乗り換えが面倒なら特急踊り子でも行けますね。

所要時間は踊り子の方がちょっと長めでそのかわりちょっと安い感じ。

伊東駅はとても賑わっていました。

 

駅前のバス乗り場にあるヤシの木が南国感ありますね!

 

オレンジビーチ

伊東駅を出て左方向に歩いてすぐ見えてくるのがオレンジビーチ

快晴だけど、さすがに6月はまだ海開きしてない。

 

黒めの砂ですね。

 

しろいるか

 

彫刻群がありました。

 

伊東大川沿いの道

オレンジビーチから南の方に歩くと、海に流れ込む川があります。この川沿いの道がとても気持ちいいので、お散歩にぜひ!

橋を渡って

 

あれは市役所かな?

 

上流の方に少し歩くと、こんな感じの風流な道もあります。

 

そして、対岸をふと見ると、ものすごく立派な木造建築がありました。

 

こちらは東海館という元旅館で、今は既に閉館してしまったものの、中を見学することができるそうです。

 

いでゆ橋まで来たら、ここでお散歩は終了。駅から30分ちょっとのゆるっとしたお散歩でした。

 

ぐり茶の杉山

お散歩の後は冷たいものが食べたい。

ちょうどいでゆ橋からすぐの場所に、ぐり茶ソフトを食べられるお店を発見。

ぐり茶は茶葉の形が捻じれて、ぐりっとしていることから呼ばれるらしい、伊豆地方の名産のお茶です。蒸す行程が入っているのが特徴なんだとか。

 

東海館

そして、対岸に見えた東海館にも入ってみます。

これは確かに立派。木造三階建ってやっぱいいですね。

 

中は当時の旅館の姿がほぼそのまま残されていて、客室にも入ることができます。

 

三階にある立派な大広間。昔はここで宴会とか開かれていたんでしょうね。

 

さらに四階部分もあり、ここは望楼と呼ばれています。この現代においても伊東の街かなり見渡すことができる高さなのにビックリ!

 

真ん中の坪庭部分が上から見ると、ぽっかり穴があいたみたい。

伊東の観光名所のひとつ

客室には展示があるところもあって、見どころたっぷりだった

ジェラテリア カプリ

さっきソフトを食べたところなのに、東海館を見学してたらまた甘いものが食べたくなり…。近くにあるジェラート屋さんへ。

写真左手の、こじんまりとしたお店です。

 

暑い日にジェラートはさっぱりしてて美味しい!

 

ハトヤホテル

さて、いよいよハトヤホテルへ向かいます。伊東駅からホテルまでの送迎バスは15時以降、30分間隔で出ているので使いやすいんですが、お散歩がてら歩いて向かいます。歩けない距離ではないですが、高台にあるので本来は歩かない方が良さそう笑

かなりの急坂を登って…

 

奥にそびえる塔のような建物、あれが噂のハトヤホテルか!

 

と思ったら、どうやら裏口だったようで、これがハトヤホテルの全景です。

レトロなネオンサインのハトヤ看板がいいわー

 

字体がもう素敵。

 

消防隊がいる!!この消防車は実際に活動はできないらしいですが、警備員さんが詰所にいてくれるのはなんだか安心ですね。

 

そしてこの謎の連絡通路…。これが昭和レトロなハトヤホテルの一番の見どころかもしれません。

 

正規のルート?から来るとこんな感じの光景が迎えてくれるんですね。手前の建物がタワー棟とシアター(レストラン会場)、奥に先ほどのメイン棟があります。

しかし、このタワー棟はなかなかです。最近の建物にはない迫力があります。これ見ただけでも来た甲斐があった。

 

外観をバチバチ撮りまくって満足したところで、いよいよ中へ潜入です!

 

ハトヤホテル:ロビー 

こちらのメイン棟は調べても正確な建築年が出てこなかったで推測をしてみる。

1947年のハトヤのオープン段階ではまだ木造の古い建物だったようで、CMを大々的に打ち始めたのが1961年。そこまでには建築が終わってると考えれば、おそらく1950年代の建物なのかな?

木造でも石造りでもない、こういったコンクリート造で築70年以上ってなかなかのレアものな気が。しかもめっちゃ現役で動いてるし。

 

入った瞬間から、リノベ?なにそれ?とばかりのゴリゴリのレトロ感を出してきます。この絨毯と天井の照明が良い…。

 

古いビルとかにありがちなカビっぽい臭いがするのは致し方ないとして、建物自体はとても綺麗でした。写真で見返すとなおさらですね。

 

ハトヤホテル:タワー棟への空中通路

こちらが、本とかでもよく見かけるハトヤの昭和レトロの真骨頂です。

宇宙っぽさを感じさせる、この丸いフォルムの通路。

 

おぉぉ…す、すごい!

なんかタイムリープしてる気分

昭和なのに逆に未来感ある

 

昔の建物ってすごいですよね。何から何まで一点モノと思われる特注品。こんな形の窓初めて見ました。

 

バブル期の建物ともまた違う、まさに唯一無二です。

 

通路を渡るとそこはシアター会場。いまではレストラン会場として使われているみたい。看板ひとつとっても惹かれます。

 

タワー棟は1970年築らしいです。

 

この椅子と机も雰囲気あるわー。

 

ハトヤホテル:タワー棟 客室

一番安いプランだったのですが、海側眺望の客室にアップグレードしていただいたみたいです!広さは同じっぽい。

 

お部屋もなかなかのレトロ感。

 

現役のナショナルエアコン。

 

ハトヤっぽい置物。

 

敢えてやってるのかと思うぐらいレトロ感あるチラシ。

 

ギリギリセーフ?なお茶請け。おいしかった。

 

タワー棟の中では低層階だったのですが、眺めは良かった!伊東の街が一望できます。

 

そしてまさかの部屋のお風呂がリノベされてめっちゃいい感じになってた。オーシャンビューの部屋風呂です!

かけ流しではなく蛇口をひねるタイプですが、全部屋に温泉が引かれているみたい。翌朝気持ちよく入りました。全室ここまでリノベされてるかは不明ですが、良い意味で期待を裏切られるお部屋でした。

 

ハトヤホテル:大浴場への道

大浴場はメイン棟にあります。先ほどのロビーからエスカレータを登っていきます。

 

天井の幾何学模様のシャンデリアが良いですねー。

 

この丸いやつもいいわー。

 

この無骨なエスカレータの案内表示も良い笑

 

途中、スナックやカラオケ、バーのあるエリアを通ります。

 

レトロな案内板に外国人向けのテプラが貼られているのがなんだか惜しい。

 

大浴場前の照明がこれまたかっこいい。

 

結構広いゲーセン。クレーンゲームとメダルゲームばっかりじゃない、昭和の機体が結構おいてあっていい雰囲気だった。

 

卓球場も無料で使えます。結構使われてました。

 

ハトヤホテル:プール

なんと、宿泊者はプールも無料で入れるんです!

 

おそるおそる中に入ってみると…

 

脱水機とか色々ある場所。

 

しっかりしたプール。贅沢にもかけ流しの温泉が使われているみたいでした。翌朝ご飯前にひと泳ぎしたんですが、人も全然来ないしこんな広いプールが貸切でめっちゃ良かったー!

水着を持ってこないとね

 

ハトヤホテル:大浴場

いよいよ大浴場。男女入れ替え制になってます。

こっちは到着日女性、翌朝男性のほうです。こっちの方が脱衣所が広くていい感じ。

 

中も広かった気がする。

 

大浴場はしっかりリノベされてて綺麗なんですよね。露天風呂は無いですがお湯はたっぷりのかけ流しで気持ちいいし、換気もしっかりされてて湯気モウモウじゃないし、普通に満足した。

 

循環もしてないのか、塩素の臭いとかもなかったです。昔の大規模ホテルでこれは驚き!温泉好きも意外に満足できると思います。

 

さらにサウナまである!水風呂もあります。

 

サウナとの動線がちょっと悪いものの、この外気浴スペースも良い感じです。

こちらは翌朝女性のほう。こっちは外気浴スペースは無かったです…。

 

中もちょっと狭いか。

 

こっちもサウナと水風呂付きです。

お風呂は普通に平均以上かも

満員だとまた感想違うかもだけど、空いてたからめっちゃ気持ちよかった

 

ハトヤホテル:シアター会場(夕食)

お風呂に入ってゆっくりした後は夕食です!

シアター会場へ行きます。

 

この看板…色合いといい良すぎる。

黒背景に青字、センスの塊か

 

天井も高いし、まさにシアター会場。ちなみに姉妹館のサンハトヤではコロナ禍以前は毎晩シアターショーをやっていて、現在も小規模にやっているみたいですが、こちらのハトヤはシアターショーはやっていません。泊まるときは間違えないようにしないとですね。

 

二階席まであるんですね。昔はここが満席になっていたのかと思うと少し寂しさもあります。

 

特に何でもない土日の宿泊だったのですが、お客さんはまばら。ハトヤ頑張って…!

 

二階席は使われていませんでしたが、登ることもできます。

 

御食事はバイキング形式。正直なところ、全く期待はしていなかったのですが、思ったより全然美味しいです。特に海鮮系はお刺身の種類も多いし意外にも新鮮!

味噌汁以外、全ての料理が冷めているのが残念ポイント…ですが、お刺身や冷菜系中心に食べれば全然満足です。

 

プリンとフルーツもいただいて、ごちそうさま!

 

暮れてきました。

ハトヤホテル:バー

ここからは夜の時間。バーが開いていたので行ってみます。

ぱっと見入りづらい。

 

中に入ると、思わず声が出そうなクラシカルな内装。

 

このオレンジの照明と光を反射して輝く外壁。

 

昭和のスナックとか、こんな感じなんでしょうか。

 

カクテル一杯と、乾きモノをつまんで雰囲気を味わいました。

ちなみにお値段は結構するので、メニュー表をよく見ておこう

 

ハトヤホテル:夜の姿

夜の外観が気になって外に出てみます。6月の夜なのに汗ばむ蒸し暑さでした。

妖しく光る街灯。

 

やっぱりこの看板は良い。

 

このハ ト ヤがなんだか心にきますね。

 

ズームでもう一枚。ネオンサインって手入れも大変だし電気代もかかるのか、最近すっかり見かけなくなりましたね。

 

消防隊の安心感。

 

夜の通路もまた格別です。外の灯りが微妙にグリーンっぽいのが深海にいるみたい。

 

お部屋から夜景をひとしきり眺めてお休みです。

 

ハトヤホテル:朝

朝起きてプールに行ったりひとっぷろ浴びてから朝食へ。

朝のシアター会場はまた雰囲気違いますね。夜はカーテンの赤さが際立っていたけど朝は青さが強調されてなんだか爽やか。

 

朝のバイキングはやや寂しいかも。必要十分って感じ。

 

最後にこの通路ともお別れ。丸い影ができるのもまた愛らしいです。時間帯によって表情変わるなー。

 

41-26のナンバープレートを付けた送迎バスが待機してましたが、敢えて乗らずのんびり歩いて駅に向かいます。

ハトヤホテルの感想

やっぱり建物はだいぶガタが来てますし、記念日を過ごそうとか、そういうのにはたぶん向きません。十分清潔ではありますが、潔癖症の人とかも避けた方がよいかもしれない。お値段相応かと言われると少し怪しい。

昔は誰もが楽しめるホテルだったかもしれませんが、今は人を選ぶホテルになってしまっているのかもしれません。

しかし、昔からの温泉ホテルは多くが某大型ホテルチェーン経営に変わる中、至る所でハトヤホテル独特の空気というか、そういったものが感じられるのがとても良かったです。もちろん随所に溢れるレトロ感は期待通りだと思います。

私は実際にハトヤに泊まってみて、今度はサンハトヤにも泊まってみたいと思っています!

がんばれハトヤ

三木洋菓子店

ハトヤから駅への帰り、ふと見つけた雰囲気の良い洋菓子屋さん。

有名なお店みたいです。

 

今日は日曜日の朝だし、ショーケースが寂しいけど…とお店の方が仰っていましたが、レトロな伊東らしい、昔ながらの美味しそうなケーキが並んでました。

 

まだ旅を楽しむ予定だったのでケーキは諦め、名物らしいネコの舌というクッキーを買ってみました。サクサク食べられて美味しかった!

伊東のお土産にピッタリですね。

 

湯ノ花通り商店街

伊東は熱海以上にレトロ感あふれる街並みが残ってます。この商店街なんかまさに。

結構人通りもあって賑やかです。

 

ランチができるお店もあるし、お土産物屋さんやお菓子屋さんもある。駅前から伸びていて、そこまで長い通りでもないので往復したい商店街です。

 

夜はまた雰囲気変わるのかな。

 

これまたレトロなポリ茶瓶のお茶。私は見たことなかったのですが、新幹線の駅弁なんかでよく使われてたらしい。レトロづくしですね。

 

干物屋さんでお土産を買ったり

 

こちらは昔からの椿油を売っている、松田椿油店。

 

椿油といえば伊豆大島を思い出しましたが、伊豆半島でも作っているんですね。確かにどっちも伊豆だ。ひとつお土産にしました!

伊豆大島もめっちゃ楽しい。

熱海(来宮神社

伊東を後にして、熱海駅のひとつ手前、来宮駅で降りて向かったのは来宮神社

駅から徒歩5分ぐらい。裏手にある深い森の中にある神社です。

 

こちらは今回の旅のコンセプトには似合わず、めっちゃ今風のカフェがあったり、令和感あふれる場所です。

 

境内の奥にある大楠が有名です、樹齢2,100年以上なんだとか!

 

麦焦がしソフトをいただきます

やっぱイマドキのお菓子は美味しいわ…

 

熱海(純喫茶パインツリー)

再び昭和へ。

熱海には昔ながらの純喫茶がいくつか残っていますが、こちらのパインツリーもそのひとつ。熱海銀座通りの中にひっそり佇んでいます。

 

なんと、テーブルがゲーム機なんです笑

何種類かあるみたいですが、私たちはテトリス卓に通されました。

 

茶店といえばナポリタン。

 

クリームソーダ

 

プリンアラモード

どれも昔懐かしいお味でした。

 

ついでに食後にテトリスに興じる。ランキング二位!

一位の人すごい強い…

熱海のレトロホテル巡り

すっかりレトロな気分になり、次に泊まるレトロなホテルを品定め。

ニューフジヤホテルは伊東園ホテルズ経営。見るからに古そうでワクワク。

ホテル大野屋も伊藤園ホテルズ経営。やっぱり大規模ホテルチェーンはこの手のホテルの救世主なのかも…。

 

ホテルニューアカオは残念ながら建物の耐久性の問題から2021年に閉館してしまった…。もう泊まることはできないこの建物。こうならないよう思い立った時がやはり行き時なのかも。

 

最後は熱海後楽園ホテル併設の日帰り温泉オーシャンスパFuuaでのんびりして帰りました。

タイムスリップしたような楽しい旅だった!

昭和レトロに目覚めたかもしれない

そのほかの熱海や伊東周辺の旅の記録

2022年5月 九州【8/8】「長湯温泉 翡翠之庄」泊 広いテラスに客室露天、木部の棟の宿泊記。随所に拘りを感じる良い宿だった!

こんにちは、しろいるかです
2022年ゴールデンウィーク、九州の佐賀・熊本・大分を中心に旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
羽田空港福岡空港福岡市博物館~新三浦博多本店
宿泊:水野旅館

【二日目】
唐津やきもん祭り探訪~呼子加部島)でイカ活け造り~浜野浦の棚田で夕陽
宿泊:御船山楽園ホテル

【三日目】
武雄温泉元湯~有田陶器市探訪
宿泊:天河山荘

【四日目】
くじゅう花公園~ガンジー牧場
宿泊:黒川温泉 帆山亭

【五日目】
阿蘇山高岳・中岳)登山~阿蘇ミルクファーム
宿泊:寒の地獄温泉旅館

【六日目】
長者原(タデ原湿原散策)~九重"夢"大吊橋~わいた温泉郷
宿泊:長湯温泉 翡翠之庄

【七日目】
長湯温泉街散策~ラムネ温泉~白水鉱泉吉野ヶ里歴史公園一藤(もつ鍋)福岡空港羽田空港

今回の旅のこれまでの記事

翡翠之庄

長かった旅の最後。

泊まるのは、大分県にある長湯温泉の旅館、翡翠之庄(かわせみのしょう)です。

長湯温泉といっても、この翡翠之庄はほぼ一軒宿なので、温泉街散策とかというよりはおこもりタイプの宿ですね。

立派な茅葺き屋根の門。

オープンして30年ほど経っているのですが、2017年に全面リニューアルオープンしたようで、館内全体がとても綺麗でした。

 

良い雰囲気です。門構えが立派だと期待が高まりますね。

 

門をくぐって中に入り

 

さらに回廊を抜けて、母屋に入ります。

 

翡翠之庄:母屋

母屋もこれまた立派な茅葺き屋根で、古民家を改装したようなつくり。

二階まで吹き抜けで圧倒される空間です。床が磨き上げられてて鏡みたい。

 

隅っこにフロント。チェックインの手続きはお部屋でするため、流れるようにそのまま部屋まで案内いただきました。

 

談話スペースのような場所。これまた居心地が良さそうで、よく他の宿泊客が座っているのをみかけました。

 

二階部分があるのがなんかいいですね。

 

梁のところにネズミの置物が。宿のどこかにこのネズミの置物が全部で6つほどあって、それらをすべて見つけたら粗品を貰える…という遊びです。

唯一自力で見つけられたのがコイツなんですが、これ、難易度高すぎる笑 コンプリートは諦めました…。

ちなみにチェックアウトの時に粗品を貰ってる人を見かけましたが、ほんとに粗品だったのでムキにならないぐらいで楽しむのが良さそう。

 

翡翠之庄:ラウンジ

母屋に併設する形でラウンジがあります。

窓が大きく、緑に囲まれていて素敵。落ち着いた雰囲気のラウンジです。飲み物はフロントでオーダーするっぽい。特に頼みはしませんでしたが、無料なんだろうか。

 

この宿、共用スペースがとても広く、お部屋でずっとおこもりというよりは宿の中でも楽しめるタイプですね!

 

母屋からレストランや大浴場、客室棟の間はこんな感じの廊下で繋がれています。

 

館内はめっちゃ広い。

 

翡翠之庄:部屋(木部の棟)

翡翠之庄はお部屋のランクは以下のような構成になってます。

  • 露天風呂付特別室離れ(三村、山水)
  • 露天風呂付離れ(朝倉、野崎、木部)
  • 内湯付き離れ(竹田、中尾、野上)
  • 一般客室(旅籠の棟)

一般客室以外は一棟建ての離れのつくりです。

さて、ここでお部屋選びのポイントですが、数あるお部屋の中で温泉が付いているお部屋は木部のみです。他のお部屋は客室露天や内湯はありますが、沸かし風呂だということで、温泉客室露天を求めている場合、木部以外を選ぶとガッカリしてしまうので注意です。

さらに、木部にのみ陶板浴室(岩盤浴みたいなもの?)もついています!

えっ、これ木部だけに設備集中させすぎじゃない?

景色も普通に良いし、これは木部の争奪戦になるわ…

全体の間取りはこんな感じ。施設の間取りはなかなかに複雑で、冒険心を掻き立ててくれます。

 

こんな感じの通路を通って…

 

意味ありげな黒電話と壁掛けオブジェを見ながら

 

木部の棟に到着!ほんとに一軒家ですね。

 

お部屋は広い!主室となる和室が中心にあります。

 

窓からは良い感じのウッドテラスが見えますね!

 

和室の隣にベッドルーム。ベッドの寝心地がとても良かった。

 

洗面台とトイレの水回りスペースがあり、奥には…

 

陶板浴室がありました!

いわゆる岩盤浴のような感じですが、換気が良すぎるのか室温は高くないため、汗をかくというよりはジンワリあったかいところに寝転がる感じになります。まぁこれはこれで気持ちいいかも。冬場だと、より気持ちよさそう。

使わなかったけど、地味にシャワールームもついてます。

 

庭に出てみると、まずゆっくりできるソファーとロッキングチェア。

 

ここに座って緑を眺めるのが良かった…。風通りが良く、とても気持ちいいです。木々がざわざわするのが癒されますね。

 

これだけ贅沢なお風呂あがりの外気浴スペースが用意されてるお部屋って、なかなかないです!

 

さらに奥には豪華な脱衣所と

 

客室露天風呂!

茶色いような緑のような濁り湯がかけ流されています。

浴槽からお湯があふれ出るタイプじゃなくて、排水口から出ていくのであふれないタイプ。

 

新緑のシーズンだったため、緑を眺めながらの入浴です。ちなみに冬場になると樹々が枯れ、奥に長湯ダム湖がみられるみたいです。冬の季節にも来たくなりますね。

お湯はうっすら金気臭がしてさっぱりとした入浴感で、やっぱり濁り湯だと温泉入ってる気がします!

長湯温泉といえば高濃度な炭酸泉のイメージですが、炭酸は配湯される間にとんでしまうみたいでシュワシュワはしないです。残念。

 

洗い場も完備。しっかりお風呂に入った後、ここでころがるとめっちゃ気持ちいい。大浴場だと人目もあるしできないですが、好きな風に過ごせるのは客室露天の特権ですね!

外気浴含めて最高の環境

気持ちよかった

ここめっちゃ良い…のだけど、敢えて欠点を述べるなら浴槽の底がざらざらしてちょっとお尻が痛い笑

あと、これは個人的趣味ですが、やっぱりかけ流しは浴槽からあふれ出るつくりが好きだな!

 

良いお部屋なので贅沢にも惜しいところを言ってしまいましたが、これまで泊まってきたお宿の中でもかなり気に入った部類でした!

 

翡翠之庄:小さな男女別浴場

敢えて大浴場、と呼ばずこういうネーミングなのは、源泉かけ流しにこだわって小ぶりサイズの浴槽だからだそうな。

お風呂へのアプローチもステキですね。

 

小さな男女別浴場のある棟。二階は図書室になってます。

 

こちらは女性用。男女入れ替えはありません。

確かに大浴場ではないかもですが、十分な大きさ。客室数も多くなく、さらに貸し切り風呂がたくさんあるため、こちらは全然混みあいません。

 

露天風呂もあります。右側の小さな浴槽は水風呂で、実は小さなサウナもついてるんですね。

 

こっちは男性風呂。内風呂の男女の違いは左右対称なだけかな?

 

露天風呂は違いあって、こっちは不思議な形です。奥にあるのはやっぱり水風呂。サウナ室の扉も見えますね。

サウナ室は珍しく屋外にあるつくりなのですが、そのせいか微妙に温度が低く、ととのうには物足りないかも…。

 

見れば見るほど面白い形状。

 

湯あがりに 一口ぐらいは おごります

謎の格言プレートとともに置いてあるビール。これ、夕食後は撤去されてしまうので飲みたい場合はおはやめに。他の方のブログを見て予習しててよかった。

 

この格言プレート、宿の至る所にあるのですが、どうやら宿の創業者、首藤文彦氏の言葉だそうな。以下のページを見てもらえればわかるのですが、ややクセが強いです笑

プロフィール|【公式】宿房 翡翠之庄 The Kingfisher resort《ベストレート保証》

よくよくお宿のホームページを見ると、ところどころポエミーな雰囲気なのもあって若干気にしていましたが、いざ泊まってみると心配無用でした。

たまにあるような決して独りよがりなものではなく、随所にこだわりが感じられて素晴らしい宿づくりに繋がっていると思います!

翡翠之庄:貸切露天風呂(風・月)

小さな男女別浴場に加え、貸切風呂がなんと5つもあります。

フロントデスクに鍵がおいてあるので、空いていれば自由に入れるタイプなのもポイント高い。5か所もあればどこかしら空いてますし!

 

手前に2つあるのが露天風呂とスチームサウナがついた「風」と「月」です。

 

他3つの貸切風呂よりグレードが高い感じ。

 

「風」と「月」、どっちか忘れてしまった!

広々とした脱衣所。

 

四角い檜の浴槽です。

 

もちろんかけ流し!

 

スチームサウナもついてましたが、男女別浴場のサウナと同じく外にあるからか、温度管理は微妙かなー。

 

もう一方のほうの浴室は、露天風呂が丸い石づくりの浴槽です。

 

見晴らしもこっちの方が良いので、どちらかといえば人気なのはこっちかなぁ。けどどちらも広くて気持ちよく入れる貸切風呂でした。

 

翡翠之庄:貸切風呂(寒月・光源・暑月)

貸切露天の下の方に、3つ貸切風呂があります。

 

こっちの方が脱衣所はやや狭いかな?

 

露天風呂ではないですが、落ち着いた内湯。浴槽はこっちの方が広く、これが貸し切れるのは贅沢ですね!

 

翡翠之庄:アニマルセラピー

宿の門をでた向かい側に、ヤギが飼われています!

 

これも創業者のこだわりで、動物の癒しが必要なんだとか。

 

癒されるー

 

人懐っこいヤギさんでした。

 

広い敷地でのんびり暮らしてていいなぁ。

 

翡翠之庄:夕食

色々お風呂入ってたらすぐ夕食の時間がやってきました。ごはんはお食事処でいただきます。

ワインセラーもありました。この辺りもこだわりのワインがあるのかな。

 

全室完全個室ですね。

 

お料理のグレードには差はなく、すべてエノハ(九州地方でのヤマメ・アマゴの呼び名だそう)を主軸にした料理。

八寸と吸物以外はだいたい通年で同じっぽい。

 

創業者の料理へのこだわりが書かれた紙もあった。

 

八寸は特注の有田焼の皿とセットになった桐箱で提供されます。

見た目にもインパクトあるし、どれも美味しかった!

 

鴨味噌も最初からおいてあります。お酒のアテにピッタリ。

 

まるい氷の塊の中には…

 

エノハの刺身!

ベタだけどこういうの楽しいですね。

 

骨せんべい。どれも良いけど、これが一番だったかもしれない…。塩加減も絶妙でした。

 

サラダ。バルサミコ酢がかかってて、お皿の雰囲気も相まってとても洋風な一皿。

 

エノハのから揚げ、もしくは塩焼き。

そういえばチェックインの時にどちらがいいか聞かれました。から揚げにしても身がホクホクで良いですね。

 

豊後牛ステーキ。やっぱりお肉も食べたくなるのでちょうどよかった!

 

幻のエノハ茶漬け。

キャッチーなネーミングですが、さらさら食べられるシンプルなお茶漬けです。ここまで鴨味噌が残ってるなら併せて食べると美味しいです。

 

最後はデザート。パンナコッタみたいなやつ。

御食事もとても良かったです。

エノハづくしなので飽きるかと思ったけど…

そんなことはなかった!

 

翡翠之庄:夜

すっかり真っ暗。お部屋に戻ってきました。

 

図書室に行ってみたりしながら、夜は更けていきます…。

 

翡翠之庄:朝食

朝起きて、少し周りをお散歩してみる。

のどかな場所です。特になにかあるわけじゃないんですけど落ち着きますねー。

 

自家菜園…の跡地っぽいのを見つけましたが、今でもやってるのだろうか。

 

お散歩したお陰で朝食もしっかり食べられました。

 

卵の色味がめっちゃ良かった。

 

翡翠之庄:翌朝ゆっくり

チェックアウトまでのんびりした時間を過ごします。

テラスでくつろいだり

 

お風呂に入ったりして

お部屋にあった珈琲豆を挽いて淹れて、前日の「そらいろのたね」で買ったケーキやデニッシュパンと一緒にティータイムしました。

 

こちらの翡翠之庄、今回の旅で一番満足だった!

広くて心地よいウッドテラスにお風呂のあるお部屋、豊富な貸切風呂、ご飯もなかなか。

宿の全体的な雰囲気も洗練されていて、気分良く滞在することができます。九州に来たらまた泊りたいと思えるお宿です。

長湯温泉街とガニ湯

宿をチェックアウトして、折角なので長湯温泉街を少し散策。

温泉街の中心に道の駅ながゆ温泉 おんせん市場があり、広めの駐車場もあるため、散策の拠点にするのがオススメ。

道の駅から歩いて数分ほどで、雰囲気の良い川沿いの通りに出ます。

良い感じの風があるとき!

 

無いとき…

こいのぼりシーズンは良いですね。

 

この川沿いの道で、ふと河原を見下ろすと

 

これがガニ湯です。混浴なので入るにはかなり勇気がいるけど水着を着て入ることもできるみたい。

浴槽の形がよくみたらカニだね!

ラムネ温泉

先ほどのガニ湯からさらに数分歩くと、長湯温泉自体よりも有名かもしれない外湯、ラムネ温泉があります。

かわいいイラストの看板と目立つ建物。

藤森照信という有名な建築家の作品だそうです。

 

ラムネ温泉の由来はその名の通り、大佛次郎という小説家の紀行文で、泡立つ炭酸泉をラムネのようにたとえられたことだそうです。

 

おそらく大佛次郎の像?

浴室は写真が撮れないのですが、翡翠之庄のお湯を数段濃くしたような、金気臭が強くて黄色い濁り湯と、30℃ちょっとの炭酸泉の2つを楽しむことができるようになってます。

濁り湯の方もパンチのあるお湯ですし、ラムネ湯はぬるくていつまででも入ってられる温度で気持ちいい。サウナもあって、これが500円で入れるというのがさすが温泉大国、大分県ですね…。

お湯の鮮度やパワーがやはり宿とは全然違うし、炭酸泉はここしか味わえないので、長湯温泉に泊まったら宿のお風呂だけじゃなく、是非ラムネ温泉にも来るのがオススメです。

白水鉱泉

長湯温泉から車で10分ほどの場所に、これまた炭酸濃度の濃い鉱泉が湧いている場所があります。ラムネ温泉のお湯も飲泉できるんですが、色々温泉成分が入っているためえぐみがあって、決して美味しくはないんですよね…。

ここのお水は無味無臭で炭酸シュワシュワという、まさに天然の炭酸水!ということでそれを味わってみたくやってきました。

白水鉱泉はここか、もしくは隣接する白水荘で汲むことができます。白水荘の場合は駐車料金500円で汲み放題、こっちは容器ごとに課金して汲む仕組みです。ペットボトル1本とかだとこっちの方がお手軽かな?

 

2Lのペットボトル1本まで100円ですが、容器ごとに課金されるのでしくみなので注意です。

 

めちゃめちゃ汲む口がある。

 

やや弱い炭酸ですが、それでも天然なのにこれだけシュワシュワするのはスゴイです。ラムネ温泉とあわせて、炭酸三昧できました!

 

帰宅

大分県ともこれでお別れ。福岡空港に戻ります。

途中吉野ケ里歴史公園に寄って…

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博多の有名なもつ鍋屋さん、「一藤」で美味しいもつ鍋を食べて…

 

福岡空港から帰ります。楽しい旅でした!

九州は見どころいっぱいでいいね

なんだかんだで温泉がやっぱりレベルが違う…また行きたいな。

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