しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2021年5月 四国【6/7】直島・豊島でアート旅。個人的オススメ作品と一泊二日で島を巡るモデルコースを紹介!

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の六日目です。高松港からアートで有名な直島・豊島へ向かいます!

初日の記事はこちら

二日目の記事はこちら

三日目の記事はこちら

四日目の記事はこちら

五日目の記事はこちら

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

直島・豊島とは

瀬戸内の島の中でも特に有名なのは言わずと知れた淡路島や、オリーブで有名で小豆島なんかがあげられますが、瀬戸内国際芸術祭の主舞台となる直島・豊島もそれらに次いで有名な島ではないでしょうか。

瀬戸内国際芸術祭とは、2010年からはじまり以降3年に1度開かれている、瀬戸内海の島々を舞台に様々な現代美術作品が並ぶ催しのこと。

今回巡る直島・豊島はその芸術祭のメインホールともいえる島であり、芸術祭の開催期間中はもちろんのこと、開催期間外であっても、過去の芸術祭で披露された作品を島のあちこちで常設展示として鑑賞することができます。

芸術祭のたびに作品数が増えて見どころが増えていっているのも特徴!

また、進研ゼミなどで有名なベネッセのメセナ活動として、直島を中心に多数の美術館やアート施設がつくられており、まさにアートの島と言える状態です。

直島・豊島へのアクセス

直島・豊島へは香川県高松港、もしくは岡山県宇野港からアクセスすることになります。私たちは高松港から向かいました。

本当は直島・豊島に加えて犬島もベネッセの美術館がある島なのでセットで巡りたいところですが、各島の芸術作品をそれなりにじっくり見ようとすると、まるまる一泊二日あっても詰め込みスケジュールになるため、犬島は泣く泣くあきらめることに。

理由は2つ。

  • 島の作品をある程度見るだけでも、直島だけで一日、豊島だけで半日はかかる
  • 直島⇔豊島⇔犬島を往復する船が一日3便しかない。(朝・昼・夕)

ダイヤのご案内 | 直島行きフェリー・旅客船、豊島・犬島行き高速旅客船なら四国汽船株式会社

なお、高松港から直島・豊島へ直行する分には割と便数も多いです。また、瀬戸内国際芸術祭が開かれていると、船の便数がかなり増えるようなのでこの限りではないかも。

ということで、私たちは以下のプランで行くことにしました。

  1. 9:30の便で香川(高松港)から豊島(家浦港)に移動
  2. 13:40の便で豊島(家浦港)から直島(宮浦港)に移動
  3. 直島に宿泊
  4. 14:15の便で直島(宮浦港)から岡山(宇野港)に移動

出典:豊島観光ナビ

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※上から私たちの移動ルートをなぞっています。(番号と色に対応)

もし一泊二日で犬島も含めてコンプリートしようとするなら、初日に直島をすべて押さえて、二日目の早朝の便で豊島に渡って2時間ほどで豊島を巡り、昼過ぎの便で犬島に渡り2時間ほどで犬島を見てから夕方の便で直島まで戻り、直島から香川(or岡山)へ帰るという手もなくはないと思いますが、弾丸旅になっちゃいそう。

高松港

高松港はJR高松駅からも徒歩圏内で目と鼻の先の好立地。

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瀬戸内の数多くの島への玄関口となる港です。広い!

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航路も豊富だからか桟橋の数も間違えそうなぐらい多い。切符を買う場所も乗る船によって違うようなので、ギリギリではなく多少余裕を持って到着した方が良さそうです。

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まずは、豊島への直行便に乗って豊島を目指します。

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あっという間に高松の町が遠ざかっていきます。四国本土とはこれでお別れ。

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島々を眺めていたら時間を感じることもなく豊島につきました。

豊島:家浦港

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豊島には港が二つありますが、基本的には船はこちらの家浦港に着きます。

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船を降りると、周りには何もないのどかな港。

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猫もお出迎えしてくれました。

豊島の巡り方

豊島は意外に大きく、アート作品は港から遠い唐櫃(からと)地区に集中しています。島内シャトルバスで移動できなくもないのですが、1時間半に1本ぐらいしかなく、かなり移動が制限されてしまうためレンタサイクルがオススメです。

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家浦港周辺に何軒かレンタサイクル屋さんがあり、こちらのお店(瀬戸内カレン)ではWeb予約もできました。夏場とか混雑しそうな時期だと予約しておいた方が良さそう。

また、意外にもアップダウンが激しいので電動自転車でないとかなりツライと思います。

荷物も預かってくれるので、ここは軽装で軽快にいきたい!

ビューポイント:棚田と海

家浦港から唐櫃地区まではのんびり自転車を漕いでいくと30分ほどかかります。帰りの船の時間には注意が必要ですね。

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こちらはたぶん島内で一番有名なビューポイント。豊島美術館に向かうときに必ず通るので意識して探す必要はありません。

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海に向かって伸びる道路。奥には瀬戸内海、周りは棚田がひろがるなんとも郷愁を誘う風景です。夏が似合うというか。

日本の原風景的な感じだね

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みんなここで写真を撮っていました。

豊島美術館(所要時間30分~1時間程度)

豊島にはベネッセが設立した美術館があります。ここ豊島美術館は2021年8月現在、予約が必要です。

30分毎の時間指定でオンラインで予約、メールで送られてくるQRコードを読み取って入場する仕組みです。

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美術館と聞いてイメージするような大きな建造物はなく、公園のような感じ。

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受付まで来るとここが美術館だと認識できます。

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中に入るとピクニックができそうなエリアがあります。座るスペースも多くあり、お弁当なんかを持ってきてここで食べるのも良さそう。

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先ほどのビューポイントの道路と、奥に棚田も見えます。

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ちなみに島にコンビニは無く、美術館の周辺に商店や自販機も見かけなかったため、ピクニックで食べるものの現地調達は難しいかもです!

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フォトジェニックなピクニックスペース。

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美術館、という名前ですが、展示されている作品はなんと1つだけなんです。小道を通って奥に向かいます。

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この白いコンクリートの建物の中に、「母型」という作品があります。

建物内全体が作品となっていて、中に入るとこれまで意識しなかった風や光、音を感じることができるという、なんとも不思議だけど心地のよい空間でした。座ったりしてじっくり鑑賞するのが良いと思います。

写真撮影不可なので写真はありません。

ホームページを見れば写真を見ることはできますが、この感覚は現地で見てこそです。個人的にはこの旅で見た作品の中でもっとも気に入ったのひとつでした。

感動を文章で伝えるのって難しい

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ミュージアムショップとカフェもありました。カフェでは軽食もいただけるようです。

ストーム・ハウス(所要時間20分程度)

続いては豊島美術館からほど近い、唐櫃集落の中にある作品。こちらは予約不要です。

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見た目はごくふつうの家ですが、その作品名の通りストーム(嵐)を体感することで感情を呼び起こすというものです。こちらも実際に体感してこその作品です。

ちなみにめっちゃ大きな音が建物から漏れ出ていていたり、外観がどことなくお化け屋敷感がなくもないですが、ホラー要素は無いので怖がりでも大丈夫です!

ちなみに状況はループしていて、一周がだいたい10分程度って感じかな。

島キッチン

豊島には人気のレストランが二軒あります。ひとつは海のレストランとこちらの島キッチン。

今回はこちらの島キッチンでランチをいただきます。こちらもストームハウスや豊島美術館の近く、唐櫃集落の中にあります。

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集落の空き家を瀬戸内国際芸術祭の際に建築家の方が再生・設計したものだそうです。

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今回は建物の中でいただきましたが、外のカフェスペースも素敵ですね。

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お料理は凝ってるし、美味しかった!丸の内ホテルのシェフがメニュー開発したんだそうです。

人気店なのでお昼時はかなり待っている人がいました。予約可能なので予約がオススメです。

ビューポイント:カーブミラー

お昼を食べてから、もうひとつ豊島にある作品を見に行きます。

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豊島美術館を通り抜け、先ほどの海に続くビューポイントの道をずっと下っていくと港に出るのですが、突き当りにあるカーブミラー。これも思わず写真撮っちゃうビューポイントです。

心臓音のアーカイブ(所要時間20分程度)

島の一番奥にある作品。豊島美術館等からは多少離れていて、自転車で10分ちょっとかかります。こちらもストームハウスと同様に予約不要。

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先ほどのビューポイントのカーブミラーの先にある港の集落を通り抜け、緑のトンネルをくぐると・・・

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ポツンと現れた一軒家。バックにある砂浜と絶妙にマッチしてますね。

この中にあるのが心臓音のアーカイブという作品。真っ暗な部屋の中で録音されたヒトの心臓音とフラッシュする照明がリンクして、不思議なトリップ感が得られます。

これも文章で説明が難しい…。実物を見てこそです。

最初部屋に入った時真っ暗でビビった

これも文章では伝えづらいけど独特のアート体験ができるところ…

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鑑賞し終わった後建物の外に出ると広がる砂浜。この風景とのギャップもセットでひとつの作品のように感じられました。ちょっとアクセスが悪いけど、豊島に来たらぜひ見ておきたい。

豊島のそのほかのアート作品

鑑賞した3作品は豊島でおそらく最も定番の作品群ですが、そのほかにも大小数多くの作品が点在しています。

今回紹介したコースでだいたい豊島に4時間程度の滞在時間。これでも結構カツカツのスケジュールだったので、豊島をじっくり巡るなら一日必要かもしれません。

直島:宮浦港

豊島から直島に移動します。宮浦港は直島でもっとも大きい港。有名な赤かぼちゃもあり、ここに到着するのがオススメです。

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豊島の雰囲気と比べると直島はかなり大きい!港のステーションもお土産物やさんやカフェなどもあり、にぎやかな雰囲気です。

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赤かぼちゃはほんとただの赤いかぼちゃなんですが、不思議と人を惹きつける魅力がありますね。みんな写真撮ってました。

直島の巡り方

直島は先ほどの豊島より一回り小さい島。豊島と同様レンタサイクルもオススメですが、バスの本数は豊島よりは多いのと、ベネッセアートハウスの敷地内は自転車通行禁止、さらにアート作品は大きく分けて本村港周辺、ベネッセアートサイトの2地区にまとまっているため、バスでもそこまで不便は感じない気がします。

バスは町営バスが家浦港⇔本村港⇔つつじ荘(徒歩1時間程度)を繋いでいて、つつじ荘からはベネッセアートサイトの敷地内となり、一番奥の地中美術館までシャトルバスがあります。

ベネッセアートハウスの敷地は広く、歩くとつつじ荘から地中美術館まで30分はかかるのでシャトルバスは必須かな。

ちなみにベネッセハウスの宿泊者だと、宿泊日、その翌日と家浦港から地中美術館までの一気通貫でのシャトルバスを自由に利用できるため乗り換え要らず。使えるバスの本数もグッと増えるのでなおさらバス利用が便利です。

ベネッセハウス宿泊記はこちら

ベネッセハウスミュージアム(所要時間1時間半程度)

ベネッセアートハウス内にある直島の中心的美術館。いわゆる一般的な美術館と同じように建物があって、そこに数多くの作品が展示されているというスタイルです。

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入口もいかにも美術館的な感じ。

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ベネッセアートサイトの建物はみな安藤忠雄さんの設計のようで、コンクリート打ちっぱなしが特徴的です。

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展示物は絵画から立体物まで幅広くあって飽きないです。

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内部は写真撮影OKなのもうれしいですね。

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結構高台に建っていて、屋上から瀬戸内海も見えます。

そのほか、カフェやミュージアムショップも充実していました。

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これも作品らしい!プレートもついてないので思わず見落としてしまいます。芸術にはあまり興味がなかったのですが、思いのほか楽しめました。

地中美術館(所要時間1時間半程度)

直島でもっとも有名な美術館がこの地中美術館かと思います。直島の景観を崩さないように地中に埋められたような独特の形がその名前の由来です。

こちらも2021年8月現在、予約制になっているため豊島美術館と同様、事前予約を忘れずに

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ここもコンクリ打ちっぱなし感全開です。

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地中美術館は先ほどの直島美術館とは違い入口以外撮影禁止。作品も空間を用いたり体感型のような作品が主体となっています。

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直島に来たならここは絶対外せないです。どの作品もとても凝っていて、アートに興味がなくても思わず魅入ってしまう素晴らしさでした。特に贅沢な空間で鑑賞するモネの睡蓮と、ジェームズ・タレルという方の作品が良かったです。

ジェームズ・タレルの作品はこの後の家プロジェクトでも見られるのですが、どれも光と空間をうまく使った、これまでに見たことのない独特の作品でした。美術作品というよりアトラクションのような。語彙力が無いのが悔やまれる…。

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言葉で素晴らしさを伝えられないので代わりに美術館近くにいた猫写真です。

地中美術館が直島の主目的になるような場所だしね

良かったー

李禹煥美術館(所要時間:1時間程度)

こちらもベネッセアートハウス内にある、李禹煥(リ・ウーファン)というアーティストの美術館です。

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地中美術館と同じような統一感のあるデザイン。

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階段を降りていきます。

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美術館の入口には意味ありげなオブジェクトが。これも作品みたい。

ちなみに美術館内部は撮影禁止です。

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個人的な感想ですが、ここが一番難解だったかもしれない…。作品の意図をいろいろ考えて頭を使いました。

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こちらは野外作品。

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近くまで行くことができ、ゲートをくぐると別世界に繋がるような気がする、不思議な場所でした。

ベネッセアートサイト敷地内のアート作品(所要時間:移動込で1時間程度)

敷地内にはほかにも数多くの野外作品が展示されており、無料で観ることができます。

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ベネッセハウスに宿泊しないなら、まず地中美術館までシャトルバスで移動し、後は歩いて李禹煥美術館、続いて直島美術館を巡りながら道中の野外作品を見つつ戻ってくるのがオススメかな?

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ここは公道ではないとのことで

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カーブミラーも道路交通法に基づくデザインではなく、なんと安藤忠雄さんがデザインしたものが設置されています。まさかミラーまで設計してるとは。

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こちらは何の変哲もない砂浜ですが、直島美術館の中のとある絵画作品を見てから見るとニヤリとできます。

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謎の鉄のプレート。

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おちゃわん?

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黒い球。

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お風呂と奇岩群。

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きれいな砂浜と海。

他にも黄かぼちゃとかもあるんだけど、それは次の記事で。

ANDO MUSEUM(所要時間:30分程度)

ここからは本村地区にある作品群です。

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直島の数多くの建築に携わった安藤忠雄さんの美術館。

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地中美術館の模型です。上から見ると地中に埋まっているのがわかりますね。

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天井から光が差し込む不思議な空間。

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木造の古民家にコンクリート打ちっぱなしが融合する、独特の構造も見どころです。

The Naoshima Plan「水」(所要時間:10分程度)

こちらは入場無料でした。

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水を使った涼しげな作品。

家プロジェクト:本村ラウンジ&アーカイブ

家プロジェクトとは、本村地区の空き家を一棟丸ごと使ってアート作品を作るというプロジェクト。現地ではなく、こちらでチケットを購入してから各所の作品を訪れる形になります。2021年8月時点では7つの作品がありました。

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ミュージアムショップや休憩所の役割も果たしていました。

家プロジェクト:護王神社(所要時間10分程度)

家というか神社を使ったアート作品。

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本村地区にあった神社の改築にあわせ作ったものなんだとか。

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外観は普通の祠のようなのですが

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まるで古墳のように、中に入る場所があり

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暗い通路を抜けると

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神社の地下から祠の中に伸びる透明な階段を見ることができます。

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外から見ると氷みたい。不思議な作品でした。

家プロジェクト:南寺(所要時間15分程度)

こちらは地中美術館でも展示されていたジェームズ・タレルの作品。

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ここは同時に鑑賞できる人数が決まっており、先ほどの本村ラウンジ&アーカイブで整理券を事前に貰っておいて、時間になったら入れる仕組みです。

安藤忠雄さんにしては珍しい木造建築なのですが、すごいのは内部。撮影禁止なので写真は無いのですが、写真撮影OKだとしてもそもそも撮れないです。

地中美術館ジェームズ・タレルの作品が気に入った人ならまず気に入るし、そうでなくても狐に化かされたような不思議な体験ができるので、家プロジェクトは時間が無くてもここだけでも鑑賞した方が良いです!

なお、ベネッセハウス宿泊者はホテルのフロントで翌日の整理券を予約できるので確保しとくとよいかも。

直島の個人的オススメは地中美術館とココかな!

家プロジェクト:はいしゃ(所要時間15分程度)

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こちらは独特の世界観が外観からも見て取れる「はいしゃ」という作品。

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建物内部も外観の通り、独特の世界観が展開されます。

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まさかの自由の女神までいます!

家プロジェクト:石橋(所要時間10分程度)

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こちらは他の家プロジェクトの建物と比べると立派な家で、製塩業で栄えた豪商の家だったようで、歴史や文化を記憶するという意味で家の再建自体にも力が入っているようです。

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蔵の中には滝の絵が。反射する床がまるで滝つぼのように見えます。

家プロジェクト:角家(所要時間10分程度)

こちらは家プロジェクトの第一号の作品だそうです。

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建物に入ると、水面に数字がカウントされるライトが至る所に設置されています。幻想的な光景ですが、どのライトも数字のカウントの速さが異なっており、意味が込められているようです。

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こちらも3桁の数字が異なる速さでカウントされるプレートなのですが、数字が表示される部分が透けて見える不思議な構造でじっくり見てしまいました。

直島のそのほかのアート作品

家プロジェクトは「きんざ」という事前予約が必須な作品があったり、家浦港地区には実際に入ることもできるアートな銭湯があったりしますが、だいたい主要どころはすべて周れたはず!ちなみに、直島に行くなら移動手段が増えたりナイトミュージアムも見られたりとベネッセハウス宿泊が思った以上に良かったです。こちらは次の記事で紹介します。

ベネッセハウス宿泊記はこちら

一泊二日でもすべて見切れないほどのアートづくしな時間だった

アートに興味なくても、自然が豊かだし、体験型の作品も多いしとても楽しめたよ!

 

瀬戸内海には温泉のある島やうさぎのいる島、猫島、オリーブの島など様々な島がありました。

温泉のある島(大崎上島

うさぎのいる島(大久野島

猫島(男木島)にオリーブの島(小豆島)

2021年5月 四国【5/7】撮り方にコツがいる父母が浜のウユニ塩湖写真、こんぴら参り、骨付鳥!香川満喫の旅。

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の五日目です。愛媛県から香川県に入り、こんぴらさんや日本のウユニ湖と話題の父母が浜、うどんに隠れてるけど美味しいご当地グルメ、骨付鳥を食べて香川を満喫します。

初日の記事はこちら

二日目の記事はこちら

三日目の記事はこちら

四日目の記事はこちら

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島~岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

金刀比羅宮こんぴらさん

愛媛県から高速を使って1時間ちょっと、香川県でおそらく一番有名な観光地、金刀比羅宮に到着しました。

こんぴら参りと行って全国から参拝に訪れる方も多い名所です。また、全国の金刀比羅神社総本宮でもあります。

こんぴらさんって何?と不思議でしたが、調べてみるとサンスクリット語でクンビーラという神から派生してこんぴらさんなんですね。神社なのに仏教由来なのは、奈良~平安時代神仏習合の影響だそうな。

クンビーラは水神であり、そこから今でもこんぴらさんは船の安全祈願などにご利益があると伝えられるそうです。

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参道の手前には有料のコインパーキングがたくさんあったのですが、混むだろうと思いちょっとだけ(といっても5分ほどですが)離れた琴参閣という旅館の駐車場に停めました。

駐車代は1,000円で、参道手前のコインパーキングの方が駐車料金も安いので、空いてそうであればそちらの方が良いかも。

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こちらが参道入口。こんぴらさん象頭山(ぞうずさん)に造られた神社で、奥宮まではなんと1,368段もの階段を登る必要があります!

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地道に階段を登っていきますが、数えるのは最初だけ、すぐ忘れて数えなくなります笑

最初の方は門前町といった雰囲気で、両側にはお土産物屋さんが立ち並ぶ賑やかな通りです。

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しばらく登るといよいよ山門が見えてきます。休みなく登るとこの辺りでだいぶ息が切れてくるはずです…。365段地点らしい。

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門の奥からは神社の境内です。和傘の下で露天が5つ出ているんですが、これは境内で商売を許された唯一の5店なんだそうな。

加美代飴という飴が売られており、べっこうあめのような懐かしい飴らしい。

興味津々で下りに買おうかなと思っていたら、下りにここをさしかかったのは17時前で、その時には店じまいしてしまいました…。残念。

やっぱり欲しいと思った時が買いどきだね。。

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緑に囲まれた参道をすすんでいきます。

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鳥居をいくつも超えていきます。この辺りは階段も少なく傾斜が少なく歩きやすいですね!

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ここからさらに登っていくと、突然オシャレなロゴが。

まさかの資生堂パーラー

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思いっきりレストランです。

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中に入ってみると、陶磁のパネルに美しい青い文様がある壁があり・・・

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カフェにたどり着きます。こちらはセルフサービス式です。さらに下の階にはレストランもあり、資生堂パーラーの洋食をいただけます。ランチコースもあるみたい。

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資生堂パーラーといえばパフェ!なんですが、ここ限定の神椿パフェがありました。

和ベースのパフェで、上に乗っているカラフルな豆のようなものはおいりと言う讃岐地方の伝統菓子で、あられのようなものです。

お値段も1,000円とお手頃で、階段のぼりで疲れた体にたまらない美味しさでした!

レストランの方も気になる!

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パフェで体力回復もしたので、いよいよ本殿へ・・・と思いきやこれは本殿ではありません。旭社という場所。あまりの立派さにこれを本殿と間違えて満足し帰ってしまった人がいるという逸話もあるほどです。

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さらに登ること合計785段。ようやく本殿に到着です!

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本殿まで登ると御朱印やお守りなどもいただけます。

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また、航海の守り神らしく、祈祷された全国の商船会社や海上自衛隊海上保安庁の船のパネルが飾ってある場所もありました。

大型船舶を建造したら、ここで入水式とかの前にここで祈祷してもらうのが習わしなのかな?

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本殿は見晴らしも非常によく、讃岐平野を見渡すことができます。讃岐平野は不思議な地形で、平坦な平野にところどころ、ぽっこりと山が浮いて見えます。

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この見晴らしの良い場所の脇を抜けると、いよいよ奥宮への道です。

本殿までが786段、奥宮までは1,368段と考えると実は半分ぐらいしか来ていない!

実際奥宮まで行かず本殿までで帰る人もかなり多そうでしたが、折角なので奥宮まで頑張ります。

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奥宮への道はしっかり石畳で整備されているものの、途中にお店などはなく、30分ほどひたすら頑張って階段を登ることになります。ここだけ難易度が一気にあがるので注意が必要ですね。

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無事到着!一番下からだとせかせかと歩いても、1時間弱はかかると思った方が良いです。達成感もひとしお。

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奥宮はこじんまりとしていますが、ここでしかいただけない御朱印などもあるそうです。

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さらに高い場所から讃岐平野を見ることもできました。

奥宮はそれほど広くないし、見晴らしも抜群!ってわけじゃないけど…

時間があればチャレンジしたいところ

父母が浜

こんぴらさんを降りてきたら日も暮れかけ。30分ほど車を走らせて、夕日スポットである父母が浜(ちちぶがはま)に向かいます。

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この父母が浜、近年急に注目を浴びるスポットになったようです。

どうやら、SNSでウユニ塩湖のように水面が鏡面のように反射した写真があげられたことであっという間に大人気に。その驚くべき人気を聞きつけてか、周りには明らかに急いで作ったであろうカフェなんかが乱立していて驚きます。観光地とはこうやってできるのか…。

交通手段は車が主流のスポットだからか、駐車場も即席で大量に作られており車を停めるのに苦労はしません。

人気になってからは最寄りのJR駅やなんと高松空港からもシャトルバスが出てるらしい。すごいですね。

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訪れたのはだいたい6時ごろ。恐ろしいことにこのウジャーっとしたのこれ全部、人です…笑

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なぜウユニ塩湖のような写真がここで撮ることができるのかというと、干潮時に干潟ができる遠浅の海岸になっているからなんですね。その干潟の水たまりの反射を利用して写真を撮るというしかけです。

まとめると、ウユニ塩湖のような写真を撮るためにはまず以下の条件がそろわないとダメです。

  • 干潮である(干潮時しか干潟が現れないため)
  • 夕方の時間帯(日中は太陽の角度的に光が反射しないため)
  • 風がない(風があると干潟の水が揺らいで反射しなくなるため)

これらの条件を満たす時間帯を秩父が浜のある三豊市の観光局がホームページ上で時間を教えてくれてます。風だけは運次第だけど、夕方は風が止みやすいらしい。

これらの条件を満たしていると・・・

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確かに反射してみえる!

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干潟にあるなるべく大きめの水たまりを挟んで奥に人がいるような状態の場所を探し、出来る限りかがんで下から見上げるように撮るとそれっぽくなります。水たまりギリギリまで入った方が綺麗に撮れるので、ビーチサンダル推奨かも。

うまいこと撮影すると・・・

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これはすごいです!

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僅かに風があるのと、雲一つない晴天だったため、微妙に雲があった方がより反射感が強調された写真になったかもしれませんが、これでも十分綺麗です。

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少し離れると普通の砂浜なんですよね。

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夕方にうまく干潮が重なるタイミングに香川県に行くならぜひ訪れたい!

日本のウユニ塩湖、父母が浜。珍しい写真が撮れる良スポットでした。

周りのカフェも今風なお店が多かったし

これからの成長が期待できる観光地だね

骨付鳥 一鶴 土器川

香川県のグルメといえばもはや説明不要、うどんです。

しかし、その陰に隠れながら、もしかしたらうどん以上に美味しいご当地グルメ、骨付鳥をご存じでしょうか香川県丸亀市が発祥と言われています。

鶏の骨付きもも肉をにんにくの効いたスパイスで味付けし、オーブンなどでしっかり焼いたもの。これだけ聞くとよくありそうな感じの料理ですが、スパイスのおかげか、オーブン調理のおかげか、よくある骨付きチキンとは一味も二味も違うおいしさ

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その骨付鳥の発祥の店ともいえるのが骨付鳥 一鶴です。本店は丸亀にあるんですが、車で行きやすい国道沿いの土器川店へ行きます。高松市にも支店があるし、関東だとなんと横浜駅周辺にも支店が1店舗あります!

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かなり広い店舗なんですが、めっちゃ人が並んでます…。が、テイクアウト可能なのでテイクアウトでさっと買って宿に向かいます。

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こちらが骨付鳥ととりめし。

テイクアウトの写真なのでどうしても映えないですが、とにかく美味。味付けがめっちゃ濃いのでお酒にも合うし、ヒタヒタに染み出た鶏油におにぎりやキャベツを浸して食べるのもいい。骨付鳥はおやどりとひなどりの二種類があって、おやどりは噛めば噛むほど味わい深い歯ごたえ、ひなどりは柔らかくて食べやすい味で、どちらも最高です。

あまりに美味しいので一鶴の横浜店でもテイクアウトして食べました。もっと広まって色んなところで食べられるようになってほしい。。

ちなみに、空港とかご当地ショップにはレトルトのものが売ってました

そっちも食べてみて悪くなかった・・・のだけどやっぱり一鶴の方が美味しかった

JRホテルクレメントイン高松駅

骨付鳥の方が先になってしまったけど、本日の宿はJRホテルクレメントイン高松駅です。ビジホでお安いのに設備が新しく綺麗、高松駅の目の前。大浴場もついているという優等生。

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高松は繁華街が駅から離れているので駅前は静かな感じ。写真奥のとがった建物がJRホテルクレメントインです。

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高松駅前の高いビル、高松シンボルタワーは青い線が天にむかって伸びていく素敵なライトアップをしてます。

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ガラス張りの高松駅も立派ですね。

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お宿も必要十分で満足。下にコンビニ併設で買い物にも困りませんでした。駐車場も駅前にある市営地下駐車場と提携していて直結で便利でした!

こんぴらさんに父母が浜、どちらも良かった

骨付鳥も美味しかったし、香川県最高だね

次は高松港からアートの島、直島・豊島へ繰り出します。

高松市周辺の観光記事はこちら

2021年5月 四国【4/7】「道後山の手ホテル」泊 道後温泉街歩きと、今治の白楽天で絶品の焼豚玉子飯をいただく。

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の四日目です。高知県から愛媛県に入り、道後温泉に行きます!

初日の記事はこちら

二日目の記事はこちら

三日目の記事はこちら

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島~岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

道後温泉に到着

高知市から下道を使って山々を超え、無事に愛媛県道後温泉にたどり着きました。

道中、狭い道はなく片側一車線の道路ですが、ひたすらに長かった。。

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ようやくたどり着いたら、すっかり日が暮れていました。

道後温泉は四国随一の温泉街。日本書紀にも記述がある日本最古の温泉とも言われており、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の舞台になったことでも有名ですね。

道後温泉は温泉街が発達しており、明治時代に建てられた道後温泉本館の建物を中心に商店街が続いています。

道後うどん おとら

愛媛県ご当地グルメと言えば鯛めし。道後温泉にも鯛めしのお店はいくつかありますが、どこも混んでいたり、そもそも閉店時間を過ぎてしまっていたりする中こちらのお店がちょうど空いていました。

2020年末にオープンしたばかりのようです。

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古い邸宅をリノベした形みたいで、立派な外観です。

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料亭チックな雰囲気でしたが、近くまで来るとリーズナブル感あふれる看板が笑

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中は靴を脱いで入る座敷タイプになっていました。外観に反してかなり居酒屋的な雰囲気。

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うどんが名物らしいのですが、鯛めしが食べたかった。。。

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と思ったらあった!鯛めしありました。

道後温泉という場所柄、愛媛県ご当地グルメも一通り扱っているようです。

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こちらは今治焼き鳥。串にささったやつじゃなくて、タレにからめて鉄板で焼く調理法みたい。

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愛媛県の名物鯛めしですが、実は二種類あり、釜めしスタイルなのが松山・北条風お刺身を生卵が入ったタレにつけて食べるのが宇和島なんだそうです。地域によって異なっているんですね。

こちらのお店では両方あったので両方食べ比べしてみることに。こちらは宇和島風。

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こっちが愛媛風です。どっちも美味しいですが、最近の流行りは宇和島風っぽいですね!

お値段も安く、とりあえず愛媛名物を手ごろに食べるのにオススメのお店

夜の道後温泉街散策

ご飯を食べた後はとりあえず周辺を街歩きしてみます。

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松山市は市電が走っており、市電の終点が道後温泉駅。先ほど夜ご飯を食べたレストランも駅前にあります。

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駅前にはSLも展示されていました。「坊ちゃん電車」として実際に走っているそうです。

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こちらが道後温泉本館。はじめて公衆浴場として重要文化財に認定されたそうで、千と千尋の神隠し湯屋のモデルの一つ、だそうです。似てる建物はだいたいモデルになったと言われる説ありますね…。
普段であれば実際に銭湯として入浴もできたそうですが、この時は閉鎖していました。残念。。

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さらに、ちょうど補修工事をしていた時期みたいで、なおさら残念な感じになってしまっていました笑

ほんとは補修工事中だけプロジェクションマッピングもやってたみたいだけど、それも中止だった…。

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道端にいたねこに癒されます…。

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本館の奥は中規模~大規模旅館が立ち並ぶエリアです。道後温泉は小規模旅館はほぼ存在せず、大半がこういうビル型旅館タイプなので風情ある景観を楽しむという感じではないかも。

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ここもインバウンドで沸いた温泉街の一つのようで、新たにホテルもどんどんできているようでした。綺麗な建物が多いですね。

道後山の手ホテル オールドイングランド

本日のホテルはこちら、道後山の手ホテルです。老舗ホテルなのですが、十数年前のリニューアルを機に英国風のオールドイングランドをコンセプトに作り替えたそうです。

周りとの差別化が図れた結果、人気のホテルになっているみたい。

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近くに山の手マリアージュガーデンという英国風庭園+カフェやウェディングも扱う施設も経営しているようです。

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外観はやや欧風ってぐらい。

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入口からコテコテな雰囲気になります。面白いのはハットをかぶったドアマンがいて、雰囲気作りに一役買ってます。

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ロビーも英国風に統一されていますね。

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ホテルの売店なんですが、いわゆるお土産物屋さんで扱うような愛媛土産は一切扱わず、英国雑貨や一部愛媛県産のマーマレード等を扱うという徹底ぶり。

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レストランは英国風・・・ではなくフレンチです。お値段もお手頃で、ランチだと2,000円から、ディナーでも5,000円からとリーズナブル。

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お部屋に入るとびっくり!目がチカチカするほど笑

今回は素泊まりで一人6,000円というお安さだったので宿泊を決めましたが、普段のお値段でも道後温泉の中でも立地もよく、コスパの良いホテルという感じです。また、ホテルなのですがちゃんと温泉もあり、道後温泉本館と同じ湯を楽しむことができます。

出典:道後山の手ホテル ホームページ

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サウナもついてて大満足です。ちょっと残念なのはかけ流しではないことですが、塩素臭はそこまでキツくは無かったです。

そもそも道後温泉は旅館の数に対して湧出量が足りておらず、かけ流しを楽しむには客室露天等のある一部のお宿ぐらいしか選択肢がありません。

泉質を求めるなら宿の選択肢はかなり限られてきそう

道後温泉は街歩きも含めて価値を見出す温泉地だね

朝の道後温泉街散策

早朝、道後温泉周辺をお散歩してみます!

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夜は良い感じでライトアップされていた本館。日中みてもとても立派ですね。

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道後温泉には本館の他に外湯が2つあり、一つはこの椿の湯です。

こちらはどちらかというと地元向けの浴場みたい。

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もう一方は椿の湯の裏側に最近新たに作られたという飛鳥乃温泉。日本最古の湯ということで、飛鳥時代をイメージした銭湯。こっちは観光客向けで、内装が非常に凝っているみたいです。

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ドウゴオオオォーン

…ギャグ?

道後温泉本館の修復を道後REBORNプロジェクトと呼んで、手塚治虫火の鳥とコラボしてるみたい。特設サイトではアニメも配信されていて、夜の良い暇つぶしになりました。

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道後温泉本館から歩いて5分ほどの場所には湯築城(ゆづきじょう)と呼ばれた城跡が道後公園として整備されています。

松山の城と言えば国宝・松山城ですが、松山城ができる前はこちらの湯築城が松山の城だったみたいですね。

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道後温泉は小高い丘になっていて、朝のお散歩にピッタリ。天気が良ければぜひのんびり歩いてほしい場所です。道後温泉本館の湯釜も展示されています。749年に作られたという全国最古の湯釜で、現在の道後温泉本館が建てられるまで使われていたんだとか。

さらに、湯釜には一遍上人が直々に彫ったという南無阿弥陀仏の文字も見られます。

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山頂まで登ると、松山市街と遠くには松山城も見渡せます。松山城は行ってみたかったのですが残念ながら昨今の事情を踏まえ閉館中でした…。

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道後公園を後にして、こちらは伊佐爾波(いさにわ)神社。1,000年以上前から信仰を集めるという歴史ある神社です。

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こちらも小高い丘の上に建っています。いい散歩になりますね…。

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本殿は京都の石清水八幡宮、大分の宇佐八幡宮に並ぶ日本に3例しかない八幡造りという建て方だそうで、1667年に建立されたみたいです。

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神社の近くにある、空の散歩道という場所に来ました。

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ここから道後温泉本館を見下ろすことができます。こうしてみるとかなり大規模な修復工事なんですね。幌が大きい。

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最後に道後温泉本館に続く道後ハイカラ通り(商店街)を散策。

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愛媛県銘菓といえばタルト。

タルトといえばふつう洋菓子で、クッキー生地の上にフルーツとかを乗せたやつをイメージしがちですが、ここ愛媛ではタルトというとロールケーキのようなものを指すみたい。

こちらは商店街の中にある、六時屋さんというお店。

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そのほか、夏目漱石が小説「坊ちゃん」の中で団子はうまいと言及したことにちなんで作られた銘菓、その名も坊ちゃん団子も名物です。こちらがその坊ちゃん団子の発案というつぼやさん。

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こちらはタルトでおそらく一番有名な一六本舗。全国展開していて、全国のデパ地下とかでも見かけることができます。

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色々買いあさって、チェックアウト前にホテルでお茶会!串にささったやつが坊ちゃん団子です。

タルトは見た目はみなほぼ同じなんですが、一六タルトは餡にゆずが練り込まれていたり、生地や餡の甘さが違ったりと微妙に異なっていました。

道後温泉では旅の疲れをゆっくりと癒せた

楽天

さて、宿をチェックアウト後は今治市を目指します。

今治市はサイクリストの聖地、しまなみ海道の出発点としても知られる町ですが、ここに来た目的は、しまなみ海道へ行くのではなく・・・

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この中華料理屋さんです!

焼豚玉子飯という、何のひねりもない感じの名前ですが以前今治B級グルメとしてTVで紹介されており、めっちゃ美味しそうだったので来てみました。こちらの白楽天さんが発祥のお店で、今治市内の多くの中華料理屋さんでご当地グルメとして提供されているそうです。

駐車場はここと、近くに臨時駐車場もありそれなりに収容台数はあるため車はなんとか停められたものの、お店は激混み状態。

が、テイクアウトであれば10分ほどで入手できましたテイクアウトおすすめです。

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車内で食べましたが、ご飯に焼き豚と目玉焼きと乗せ、タレをかけたという予想通りの味ながら、予想以上にうまい!

焼豚玉子飯のタレも売っており、買って自宅で簡単に作れそうだと試してみたものの、この味に近づけることが難しい…。味のバランスなのか、火力なのか、お店で食べるものはやはり一味違いました

道の駅今治湯ノ浦温泉

さて、これから今治市から香川県に向かうのですが、どうしても今治でやり残したものが…。

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道の駅に寄ります。

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旅の仲間が一人増えました。

出典:いまばり バリィさん

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ネットでもお迎えできるけどやっぱり本拠地でね…。ちなみに道後温泉の商店街にも生息していました。

仲間も増えて、最後の香川県へ!

愛媛県もよいとこだった

次はこんぴらさん、父母が浜などを巡ります 

2021年5月 四国【3/7】「湖畔遊/キャンプの部屋」泊 温泉露天付きのプライベート空間でグランピング体験!

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の三日目です。大歩危を抜けて高知県へ。湖畔のお宿でグランピングと、高知観光を楽しみます。

初日の記事はこちら

二日目の記事はこちら

※2023年8月追記 湖畔遊は客室が大きくリニューアルされ、キャンプの部屋は無くなってしまいました。代わりに魅力的な客室がいくつもできているので、また行って湖畔でゆっくりしたい。

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島~岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

湖畔遊

高知市から車で1時間ほどの距離の場所にあるお宿です。

わずか3室(宿泊当時は2室でしたが、2021年夏に1室新たにオープンしたようです)で、そのうち2室には超高級な音響設備と音楽ホール並みの音響空間を備えたをリスニングルームが用意されているのが特徴。

また、客室露天が3室すべてに設置されており、こちらも四国では珍しい濁り湯が楽しめるという、まさしく趣味の宿です。

ロケーションもその名の通り、湖畔に面した静かな場所に建っており、音楽や温泉を楽しむのに最高の場所みたい。

普段絶対聴くことができないような設備で音楽を楽しむ体験をする、というのも気になるところなのですが、今回は3室のうちの1室、「キャンプの部屋」に泊まります。

こちらは音楽や温泉を楽しむコンセプトはそのままに、湖畔にキャンピングカーを停めてキャンプをしているような体験をテーマにしたお部屋。

要はグランピングだね!

湖畔遊:外観

僅か3室の宿とは思えないほど敷地は広いです。どうやら日帰り入浴やカフェもやっているようで、その関係からか駐車場には車が何台か泊まっていました。

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これはワクワクするアプローチ!

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やや高台から、緑に囲まれた敷地内に入っていきます。

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敷地内に入るとすぐに、レストラン・フロント・大浴場等がセットになった建物が見えてきます。

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森の中にマッチした落ち着いた外観ですね。

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3つのお部屋はフロント棟を超えて、さらに先にあります。

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こちらは3つのお部屋のうちの1つ、「音楽の部屋」です。私たちが泊まるキャンプの部屋へはここを抜けていきます。

湖畔遊:フロント・レストラン棟

ちょっと先走ってしまいましたが、フロントとレストランを兼ねた棟でチェックインをします。

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内装もシックで落ち着いた雰囲気。ここでカフェもやっているそうで、近くに住んでたら通い詰めてしまいそうです。

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音楽に対する強いこだわりが感じられます。グランドピアノと、その奥にある音響設備群!

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信じられないサイズのスピーカーと、奥にはアンプやオーディオがいっぱい!

ホームページには構成も全部書いてあるので興味本位で色々調べてみると、目が飛び出るほどのお値段のものばかりです。複数台置いてあり、時間帯等によって使う構成も変わるようなので、ディナーの時間とかだと一番豪華な形で聴けるのかもしれません。

オーナーさんの所有物か、CDも大量においてあり、きっと音楽の部屋とかに泊まるときには自分のお気に入りのCDに加えてここのCDも持って行って夜通し聞くんでしょうね!

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テラス席もあります。これまた優雅な雰囲気。

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写真映えしすぎるテラスです。

湖畔遊:キャンプの部屋

今回泊まるキャンプの部屋は、部屋と名付けられていますが、キャンピングトレーラーとプライベートスペースがセットになったエリアです。

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この奥がキャンプの部屋。外からは木々で見えないようになっていて、カギのかかる黒い扉を抜けるとプライベートエリアです。

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中はこんな感じ。湖を望むチェアと、左にはキャンピングトレーラーが。

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トレーラーは思ったより大きいですね!外の扉もそうですが、このトレーラー自体にも鍵がかかります。

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中はちょっと狭いけどめっちゃ快適です。コーヒーメーカー等のアメニティもあり、パジャマやバスローブもあるし完全にホテル仕様。

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奥は二段ベッド。ソファーベッドもついていて、最大5人までいけるらしい。さすがに寝心地は普通のベッドにはかなわないですが、秘密基地みたいな感じで楽しめますね。

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冷蔵庫もあるし、Wi-Fiも飛んでる。洗面台もあります。

これはもう家だ…

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音楽を楽しむ宿、のコンセプトが垣間見えるのがこちらのBOSEのスピーカー。

手持ちのスマホBluetooth接続して音楽を流せます。L/Rのステレオになるよう2台用意されていて、二台ペアリングさせられるのがすごい。

周りには民家もないですし、夜は音楽流して楽しむと良いですよ、と宿の方も仰ってました。後述のバーベキューの時とかに音楽流すと楽しいですね!

夜になったら、結構離れてるはずの音楽の部屋から漏れ出るほどの爆音でクラシックが聞こえてきました。泊まってる人めっちゃ堪能してる笑 いいなぁ。

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映える写真。

なお、ついた時は雨がちょうどあがったところだったためかタープが張られていたのですが、その後の予報で雨は降らなさそうなのでタープ外せるか聞いてみたところ、結構ガッチリ設置されてるみたいでダメそうでした。常にタープがついているのかはわかりませんが、ホームページの写真のような解放感を期待すると違うかも。

出典:湖畔遊ホームページ

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ただ結果的に晴天になった翌朝、今度は日差しで暑くなったので、やっぱりタープはあってよかったです笑

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目の前には静かな湖畔。物部川というようで、ダム湖になっている部分だそうです。

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そしてこちらのグランピング、なんと温泉露天がついてます。

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シャワーももちろんついています。家庭用の給湯システムのようなのがついていて、押したらお湯の代わりに地下の源泉からくみ上げた温泉が湯舟に張られます。

このお湯がまた予想よりも良かった!薄い黄土色に色づいたお湯で、ほんのりと甘い香りがします。

湯舟がちょっと狭いのが惜しいけど、湧出量とかの関係上しょうがないかな…。

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お風呂からの景色。朝とかは湖をぼーっと眺めながら入って最高でした!

ただ、こちらの湖、対岸から見えることはないのですが朝などは釣り人のボートがたまに横切ることがあり、場合によっては少し気になるかも。一応目線除けの簾は用意されてました。

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さらに驚きなのがトイレ。普通に屋外に設置されてる!

ウォシュレット付きで綺麗なので安心ですが、どことなく落ち着かないのも、またキャンプの部屋の醍醐味なのかもしれません。

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夕食後はチェアが湖寄りに配置換えされ、より景色を楽しむことができます。

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自然に囲まれながら音楽や温泉を楽しむ、まさにコンセプト通りのお部屋でした。

グランピングと呼ばず敢えて「キャンプの部屋」と呼ぶのがなんとなくわかった気がする

プライベート感があって、これは屋外だけど部屋だ!

湖畔遊:大浴場

こちらのお宿、日帰り入浴もやっているのでわずか3室にも関わらず大浴場があります。こじんまりとしたつくりですが、先ほど紹介した黄土色の温泉をかけ流し(一部加温循環)しているとても良いお風呂です。

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フロント棟を抜けて、お風呂の棟に行きます。これまた良いアプローチ。

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お風呂は岩風呂と大理石風呂が日によって男女入れ替えです。こちらは大理石風呂。

一部循環と言っても塩素のにおいは無く、良いお湯でした。ただお部屋のお湯の方がさらに新鮮だったかな?

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外には白湯の露天風呂があった、と思い入ろうとすると…

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まさかの水風呂です笑

それなのにサウナが・・・サウナがない・・・。外気浴できるチェアもあり、サウナさえあれば完璧なのに…!

内湯で体を温めて交互浴できそうでしたが、かなり冷たかったので断念。

真夏は気持ちいいかも

湖畔遊:夜ごはん

夜ご飯はレストランで会席料理ですが、キャンプの部屋だけはバーベキュースタイルでの夜ご飯も可能です。せっかくなので、とバーベキュースタイルでお願いしました。

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炭火台と食材がセットされました。

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二人前でボリュームやや少なめかな?と思いましたが十分な量です。串がバーベキューっぽくて良いですね!地元のお野菜がウリらしく、確かにどれも新鮮で美味しかった。

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土佐牛(あかうし)の焼肉もありました!

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サラダもバッチリ。

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炭火で焼いていただきます!

ちなみに焼くのに必死で途中の写真は一切ありません…。

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ダラダラ食べていたら、気が付けばとっぷり日も暮れました。

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そういえば、デザートのお重も用意されました。こちらはトレーラーの中でコーヒーと一緒にいただきます。

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かぼちゃのムースケーキとフルーツ。これはきっと会席の方も美味しいんだろうなぁと思わせるお味でした。

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バーベキュー台等は食事後、片づけてくれたのですが、炭火は残してもらえました。

赤い炭がパチパチと弾ける音と音楽を聴きながら夜が更けていきます。良い時間だ…。

記事を書いていると情景が浮かんでくる

良い体験ができたね

湖畔遊:朝ごはん

朝はレストランでごはんをいただきます。

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湖畔沿いのテラス席で健康的な朝ごはん!

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どれもしっかり作ってあり、お料理にもこだわりが感じられました。

お宿の感想

今回泊まったキャンプの部屋は、グランピング目的であれば間違いなく大満足できると思います。プライベート空間が確保されており、良い泉質の客室?露天もある。景色も素晴らしいしご飯も美味しい、と非の打ちどころがほぼないです。随所に宿のこだわりが感じられました。

高知に行く機会がまたあれば、次は音楽の部屋に泊まって夜通し好きな音楽を聴きながら過ごしてみたいです。

熱海でグランピングした記事はこちら

桂浜

チェックアウト後は高知市内へ行って名所を巡ります。

桂浜は、幕末の志士である坂本龍馬が愛したという海岸。なんか抽象的な関係性ですが具体的に竜馬がここで何かをした、という場所ではないようです。

駐車場はかなり広いので安心。さっと車を停めて散策に乗り出します。

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巨大な坂本龍馬像。日本の夜明けぜよ!と言いそうですが、じつはそんな台詞を言った記録はないそうな。

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かなり昔からの有名観光地だからか、お土産物屋さんの並びは超レトロ感あふれるたたずまい。

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龍馬像を抜けると桂浜が見えてきます。

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この弓なりの地形が美しいですね。ちょっと天気の関係からか波が強かったけど、それでも海は綺麗でした。

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桂浜はかなり広く、創業1931年という老舗の水族館が浜に面して建っていました。

他にも竜馬記念館など、見どころがいっぱいあるみたいですが今回は時間の関係でパス。次回の高知旅の宿題ですね…。

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高知と言えば?アイスクリンらしい。長崎のミルクセーキのような懐かしいお味。

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暑い日にピッタリのシャリシャリ感です。

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さらに、湖畔遊でチェックアウト時にお土産として温泉饅頭をいただいていました。

こちらも一緒にいただきました。モッチリしてて美味しい!

高知城

四国の戦国武将といえば長曾我部氏、なのですが長曾我部氏の居城は桂浜の近くにあったようで、この高知城関ケ原以降、長曾我部氏に代わって土佐藩を納めた山内氏の居城なんだそう。

規模は大きくはないものの、日本で唯一、江戸時代の天守閣と本丸がまるまる現存しているという珍しい城で、高知観光では行っておきたい見どころです。

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かなりの部分が現存しており、この追手門もそのひとつ。

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石垣を登っていくと本丸御殿と天守閣が見えます。こちらは有料ですが中に入って頂上まで登れます。

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頂上からの眺め。現代でも周辺で高知城天守がもっとも高いようで、高知の街並みを見渡すことができます。

名越屋沈下橋

高知県と言えばもう一つ、見ておきたかったのが沈下橋

川が増水しても流されないために欄干がないという橋です。

沈下橋は全国各地に未だ現存はしているものの、規模が大きいのはやはり高知県

本当は四万十川にかかる沈下橋まで行きたかったですが、時間の関係で、高知市から道後温泉に行く途中にある仁淀川四万十川の支流)にある沈下橋へ行きます。

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名越屋沈下橋は生活道路としてもまだまだ現役で、普通に地元っぽい車も通っていきます。

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運転するのはちょっと怖かったので、手前で車を降りて徒歩で渡りました。道が広くなっていて、微妙に車を停められるスペースがあります。

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写真で見ると怖い!感じがしますが、実物は思ったよりも道幅はあるし、歩行者は車が来た時の退避場所も用意されているため安心感があります。

高知県は他にも仁淀ブルーがみられる安居渓谷や、本州最南端の足摺岬、日本最長のカルスト地形の四国カルスト等見どころたっぷりで、美味しいカツオなんかも食べたかったけど・・・

時間や天候の関係で断念。また行きたいね!

次は愛媛県へ。道後温泉に泊まります。 

2021年5月 四国【2/7】「桃源郷祖谷の山里 天一方」泊 かずら橋に剣山登山、落合集落の古民家ステイで奥祖谷満喫

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の二日目です。徳島の祖谷地方をめぐりました。

初日の記事はこちら

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島~岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

ひの字渓谷

宿泊していたお宿、ホテル祖谷温泉を出てから、かずら橋等の観光名所の方に車で5分ほど行った距離にあるビュースポット。ひらがなの「ひ」のように蛇行した渓谷がその名の由来っぽいですね。

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一応ビューポイントなんだけど、看板は写真のこれだけ。最初宿に行く途中は気づかずスルーした。

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これは確かに「ひ」の字だ!改めて感じる祖谷の秘境感。

ちなみに、反対方向に5分ほど行くとなぜか小便小僧があって、そこもビュースポットらしい。

出典:TOURISM SHIKOKU(四国ツーリズム創造機構)

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小便小僧の手前まで柵もなく行けちゃうらしい

剣山

祖谷地方はホテル祖谷温泉や祖谷かずら橋、大歩危などがある西祖谷と、奥祖谷二重かずら橋、落合集落などがある東祖谷の2つにエリアに分かれています。西祖谷でも十分秘境なのですが、東祖谷に行くとさらに一歩進んだ秘境感を味わうことができます。

西祖谷と東祖谷を繋ぐ唯一の国道は439号線。ヨサクの愛称で知られる酷道(道が狭く走りづらい国道の愛称?)です。

落合集落までであればまだ軽い観光の延長線で行けますが、それ以降剣山までは敢えて走らないとまず走らないであろうレベルの道がずっと続きます。離合箇所が少なく、見通しも利かない感じです。

私たちはヨサクが日本三大酷道だということを事前に予習して行ったのでなんとか耐えられましたが、あまり運転に慣れていない中でふらりと足を伸ばす感じだと、心折られると思います…。

ちなみに、この区間は、それでもヨサクの中では難所ではないらしいです…。

youtubeとかで探すと動画が出てくるのでどんな感じか見てから行くとよいかも。

地元の人は運転もうまく、道も完全に把握しているからかめっちゃ速い!

借りたのがコンパクトカーでよかった…。

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さて、ホテル祖谷温泉から剣山リフト乗り場までだいたい2時間弱程度で到着です。

途中、落合集落や奥祖谷かずら橋を通りますが、いったん無視して先に剣山まで向かいます。リフト乗り場周辺はちょっとしたお土産物屋さんや民宿なんかもあり、久しぶりの人里感にほっとします。駐車場も十分にあるので安心。

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ここ剣山は四国でふたつある日本百名山のうちのひとつ。

標高1,955mと、とても高い山なのですが、もともとかなり高所まで車で登っていて、さらに山頂付近1,750mまでリフトに乗ることができるため、わずか1時間弱の登山で山頂にまでたどり着けるという初心者に優しい百名山なのです!

どちらかというとこのリフト乗り場までの車の道の方がしんどかった…。

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これまで初心者登山と称して関東近郊の山をいくつか登ってきましたが、標高2,000m近い山ははじめて。

リフト区間は自力で歩くと1時間程度で行けるようですが、今回は観光主体の旅なのでリフトのお世話になります。周りのお客さんの服装はガチ登山者と物見遊山の普通の服装の観光客で2:1ぐらいかな?

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リフトは往復で1,900円。山麓見ノ越駅から西島駅まで15分かけてぐんぐん登っていきました。

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フォトジェニックな場所にベンチ。

剣山:山頂への道

西島駅からは山頂を目指しますが、コースルートは5つほどありました。その中でもちょっと傾斜はあるものの最短ルートとなる尾根道コースを進むことに。

出典:剣山観光促進協議会ホームページ

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40分ぐらいで山頂にたどり着けるみたい。

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少し登ると、もう山頂にある剣山頂上ヒュッテが見えています。

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こんな感じで舗装された階段ではないものの、ちゃんと整備された階段状の道が続きます。見晴らしがとにかく良くて気持ちよいです。

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途中にある刀掛の松。

安徳天皇壇ノ浦の戦いで入水されたと教科書にはありますが、実は平家とともに落ち延び、その後剣山に三種の神器である草薙剣を隠したという説があるそうな。そしてここは剣を隠すため山頂に向かう休憩の時に、剣を掛けた松らしい。

実際に三種の神器のうち、草薙剣壇ノ浦の戦いで消失してしまい、新たに伊勢神宮から贈られたものが現在の神器だそうです。

歴史のIFなのかもしれないけど…

ロマンがあるね!

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周りに高い木もないので、なかなか風が強いです!

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こんな感じの階段を登り続け、無事山頂にある剣山神社本宮の鳥居が見えてきました。

剣山:山頂

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山頂は平たい丘のようになっていて、かなり広いです。

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観測所のような施設もありました。

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木道が渡されていて、そこを歩きながら山頂の標識の場所に向かいます。

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無事登頂!初の百名山です。リフト使ってしまったのでちょっと達成感は薄まったけど笑

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山頂からさらに奥にはながーい稜線沿いの道が続きます。次郎笈(じろうぎゅう)と呼ばれる隣の山に続くみたいですね。天候がもう少し良くて、時間があれば行ってみたかった!

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空が広い・・・。

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こんな感じの舞台っぽい場所もあってビューポイントには事欠かないです。

剣山:剣山山頂ヒュッテ

山頂付近にある山小屋です。個室やお風呂も完備してあるようで、かなり設備充実してるみたい。周辺を縦走する人の拠点に使うようですね。

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軽食も扱っていて、宿泊客でなくてもごはんをいただけます。

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さらに隣には劒山神社の本宮が。登頂記念手形なんかも売ってました。

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なんてことない普通のカレーとうどんなんだけど、めちゃくちゃ美味しい!染み渡りました…。

見晴らしも良くて、気持ちのいい山だった

百名山はやっぱり違うわ

奥祖谷二重かずら橋

さて、剣山からまた酷道を通って来た道を戻ります。

途中にあるのが奥祖谷二重かずら橋です。有名なのは「祖谷のかずら橋」と呼ばれる方なんですが、こちらも現存するかずら橋の一つで、観光地化している祖谷のかずら橋と比べるとより秘境感が味わえる感じかな?

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意外にも整備されていて、550円の料金を支払って中へ。

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こちらがかずら橋。かずら(つる草)を巻き付けて作られています。なぜこんな面倒な橋になったのかというと、やはり平家の落人伝説が関係していて、追手が来た時にすぐ切り落とせるようにしているからだそうな。

といってもここは現代。さすがにすぐ切り落とせるような耐久度じゃ問題ありなのか、ちゃんと太い鉄線にかずらが巻き付けられていて安心です。それでも怖いけど…。

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渓流とセットで絵になりますね!手前にあるのは野猿(やえん)という、人力のロープウェイ。ほんとうは体験できたそうですが、残念ながら故障中でした。

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水もめっちゃ綺麗。

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さすがにここまでくる人も少ないのか、自然たっぷりの雰囲気を静かに楽しめました。

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奥祖谷まで足を伸ばすことがあればぜひ寄っておきたいスポットです。

桃源郷祖谷の山里:受付

本日宿泊するのは落合集落にある一棟貸しのお宿。桃源郷祖谷の山里です。

落合集落とは、山の斜面の急傾斜地に作られた独特の景観の集落。集落の上と下の高低差はなんと390mにも及び、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

この落合集落の風景に惚れ込んだのが東洋文化研究者のアレックス・カー氏。実際に古民家を購入し住むだけではなく、後世に向けてこの景観を残すべく古民家再生プロジェクトを始めたそうです。

この桃源郷 祖谷の山里は、アレックス・カー氏が関与するNPO法人が運営する宿泊施設。落合集落の居住者がいなくなった古民家を整備し、一棟貸しで宿泊できるのです。

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集落内の道は非常に入り組んでいて、宿泊する古民家に自力でたどり着くのは困難のため、集落にほど近い旧落合小学校跡に受付が用意されてます。

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ここで受け付けをし、宿の方に車で先導してもらう形です。

桃源郷祖谷の山里:天一

宿泊できる古民家は集落内に複数あるのですが、その中でも見晴らしが非常に良いといわれるこの天一方(てんいっぽう)を選びました。

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茅葺きの屋根の古民家で、外観はかなり古そうですが内部は完璧にリノベされています。

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家の目の前からこの景色!180度のパノラマで山々や対岸の集落を見渡せます。

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周りはずーっと山。コンビニどころか商店すらありません。

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桃源郷というのも頷けますね。別世界に来たような雰囲気です。

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祖谷地方の山は、斜面に沿って家が立ち並ぶのが他の地方と違うところな気がします。どうしてここまで生活しづらい場所なのに集落があるんだろう。

そして、こういう集落ってもう廃村になってしまっているところも多いと思うんですが、そのどれもが現役というか、人の生活感が感じられます。

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こちらはキッチン。

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IHまで用意されたシステムキッチン完備です。食器や調味料も一通り用意してあり、自分で食事を作ることができます。また、オプションでケータリングなどを頼むこともできるようです。そのほか、庭でバーベキュー可。有料でバーベキューセットを借りられます。私たちは食材を準備してお庭でバーベキューを楽しみました。

ちなみに、最寄りの商店は後述の歩危マートぐらいで、それでも1時間はかかります。現地調達は絶対無理なので注意が必要です。

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部屋の中からも景色がすごい。

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リビングはもともと囲炉裏だったところがソファスペースにリノベされてます。

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茅葺きなので虫もいそうでしたが、5月の時点では虫も見かけませんでした。

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屋根が高くて解放感があります。

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夜になると、対岸の集落の灯りがポツリポツリと見えますがほぼ真っ暗。ちょっと怖いぐらいかも。

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家の灯りがほっとします。貴重な体験をすることができました。

集落の中だけど近くに家屋はないので、プライベート感もしっかり保てた

落合集落展望所

翌朝、泊まっていた落合集落の全貌を見るために対岸の展望所へ。

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先客かと思ったらかかしだった。ちょっと怖い笑

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落合集落の地図。

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対岸から見ると改めてすごさがわかります。落合集落だけ他のまわりの集落と高低差や規模が全然違う!ちなみに写真に青ピンを立てた場所(集落の上の方)が宿泊した天一方です。こんな上だったんですね!

祖谷のかずら橋

宿をチェックアウトし、徐々に人里の方に戻っていきます。

その途中祖谷のかずら橋を通ったので、こちらの方にも寄ってみることに。

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びっくりするほど広い駐車場。というか祖谷でこれだけのスペースが確保できるのがすごい。

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併設されたお土産物屋さん+レストランの建物も広すぎる。そして賑やかすぎる。秘境から戻ってきた安心感がすごいです。

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かずら橋の方までは駐車場から歩いて5分ほど。後ろを振り返ると、あのだだっ広い駐車場は懸崖造りのようにして作られたものだとわかりました。

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こちらのかずら橋は奥祖谷のものと比べると大きい!あと掛けられている場所が高いです。

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かずら橋は3年に1回架け替えるそうで、架け替え期間は休業となるそうです。奥祖谷の方もそうらしいので事前リサーチが必要ですね。

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こちらのかずら橋、奥祖谷のものと比べると高度感がかなりあって普通に怖いです。幅は変わらないので、やっぱり落ちたら死ぬんじゃ、と思う高さだと急に足がすくむんですね…。

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スリルを味わった後は祖谷名物のでこまわしをいただきます。

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でこまわしとは芋、豆腐、こんにゃくの三位一体の串。名前の由来は囲炉裏に指して焼くときに木偶を回しているように見えたことからついたそうです。

ちなみに芋はごうしゅいもという祖谷地方の特産、豆腐は石豆腐という固い豆腐でこれまた祖谷の特産。こんにゃくも祖谷の特産と、祖谷を味わうならこれですね。

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食べ足りず、こちらはこんにゃくの揚げ物。噛むとジュワっと油が染みでてきてこれまた独特の味わい。美味しかったです。

こっちはお店がたくさんあって、秘境感と観光地感が良い感じで交わってる

歩危マート

かずら橋からさらに人里へ降り、ついには鉄道が走るJR大歩危駅の前まで戻ってきました。

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こちらはJR大歩危駅前にある歩危マートという個人商店(?)

ローカル感あふれる見た目とは裏腹にぼけあげと呼ばれる名物料理で観光客にも人気だそうです。また、奥祖谷に向かう際はここがある意味最後の商店になります。

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こちらがぼけあげ。めっちゃでかい厚揚げなんですが、素焼きにしたものにおろしと醤油をかけていただきます。サクサクで美味しかった!

道の駅大歩危

大歩危小歩危(おおぼけ・こぼけ)はラフティングの世界大会も開かれるほどの激流・吉野川に沿った渓谷。

なんだかシュールな地名ですが、これは断崖を意味する古語から来ている説と、大股でも小股でも歩くと危ないからという説があるそうです。

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激流地帯じゃない場所はとてもおだやか。

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ちょうど対岸に、四国まんなか千年ものがたりという観光電車が走ってきました!

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ここ大歩危ゲゲゲの鬼太郎でも有名な子泣き爺の伝承の発祥地だそうです。その関係からか、妖怪ミュージアムが併設されていました。

祖谷は温泉もあり独自の文化もあり、百名山もあって見どころたくさん

魅力たっぷりの秘境!けど観光客が来すぎると秘境じゃなくなるしバランスが難しいね

次は高知県に行きます。 

2021年5月 四国【1/7】「ホテル祖谷温泉」泊 ケーブルカーでしか行けない、かけ流しのぬる湯露天が最高のお宿

こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行へ行ってきた記録です。

※2023年8月追記 ホテル祖谷温泉の露天風呂に行くケーブルカーがリニューアルしたそうです。ぬる湯は夏にピッタリでまた行きたいな。

旅の全行程

四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉

【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一

【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊

【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル

【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉金刀比羅宮こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川
宿泊:JRクレメントイン高松

【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル

【七日目】
直島~岡山駅倉敷美観地区~岡山桃太郎空港

徳島阿波おどり空港

羽田空港から徳島空港へはほんの1時間程度で到着。沖縄への航路の感覚でいるとあっという間についてしまいますね。

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徳島県といえば阿波踊り!てことで名付けられたんでしょうね。最近の地方空港は竜馬空港とか、コナン空港とか、特徴的なネーミングが流行ってるのかな。

空港自体はこじんまりとした空港でしたが、なかなかに賑わっていました。

徳島ラーメン いのたに 鳴門店

四国ってうどんのイメージが強すぎるんですが(主に香川県のせい)実は徳島県には徳島ラーメンなるものがあったりします。

今回行ったいのたには徳島ラーメンが全国的に知られるようになったきっかけのようなお店。いわゆる草分け的存在ですね。

本店は市内にあるんですが、徳島といえば鳴門の渦潮を見に行きたく、空港から鳴門へ行く途中にある鳴門店に行ってみました。

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この外観!!

てっきり国道沿いにあるタイプのチェーン店の外観をイメージしてたらガチのタイプのやつで、若干ビビりながらも入りました。なお、駐車場は道路を挟んだ場所にそれなりの数用意されているので安心です。

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店内も渋い・・・。最初にカウンターで注文して、席で待つスタイルです。

徳島ラーメンの特徴は甘辛く煮込んだ豚バラ肉と生卵がラーメンに乗っていること!白ご飯とセットで食べるのが最高なんだとか。

ただ、こちらのお店では肉と卵はトッピングのような形で別注文システムになってました。ラーメンだけ頼むといわゆる徳島ラーメンとしては完成しないので忘れずに注文したいところです。

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こちらがいのたにの徳島ラーメン。黒めのスープと生卵のテカリが良いですね!脂っこさはほとんどなく、ベーシックな醤油ラーメンという感じのお味。しろごはんも足しましたが、甘辛いお肉で食が進み、全部サックリと食べられてしまいました。しっかり食べる人は大盛にしても全然良さそう。

とりあえず徳島で食べときたい一品

鳴門の渦潮

お腹も満足したところで、いよいよ徳島県観光のハイライトともいえる鳴門の渦潮へ。

鳴門の渦潮とは、潮流がぶつかり合うことで渦が巻いたように見える現象のことで、ちょうど淡路島と四国本島を結ぶ鳴門海峡大橋の真下で観られます。

意外にもこれほど激しい潮流が発生するのは世界でも有数で、鳴門の渦潮の大きさは直径20メートルにもなり、世界一とも言われるんだそうな。

現地には鳴門の渦潮を世界遺産に!なんて看板も見かけたぐらい

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渦潮を見る手段は大きくふたつ。鳴門海峡大橋には徒歩で渡れる渦の道という遊歩道が整備されており、そこからちょうど真下を望むかたちで見るパターン。

もう一つは、今回の私たちのように遊覧船で渦潮の近くまで行くパターンです。

遊覧船は大きくは二社が運行していて、一つはうずしお汽船さんと、鳴門観光汽船さんです。

HPで見る限りだと、うずしお汽船さんは鳴門海峡大橋や大塚国際美術館など、いわゆる観光エリアに近い場所に乗り場があるのと、小さめの船なのが特徴。

鳴門観光汽船さんは乗り場が観光エリアからちょっと(車で5分ほど)離れているのと、大きめの船なのが特徴でしょうか。

今回、雨も降っていたため、観光エリアからは少し離れているけど直接乗り場まで車で乗り付けられる鳴門観光汽船にしました。鳴門海峡大橋や大塚国際美術館とセットで回るならうずしお汽船さんが良さそう。

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船は二階建てで結構大きい。

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天気はイマイチだけど、海は全く荒れておらず、ほんとうに渦潮があるのかと思っていた。

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5分ちょっとで鳴門海峡大橋が見えてきました。

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橋に近づくと、急に海が波打っている箇所が。

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驚いたのが、本当にここだけなんですね。まわりは一切波立っていないなのに、ここだけ荒れ狂ったようにうねっています。

周りの海との対比がすごい!

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時折でかい渦潮が発生して、乗客がわーっと歓声をあげます。写真だとなかなか伝わらないけど、これは見ごたえあります!

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これは見飽きない。

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船も渦潮の発生している地帯の中まで入ってくれますが、大きい船なので不安感もなかったです。

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渦潮地帯を抜けると一気に波がなくなり、まるでゼリーの上をすべるような不思議な感覚になります。これも渦潮地帯だけが局地的に大荒れしているから、急に凪の海を見ると目の錯覚が起きるんでしょうね。

船から見るのなら、この感覚もセットで楽しめる

注意点として、潮流のぶつかり合いで渦潮が発生する原理なので、大潮かつ満潮/干潮の日がベストタイミングとなり、私たちもその時間を狙っていきました。ベストタイミングでないとここまでの渦潮は見られないようです。観光船のホームページに潮見表があるので、折角ならそれを見ながらベストタイミングに合わせて旅程を組んでも良いかもしれません!

鳴門の渦潮は期待以上だった!

鳴門海峡大橋の周辺も色々観光整備されてるみたいだったので、天気が良ければ歩いてみたかったな

宿泊:ホテル祖谷温泉

渦潮を見た後は本日のお宿へ。

海からはかなり離れているのですが、四国本島の山間部にある祖谷へ向かいます。車だとだいたい2時間ぐらいかな。

祖谷地方は日本三大秘境とも呼ばれる山奥の集落。壇ノ浦の戦いで敗れた平家が安徳天皇とともに落ち延びた先とも言われ、行ってみるとそれも納得のとても山深い土地です。

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そんな山奥にひっそりとたたずむのがこちらのお宿。

四国は道後温泉など有名な温泉地はあるものの全体的に湯量が非常に少ないようで、かけ流しのお風呂があるお宿はほぼありません。そんな中こちらは数少ないかけ流しのお風呂を備えたお宿です。また、四国唯一の秘湯を守る会の会員宿でもあります。

部屋(306号室 ふたりじめ)

本日のお部屋は客室露天風呂付のお部屋。ちょっと恥ずかしいネーミングですが「ふたりじめ」と名付けられています。

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お部屋に入ると奥が水回り、右側がリビングとベッドルームです。

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最近リノベされたのか、とても綺麗なお部屋です。

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いわゆる和モダン系?

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マッサージチェアもついてます!

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窓側に向けて設置されたカウンターのようなテーブルが特徴的です。

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なぜかカラフルなハンモックがある笑

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ハンモックの場所は外気浴にピッタリでした。

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一気に雲が流れてきて外が真っ白になってしまってますが、客室のお風呂の写真。

ボタンを押すとしばらく温泉が供給されるタイプです。

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お部屋からの景色が圧巻で、深く切り立った渓谷を眺めることができます。

こんな秘境で客室露天に入れるなんて贅沢だ…。

露天風呂ケーブルカー

さて、こちらのお宿のいちばんの特徴と言っていいのがこのケーブルカーで行く露天風呂!

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お宿のロビーから直結で、ケーブルカー乗り場があります。露天風呂に行くためだけに作られたケーブルカーとは思えないほどしっかりとしたつくり。

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こちらのお宿は一軒宿で、周りに民家やホテルは一切ありません。2021年3月に作られたばかりというこの雲の上テラスからは祖谷渓谷の絶景を望めます。

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まさに秘境!ついた初日は雲がところどころかかって幻想的な雰囲気でした。

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同じ角度で翌朝の写真。晴れ渡った景色もいいですね。

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ケーブルカーがやってきました。5分かけて170mも下っていきます。

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ケーブルカーの中はめっちゃ広い!

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中に乗り込んだら自分でボタンを押して動かします。

発車オーライ!

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目もくらむような深さの谷底へ。

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谷底の駅はこんな感じ。

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渓谷を流れる川の目の前です。

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ちょっとした休憩テラスもあります。ケーブルカーはタイミングが悪いと最大10分弱待つのでありがたい。

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これほどのロケーションの秘湯は初めてかも。

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雨の日でも大丈夫なように、ケーブルカー乗り場とお風呂は建物内部でつながっていますが、外にも出られます。外から見ると要塞のようなふしぎなつくり。

男女別の露天風呂(入れ替わりあり)と、貸切風呂がありました。

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さて、いよいよ露天風呂へ。朝はずっと誰もいなかったので失礼してお写真を撮ってます。こちらはせせらぎの湯と呼ばれる方です。

めちゃくちゃいい!!これは過去最高のお湯かもしれない。

  • ほのかに香る硫黄の匂い
  • 体中アワアワになるほどの濃い濃度の炭酸
  • ガンガンかけ流される豊富な湯量
  • 39度ぐらい?ずっと浸かっていられるぬる湯
  • 解放感のあるつくりの湯屋素晴らしいロケーション

これほど好条件揃ってるところってあるんでしょうかというぐらいの贅沢さ。この中で2つ3つほど満たしてたらそれだけでも最高なのに。

気持ちよすぎて寝てしまいそうなぐらい延々と入っていられます。

中毒性がヤバイ

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渓谷の湯とせせらぎの湯は男女入れ替わりですが、断然せせらぎの湯が良いです。広いし景色もいい。

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ケーブルカーで行くというのも特別感があり、最高の露天風呂でした。

夕焼け

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露天風呂から戻ってきたら、雲の合間からほんのり夕焼けが。

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改めて秘境の宿だということが感じられます。

夜ご飯

夜ご飯はレストランでいただきます。

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お宿の経営母体のマスコットのあーなちゃんらしい。かわいいアナグマ

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レストランはこんな感じ。

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お献立表。

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前菜は山の幸たくさん。

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さらに続いて郷土料理。そばすべしという、そば粉をつかった餡かけ料理。

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こちらはイワナではなくアマゴ。そして、どうやら四国地方ではアマゴのことをアメゴと呼ぶらしい。

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奥には干し柿を巻いたもの。しょっぱいあめごと甘い干し柿のいいコンビでした。

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阿波尾鶏のキャベツ鍋。まさか阿波踊りとかかってる…?笑

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山菜の天ぷら。サクサクで良かった。

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口直しのゆずシャーベット。

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最後は阿波金時豚の生姜焼き風の味付けの料理。

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祖谷そば。

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デザート。

お料理は美味しかったのだけど、お値段を考えるとあと一歩という感じ。高めのお部屋だったらお料理グレードアップしたプランじゃないとバランス悪いかもしれません。

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ケーブルカーの露天風呂は朝7時からなので、早朝は客室露天にのんびり入ります。

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露天風呂と同じ源泉だそうですが、加温しているから泡立ちや硫黄の匂いは失われてしまっているのがちょっと残念。

とはいえこの景色を眺めながらの朝風呂は最高です。

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良い感じで晴れてくれた!

朝ごはん

朝食もレストランでいただきます。

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洋食と和食から選べるのでそれぞれ選択しました。

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和食はこんな感じ。

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洋食はこちら。卵料理が後で来たのですが撮り忘れた…。どちらかというと和食がオススメかな?

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レストランからの景色も素晴らしいです。こんな秘境でこれほど快適に過ごせるのって意識しないですがすごいことですね…。

お宿の感想

ケーブルカーで行く露天風呂」というワードが推されがちなお宿でしたが、お湯がむしろ本体なんじゃないかと思うほど、素晴らしい泉質の温泉でした。

また、ロケーションも最高で、驚くほど山奥に建っていて部屋、レストラン、ケーブルカー乗り場と至る所から絶景が見られます。こんな山奥なのにこれだけキレイで快適に過ごせるお宿なのもびっくり。

客室露天もとても良かったですが、露天風呂が本体なので普通のお部屋でも十分満足できそうです。四国に行くならぜひまた泊りたいと思えるお宿でした。

渦潮も良かったし、幸先のいい旅のスタートだった

やっぱり良い宿を引くとテンションあがるよね

次は祖谷の山々のスポットを巡ります! 

2021年2月 熱海箱根【3/3】事前予約できる!飯田商店のラーメンは行列と無縁。そのほか熱海梅園と横浜散歩。

こんにちは、しろいるかです
2021年2月、箱根熱海の2つのおこもり宿へ泊まりに行きました。宿泊後は湯河原にある有名なラーメン屋、飯田商店のラーメンを食べたり、横浜のホテルニューグランドアフタヌーンティを楽しんだりして帰宅します。

宿泊したお宿の記事はこちら

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:箱根吟遊

【二日目】
宿泊:ふたり木もれ陽

【三日目】
熱海梅園~飯田商店(ラーメン)~ホテルニューグランドアフタヌーンティー)~山下公園お散歩

熱海梅園

当時はちょうど梅の季節。熱海を通ったので、熱海梅園に寄ってみます。

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熱海梅園は熱海の中心街からは少し山の方にあり、お隣の来宮駅が最寄り駅です。臨時駐車場ができており、迷うこともなく車を停められました。

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1886年に当時の内務省の命によって作られたという、なかなか由緒ある梅園です。

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園内は傾斜地に沿って作られており、そこまで広くはないんですが風景のバリエーションが多くて楽しめますね。上の方まで登っていくと滝まであります!

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梅の花は満開には少し早いものの、五分咲きぐらい?

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桜と比べるとこぶりの花で可愛いですね。

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梅の時期にはぜひ寄りたい熱海梅園ですが、梅の時期だけではなく、初夏にはほたる鑑賞会や、秋は紅葉まつりが開かれたりと四季折々楽しめるスポットみたいです。

熱海の意外な名所だった

飯田商店

さて、花より団子を体現するようですが、きれいな梅のお花を見た後は湯河原にあるラーメンの名店、飯田商店でラーメンをいただきます。

湯河原と熱海は隣接した温泉地で、さらに近くには箱根もありと、この周辺の温泉地の層の厚さに驚かされます。そんな湯河原の温泉街からは少し外れた、住宅地のど真ん中にあるのが飯田商店です。

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お隣や周辺はめっちゃ民家。店構えものれんを外していたら気づかず通り過ぎそうな感じ。駐車場はしっかりあるので心配は不要です。

あまりラーメンは詳しくないんですが、飯田商店はTRYラーメン大賞というラーメン界で非常に権威ある賞を2年連続で受賞し、さらにはラーメンデータベースでは全国二位食べログ評価は3.99(記事執筆時点)と、詳しくない人間からしてもそのすごさが伝わる戦歴。

そして、ラーメン屋といえば食べるためにはとにかく行列に並び、そうでなければ朝早くから整理券を求めて並び・・・と行列と切って切り離せないイメージでしたが、こちらはなんとOMAKASEというサイトで事前予約が可能なんです!

これは革命的

予約料で400円ぐらいかかっちゃうけど、並ぶより全然いい

毎週火曜日から翌週月曜日までの一週間分の予約を受け付けるというスタイルで、予約開始まもなく予約すれば、土日の時間でも問題なく予約できました。

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店内はラーメンしか撮影してはいけないとのことなので写真はないですが、外観からは想像もつかないほど綺麗でした。

頼んだのはシンプルな醤油らぁ麺。スープが透き通っていて質がいいのがすごくわかります。シンプルながら出汁の味が利いていて美味しいラーメンだった。

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もうひとつはつけ麺。二種類の麺で、写真右の方は蕎麦っぽい見た目だと思っていたら…

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なんと本当にそばのようにつゆにつけて、薬味を付けて食べる食べ方もあるようで、写真奥の器にはつゆが用意されてました。

もちろん手前のつけつゆに食べて食べてもOKです。味変的な感じかな?

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つけ麺は結構量があります。後半飽きが来ないように、食べ進めるとかつおだしの効いた違うつけつゆが貰えました。写真には撮っていないですが、さらにこの後昆布のとろとろ感があるつけつゆも追加され、最後までいろんな味を楽しむことができます。

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ちょっと頼みすぎた笑

こっちはおにくごはん。盛り付けしてるところが見える席だったんですが、めっちゃ丁寧にお肉を重ねてくれていました。

一度は食べてみたいラーメン界のレジェンド的なお店。事前予約ができるので、熱海方面へ行くなら旅程に組み込んでもいいかも。

沼津にも支店ができたり、最近にはのれん分け的な感じで東京青海にも出来たらしいよ

ホテルニューグランド

渋滞にちょっと巻き込まれつつも横浜まで帰ってきました。

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夜ご飯の代わりに予約してたのはホテルニューグランドアフタヌーンティ。

ホテルニューグランドは中華街にも近く、裏手は山下公園という抜群の立地!

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中庭もライトアップされていてクラシカルな感じが良いですね。

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こちらでアフタヌーンティをいただきました。時間的にはもはやハイティーか。

お料理も当時は革新的だったようで、シーフードドリアナポリタン、プリンアラモードはこちらのホテル発祥のお料理として有名です。

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チョコ系をテーマにしたアフタヌーンティでした。2月だからか!

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またお誕生日祝いがありました。

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中段はどっしりチョコ系。

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下段はスコーンとセイボリー。

すてきな旅の締めでした。

ちょっと食べ過ぎた

山下公園周辺散歩

食後は山下公園をお散歩。

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ガンダムができてる!残念ながら時間外になって中には入れなかったのですが、30分間隔とかなのかな?ちょうど光の演出のショーが見られました。BGMもかなり大音量で聞こえてきます。

あぁーメビウスの輪からー

抜け出せなくてー

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係留?されているドックの上にも登れるみたい。

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ベイブリッジ方面は光があふれています。

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みなとみらいも賑やか。山下公園は夜景の名所ですね。

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飛鳥Ⅱが停泊していました。

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間近でみるとその大きさにびっくり・・・。こんな大きいんですね。

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赤レンガ倉庫の光に吸い寄せられていきます。

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営業時間は終わってしまっていたけど幻想的なライトアップが見られました!

存分に癒された三日間だった

箱根、熱海あたりは何度でも行きたくなるね