しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2020年1月 近畿【7/9】お伊勢参りと伊勢志摩サミットの開催された志摩観光ホテルでゆったりごはん。

こんにちは、しろいるかです
近畿旅行6日目はお伊勢参りと志摩を巡ります。

前日の夜の宿泊(麻吉旅館)の記事はこちら

伊勢神宮とは

伊勢神宮といえば、日本の神社の総本山的な位置づけですが、実は伊勢神宮と呼ばれる神社は外宮内宮の2か所あります。外宮天照大神(あまてらすおおみかみ)のごはんを作る豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る神社であり、参拝のお作法としては先に外宮にお参りし、そののち内宮をお参りするのが一般的なんだとか。

ということで、まずは外宮へ向かいます。

混雑時の外宮・内宮近くのおすすめ駐車場

内宮と外宮の距離は4キロほど離れており、徒歩で移動するには少々つらい距離だと思います。どちらも通常時であれば正規の駐車場も広く、難民になることは無さそうですが、お正月は外宮・内宮ともに正規の駐車場に停めるのは諦めた方が良いレベルで渋滞していました。

外宮に関しては伊勢敬 駅前駐車場に停めました。駐車場待ちの車の渋滞が出来ている中、こちらは待ち時間も一切なく入れました。

外宮からは徒歩5分ほどの距離。そこそこ広く、本来の駐車場に停めるより賑やかな参道を歩きながら外宮に向かうことができるのでおすすめです。

内宮に関しては、伊勢市営 内宮B5駐車場に停めました。こちらも、内宮手前の駐車場には1時間待っても入れなさそうな渋滞が出来ている中、待ち時間ほぼ0で入れました。内宮までは多少歩くことになりますが、それでも渋滞に並ぶよりは全然マシです。

ここまで混んでるとは・・・思わなかった

伊勢神宮(外宮)

さて、まずは外宮に参拝です。お正月でも外宮の方は常識的な混み方でした。

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駐車場から外宮に向かう参道。左右には色々なお店が並びますが、完全に観光地というよりは地元の人たちのお店もあり、商店街っぽい雰囲気が漂います。

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商店街を抜けると、大通りを挟んで外宮の境内に入ります。

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神域を隔てる橋があります。内宮にも橋があるのですが、そちらは右側通行なんだとか。調べてみたら外宮と内宮で左右通行が違うことになった経緯は色々推測されていますが、参拝のお作法的なものではなくなんだか不思議。(真ん中は神様の通り道、ということは外宮内宮ともに共通みたいですね)

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森の中へと続く道に大きな鳥居が。いい雰囲気。

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鳥居以降は道幅も狭くなるためか、急激に混雑度が増します笑

中は非常に広く、境内には本殿のみならず、いろいろな神様を祀る社が点在しています。一つ一つ巡っていくと一日あっても足りない気がしたので、一旦全てをスルーして本殿へ!

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こちらが本殿!ものすごい人です。内部は撮影禁止でしたが、本殿の奥の敷地で個別に参拝をされているスーツの人たちがいました。お正月だし政府の人とか皇族関係者の人だったりするのかな?

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さて、戻ってくると人がさらに増えている笑

ちょっとお腹も減ったので参道のお店で食べ歩きです!

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こちらは参道の中でも外宮の近くに位置する山村牛乳さん。地元の牛乳屋さんで、高品質な牛乳を生産しています。なんとサミットの行われた志摩観光ホテルの朝食などでも提供されるんだとか。

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ソフトクリームがメイン商品ですが、冬だしな~と思っていたら、冬限定のフォンダンソフトがありました。暖かいフォンダンショコラの上にソフトクリームがのっていて、これがめっちゃ美味しい!完成度の高いスイーツでした。

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つづいてお隣にある松屋さん。こちらでは、揚げ物をテイクアウトすることが出来ます。創業100年以上という老舗みたい。

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チーズが中に入った揚げ物が人気でしたが、アサリの揚げ物を食べました。揚げたてでアツアツ。これも食べ歩きにピッタリですね。

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続いて食べたのが、商店街を駅の方に向かうと右手にある、へんばや商店。こちらの名物がへんば餅。江戸時代からある名物なんだとか。

(これも、宿泊した麻吉旅館で夜読んだ本に書いてあった!)

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中はこしあんが詰まったオーソドックスなお餅。2個で160円とお安く、買ったら中の休憩処で温かいお茶と一緒にいただけました。さすが江戸時代から現代まで残ってるだけはある美味しさです。

今回は食べなかったけど、他にもコロッケ屋さんとか、美味しそうなお店もあったよ!

伊勢神宮(内宮)

さて、お腹もいっぱいになったところでいよいよ内宮へ。

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駐車場からは五十鈴川沿いを歩いて、まずは内宮の参道であるおはらい町(おかげ横丁へ向かいます。

本来はここで軽いランチを食べたり、真珠のお店でいろいろ物色してみたり、赤福の本店赤福を食べて~なんて考えていたんですが

・・・甘かった。

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おはらい町は満員電車かというレベルで混雑しており、人に押されながら進むしかなくとても食べ歩きやショッピングを楽しむ雰囲気ではありません。また、どのお店も何時間待ちかと思うぐらいの長蛇の列。

少し歩いてみたものの、早々にギブアップ。おかげ横丁はスルーすることにしました…。ちなみに、過去に来たことがある夫曰く、普段は土日でもここまでではなく、常識的な混雑具合らしいです。

そりゃみんな、初詣に伊勢神宮行きたいよね・・・

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おはらい町の通りと並行して、五十鈴川沿いの道はずっと内宮まで続いています。遠くに見える橋のあたりがおはらい町の中心地。あの橋のたもとに赤福本店があるんですよ!

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おはらい町を外せば急にのどかな雰囲気に。外したからこそ見えたものもありました。

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五十鈴川の清流!透明な水に木々の緑が反射してキレイです。

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そんなこんなで何とか内宮へとつながる唯一の道、宇治橋へやってきました!もうこの辺りは人しかいません。

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この人の多さ!しかし、江戸時代の最盛期の参拝者数も現代と同じぐらいと言われており、当時もこれぐらいの人が参拝していたんでしょうか。信じられない…。

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人の波をかきわけ、なんとか本殿までたどり着いた。こちらでも黒服の方々が奥の方で個別に参拝されていました。

なんとか、両方参拝できた~!

横山展望台

おはらい町をぶらぶらする予定が崩れたため、思ったより時間が空きました。そこで急遽行くことにしたのが志摩

伊勢志摩サミットが開かれた地であり、真珠の養殖の発祥の場所でもある、複雑に入り組んだリアス式の海岸線の美しい地です。

伊勢神宮からは車で片道40分ほどと、そこまで遠くありません。

横山展望台はそんな伊勢志摩の風光明媚な景色を一番楽しめる場所らしい。

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展望台は山の上の方にあります。途中のビジターセンターにも駐車場がありますが、そこからさらに上まで車で行けるためギリギリまで車で行った方がよいと思います。結構急な階段を歩かなければいけなかったので…。

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上まで登ると、つい最近(2018年)に出来たという横山天空カフェテラスがあります。

たまたま人のいないタイミングがあったのでパシャリ!

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カフェテラスというだけあり、カフェが併設されています!コーヒーやサンドイッチなど、美味しそうなメニューがありました!

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カフェの上にも一段高い展望台があり、そこでも良い景色が見られます。

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階段を登ってきて暑かったのもあり、ブルーベリーソフトを買ってみる。冬でも結構食べてる人がいました。

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実はカフェのあるところからさらに数分歩くと、頂上の展望台があります。こちらの方が景色が良く、先があることがわかりづらいからか、人も少なく穴場でした。

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湾にいっぱい浮かんでいる筏は真珠養殖かな?独特の風景ですね。

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日が暮れてきた…。気持ちの良い展望台で思った以上にゆっくりしてしまった。

伊勢志摩ならではの光景が見られるだけでなく、おしゃれなカフェもある今どきの展望台。志摩に来たらまずはここかな?

志摩観光ホテル

そういえばお昼ご飯を食べていなかった…。

いっそホテルでしっかりご飯を食べてしまおうということで、やってきたのは志摩観光ホテル。ここは2016年にG7の伊勢志摩サミットの会場となったリゾートホテルです。

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ホテルの駐車場に停めて庭を散歩していると、サミットの集合写真を撮ったと思われる場所がありました!

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ヤシの木なんかもあり、南国感あふれるいいお庭です。夕日とヤシの木ってなんでこんなに映えるんだろう…。

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ホテルの屋上ではスペースが解放されており、夕焼けを見ることが出来ました。和歌山の白良浜で見た夕日に負けず劣らずの良い赤さ。

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ホテルの中にはサミットのテーブルを再現した(本物?)場所もあったり

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各国首脳陣のサインもありました!

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Lienというラウンジでお昼ご飯兼カフェ兼夜ご飯兼を食べることに。カフェタイムは17時半までだったので、ギリギリの入店…。

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松坂牛のボロネーゼ。そういえば松坂牛食べてなかった。初松坂牛!

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地元野菜を使ったペペロンチーノ的なやつ。ホテルのご飯は安定して美味しいですね。

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時間が遅かったため、ケーキはチーズケーキだけしかなかった。ちょっと残念。

サラダ・パスタ・ケーキのセットで一人3,000円ちょっと。高級ホテルですが、このお値段で食べられるのは嬉しい。

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バーもいい感じ。このままここに泊まりたいなぁ・・・と思いながら、これから名古屋へ向かって移動します…。なばなの里にも行きたいしね。

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すっかり日も落ちて、お庭がライトアップされていました。空には星が瞬いています。ますますここに泊まりたい・・・。

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次は泊まりに来るぞ、と心に誓ってホテルを後にしました。

全国伊勢志摩はまだまだ見るべきところがありそう!名残惜しいけど次の機会に。

今日はまだ終わっていません。次の目的地、なばなの里へ向かいます!

予定詰め込みすぎたね

 

近畿旅行 一日目の記事はこちら

近畿旅行 二日目の記事はこちら

近畿旅行 三日目の記事はこちら

近畿旅行 四日目の記事はこちら

近畿旅行 五日目の記事はこちら

2020年1月 近畿【6/9】「麻吉旅館」泊 伊勢神宮にほど近い古市遊郭跡、元茶屋の旅館は食事も美味しい名旅館だった。

こんにちは、しろいるかです近畿旅行の五日目の夜は、江戸時代の三大遊郭と呼ばれる古市遊郭に今なお残る麻吉旅館に宿泊しました。素晴らしい旅館だったので宿泊だけでひとつの記事にまとめます!

近畿旅行 一日目の記事はこちら

近畿旅行 二日目の記事はこちら

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近畿旅行 四日目の記事はこちら

近畿旅行 五日目の記事はこちら

古市遊郭とは

江戸時代、お伊勢参り(おかげ参り)と呼ばれる、伊勢神宮へお参りに行く巡礼旅が全国的に流行ったそうで、年間数百万人もの人が伊勢神宮へ押し寄せました。現代の伊勢神宮(内宮)への参拝者数は2019年で約550万人。当時の江戸時代の日本の人口は約3,000万人と言われ、街道が整備されているとはいえ、全人口の6分の1にあたる人たちがお伊勢参りを行っているとは、信じられないほどブームだったんですね。

そんなお伊勢参りは老若男女問わず行われていましたが、参拝を終えるまでは節制し身を慎んでいた人たちが、参拝後に遊びまくる場所として遊郭が発達しました。

伊勢にある古市遊郭は江戸の吉原、京都の島原と並ぶ三大遊郭として栄華を極めていたんだそうな。

遊郭というと夜のお店のイメージがありますが、当時の遊郭は女性も楽しめるもので、人形浄瑠璃や歌舞伎小屋が立ち並び、土産物屋や飲食店も溢れるいわゆる繁華街だったそうです。

今でいうと新宿歌舞伎町かな

麻吉旅館

古市遊郭も、今は昔。残念ながら戦争での焼失を経るなどして現在は住宅街になっています。

そんな中、唯一当時の面影を残しながら現在も営業している旅館が麻吉旅館です。江戸時代の古地図や書籍にもその名が載っており、当時は遊郭茶屋として営業していたそうです。

創業当初の建物ではないようですが、江戸末期に作られた建物は重要文化財になっており、麻吉旅館のある一画だけは当時にタイムスリップしたような雰囲気さえ感じさせます。

外観(夜)

到着したのはすっかり日も落ちた夜6時過ぎ。しかし、車の音を聞いてか女将さんが迎えに出てきてくださり、おもてなしを感じました…。

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旅館の入口です。この建物は木造五階建てで、斜面に沿って這うように作られています。懸崖造りと呼ぶみたい。

入口が複数あり、なんとも不思議なつくり。どことなく妖艶な雰囲気を醸し出しているのはここが元遊郭茶屋だから、という前情報があるからかも。

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この入口から中へ入りました。ちょうど建物の3階部分にあたるようです。

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最上階(5階)部分は大広間になっているようで、外からは2階に見えます。

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このように建物に沿って階段があり、下へ降りて行くことが出来ます。

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なにこの橋!?雰囲気ありすぎる。

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階段を下りて下から橋を眺めます。実はこの橋、宿泊するとここを通って食事処へ行くんですよ!

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一番下まで降りてきた。かなりの広さですが、現在は旅館としては使っていない部分も多いです。

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一番下は蔵になっていて、でかでかと「麻吉」と書かれていました。この蔵には茶屋時代の調度品などの様々な品が貯蔵されており、旅館の建物の中の「麻吉の歴史」と書かれた部屋から入って行って見学することが出来ました。残念ながら内部は撮影禁止だったので写真はありませんが、滞在中に是非見るべき場所です!

内観

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中も重厚感を感じさせるつくり。私たちの部屋は廊下のつきあたりにある「櫻雲楼」という場所でした。お部屋の名前からしてもうたまりませんね。

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立派なお花。お正月ですからね。

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一階下に降りてきました。ここは2階部分かな?この写真の左側の方には、当時の炊事場が残されています。

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これが炊事場。実は3階部分と吹き抜けになっていて解放感がとてもあります。

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今は使われていないようだけど、今でも手入れすれば使えそうなほど。 

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3階部分、奥へ行くと水回りがあります。お風呂は何か所かあるようで、各グループごとで貸し切りにしてくださいます。温泉ではありませんが、これほど古いのにしっかり手入れされていて気持ちいいお風呂でした。

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まるで迷路のような構造。これほど広い内部を探検しているんですが、人の気配はあまりしません。というのも一日4組ほどしかお客さんをとっていないようです。

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ここが4階部分。最上階へと上がる階段があります。

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下足箱がありました。当時はここが表玄関的な位置づけだったのかな。

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枢密院内大臣…。明治から戦前までは政府の要人なども宿泊していたのでしょうか。

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おびただしいほどの色紙があります。そのほとんどは文人墨客や歌舞伎役者さんっぽい。全然詳しくないのでわかりませんが、きっと凄い人たちの色紙もあるんだろうな。

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最後に、懸崖造りの簡易な構造図。なるほど、これはわかりやすい…。

最上階の大広間「聚遠楼」は素晴らしい眺めらしいですが、5階に宿泊されている方がいらっしゃったので、翌朝チェックアウト後に見学することに。

宿泊部屋「櫻雲楼」

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到着して通されたのがこちらのお部屋。特に名前とかは無かったけど、きっとこの名前。

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とても広いお部屋です。既にお布団を敷いてくれていました。

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外観からは想像のつかない快適さ、エアコンに石油ファンヒーター完備です。

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不思議な場所に引き戸があるんですが、これが外と繋がっています。ところどころ、当時どういう使われ方をしたのか想像もつかないような独特の建物のつくりを見受けられます。

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お部屋の外はぐるっと囲むように回廊になっています。窓などは新しくなっているようですが、窓の外にある手すりのところとか、当時の雰囲気を感じられます。

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外の景色はまさかの幹線道路!時代はこうも変わるんですね…。

お食事

夜ご飯はお食事処で。

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まさかの空中回廊を進んだ先のお部屋でいただきました。

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橋を渡ったところ、襖で隔てられた前室のような場所を抜けると・・・

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襖の先に食事処が用意されていました。

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個室に上品なテーブル席が設けられており、料亭のような雰囲気。(ちょっと写真がぼけた)

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杉村春子さんという方の色紙が飾られていました。全く詳しくないので家に帰ってWikipediaで調べたらすごい方なんですね。演劇界の大スターみたいです。

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江戸時代などの書類?が壁紙に使われているところがなんとも雰囲気あります。

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お料理が運ばれてきました。お盆がとてもステキです。

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お刺身はサワラとタイ。新鮮でコリコリしていました。美味しい!

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ワカメも分厚く歯ごたえがあって美味しかった。

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そうそう、箸袋もかわいいです。江戸時代の時のデザインをそのまま使っているのだそう。

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さざえ。臭みもまったくなくあっさり食べられます。出汁も利いててスープも飲み干したくなってしまうぐらい。

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煮魚はブリ。これまた身までしっかり味が染みてて美味しい!

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茶碗蒸し。器からしてもう間違いなく美味しそう。どのお料理のお皿にもこだわりを感じました!

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中身はアオサとアコヤ貝。どちらも伊勢志摩の名産ですね。アコヤ貝って真珠だけじゃなくて身も美味しいことを知りました。

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サワラの西京焼き。これまた焼き加減が絶妙、皮はパリパリで、脂ののった身はジューシーでした。お魚づくしなラインナップなのに、美味しすぎて最後まで飽きずに食べられます。美味しいな~と思うお料理は結構食べる機会がある気がしますが、うまっ!と心が動く料理にはなかなか出会えないと思う。

今回はうまっ!と感じる夕食だった。

あ、そうそうお酒のラインナップも豊富でした。私たちはお酒をあんまり飲まないのでお酒とお料理の相性とかはあまりわからないのですが、きっと日本酒とかと合うんだろうな~。

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夜とはうってかわって、朝ごはんはシンプルな感じ。お正月だからごまめに黒豆煮もありました。

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焼き魚とだし巻きも。

美味しいですが、朝は食堂のようなところで食べたのであんまり風情は無いかも。

あらためて、夜ご飯の満足度はすごかった

聚遠楼

朝ごはんも食べて一休みしたところで、宿泊していた人がチェックアウトしたので、館内で一番広い大広間、「聚遠楼」を見学しても大丈夫ですよ、とお声掛けいただけました。早速行ってみる。

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広い!昔はここで毎晩のように酒宴が催されていたんでしょうね。

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立派な掛け軸と牛?の置物。

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見晴らしも良く、遠くには朝熊山(あさまやま)も望めます。朝熊山の頂上にはお寺があり、お伊勢参りを終えたらそちらも併せてお参りするのが当時一般的だったようです。

外観(朝)

とてもいいお宿でした。これでお正月三が日に宿泊して一人15,000円って…。予約はかなり取りづらいですが、お伊勢参りをするなら麻吉旅館さんに泊まるしかない!

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最後に、チェックアウトしてから明るいうちの外観写真も撮っておくことに。

外から見るとこの上の部分が聚遠楼だったんですね~。

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ふむふむ。

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朝なのにどことなく妖しい雰囲気?笑

伊勢古市参宮街道資料館

チェックアウトのときに女将さんから近くに資料館があるからよかったら行ってみては、とおすすめされたので行ってみました。古市旅館からは徒歩3分ほど。

旅館からも近いので、当時の姿に思いを馳せながら現在の古市街道を歩きながら行くのがおすすめです。

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周りは完全に住宅街になっています。現代までその姿を残している街もあれば全く別の姿に変わっている街もある、なんだか不思議な気分。

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外観は作り替えたみたいですが、中にはいるとどうみても元公民館です笑

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中は決して広くなく、さっと見たら10分ほどで見終わるぐらいですが、江戸時代のお伊勢参りや古市遊郭に興味を持ったなら楽しく感じると思います。とくに、麻吉旅館にはお伊勢参りに関する本やガイドブックが置いてあり、夜寝る前にそれを読んでいたため、展示物を見ると「あ、これ本で見たやつだ!」となりました。

元茶屋の建物に泊まるのはなかなか出来ない体験だね

全国にはまだ同じように遊郭跡の旅館が何軒かあるらしい。次の旅行で近かったら泊まってみよう!

2020年1月 近畿【5/9】「民宿くらや」泊 湯の峰温泉つぼ湯は唯一の世界遺産指定の温泉!?和歌山の世界遺産を巡る旅。

こんにちは、しろいるかです
近畿旅行の五日目、湯の峰温泉に宿泊し、熊野本宮大社等をめぐりました。

近畿旅行 一日目の記事はこちら

近畿旅行 二日目の記事はこちら

近畿旅行 三日目の記事はこちら

近畿旅行 四日目の記事はこちら

湯の峰温泉とは

日本で唯一、温泉自体が世界遺産に登録されている温泉地です。なお、島根県には温泉街が世界遺産に登録されている温泉津温泉(ゆのつおんせん)という温泉地があります。違いは登録されたのが温泉自体か、温泉街の景観か、というところでしょうか。

さて、そんな湯の峰温泉ですが、世界遺産に相応しい歴史があります。開湯は1800年と、日本最古の温泉なんだとか。1800年前って日本ではまだ弥生時代末期、中国は三国志の時代ですよ!?

また、文化的背景もあり、熊野三山への参詣の前に体を清める、湯垢離(ゆごり)を行う場所として用いられたとのことで白河上皇後白河上皇もここで湯垢離を行ったと言われているそうです。

これらの歴史から、江戸時代に庶民に広まった温泉番付では勧進元(いわゆる別格)という位置づけであり、ランキングの対象外になるなど、どこかほかの温泉地とは異なる風格です。

温泉宿は10軒ほどで、どれも小さな温泉宿です。いわゆる大型旅館は一軒もありません。

山奥なのでアクセスは悪く、最寄りの電車駅からバスで1時間かかります。そのため車での移動が賢明だとは思います…。しかし実は白浜温泉(アドベンチャーワールド)から1時間ちょっとの距離で、熊野本宮大社は車で10分ほどの目と鼻の先の距離にある、観光地の間を結ぶ好立地とも言えるため、私たちはアドベンチャーワールドを楽しんだ後湯の峰温泉に宿泊し、翌日熊野詣をするというプランを立てました。

世界遺産にもなっているのにあまり知名度無い気がする

宿の数も少ないし、今ぐらいが丁度いいよ

湯の峰温泉売店・食堂

白浜を出発したときには既に日が暮れており、7時頃の到着となりました。あたりは真っ暗の中、突然温泉街のあかりが広がった時はほっとしました。車を降りるとほんのり漂う硫黄の香り!

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(翌朝の写真)湯の峰温泉は温泉街入口に大きい無料駐車場があり、そこ以外車を停めるスペースがありませんでした。ここに停めて行きます。

まずは宿に荷物を預け、夜ご飯を食べに温泉街へ。

お店の名前がそっけないですが、ほんとうにこういう名前なのでしかたない。湯の峰温泉は山の中にある温泉地で、コンビニも近くにありません。そんな中、素泊まりの宿泊客の心強い味方となる売店・食堂です。

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温泉街にしては珍しく、なんと夜8時まで営業しています!この明かりが心強い…!

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メニューも居酒屋のようなおつまみ系の小皿あり、定食あり、麺類ありのなんでもござれなオールマイティーレストラン。

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もちろん、熊野地方の名物、めはりずしもありますよ!塩漬けした高菜でご飯をまいたもので、おむすび的に食べられます。全国的にコンビニで売っていい美味しさ。

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無性にラーメンが食べたくなり注文。たぶんインスタント・・・けどお値段安かったのでまぁいいや。定食を頼むか、おつまみ系とお酒を楽しむ方が良いと思います笑

湯の峰温泉で夜空いている食事処はここだけですが、店内はそれほど広くないので、土日とかだと並ぶかもしれませんね。

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すぐ近くに別の売店(Vショップ)もあります。売店としてならこちら。コンビニ的な品ぞろえでした。こちらも同じぐらいの時間帯まで開いていました。

宿泊:民宿くらや

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くらやさんは温泉街の中心に位置する民宿です。民宿とは言うけれど、外観は旅館のような雰囲気。私たちが予約したときは素泊まりプランしか見当たらなかったのですが、じゃらんを見るとお食事付きプランもあるみたいですね。お正月だからかな?

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ヤバイよヤバイよ!「出川哲郎の 充電させてもらえませんか」の色紙がありました。ここに泊まったのかな?初めて見た。いろんなところ巡っていますね。

お部屋は6畳ほどの和室で、お布団を自分で敷く民宿方式。お風呂トイレは別ですが、トイレはウォシュレット付きで非常に清潔でした。

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建物の外に共同浴場のような宿専用のお風呂があります!外観はちょっとボロい・・・ですが、中は綺麗に保たれており、素敵な源泉かけ流しのお風呂でした。3室しかない中で24時間利用もでき、男女別に浴室があるためほぼ貸切状態です。気持ちよくて朝夜ともに1時間ぐらい長湯してしまいました。

硫黄が少し香る無色透明のお湯

気持ちよかった~

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翌朝。温泉街を探検に行きます!二階の角部屋ですが、チョーヤの梅酒のCMで使われたらしいです。温泉街が見渡せるいいお部屋みたい!

湯の峰温泉の温泉街

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まだ朝もやに包まれている早朝の温泉街。中心を川が流れる、オーソドックスな温泉街スタイルですね。

温泉街自体は端から端まで歩いて3分ってぐらいの小さなところですが、温泉街に必要な要素が全て詰め込まれています!

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まず、温泉卵を作ることのできる、源泉口があります。

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朝10時頃にもなればこんな感じの賑わいを見せていました。

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湯の峰温泉は源泉温度が非常に高く、美味しい温泉卵が作れるんです!生卵は売店やらで3個から売っていて、それをそのままフックに引っかけて10分ほどまてば完成です!

じゃがいもを茹でている人がいて、なんと茹でたてのじゃがいもをいただけました。和歌山の人は優しい・・・。めっちゃ美味しかった。

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温泉寺(東光寺)と公衆浴場。温泉卵を作るところの隣にあります。夜ご飯を食べた売店・食堂もここですね。

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こちらは、温泉寺にしては珍しく住職の方が常駐しているようで、御朱印などもいただけました。

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温泉寺の裏手にある喫茶店!お昼は軽食も食べられるみたいですが、お目当ては朝の温泉コーヒー!

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中は民芸調でいい感じ。

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温泉コーヒーと、持ち込みOKとのことだったので先ほど自分で作った温泉卵ともらったじゃがいもを食べました。朝からホクホク。

世界遺産「つぼ湯」

さて、湯の峰温泉に来たらここは絶対に行きたい!それが世界遺産に登録されているつぼ湯です。温泉全体が世界遺産というわけではなく、このつぼ湯こそが世界遺産なんですね。

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つぼ湯は、1組30分の貸切制の利用です。朝の6時から夜の9時半時までとかなり長めの営業時間。入浴料金は780円で、つぼ湯入浴券で公衆浴場にも入ることが出来ました。

入り方は、公衆浴場の受付でつぼ湯の入浴券を買うと、番号札(整理券)を渡されます。その際にだいたい目安の待ち時間を教えてくれます。

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自分の番が来たら貰った番号札をつぼ湯の入口にかけて入浴します。この写真だと、今は9番の番号札の人が入浴中ということですね。

入浴時間は最大30分なので早めに出る方もおり、その場合は時間が繰り上がります。自分の番が来た時に現地にいないとスキップされてしまうため、基本的には近くで様子を見ながら待つことになります。

私たちは朝の7時頃に番号札をもらいに行きましたが、既に2時間半待ち(5組待ち)の状態でした。また、前日の夜は7時頃に様子を見に行ったところ、既に営業時間終了の9時半まで番号を払い出しているようで既に受付終了していました。

平日ならともかく、土日につぼ湯に入りたい場合、日帰りで立ち寄りは厳しいかも…?

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自分たちの番が来たので中へ。扉を開けるといきなり階段があり、すのこと脱衣かごが用意されています。シャワーなどはありません。

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つぼ湯は温泉街を流れる川の中にあります。貸切入浴するためにつぼ湯の上に小屋を建てて覆ったのかな?

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ミルキーブルーって感じの良い色合いのお湯。硫黄の香りが強いです。日によって7色に変わるのだとか?

深さがわからないので慎重に入りましたが、普通の湯船の深さです。底は砂利が敷き詰められていました。

実は足元から源泉が自然湧出しており、かなりの量のお湯が湧いてきます。そのため冷水が出る蛇口があり、ひねるとすごい勢いの水が出てきて一気に水で埋められます。ただし源泉温度は高いので水で埋めてもすぐ熱くなる!

このお湯は1800年前から湧き出していて、ここで歴代上皇が身を清めたのかと思うとなんだか不思議な気分ですね。

念願の世界遺産の温泉に入れた

これで熊野三山への参拝準備もバッチリ!

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湯の峰温泉はとても雰囲気のいい温泉街に良質な硫黄泉、温泉卵づくりに世界遺産のつぼ湯ありと理想的な温泉地でした。

熊野本宮大社

湯の峰温泉から車で10分ほど、熊野三山の中心の神社です。全国の熊野神社総本宮でもあるようですね。

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お正月三が日だからか、河原を利用した超巨大な臨時駐車場が出来上がっていました。

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田園地帯にめちゃくちゃ大きい鳥居が見えます。

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近づくとより大きさが際立ちます。日本一の大きさの鳥居みたい!

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実はこの中は神社の本殿などはなく、 大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる、昔の熊野本宮大社があった場所だそうです。昔の熊野大社熊野川の中州に作られていたようで、それが明治時代の大水害で流されてしまったことから現在の場所に移築したのだとか。見た目は全然中洲ではないですが、堤防工事とかでだいぶ風景が変わったのかな。

中は神域であり写真撮影禁止です。流されてしまった当時の社を祀る祠がありました。

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普段は静かな熊野川。水がとても綺麗でした。

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こちらが本殿のある現在の熊野本宮大社。大斎原からは500mほど離れています。

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雰囲気ありますね!

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熊野三山のシンボル、八咫烏(やたがらす)マーク。本殿は残念ながら撮影禁止でした。

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本殿の横には八咫烏をかたどったお土産などが売られていました。カフェもあったので参拝後に休憩するのもいいですね!

今年は大鳥居の建立20周年で特別な御朱印が貰えたよ

川湯温泉

川湯温泉熊野本宮大社から車で10分ほどの距離にある温泉地。湯の峰温泉とは対照的に、こちらは大規模温泉旅館が何軒かあります。

その名の通り、川の中から温泉が湧き出ている温泉地です。

ここに来たのは、川の水量の少ない冬の間だけ川の中州に大きな湯船を作り、温泉を楽しむという仙人風呂に入るため!仙人風呂はオープンなスペースに作られているため、水着着用で楽しむことになるようです。

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河原を歩けるようになっています。

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が…!あまりに混んでいて断念。そもそもゆっくり入る温泉というよりは泳ぎまくっているお子様がいっぱいいて、もはや温水プールになっている…。

思っていた感じと違った…。

お正月だからね、人も多いししょうがないね

子ども連れとか、ファミリーにはすごい楽しい場所だと思います。温泉だと思っていくとちょっと肩透かしかも…。

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お腹も減ってきたので仙人風呂目の前のカフェのようなお店でご飯を食べました。

熊野速玉大社

熊野三山のひとつ、こちらも世界遺産熊野本宮大社からは車で30分ほど、熊野川沿いの道を進んでいきます。昔は本宮を参拝後、熊野川を船で下って速玉大社へ向かったそうです。

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熊野速玉神社は新宮市の街中にあり、地元に根ざした神社という感じです。

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本殿は立派でした。こちらはとくに撮影禁止では無いみたい。

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河川敷に作られた臨時駐車場がなんだかデジャヴです。

ここ速玉神社ですが、歴史的価値は非常に高く、熊野三山の構成要素として非常に重要なのだと思いますが、観光を目的としてどれか1か所だけを周るのだとしたら本宮大社の方が見応えはあると思いました。

ちなみにもう一か所、熊野那智大社は速玉大社から車だと30分ほどの距離ですが、今回は時間切れで行くことが出来ませんでした。那智山に建てられた神社で、那智の滝などでも有名ですね。残念。

今度は夏に、熊野古道を通りながら熊野那智大社の方を巡りたいな!

花の窟神社

伊勢の方面に向かっていると、ふと「世界遺産」の文字とともに、花の窟(はなのいわや)神社の看板が見えました。

日も暮れかかっているけど、これは行くしかない!

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ここは国生みの神、伊弉冉尊イザナミノミコト)が亡くなった後に葬られたという御陵としての神社でした。その由来は非常に古く、日本書記にも記述のある日本最古の神社なんだとか!

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中に入ると本殿はなく、ご神体として巨大な岩が祀られています。手前の建物は社務所みたい。

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この岩なのですが、見上げると…

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大きな綱が垂れています。境内の南の方にあるご神木と繋がっているのだとか。

他とは少し雰囲気の異なる、霊験あらたかな神社でした。

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かと思いきや道の駅併設という、境内を一歩出れば俗世を感じられる、なんだか不思議な場所笑

伊勢と熊野を繋ぐ場所にあるため、途中に休憩がてら訪れるのにピッタリでした。

今晩は伊勢に宿泊し、翌朝はお伊勢参りです。

いよいよ三重県へ!

2020年1月 近畿【4/9】アドベンチャーワールドは動物園と水族館のいいとこどりで最高だった!

こんにちは、しろいるかです
近畿旅行の四日目、和歌山県南紀白浜アドベンチャーワールドに行きました。

近畿旅行 一日目の記事はこちら

近畿旅行 二日目の記事はこちら

近畿旅行 三日目の記事はこちら

アドベンチャーワールドとは

行く前は和歌山県にある、パンダがめっちゃいる動物園というイメージ。というぐらいしか事前情報は調べてませんでした。

関西圏だとCMも頻繁にやってたりして知名度抜群!

入園料金はなんと4,500円(2020年3月以降はさらに値上げして4,800円)というなかなかな良いお値段。そのため、アドベンチャーワールド片手間で行くというよりは、腰を据えて一日楽しむ場所!として旅程に組み入れるのが良さそうです。私たちも旅行の4日目はここ以外はスケジュールには組み込まず、一日楽しむことにしました。

アクセスは電車の場合は最寄り駅である白浜駅まで京都大阪からは約2時間半~3時間ほど。そこから路線バスで10分です。京都大阪からは直通バスも出ており、そちらだと所要時間は大体3時間半~4時間ほど。 いずれにせよ日帰りする距離ではないですね。

実は、アドベンチャーワールドから車で5分ほどの距離に南紀白浜空港があり、東京羽田を一日3往復JAL便が結んでいます。これを使えば東京からの方がむしろ近いんですね!時間的には十分日帰り可能なので、まさか日帰り旅行でも行ける…?

私たちは前日宿泊した龍神温泉からアドベンチャーワールドへ車で向かいました。だいたい1時間ほどで到着なので、車の場合は龍神温泉とセットで楽しむプランもありだと思いました。

エントランス

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まずは超巨大な駐車場に驚かされます。11時過ぎに到着しましたが、それでもまだまだキャパ的には余裕がありました。車で来ても安心ですね。

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花で装飾されたステキなアーチがゲートになっています。

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入口のアーケード街っぽいところや両側の建物の感じがまるでディズニーランドやUSJっぽい・・・かも?中はお土産物屋さんが入っています。

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アーケードの中の噴水なんですが…

えっ、ペンギンが泳いでる!?

アドベンチャーワールドがちょっと他の動物園とは違うな、と最初に思った瞬間でした。

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アーケードを抜けると屋外が広がっています。全体的な作りとしては基本屋外に動物たちの展示エリアがあって、特定の動物については海獣館、パンダラブ(パンダ館)という風に屋内にまとまって展示エリアがあります。

いわゆる普通の動物園スタイルに近い感じかな?

パンダラブ(パンダ館)

まずは入口からも近いパンダラブというネーミングのいわゆるパンダ館へ行きます。

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ガラスにもパンダの絵が描かれていて、一目でこの中にパンダがいるんだなとわかります。

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と思ったら、外に人だかりができていて、なんとパンダ館の目の前に屋外展示エリアがある!!普通にパンダいました。

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めっちゃ笹食ってる!

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距離が物凄く近い!!ムシャムシャと食べる音まで聞こえてきます。

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手持ちの笹の枝を一通り食べ終わると、おもむろに次の枝に手を伸ばします。

なんだこれ、思っていた以上に動きがかわいい…。

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一通り食べ終わると、移動を始め・・・

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次はおやすみタイムです。足を伸ばしてるところがまた怠惰でかわいい…。

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帰り際にもう一度みたら寝てる場所が変わっていました。だらーん。

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遠目に見るとめっちゃシュール。寝てるパンダに対してはお客さんもほとんど見向きをせず、どことなしか笑いを誘います。

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中にもパンダがいましたがおやすみ中でした。滞在中、なんどかパンダを見ましたがほぼ寝ているか食べているかのどちらかです。なんて優雅な生活…。

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パンダのかわいさはなかなか写真だと伝わりづらいです。パンダはその動作もかわいさに繋がっていて、実物の動きを見てこそ。ぜひとも笹をひたすら食べているパンダをみて癒されてほしい・・・。

アニマルランド(アニマルショー)

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続いて向かったのはアニマルアクションというショーをやっている場所、アニマルランドです。一日のうち、12時15時の2回開催しているようですが、これは見るのをおすすめします。

トレーナーの指示で、動物たちが真ん中にある障害物やプールのヘリの赤い通路を通るのですが、出てくる動物たちのバリエーションが物凄く豊富で、こんな動物までトレーナーの指示に従うの!?と驚きます。

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カワウソも出てきます。カワウソって思った以上に賢いです!

ペンギン王国・海獣

続いて向かったのは、主にペンギンが展示されているペンギン王国と海獣館。

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一部、屋外もありますが基本は屋内でガラス越しにペンギンたちを見ることになります。

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コウテイペンギンの子どもがいる!まだ全て毛が生え変わっておらずモコモコしてます。コートを着てるみたい笑

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オトナになるとこうなります。別人ですね・・・。

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こちらはアデリーペンギン。白目の大きい目が特徴的ですね。いっぱいいました。

ビッグオーシャン(イルカショー)

続いて、イルカショーをやっている場所、ビッグオーシャンへ。

イルカショーは通常11時15分14時15分の2回の開催です。ただ私たちはお正月に行ったので少し開催時間が違った気がする。

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広いドームです。天気が良いと日が差し込んできてとても明るい雰囲気。

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なんと、奥には南紀白浜空港の滑走路が見えます!飛行機の音とかイルカたちは大丈夫なのかな、と少し心配になりますが、全然大丈夫なんでしょうね。




イルカショーは見るのに夢中で写真はあまり撮っていませんでしたが、クオリティが高かったです。間近で見られるので迫力も十分。こちらも是非見ておきたいです。

しろいるかはいなかったけど、ばんどういるか、かまいるか、おきごんどうの3種類のイルカたちが活躍してた!

アニマルカーニバル(ペンギンパレード)

イルカショーを見たのち、アニマルカーニバルとペンギンパレードを見るため、パンダ館の近くのフラワー通りにスタンバイしました。

ペンギンパレードは毎日開催、土日だけ他の動物たちも参加するアニマルカーニバルにグレードアップして開催、という形のようです。お正月はアニマルカーニバルでした。

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来た!凄いところがペンギンたちがパレードを先導してるんですよね。道順とか覚えてるってことなのかな…

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目の前で止まってくれた子。触れちゃいそうです。

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クビナガペンギン。思わずそう名付けたい。

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ペンギン以外にもさまざまな動物たちが通った後、最後にパレードっぽい車が通って行きました。ペンギンパレードは手が届きそうな距離で大量のペンギンたちがワラワラ通り過ぎて行くのでなかなかない体験でした!

特定のコースを通るため、最前列で鑑賞できるところで待機しておくのがおすすめです。

ブリーディングセンター(2つ目のパンダ館)

続いて、もう一つのパンダ館、ブリーディングセンターに行きます。

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例にもれずお休み中です。というかこれ食べながら寝たんじゃ…。

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こちらも屋外展示と、屋内展示があります。パンダは各館に3匹ずつ、園内で計6匹もいるんですね。

屋外展示はパンダラブの方がパンダとの距離感が近く、屋内展示はこちらの方がパンダとの距離感が近いです。ここに来たならどちらも見ておくべきですね!

サファリワールド(サファリツアー)

園内の奥に進むと、なんと広大なサファリエリアが広がっています。高低差もあり、めちゃくちゃ広いです。入場料金だけで回る場合は以下の二通り。

  • ウォーキングサファリ(徒歩)

歩いて一周しようとするとサクサク見て回っても1時間近くは必要そう。様々な動物のエサやり(有料・時間限定)に参加ができる。一方で、肉食動物エリアは回れません。

20分ほどで一周してくれるが、待ち時間あり。1月2日の15時過ぎだとだいたい20分ほど待ちました。肉食動物エリアを回れるのはいいけど自分のペースでは回れず、窓越しに動物を見ることになるため迫力に欠けるかも。バスの右側、左側にバランスよく動物が配置されているので自分の反対側に動物がいる場合はあまり見えません。

私たちは色々見た後でちょっと疲れ気味なのもあり、バスに乗りましたが待ち時間なども考えると徒歩でも良かったかも?一部の肉食エリアは柵の中からや、上の方から眺めることが出来ますし。

ちなみに追加料金を払えば自転車、ゴルフカート、ジープ等の選択肢が増えます。

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バスといっても、電車みたいに複数車両を牽引してます。子どもとかは喜びそう。

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草食動物エリアも相当に広いです。シマウマとか色々。

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徒歩の場合もライオンは柵の中から眺めることが出来そうでした。エサやりもあるみたいですね!

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なかなかこっちを向いてくれないトラ。

園内にサファリパークまであるのは驚いた!

ふれあい広場

最後に回ったのはふれあい広場という、小動物や鳥がいるエリアです。カピバラやフラミンゴなどは放し飼いにされていて、普通にその辺を歩いていました。

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オウム。繋がれていないし網もないのに逃げないのが凄い。

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並んで日向ぼっこをするミーアキャットたち。なんか神々しい感じになった…。

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これ、なんだと思います?コツメカワウソです!上からとった写真ですが、2匹がくるんと丸まっててめっちゃかわいい!個人的ベストショット。

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ミニブタ。愛嬌があって思ったより好きだった。

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隅っこで寄り添ううさぎさん達。おびえてる?

アドベンチャーワールドの感想

最初はテーマパークかと思うような入場料の高さにびっくりしたものの、中を周ってみるとパンダのかわいさは予想以上、パンダ以外も楽しめる、動物園+水族館+サファリパークの集合体のような場所でした。なにより展示方法や各種イベントで動物との距離が非常に近いのが良かったです。パンダを見に行ったと思ったら同時に旭山動物園八景島シーパラダイス富士サファリパークが目の前にあった気分。さすがにどれも本家ほどの規模ではないですが、足して3で割るというよりは÷2ぐらいの印象。動物好きなら行くしかない!

所用時間についても11時過ぎに入場してから17時近くまでじっくり楽しめました。もう少しエサやり系やふれあい系のイベントも網羅したり、遊園地の乗り物にも乗ろうと思ったら開園時間と同時入場が必要なぐらいのボリューム。

さて、帰り際、お土産物屋さんに寄りました。やっぱりアドベンチャーワールドといえばパンダのぬいぐるみかな…。

・・・

かまいるか が なかまになりたそうに こちらをみている!?

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かまいるか が なかまにくわわった!

可愛さに負けた。

白良浜(しららはま)

アドベンチャーワールドを出たのがちょうど日暮れ前。車で5分ほどの場所にある、白良浜(しららはま)へ夕日を見に行きました。

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無料の駐車場が浜の目の前にあります。そこまで大きくないため海水浴シーズンはとても無理でしょうけど、冬の夕暮れ時は普通に停められました。

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この白良浜は綺麗な白砂で有名なビーチ。海水も透き通っていて沖縄かと錯覚するほどです。

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和歌山県朝日夕日百選らしい。というか和歌山県だけで100選もあるのか…。

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夕日を見に来ている人もいっぱいいます。目の前には白良浜グランドホテルというリゾートホテルがあります。近くには白浜温泉という温泉街もあり、賑やかな雰囲気。

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空が赤くなり、白浜温泉の旅館群が黒く浮かび上がります。ビーチの曲線のシルエットも映えますね…。

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お正月なので凧揚げをしている家族もいました。楽しそうだな~。

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夕日の反射でビーチも赤く染まります。

真冬のビーチなので寒いのかと思いきや、風もあまりなく穏やかでした。これはたまたまなのかな…?ずっと見てられそうな景色。

【2024/1追記】ちなみに、2023年から冬場も人に来てもらうための取り組みとして、白良浜ライトパレードという名前で、ライトアップがされるようになりました!

レインボーに色が変化するライトアップで冬場も楽しい白良浜です。

 

このまま白浜温泉に泊まりたかったですが、本日の宿は世界遺産にも登録されている湯の峰温泉というところ。白良浜から車で1時間ほどの距離です。

白浜はアドベンチャーワールド以外にも白浜温泉や綺麗なビーチがあり、リゾート感あふれるエリア。

次は白浜温泉に泊まってみたい。

後ろ髪をひかれつつ、湯の峰温泉へ向かいます!

 

白浜温泉の川久に無事泊まれました!

2020年1月 近畿【3/9】「上御殿」泊 龍神温泉は紀州徳川家御用達。登録有形文化財の宿で殿様用の部屋に宿泊!

こんにちは、しろいるかです
近畿旅行の三日目、京都から南へ向かい、和歌山県にある秘湯、龍神温泉に泊まります!

近畿旅行 一日目の記事はこちら

近畿旅行 二日目の記事はこちら

龍神温泉とは

龍神温泉和歌山県北部の山あいにある温泉地。関東ではあまりその名は聞きませんが、そのかっこいい名前と泉質の良さから、関西では知名度が高いみたい。

また、高野山からも近いからか古くは弘法大師が開湯したとも言われ、江戸時代には徳川家康の息子、頼宜を家祖とする紀州徳川家に愛されたという歴史ある温泉地です。

アクセスは非常に悪く、公共交通機関は最寄り駅からバスで1時間以上というなかなかの秘湯。

また、冬季は高野山龍神温泉を繋ぐ龍神スカイラインにスノータイヤ規制がかかるため、ノーマルタイヤの場合は奈良県側から南下して行くことはできません。

私たちは京都からレンタカーを借りたのですが、当然ノーマルタイヤなため、一旦大阪を経由して和歌山市の方に抜けてから山奥に入っていく形を取ることになります。

(具体的には、有田ICから一般道を使うことになりました。)

京都からだとだいたい3時間程度かかります。隣の県なのに結構な長旅!

ほぼ和歌山県と思った方がいいかも

日本一のヤッホーポイント(椿山ダム

有田ICから龍神温泉に向かうと、よっぽど急いでいない限りはほぼ確実にこのスポットに目が釘付けになり、車を停めて吸い寄せられることになるはずです。

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(ちょっと写真だと逆光になってしまって見づらいですが…)

山の中に突然現れる、主張の激しい看板。

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主張の激しい看板に向かって伸びる主張の激しい吊橋

ヤッホーポイント…? 日本一…? 怪しすぎる・・・これは行くしかない!

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吊橋は両端は下が見える床になっていて高所恐怖症だとなかなかの怖さ。

私たち以外にも思わず惹き寄せられた人たちが何組もいて、皆疑問を口にしながら橋を渡っていました。

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橋からの景色は素晴らしいです。椿山ダム雄大な景色を見渡すことができます!こんな感じの場所に架かっています。

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橋を渡りきるとまずMSゴシック体的なフォントで歓迎の意を示してくれます。

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トーテムポールもよく来たと言ってくれています。

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遠くから見えていた看板の根本まで来たぞ!

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そう、日本一のヤッホーポイントとはこの椿山ダムの地形が最も山彦が返ってきやすい地形なことに由来するんですね。

この場所から対岸に向かってヤッホーと叫ぶと、面白いぐらいキレイに山彦となって返ってきます。意外に人がいて、ちょっと叫ぶのが恥ずかしかったですが笑

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その原理やらが説明されてました。これはなかなかユニークなスポット…。

じっくり楽しんでも橋を渡るところから含めて30分はかかりません。是非寄ってみて!

宿泊:龍神温泉 上御殿

日も落ちるころ、龍神温泉に無事到着。かなりの山奥なので、日暮れまでには到着できるスケジュールにした方が良さそうです。

龍神温泉は小規模な温泉宿が10軒ほど固まっている非常に小さな温泉地。温泉街が形成されるほどではなく、外湯とお土産物屋さんが1軒だけあります。コンビニも無いですので夕食付のプランにしておいた方が良さそうです。

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今回泊まるのは上御殿さん。宿の入口にもなる本館は登録有形文化財にも指定されている建物です。

なんでも徳川頼宜が龍神温泉をいたく気に入り、湯治をするための宿として作らせたのが上御殿のはじまりなんだとか。ちなみに隣には、殿様の湯治のお付きの人たちが泊まるために作られた下御殿というお宿もあります。

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立派な玄関。お正月の門松も和の建物に似合いますね。

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玄関には立派な活花などが色々飾られてました。

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中も板張りで歴史のあるつくり。さすがに創業当時(1600年代)の建物ではないですが、明治初期に建て替えられたものだそうです。

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2階部分が客室になっています。全部で3部屋かな?どれも入口は障子や襖になっており鍵付きの扉はついていません。お屋敷の1部屋に泊まらせてもらう感じですね。

ちなみに奥に新館もあり、そちらは旅館のようなつくりのお部屋が10部屋ほどありました。新館の方は文化財ではありませんが、見た目も綺麗でいわゆる温泉旅館のような雰囲気。お部屋のお値段は新館の方が少し高かったです。

上御殿の部屋(御成りの間)

さて、今回宿泊するのは御成りの間と呼ばれる部屋。実はこの部屋、徳川頼宜が宿泊するための部屋として作られたんだそうです。女将さん曰く建物自体は明治に建て替えているが、その際に御成りの間に関してはもとの間取りや調度品などをそっくりそのまま使っているんだとか。

実質殿様の間に泊まるようなものですね!ワクワクしながらお部屋に入ると…

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2部屋に分かれた間取りになっていました。

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手前の部屋は部下が控えるための場所で、奥の部屋と比べて一段低くなっているのはそのためだそう。今はコタツの間になってます笑

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奥の部屋が殿様用ですね。なんだか価値のありそうな襖があります。

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さぞかし名のある人が書いたんだろう。

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良さそうな調度品の数々。

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しっかりした活花と奥に隠れている良さそうな掛け軸。

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戸棚のなにやら銘品ぽい棚絵。

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部屋の上の方の縁に誰かの書。

全体的に殿様感あふれる部屋になっていました。

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奥の障子を開けると、旅館特有のあのスペースもちゃんとありました!

冬場は手前の部屋がコタツの間になっているので、だいたいコタツに入って過ごす感じですが、お布団は奥の部屋に敷かれるため、殿様気分で寝ることが出来ます。

立派なお部屋に泊まれて満足!大きなこたつに入ってごろごろテレビを見ながら元旦の夜を過ごすのもお正月感があって良かった。

上御殿の食事

なんと御成りの間ではこたつの間にお食事を運んでもらって部屋食が出来ました。

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こたつの上に並ぶ賑やかなお皿の数々。

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お正月なので先付がおせち料理になっていました。おせち料理は正直なところ美味しいとはあまり思えないけど、せっかくの縁起物だし。

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お正月なのでお屠蘇もついていました。これは嬉しい~!

料理をいただいている途中にも女将さんが新年のご挨拶に来てくださいました。

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こちらの名物料理、鹿肉のルイベです。どうみても生肉なんですが、一旦鹿肉を凍らせてそれをタタキにしたものみたいです。半解凍状態で食べるのですが、シャリシャリした食感と思ったより柔らかいお肉にびっくりしました。少し食べるのに躊躇したものの、臭みもなく、思ったより美味しかった。どうやらジビエ料理としてこういうレシピがあるみたいですね。

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アマゴの焼き物。出てきてすぐ食べてしまったので夫のものを反対側から笑

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デザートはキウイのゼリーでした。ソースはまるまる1個絞ったんじゃないかという濃厚さ。

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朝ごはんはお部屋食か、お食事会場での食事が選べます。朝はお部屋でゆっくりしていたいので、お食事会場を選択。定番の温泉旅館朝ごはんって感じです。

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朝ごはんにもおせちプレートが付いていました。夜のと合わせてだいたいの縁起物は制覇できた気がする。

料理は全体的に華やかで温泉旅館に来た!って感じられる料理。おせちじゃない普通の献立だとどんな感じだったんだろう。

上御殿のお風呂

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龍神温泉といえば泉質の良さで評判だと言われているようで、なんでも日本三美人の湯に数えられるんだそうな。あれ、温泉の三大って草津温泉有馬温泉下呂温泉だったような…と思って調べてみたら温泉のジャンルだけで三大〇〇ってめっちゃあるんですね笑

美人の湯ということで、無色透明、無味無臭ですがヌルっとしたタイプのお湯でした。化粧水いらずって感じですね!

上御殿では内湯が男女別一つずつに加えて貸切の露天風呂が1つあり、こちらは空いていればいつでも入れるタイプのものでした。

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宿の裏手からお風呂に繋がる通路を抜けていきます。この辺り秘湯感がありますね!

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こちらは内湯。

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男性用の方は誰もいなかったので写真を撮ってきてもらいました。女性用もほぼ同じつくりです。檜の香りを感じられるいい浴槽です。

源泉かけ流し・循環併用式のようで湯口からはやや温度の低めの源泉、内部で循環して加温している感じでしたが、湯船のへりからは注がれているのとほぼ同量のお湯がオーバーフローしていたのでほぼ源泉かけ流しですね。塩素の臭いも特にしませんでした。

入るとトロトロ感がいい感じ。ただ温度がちょっと高めかな?

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貸切露天はなかなか素晴らしいシチュエーション。渓谷の清流を眺めながら岩風呂に入ることが出来ます!

こちらも源泉かけ流し・循環併用式だったのですが、外気温が低いからかすぐお湯が冷めて、一定以上まで温度が落ちるとボイラーが作動するのか、一気に循環で湯船全体を高温に加温されます。熱めの風呂が少し苦手なのであまり長くは入っていられませんでした。シチュエーションは抜群にいいのに悔しい…!

また、客室数が10ちょっとに対して貸切露天は1つしかないため、基本は狙って入ろうとしないとまず先客がいると思います。みんなあまり長湯せず早めにあがってくれるので、少し待てば入れるんですが、扉の前で待つと寒いので、このあたり冬場はヒーターとかあればいいな…。

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お風呂から見える景色は抜群に良いからこそ長湯したい!

龍神温泉へはとても高い期待をもって訪れた中、思うように温泉で長湯できず個人的にはちょっと消化不良感。上御殿は熱めのお湯もいけるかどうか、お部屋(御成りの間)に価値をどれぐらい置くかによって評価が変わりそう。あとは、周りも温泉街というほどではないので、基本はお宿におこもりすることになります。尚更お部屋は重要ですね。

重要文化財の建物の、殿様用の部屋で過ごすというのは歴史的な面での満足度はもちろん、お部屋自体も思いのほか快適で良かった。他では味わえない宿泊体験だと思う。

次はパンダで有名な南紀白浜アドベンチャーワールドへ向かいます!

2020年1月 近畿【2/9】元京都在住者が薦める京都の年末年始(大晦日)の過ごし方 -その2

こんにちは、しろいるかです
近畿旅行の二日目ですが、大晦日~元旦にかけて京都で過ごしました。

京都の年末年始(大晦日)の過ごし方 その1の記事はこちら

2019年も京都で年越しをしたので、そちらも記事もついでに紹介します。

その1では晦庵河道屋で年越しそばを食べ、八坂神社へおけら参りに行って火縄をもらい、行く年くる年で有名な知恩院の除夜の鐘を聴き、年が明けたらそのまま平安神宮で初詣をするという過ごし方をしました。

近畿旅行 一日目の記事はこちら

年越しの行程

本家尾張屋 本店で年越しそばを食べる!

永観堂で除夜の鐘を自分で撞く!

上賀茂神社で初詣をして大根焚きをいただく!

去年は深夜までガッチリスケジュール詰め込んだけど、今年は静かな場所で除夜の鐘を聴いて翌朝初詣に行くスタイル!

御用蕎麦司 本家尾張屋 本店(年越しそば)

京都で年越し蕎麦というと、にしんそば発祥のお店、松葉が有名ではありますが、今回は現存する京都で最古のレストランと言われる、創業1465年本家尾張屋 本店で年越し蕎麦を食べます。

創業年は応仁の乱の2年前。古すぎてちょっと理解が追いつかないレベルです。当初は和菓子屋さんだったらしく、江戸時代に入り蕎麦屋も始めたようです。そのため、お店では今でも和菓子が売られています。

本店は京都の中心街(四条烏丸四条河原町周辺)からは少し外れた場所にあります。ちなみに本店以外にも2店舗あり、四条河原町の周辺に四条店と、高島屋店があります。

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路地裏にひっそりと佇む風情ある建物です。とはいえ今日は大晦日なので遠目にも目立つほど行列が出来ていました。

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写真は大晦日の5時頃の様子。長い列が出来ていますが、店内は結構席数があり、お蕎麦なので回転率も良いためか、これぐらいの行列であれば一番後ろに並んでも30分ぐらいの待ち時間で中に入れました。

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歴史を感じる暖簾。

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私が食べたのはしっぽく蕎麦です。あまり聞きなれないメニューですが、上に色々具材が乗った五目蕎麦的なものです。

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こちらは京都らしいにしんそば。どちらも出汁のよく聞いたつゆが美味しいです。

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こちらのお店の名物は宝来そばというもので、5段重ねの漆器に入った蕎麦を1椀ごとに異なる薬味で食べてものです。2,500円という結構良いお値段がするのと、冷たいお蕎麦なので冬場はちょっとつらいので今回は頼みませんでした。夏場に食べに行くことがあったら是非食べたい一品です。

この写真はホンモノではなくお店にある食品サンプルを撮ったものです笑

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お店をでたらすっかり日が暮れていました。もともと和菓子のお店ということで、和菓子の方の名物はそば餅という蕎麦粉を使った皮でこしあんを包んだ饅頭のようなお菓子です。お蕎麦を食べた後はそば餅を買って帰って家で食べるのも良いかも。

写真はそばもちを強く主張する看板。

京都らしい歴史を感じるお蕎麦屋で年越し蕎麦を食べるならココ!

永観堂(除夜の鐘)

お蕎麦を食べた後はホテルに戻って大晦日のテレビ番組をだらだらと見ていて、気が付けば11時過ぎ。こんな時間から行っても除夜の鐘を自分で撞くことができる有名なお寺があります。

永観堂はとにかくもみじが有名なお寺で、京都で1,2を争う紅葉スポットではないでしょうか。「そうだ京都、行こう。」のCMでも何度も取り上げられていて、紅葉シーズンは大混雑します。

晦日もさぞかし人が多いのだと思いきや、意外にもそこまで混まない穴場なのです。

こちらの除夜の鐘は、11時頃からお寺の方で除夜の鐘を撞き始め、108回付き終わると一般開放するスタイル。その後は列に並んだ人から順番に撞かせてくれます。深夜1時頃まで解放しており、人数制限なども特にないため年が明けてから鐘を撞く列に並んでも大丈夫です。

もちろんそれでも撞くまでに1時間程度は並ぶ必要がありますが、京都で有名なお寺ではそもそも自分で除夜の鐘を撞くことが出来るところは非常に限られており、さらに事前に配布される整理券が必要という場所ばかりの中、なんとも太っ腹な対応をしてくれるお寺です!

ただし、アクセスが少し悪いのが玉に瑕です。京都市内では夜通し電車は走っているのですが市バスは一部路線しか走っておらず、公共交通機関を使う場合は最寄り駅の蹴上駅から徒歩で15分ほどかかってしまいます。

そこでオススメなのがタクシー利用です。大晦日の夜の京都市内はあちこちでタクシーが走り回っているため、すぐ捕まえることが出来ますし、河原町祇園あたりからでも1,000円ちょっとで来ることができます。

帰りは大通りに出るまでタクシーは見つかりづらいので多少歩くことになりますが、平安神宮まで歩いて15分ほどなので、いっそそのまま歩いて行って初詣というプランも良いかもしれませんね!平安神宮周辺ならタクシーは捕まえやすいと思います。

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11時半ごろの永観堂の入口。正式名称は禅林寺と言います。大晦日にふさわしく静かで厳かな雰囲気。中から鐘の音が聞こえてきます。

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境内に入り、さらに門をくぐるあたりでようやく人の気配がしてきました。

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中はライトアップされていて幻想的な雰囲気。

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列が出来ているので列に入ります。みんな除夜の鐘を自分で撞くために並んでいる人たちですね。並んでいるのは観光客は少なく、地元の人が多い感じです。

列に並んでいると、お寺の方が無料で甘酒をふるまってくれます。寒い中あたたかい甘酒を飲むと体に染み渡る…。

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ようやく鐘楼が見えてきました!鐘を囲んで複数のお坊さんがお経を唱えている中で鐘を撞きます。これは煩悩が払えそうだ…。

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本堂では写経も行われており、無料で参加することができます。除夜の鐘を撞いた後は写経をするのも良いですね!

除夜の鐘を撞きたい人はもちろん、静かに新年を迎えるにもオススメの場所。
物足りなかったら歩いて平安神宮まで行こう。深夜でも屋台が沢山あって賑やかな初詣ができる!

上賀茂神社(初詣)

除夜の鐘を撞いた後はそのままタクシーでホテルまで戻り、朝までぐっすり寝ました。翌朝、宿をチェックアウトしてから初詣をしに上賀茂神社へ向かいます。

上賀茂神社は京都の神社の中でも知名度はそこまで高くないように感じますが、京都で最も古い神社であり、世界遺産であり、山城国一之宮であるという実はスゴい神社です。こちらもさぞかし参拝客が大量に来るのだろうと思いきや、実は意外に空いていて落ち着いて参拝することができる穴場の神社と言えます。

永観堂と同じく、やはりアクセスがやや悪いのが欠点で、電車だと最寄りの北山駅から徒歩25分ほど、バスであれば近くまで行くことが出来ます。こちらもタクシーをおすすめしたいところ。

また、神社の前には駐車場があるのですが、公共交通機関でのアクセスが悪いためか車で来る人が多く、正月三が日は駐車場に入るまで相当時間がかかると思います。

車で行く場合、お金は多少しますが近くのコインパーキングに停めることをおすすめします。

このあたりがオススメ。元旦のお昼頃に神社の駐車場待ちで長い渋滞が出来ている中、普通に空いてました。

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とても賑わっていますが、もみくちゃにされるほどの混雑でもなく、新年の華やかさを感じられるちょうどよい混み具合。

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上賀茂神社には神様が乗るための馬(神馬)がいまして、年明けしばらくは一般にお目見えしてくれています。神々しい白馬ですね。

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そしてなんと、神馬ににんじんをあげられるのです!

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にんじんは非常に薄く切られているので神馬の前に持ってくと瞬殺ですが、ペロっと食べるところは見ていて気持ちいいです。(お陰で食べている写真を撮る暇もなし笑)

回転率が早いので、人が並んでいてもすぐ自分の番がくる!とりあえず並んでみよう。

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2つ目の鳥居をくぐると、 立砂と呼ばれる、円錐型に盛られた砂が見えます。これは神様が降臨する場所を模したのだとか、鬼門避けだとか言われており、いわゆる清めの砂の発祥とも言われているらしいです。

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周りにできている波紋がなんとなく枯山水にも似た雰囲気。京都繋がり?

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さらに進むと朱色の立派な門が見えてきます。

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門をくぐると、さらに本殿に入るための門があります。正月三が日はこの辺りは一方通行になっていて、人は多いですが流れがスムーズなので混雑している感じはあまりしません。

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地面に刺さっている謎の破魔矢。近くで見ると迫力ありましたが、これは何だろう…。

本殿は国宝指定されていて立派なつくりですが、撮影禁止なので省略します。

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参拝を終えた帰り道、神馬のいるあたりに大きなテントが張られており、そこで大根焚き(だいこたき)を食べることが出来ます(有料ですが)。

大根焚きとは、もとは年の瀬に京都の寺社で行われていた行事で、参拝者の無病息災を願って大釜で炊いた大根を振舞ったのがはじまりだそうです。開催時期は寺社によって異なり、上賀茂神社では毎年お正月三が日です。

無病息災のご利益はもちろんのこと、寒空の中アツアツの染みた大根を食べるのは普通に美味くて良いですね!ちなみにぜんざいもありました。

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上賀茂神社の名物といえばやきもち。神社の前に何軒かやきもち屋さんがあります。バラで買えるので、自分用に買って帰るのも良いですね。

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そして、すぐきの漬物も上賀茂名物。すぐきの漬物とはカブの一種のような京野菜を塩だけで漬けたもので、乳酸菌による発酵で酸味を強く感じるお味。

千枚漬けで有名な西利さん等でもすぐきの漬物は売っていますが、こちらのお店「なり田」さんのすぐきの漬物は一味違う美味しさだと思います。

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元旦は残念ながら定休日だったのでお漬物は買えず…。ホームページを見ると元旦のみ確実にお休み、それ以外は不定休のようでした。

京都の高島屋伊勢丹にも支店がありますが、本店の方が美味しい・・・気がします笑

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駐車場への帰り際、鴨川にかかる橋のたもとにタコ焼き屋が出来ていたのでタコ焼きを食べました。悪くないお味。早くも初タコ焼き達成です。

上賀茂神社は屋台などは出ていないので落ち着いた雰囲気。
ゆったりと初詣するにはうってつけ!

去年とはまた違う京都での新年の迎え方ができた!来年はどんな年越しをするのかな。

そのほかの京都旅行の記事はこちら

五山の送り火(大文字)や貴船の川床、比叡山などを観光。

京都で年末年始を過ごして、そのまま天橋立へ行った時。

京の町屋(田舎亭)に泊まったり、清水寺や瑠璃光院に行ったり。

2020年1月 近畿【1/9】「旅荘 茶谷」泊 京都大原に泊まって朝の静寂に包まれる三千院・寂光院を拝観!

こんにちは、しろいるかです
2019年の年末からは9連休。お休みをフルに使って近畿地方周遊旅行をしてきました。少しずつ振り返って行こうと思います。

旅の全工程

2019年~2020年の年末年始は9連休になり、遠出をしたいなと考えるものの航空券はやはり良いお値段…。

いっそ近場をじっくり周遊するのもアリか、ということで、前半はなかなか行けていなかった紀伊半島を中心とした、近畿地方をじっくり巡る6泊7日の旅を計画してみました。

【一日目】
移動日(東京~京都大原)
宿泊:旅荘 茶谷

【二日目】
京都大原観光(三千院寂光院)~年越し蕎麦(本家尾張屋)~除夜の鐘(永観堂
宿泊:ヴィアイン京都四条室町

【三日目】
初詣(上賀茂神社)~椿山ダム(日本一のヤッホーポイント)~龍神温泉
宿泊:上御殿

【四日目】
アドベンチャーワールド白良浜湯の峰温泉
宿泊:民宿くらや

【五日目】
湯の峰温泉散策~熊野本宮大社川湯温泉~熊野速玉大社~花窟神社~伊勢
宿泊:麻吉旅館

【六日目】
伊勢神宮(下宮・内宮)~志摩観光~なばなの里~名古屋
宿泊:KKRホテル名古屋

【七日目】
モーニング(喫茶まつば)~名古屋城名古屋駅~東京駅

予算(大人二人分)

宿泊費      約117,000円

  • 旅荘 茶谷(二食付)      :約14,000円
  • ヴィアイン四条室町(朝付):約8,000円
  • 上御殿(二食付)     :約45,000円
  • 民宿くらや(素泊)    :約12,000円
  • 麻吉旅館(二食付)    :約30,000円
  • KKRホテル名古屋(素泊) :約8,000円

交通費      約90,000円

  • 電車代(東京京都、名古屋東京):約50,000円
  • レンタカー(四日+乗捨代)  :約30,000円
  • 高速、ガソリン代       :約10,000円

その他経費    約37,000円

  • アドベンチャーワールド入場  :約9,000円
  • なばなの里入場        :約5,000円
  • その他拝観系         :約3,000円
  • 食事代            :約20,000円

合計       約244,000円

これだけ長旅すれば結構なお値段になるか…。費用を見直して少しビックリ

京都大原へのアクセス

大原と言えば、大原三千院!さすが有名な観光地のようで、京都駅から直通バスが30分に1本ぐらい出ています。それ以外にも地下鉄烏丸線に乗って終点の国際会館駅まで行き、そこからバスでも行くことが出来ます。

所用時間に関してはあまり変わらずどちらも1時間ぐらい。ただし、道路が混む時間帯だと時間が読めないので、国際会館まで地下鉄で行った方が渋滞に巻き込まれず良いかも。

私たちはバスで行きましたが、車があるなら車の方がいろいろ楽かと思います。

宿泊:旅荘 茶谷

大原は京都市内から1時間とは思えないほどのどかな場所、つまりは夜は真っ暗です。日が落ちてから到着するのは避けた方が良いかと思います。また、周囲に夜に開いている飲食店は無く、コンビニまで行こうにも少し歩くことになるため、お宿をとる時は夕食付のプランにすることをおすすめします。

私たちは7時頃、既に真っ暗になってから到着してしまったため、お宿の場所がわからず少し苦労しました。

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宿泊したのは旅荘 茶谷。年末年始だけどお値段がお安い(二食つきで一人7,000円!)のと、じゃらんの評価の高さが決めてでした。

バス停から寂光院の案内に沿って歩き、川を渡ったその先の道路沿いにお宿がありました。

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見た目は民宿というよりは少し旅館寄りかも?

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扉を開けるとこんな雰囲気。中は民宿寄りかな?

外から見ると建物が続いていますが、実は長屋風になっていて、フロント及び食堂とお部屋は軒先を歩いて移動します。冬場はちょっと寒いかも…。

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お部屋は四畳半の和室でお風呂トイレは別。お布団も自分で準備します。この辺りは完全に民宿かな?テレビやお茶等の最低限の備品はあり、清潔感も問題なしですが、煎餅布団なのがちょっと残念。

一方お風呂場にはヘアアイロンなども置いてあって、充実していました。

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お料理はお座敷テーブルの置いてある広間で食べます。お鍋、天ぷら、蕎麦などが食べられてお値段から考えれば十分な感じ。通常より1,000円高いプランだとお料理が軍鶏のすき焼きになるのですが、そっちが見ていて美味しそうでした。

朝食は写真撮っていませんが旅館の朝ごはん的なラインナップでした。

じゃらんの高評価を期待していくとちょっと肩透かしだけど、清潔感や丁寧な接客など、旅館と民宿の間って感じで民宿初心者でも安心して泊まれるお宿!

ちなみに大原のお宿は限られていて、寂光院の近くに何軒かの民宿(旅館寄りっぽい)と、三千院の参道に芹生という旅館が1軒あるぐらいでした。

寂光院

大原の二大観光地の一つ、三千院よりは知名度は低いですがこちらも有名なお寺。

聖徳太子が建立したと伝えられており、平清盛の娘、建礼門院が余生を過ごした場所です。境内には鐘があるのですが、平家物語の冒頭の一節、諸行無常の鐘を想起させるものです。

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大原のバス停からは大原女の小径という歩道が整備されており、里山の集落の一角を抜けていくことができます。朝の時間帯に歩くとなんとも静寂が心地よく、癒されます。

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京都市内とは思えないほどのどかなところです。

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入口にたどり着きました。大原のバスターミナルからだとだいたいのんびり歩いて15分ぐらいかな?

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入口で拝観料を支払い、雰囲気ありまくりの階段を登っていきます。御朱印帳を持っている方は入口で預けるのを忘れずに!

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階段を登りきると本堂への門が見えてきます。

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苔がびっしり生えた屋根がなんともいい雰囲気。

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本堂は、残念ながら20年ほど前に何者かに放火されてしまい焼失したのですが、立派に再建されています。ご本尊も焼失してしまったため、現在本堂に安置されているのはその時に新たに作られたのだとか。

本堂の中にも入ることが出来ました。 

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本堂の裏手には、小さな池と庭園があります。

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鐘楼があります。諸行無常の鐘と書かれています。実際に平家物語の冒頭の文章に出てくる鐘を指したわけではないようですが、平家が敗れたのち、一人残された建礼門院が過ごしたこの地の鐘を鳴らせば、まさに諸行無常の響きが聞こえてきそうです。

盛者必衰の理を感じる

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さらに奥に進むと、建礼門院が住んでいた住居跡の敷地もありました。今は完全に更地なのがまた無常さを感じさせます。

お寺の宝物などを収めた建物が拝観ルートの最後にあり、建礼門院のもとに訪れた後白河上皇が履いたとされる草履が飾られているなど、歴史を感じられました。

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寂光院の外には、大原西陵という建礼門院墓所と伝えられる場所もあります。こちらもセットで見ておきたいところ。

三千院

続いて向かうのは大原三千院。大原と言えばここ!という有名なお寺です。三千院はもとは最澄がひらいたお寺で、皇族が出家して代々住職を務めていた門跡寺院のひとつ。広い庭園はとても見応えがあります。

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大原のバスターミナルからは少し坂道を登って向かうことになります。寂光院とは逆の方向になるため、三千院寂光院の間は歩くと30分近くかかってしまいます。

先に寂光院に行っていた場合、歩き疲れて到着したところで三千院の境内は広く、中に入ってもまだまだ歩くことになるため、門前にあるお茶屋さんで休憩してから向かうのがおすすめです。

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門の前に並ぶお店の一角にある生茶に行きました。お蕎麦などの軽食に加えて、甘味も取りそろえたいい感じの休憩処です。

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店内は広くは無いですが、落ち着いた雰囲気。

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自家製わらび餅が美味しかった!

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ついでにみたらし団子も。

歩いた後に甘いものは最高~

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隣には土井志ば漬本舗が。ここは本店ではないですが、大原に本店を持つ京都の有名なお漬物屋さんです。京都で柴漬けといえばここ!

しそソフトが気になったものの、さすがに寒くて諦めました…。

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立派な門です。菊の家紋が門跡寺院らしい!

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年末だからか、立派な門松が飾られていました!

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三千院は拝観受付を終えると、まず宮殿・中書院等の建物の中を巡りながら庭園に抜けるコースになっています。建物の中からも見事なお庭が。

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建物を抜けるとそこは庭園。苔の絨毯のあいだの道を進んでいきます。

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どこを撮っても絵になる風景です。

庭園の奥にはご祈祷された昆布茶のまかないをいただける休憩所があったり、仏像が祀られている建物がいくつもあります。建物入口の案内板に当たり前のように祀られている仏像が国宝と書かれているのを見て、だんだん感覚が麻痺してきますね…。

一通り庭園を散策して、三千院を後にしました。

大原は半日ほどで名所は全て見て回れるため、市内から日帰りでも十分に観光はできます。ただのんびりした時間の流れる大原だからこそ、宿泊して時間を気にせずのんびり観光するのも良いものでした!

大原は京都市内の有名観光地をあらかた見て回った人におすすめの場所!また違う京都の一面が味わえると思う。

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京都で年末年始を過ごして、そのまま天橋立へ行った時。

京の町屋(田舎亭)に泊まったり、清水寺や瑠璃光院に行ったり。